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組み込みエンジニアは将来性がある?需要が高まる理由・必要スキルを解説
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組み込みエンジニアは将来性がある?需要が高まる理由・必要スキルを解説

アンドエンジニア編集部
2022.11.17
この記事でわかること
組み込みエンジニアはコンピュータで制御される様々な機械を動かすソフトウェアを作る仕事である
組み込みエンジニアは様々な業種で活躍し、IoTやAIなどの最新のIT技術でも必要とされる
組み込みエンジニアは人材不足で需要が高く、特に若いエンジニアが求められている

組み込みエンジニアは将来性がある職種?

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組み込みエンジニアは、コンピュータ制御で動作する様々な機器に組み込まれるソフトウェアを開発するエンジニアです。組み込みエンジニアが手がけるソフトウェアは、自動車やATM・モバイル機器・オーディオ機器など、身の回りのあらゆる機器の中で動いています。

組み込みエンジニアに興味がある方もいると思いますが、インターネットなどで情報を調べると、組み込みエンジニアの将来性を疑問視する意見も目にします。

IT系企業で働くエンジニアにとって将来の展望が感じられるかどうかが、仕事のやりがいにとっても大きな影響を与えるというマイナビの調査結果もあります。これから組み込みエンジニアを目指したい人にとって、将来性がある職種なのかどうかは気になるところでしょう。

【参考】:【マイナビHR研究レポート】「入社半年後の影響分析~配属先への帰属感と将来のキャリア展望の重要性~」を発表 株式会社マイナビ

組み込みエンジニアは需要が高く最新技術にも触れられる

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組み込みソフトウェアを必要とする機器は、自動車業界や医療業界をはじめとして、様々な業界で活用されています。また、IoTやAIなど最新のIT技術の普及で、機器への組み込みソフトウェアが今後一層必要とされることから、組み込みエンジニアの需要も高まりつつあるのが現状です。

この記事では、組み込みエンジニアに興味がある方のために、組み込みエンジニアの仕事内容や将来性について説明し、求められるスキルや向いている人についても解説していきます。

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組み込みエンジニアとはどのような職種?

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ここでは、組み込みエンジニアの仕事内容や活躍する業種と「やめとけ」と言われる理由についても解説します。

組み込みエンジニアの仕事内容

電化製品や小型機器が持つ様々な機能を実現するためには、その機器を動かすプログラムが必要です。

例えば、テレビのリモコンのボタンを押してテレビの電源を点けたり、チャンネルを変えたりするのも、リモコンに組み込まれたソフトウェアが動いて実現しています。

このように、ボタンを押されるとどのような動作をするか、搭載されたセンサが感知したらどう動くかなど、機器に判断や動作の指示を出す組み込みソフトウェアを設計・開発することが組み込みエンジニアの仕事です。

組み込みエンジニアが活躍する業種

業種が異なれば、必要とされる機器や、そこに組み込まれるプログラムは異なるため、組み込みエンジニアは様々な業種で活躍しています。

1.家電業界 プログラムが組み込まれた家電や電気製品は古くから家庭や職場で多く使われてきました。現在は、家電単体で孤立して動くだけでなく、IoTに対応してインターネットを経由し、他の家電やスマートフォンなどと連携するものも増えています。今までもこれからも、組み込みエンジニアが活躍できる業界と言えます。

2.自動車業界 自動車にも多くの電子制御が使われるようになってきています。エンジンの点火や燃料・吸排気系統の制御などを組み込みプログラムで行う車もあります。近年は大手自動車メーカーを中心に自動運転技術の発展も進み、組み込みエンジニアの需要が一層高まっている業界です。

3.医療業界 医療業界もIT化が注目を浴びている業界の1つです。遠隔医療診察の普及や、AIによる画像診断、細胞診断などを行う機器には、高度なセンサーやインターネットに接続する機能が必要とされ、組み込みエンジニアが活躍しています。

組み込みエンジニアの年収

組み込みエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」でシステムエンジニア(制御・組み込み)を参考にすると平均年収は455万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(組み込みソフトウェアの開発・実装)を参考にすると、平均年収603万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、組み込みエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

組み込みエンジニアは主なプログラム言語としてアセンブリ言語やC言語を使用しますが、その他にもC++、Javaなどの言語を習得し、開発に活かせるとより高年収となる傾向があります。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

組み込みエンジニアの年収は?キャリアアップに必要なスキルや資格も解説

組み込みエンジニアはやめとけって本当?

インターネットで組み込みエンジニアについて調べてみると、「やめとけ」という意見も見られます。その理由として「古い」などの主張があるようですが、これは組み込みエンジニアが高齢化の傾向があることや、古いシステムが使われていることがあることから連想されるイメージのようです。

しかし、近年のIoT機器技術や自動車の自動運転技術、医療のAI診断などの最新技術にとっても組み込みエンジニアは欠かせない存在で、むしろこれからさらに活躍が期待される職種であると言えるでしょう。

また、一般的なアプリケーションやソフトウェアに比べて、組み込みソフトウェアは製品リリース後のエラーやバグなどへの対応が難しく、厳しい品質管理が求められるため、組み込みエンジニアは大変だという意見もあります。

ですが、自分の書いたプログラムで機器が動く喜びは、他のエンジニアにはなかなか味わうことができないものです。難しい仕事だからこそのやりがいが得られるのが組み込みエンジニアの仕事なのです。

組み込みエンジニアの仕事は激務?その理由と将来性を解説!

