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AWSエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、目指し方などを解説
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AWSエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、目指し方などを解説

アンドエンジニア編集部
2024.07.11
この記事でわかること
AWSエンジニアとは、「Amazon Web Services」を用いてITインフラを整備する職種である
AWSエンジニアには、基本的なITインフラスキルやデータ管理スキルなども必要とされる
AWSエンジニアは幅広い知識とスキルが求められるため、未経験からいきなり目指すのは難しい

AWSエンジニアとは?

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AWSエンジニアとは、Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services」、通称「AWS」を扱うITエンジニアのことです。

AWSはクラウドサービスの中でも「IaaS(Infrastructure as a Service)」と呼ばれるサービスの1種で、サーバやストレージ、データベースなどITインフラ環境の構築に必要なリソースをクラウド上で提供しています。

AWSのサービスは幅広く、実に300種以上ものサービスが展開されています。AWSエンジニアはAWSに関する専門的な知見をもとに、これらのサービスを駆使して組織に必要なITインフラ環境を整備します。

【参考】:アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド)

AWSとは?メリットや何がすごいのか、初心者にもわかりやすく解説

AWSエンジニアの仕事内容

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では、AWSエンジニアは具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。AWSを使ったインフラ環境の整備といっても、そこには多くの手順が発生します。それらを大まかに捉えると、以下3つのフェーズに分けることができます。

AWS環境の設計

インフラ環境を構築するためには、まず設計を行わなければなりません。AWSエンジニアは、AWSで提供されているさまざまなサービスの中から適切なものを選び、アーキテクチャを設計していきます。

設計を行う際は、クラウドの特性を考慮して可用性や拡張性、セキュリティ性を意識する必要があります。AWSはリソースの使用量に応じて料金が発生する従量課金制のサービスなので、コストパフォーマンスにも気を配らなければなりません。

また、既存のオンプレミス環境との連携が必要な場合は、その連携方法も考慮した綿密な導入・運用計画が求められます。

AWSのサービス一覧は?豊富なサービスを活用しよう!

AWS環境の構築

設計ができたら、実際に環境を構築していく手順に入ります。設計をもとに、サーバ環境、データの保存環境、仮想マシン、ネットワーク、セキュリティ環境などシステムの開発・運用に必要な環境を構築していきます。

構築後にはセキュリティの脆弱性などを含めたテストを行い、必要に応じて修正を加えます。テストも、設計時に想定した通り稼働するかを確かめる重要な工程です。

AWS環境の保守・運用

AWSエンジニアの仕事は、AWS環境の設計・構築にとどまりません。環境構築後の保守・運用もAWSエンジニアの仕事です。保守・運用のフェーズでは主に、安定して稼働しているかの監視、障害への対応、OSやミドルウェアなどのアップデート、リソースの拡張・縮小を行います。

開発・運用環境に対するニーズはその時々によって変わることがあります。また、運用していく中でトラブルに見舞われることもあります。高いパフォーマンスを維持するためには、通常のITインフラに関するスキルとAWSに関するスキルの両方を駆使した保守・運用の作業が必要です。

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AWSエンジニアに求められる知識やスキル

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以上のようなAWSエンジニアの仕事をこなすには、幅広い知識とスキルが求められます。

AWSエンジニアは、インフラ環境を整備するという点でインフラエンジニアの1種とも言えますが、AWSというクラウドサービスを扱わなければならないことから、従来のインフラエンジニア以上の知識とスキルが要求されます。

基本的なITインフラスキル

クラウドサービスを使うという特徴はあるものの、AWSエンジニアの仕事はITインフラを整備することです。そのため、インフラエンジニアと同じようにクラウドによらないITインフラのスキルが必要となります。

具体的には、サーバやネットワーク、セキュリティなどに関する知識とスキルが必要です。オンプレミスでのインフラ構築に必要なスキルを、AWSを用いたクラウド環境に適応させることで、適切な環境を構築できるようになります。

AWSに関する専門知識

AWSエンジニアはAWSを専門に扱うITエンジニアですから、AWSに関する専門知識は必要不可欠です。提供されているサービスについて広く深い知見を持ち、最適なサービスを選定して組み合わせることがAWSエンジニアの最も重要な任務です。

AWSでは数多くのサービスを熟知し、組織のニーズを1番よく体現できる環境を設計・構築する力が求められます。AWSのサービスの種類や料金は変動することもあるため、常に最新の知識を持っておくことも重要です。

また、クラウドの特性に基づいたセキュリティの知識や、AWSの機能を自動化するためのプログラミングスキルが必要になることもあります。

【AWS入門】ITエンジニアなら知っておくべきAWSの基礎知識

OSやミドルウェアに関する知識

サーバやアプリケーションを運用するためには、OSやミドルウェアに関する知識も必要です。WindowsやLinuxといったサーバ用のOSと、OS・アプリケーション間を取り持つミドルウェアの設定・運用に関する知識があることで、スムーズに環境構築・運用が行えます。

OSやミドルウェアにもさまざまな種類があるため、どれが必要になっても対応できるよう関連知識を身に付けておくと良いでしょう。これらの実務経験があると、AWSエンジニアとしての仕事にもより有利に働きます。

WindowsとLinuxの違いは?具体的な比較ポイントを解説!

