Webエンジニアとは?仕事内容や年収、向いている人をわかりやすく解説
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Webエンジニアとは?仕事内容や年収、向いている人をわかりやすく解説
アンドエンジニア編集部
2023.09.06
この記事でわかること
Webエンジニアとは、Webアプリケーションを開発するITエンジニアのこと
Webエンジニアには、バックエンドエンジニア・フロントエンドエンジニア・インフラエンジニアなどの種類がある
Webエンジニアは企画から運用までシステム開発全ての工程に関わる

Webエンジニアとは?

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まずは、Webエンジニアとは何かについて解説します。WebエンジニアとWebプログラマーの違いについても説明しましょう。Webエンジニアという職業を初めて知った方は、ここからご覧ください。

Webエンジニアとは何か

Webエンジニアは、Webアプリケーションを開発するITエンジニアのことです。Webアプリとは、ブラウザで動かせるアプリのことで、ECサイト・SNS・動画サイトなどが該当します。

Webアプリを開発する企業群を、Web業界と呼びます。WebエンジニアはWeb業界に所属したり、あるいはフリーランスエンジニアとして個人で活動したりしています。

WebエンジニアとWebプログラマーの違い

Webプログラマーは、システム開発における、実際のプログラミング作業のみを担当します。対してWebエンジニアは、Web開発における全ての工程に関わります。企画・設計・開発・テスト・リリース・運用までを担当します。ここが、WebエンジニアとWebプログラマーの違いです。

Webエンジニアの年収

ここでは、Webエンジニアの年収について紹介します。年収例としてフロントエンドエンジニアを参考にしてみましょう。

フロントエンドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は385万円(※2023年4月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、フロントエンドエンジニアは年収にバラつきがあることが分かります。

フロントエンドエンジニアを含むWebエンジニアの年収をさらに上げるには、スキルアップが必要です。職業別人気ランキングでは、フロントエンドエンジニアの20代の平均年収が313万円なのに対し30代は457万円と年収の上がり幅が大きく、スキルやキャリアに応じて収入が上がっていることがわかります。

また、転職によるキャリアアップも年収を上げるのに有効な手段です。Webエンジニアは転職経験者が多く、転職後に年収がアップしたというケースも多いです。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング 【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

Webエンジニアの種類

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Webエンジニアにはいくつか種類があります。ここでは、3つの主要なWebエンジニアである、バックエンドエンジニア・フロントエンドエンジニア・インフラエンジニアについて紹介します。これら3つのWebエンジニアの仕事内容について、詳しく解説します。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、バックエンド側を担当するエンジニアです。バックエンド側とは、Webアプリの裏側の部分で、Webサイトに表示するためのデータを作成したり、データベースを更新したりする側のことです。

バックエンドエンジニアはPHP・Python・Rubyなどのスクリプト言語と呼ばれるプログラミング言語を使い、開発を行います。

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フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、フロントエンド側を担当するエンジニアです。フロントエンド側とは、Webアプリの表側の部分で、Webサイトが表示されてから処理を行う側のことです。

例えば、ユーザがフォームに入力した場合にエラーを出したり、サイトにアニメーションをつけたりします。フロントエンドエンジニアは、主にJavaScriptという言語を使います。また、Webサイトのレイアウトを整えるために、HTMLやCSSの知識も必要です。

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インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバやネットワークを管理するエンジニアです。Webアプリが正しく動作する環境を整える役割と言えます。アプリに最適なサーバを選定したり、障害発生時に対応したりするのが主な仕事です。

最近では自社でサーバを用意するのではなく、AWSやAzureなどのクラウドサーバを用いる例も増えてきました。そのため、クラウドサーバを使いこなせる技術も要求されます。

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Webエンジニアの仕事内容

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ここでは、Webエンジニアの具体的な仕事内容についてまとめました。WebエンジニアがWeb業界でどのように働いているのか、詳しくみていきましょう。Webエンジニアを目指すなら、具体的な仕事内容は知っておくべきです。また、それぞれの仕事でどのようなスキルが必要かも解説します。

企画

まず、どのようなWebアプリを開発するか企画を行います。プロジェクトメンバーと共に、Webアプリの内容を固めていきます。Webエンジニアは打ち合わせの中で、他の人が「こんなものを作りたい」という要望を出した場合、それが技術的に可能なのか答える必要があります。

また、Webエンジニア側からも、開発したい内容があれば提案をします。企画では、相手の要望を正しく理解するヒアリング能力やコミュニケーション能力が求められるでしょう。

設計

作るWebアプリの種類が決まれば、設計を行います。まず、どのようなプログラムやサーバが必要か、大雑把に決める必要があります。続いて、それぞれのプログラムでどんな処理を行い、どんなデータを出力するか、細かく決めていきます。

設計の段階で問題があると開発作業がやり直しになるので、慎重に行う必要があるでしょう。設計した内容は設計書などに、分かりやすくまとめておく必要もあります。

開発・テスト

設計書が完成したら、設計書に沿って開発を行います。処理効率などを意識しつつ、ソースコードを記述していきます。開発する際にはプログラミングスキルはもちろん、データベースを扱えるスキルも必要になるでしょう。また、開発の途中でプロジェクトメンバーに開発内容を共有し、改善点をヒアリングし、それを開発作業に活かすこともあります。

開発が完了したらテスト作業に移ります。全てのプログラムが問題なく動作するよう、1つずつチェックしないといけません。仕様通りに動かない場合、Webエンジニアが修正し、再度テストし直す必要があります。