組み込みエンジニアの将来性が高いポイント

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組み込みエンジニアは、最新技術の発展と普及に大きな貢献をもたらす職種です。ここでは、その将来性について解説します。

IoT機器の普及により需要が高まっている

IoT技術は、あらゆる「モノ」がインターネットにつながることで、従来よりも一層大きな効果や利益をもたらす技術です。例えば、中にある食品の賞味期限を管理してくれる冷蔵庫や、スマートフォンで外出先から掃除を指示できるロボット掃除機など、その可能性はますます広がっています。

IoT対応機器には、遠隔で操作を受け付けたり、センサーが読み取った情報を処理したりする組み込みソフトウェアが埋め込まれています。IoT技術の普及により、組み込みエンジニアの需要は高まっている状況です。

IoTとは?概要から動作の仕組み・実際の用途まで丁寧に解説!

AI開発で活躍できる

AI技術も、機器に埋め込まれた組み込みソフトウェアが活躍します。自動車の自動運転や、工場の不良品検知など、様々な業種・分野で日々改良が進んでいます。AI開発のさらなる発展により、組み込みエンジニアもますます重宝されると考えられます。

人材不足でスキルや知識を持つ人材が求められている

組み込みエンジニアには、他のアプリケーションやソフトウェアと異なる独自のスキルや知識が必要です。例えば、同時に使用できる人数を定義した「セマフォ(英: semaphore)」や、リアルタイムなタスク処理に特化した「RTOS(リアルタイムOS)」など、他の分野では触れることがあまりないスキルが求められます。こういった技術や経験を持った組み込みエンジニアは不足してきており、今後も必要とされ続けると考えられます。

若手エンジニアの需要は特に高い

近年のIT技術の急速な発展と普及により、IT技術者は全体的に不足が懸念されています。組み込みエンジニアはスキルの習得に時間がかかることや、若い世代の人材はWeb系やクラウド系などのスキルに興味を持つ傾向が高いことから、若い層が特に不足しており、若いエンジニアの需要が特に高まっています。

組み込みエンジニアに求められるスキルとは?

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組み込みエンジニアに将来性があることはお分かりいただけたと思います。では、組み込みエンジニアに求められるスキルとはどのようなものなのでしょうか。

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アセンブリ言語・C言語・C++・Javaなどのプログラミングスキル

組み込みエンジニアが主に使用するプログラミング言語は、コンピュータに理解しやすくハードウェアの操作に適したアセンブリ言語や、処理速度が早くコードが軽いC言語などです。

これらで補えない部分を、C++やJavaで補うこともあります。

ハードウェア関連のスキルや知識

組み込みエンジニアには、プログラミングスキルと共にハードウェア、OSの知識も求められます。組み込み対象の機器の回路図面からソフトウェアの仕様が決まっていくため、電子回路などの理解も必須と言えます。

組み込みエンジニアに転職したい場合、自分が持つスキルを必要とする企業を探してアプローチする必要があります。そのためには転職エージェントを活用すると良いでしょう。

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組み込みエンジニアに向いている人とは?

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組み込みエンジニアとして活躍するには、じっくりと知識とスキルを高めていく必要があります。組み込みエンジニアとして長く働き、経験を積んでいくために、組み込みエンジニアに向いている人材であるかどうかも把握しておきましょう。

最新のIT技術に興味があり、勉強を続けられる人

これからの組み込みエンジニアは、従来の機器に組み込まれる古い技術をベースに、今後さらなる普及が期待されるIoT技術やAI技術にも対応していかなければなりません。

そのためには、ビッグデータやネットワーク、セキュリティなどについての知識も欠かせません。

最新技術に興味を持ち、求められるスキルを磨き、勉強を続けられる人は、組み込みエンジニアとして長く活躍できるでしょう。

モノづくりに熱中できる人

自分が組んだプログラムでモノが動き、その成果を目で見て確認できるのが組み込みエンジニアの喜びでもあります。

普段からプラモデルの作成やDIYなどのモノづくりに熱中できる人は、組み込みエンジニアの仕事にも日々喜びをもって取り組めるでしょう。その気持ちが、エンジニアとして大きな成長の糧になります。

他のエンジニアとのコミュニケーションが取れる人

組み込みエンジニアは、製品リリース後のエラーやバグの対応が難しいことから、高い品質管理が求められます。そのためには、開発チームのメンバーが連携してコミュニケーションを取りながら開発を進める必要があります。

そのため、設計を担当するシステムエンジニアや、他の部分を担当するエンジニアなどとのコミュニケーションが欠かせません。

仲間と協力してより良いものを作るチームプレイが得意な人は、組み込みエンジニアに向いていると言えるでしょう。

需要が高く将来性がある組み込みエンジニアを目指すなら

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この記事では、組み込みエンジニアの仕事内容や将来性、求められるスキル、向いている人材像などについて解説してきました。IT技術がますます発展し、需要が高まりを見せる組み込みエンジニアの魅力がお分かりいただけたでしょうか。

しかし、組み込みエンジニアになって活躍するためには転職を考えても、1人で転職活動をするのはなかなか大変なものです。組み込みエンジニアを募集している企業を探し、自らの経験やスキルを面談でアピールする必要があります。

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