リリース・運用

テストが終了し、問題ないと判断すればリリースします。ひとまずプロジェクトは終了しますが、リリース後も、Webアプリが正常稼働するよう、監視していなければいけません。また、ユーザからのフィードバックを受けた場合、Webアプリを修正することもあります。

以上が、Webエンジニアの主な仕事内容です。Webエンジニアは、企画から運用まで幅広く携わる必要があります。

Webエンジニアを目指す方法

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ここからは、Webエンジニアを目指すための具体的な方法を紹介します。ITエンジニア経験者がWebエンジニアに転職するために、何をすれば良いかまとめました。また、巷で言われる「Webエンジニアはきつい」「やめとけ」といった内容についても、実際のところはどうなのかを解説します。

SIer業界から転職する

1つ目の方法は、SIer業界から転職することです。Web業界は即戦力を求める傾向が強いため、未経験からだと採用されるのが厳しいのが現状ですが、SIer業界などでエンジニアを経験していた方なら、転職は難しくありません。

ただし、Web業界で扱うプログラミング言語の種類やその他必要なスキルは異なりますので、それらを習得しておく必要があります。バックエンドエンジニアを目指すならスクリプト言語、フロントエンドエンジニアならJavaScriptを理解しておきましょう。

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プログラミングスクールに通う

Webエンジニアに必要なスキルを独学するのが難しい場合、プログラミングスクールに通うのも手です。

Web業界を目指せるプログラミングスクールは、数が多いです。スクールに通えば、先生が1から教えてくれるため、途中で挫折する心配がありません。加えて、プログラミングスクールでは転職サポートもあり、Web業界の優良求人を紹介してくれる上に、面接練習や職務経歴書の添削もしてくれます。

ただし、プログラミングスクールは料金がかかります。エンジニア経験者なら、短期間でスキルを一気に身につけられるスクールを選ぶのが良いでしょう。短期系は授業スピードが早いですが、その分月額料金を節約できます。

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Webエンジニアはきつい?「やめとけ」の理由

他のエンジニアの職種でも「やめとけ」といった声が聞かれることがありますが、Webエンジニアならではの「やめとけ」の理由としては、求められる開発スピードや技術革新の速さが挙げられます。

Web業界はIT分野の中でも特に技術の流行り廃りが激しい上に、「アジャイル開発」というスピードと柔軟性が求められる開発手法が採用されることも多いです。そのような環境の中で仕事が属人化し、穴を開けられないといった大変さもあるようです。

また、「増えすぎ」という意見もあるほどWeb業界は競合が多く、事業が安定しなかったり先行投資の優先度が高いために給料が上がりにくかったりする側面もあります。

しかし、Webエンジニアへのネガティブな意見は、その企業ごとの労働環境や福利厚生の悪さに起因していることもあります。Web業界への転職を目指す際は、転職エージェントを利用して働きやすい企業を見つけましょう。

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Webエンジニアに向いている人の特徴

「やめとけ」の理由も踏まえると、Webエンジニアに向いているのは、臨機応変に対応できる柔軟性を持っている人や新しいことを学ぶ意欲が高い人であると考えられます。

Web開発では途中で仕様が変更されることも少なくないため、仕様変更時やトラブル時には冷静かつ柔軟に対応しなければなりません。技術革新サイクルのスピードも速いため、常に学ぶ姿勢を崩さず自己研鑽を積まなければWebエンジニアとしての価値を保つのも難しいでしょう。

Webエンジニアの将来性が高い理由

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最後に、Webエンジニアの将来性が高い理由を解説します。Webエンジニアは現在需要が高いものの、今後仕事が減少しないか、不安な方も多いでしょう。しかし実際は、Webエンジニアは将来性が他の仕事に比べかなり高いです。その理由を詳しく説明します。

世界的に有名なWeb系企業は多い

Web業界には、世界的に有名な企業が多いです。世界から注目を集めているWeb業界で働くエンジニアは、当然将来性が高いと言えます。

例えば、AmazonやGoogleなどのGAFAもそうですし、中国にも有名なWeb系企業があります。日本も楽天やヤフーなど、成長度の高い企業が多くあります。このように、Web業界は世界からも期待されていることが分かります。

人工知能に奪われる可能性が低い

Webエンジニアの仕事は、人工知能に奪われる可能性が低いのも、将来性が高い理由です。エンジニア職は仕事内容が複雑で、機械がこなせるのは、まだ先の話になると言われています。

特にWebアプリの設計を行う仕事は、人間にしかできないでしょう。ただし、HTMLコーダーなど、Webエンジニアの中でも単純な業務しかこなさないポジションは、人工知能に仕事を奪われる可能性もあります。

フリーランスとして働くこともできる

Webエンジニアは、フリーランスとして働けるのもアドバンテージと言えます。会社で出世する以外の選択肢があるのは大きいです。フリーランスになれば会社に依存せず働けますし、能力次第で収入をアップさせることができます。

Webエンジニアの将来性が高い理由とは?転職方法や年収も解説

Web開発を行うWebエンジニアは将来性の高い仕事

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本記事では、Webエンジニアとは何か、について解説しました。Webエンジニアの仕事内容や、種類がお分かり頂けたかと思います。

Webエンジニアは求人数が多く、需要や将来性が高い仕事です。Webエンジニアは未経験からだと目指すのは難しい部分もありますが、必要なスキルを習得している方なら、採用の可能性も高まるでしょう

Web開発に興味がある方は、本記事を参考にしつつ、Webエンジニアへの転職を目指してみてください。また、記事内でも説明したように、Webエンジニアへの転職では企業選びも大切です。そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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