データを管理するスキル

AWSは従量課金制のため、コストをできるだけ抑えるためにはデータ容量を最適に保つ必要があります。ストレージを無駄に消費しないよう、AWSエンジニアにはデータの重複や不要なログの発生を防いだり、古いデータや破損したデータを適切に扱ったりするスキルが求められます。

また、オンプレミスからクラウドへの移行やバックアップの際にも、データの扱いは重要です。これらの作業においてデータの可用性を保つには、データ管理のスキルが必要です。

AWSの費用は?主要サービスの料金体系や計算ツールも紹介

AWSエンジニアの年収は?

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AWSエンジニアになることを視野に入れている方にとっては、年収も見逃せないポイントです。深い専門知識と幅広いスキルを身に付けなければならないAWSエンジニアですが、年収は良いのでしょうか。似た職種であるサーバーエンジニアの年収を参考にしながら見ていきましょう。

サーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は429万円(※2024年5月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、サーバーエンジニアは一般平均年収と同等か、やや高めであることが分かります。

ただし、AWSエンジニアはサーバーエンジニアに比べてより専門的で業務範囲も広いため、これよりも高い年収が期待できます。さらに、フリーランスとして案件を受注できるレベルの実績やスキルがあれば、より高い収入を目指せると考えられます。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

AWSエンジニアに向いている人の特徴

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AWSエンジニアについて調べていると、「AWSエンジニアはきつい」「やめとけ」といった声が聞かれることもあります。上記のように高年収などの魅力に惹かれる一方で、こういった声に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

ネガティブな意見が生まれる原因の1つとして、AWSエンジニアに求められることと自身の特性が合っていないことが挙げられます。AWSエンジニアには、以下のような人が向いていると考えられます。

新しいことを学習する意欲が高い人

AWSはアップデートやリリースが頻繁に行われているため、AWS環境の整備におけるベストプラクティスは常に変化し続けています。AWSの進化に適応して現場に反映するためには、高い学習意欲が必要です。

トラブル対応に強い人

AWS環境の構築中、または運用中に問題が発生するのはよくあることです。そのような時、AWSエンジニアには冷静な判断力と迅速かつ正確な対応でスムーズに問題を解決することが求められます。

コミュニケーションが得意な人

AWS環境の設計・構築・運用には、クライアントとのすり合わせやチームメンバーとの協力が欠かせません。プロジェクトを円滑に進めるためには、あらゆる関係者と適切なコミュニケーションを取る必要があります。

AWSエンジニアとして仕事を続けていくためには、事前に自身の適性を知っておくことも大切です。向き不向きを理解した上で、キャリア実現に向けて動き出しましょう。

未経験からAWSエンジニアになれる?

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本記事を読んでいる人の中には、ITエンジニアとしての実務経験がない方もいるかもしれません。しかし、IT未経験者がいきなりAWSエンジニアを目指すのはハードルが高いです。一般的には、未経験者でも挑戦しやすい他のITエンジニア職種を経験してからAWSを目指すというステップを踏みます。

最終的にAWSエンジニアを目指すなら、以下のようにスキルと経験を積んでからAWSエンジニアに転職する方法が効率的でおすすめです。

プログラマーやインフラエンジニアとして経験を積む

AWSエンジニアになる人は、プログラマーやインフラエンジニアとしてある程度の経験を積んでから転職する人が多いです。

プログラマーは、システムやアプリケーションの開発においてプログラミング言語を用いてプログラムを記述する人のことです。ITエンジニアのキャリアのスタート地点になることも多い職種で、IT未経験者でも挑戦しやすいです。プログラマーとして培った開発の知識やプログラミングスキルは、AWSエンジニアの業務にも役立ちます。

インフラエンジニアは、既に触れたようにAWSエンジニアに近い職種です。インフラエンジニアとして経験を積めば、AWSエンジニアの土台となるインフラスキルが身に付きます。

未経験からプログラマーになれる?転職方法や文系でもなれるのか解説
インフラエンジニアの仕事内容と必要なスキル・資格を知り転職に活用しよう

クラウドやAWSの専門知識を習得する

プログラマーやインフラエンジニアとして基本的なスキルが身に付いたら、クラウドやAWSの専門知識を習得していきましょう。AWSでは、AWSを扱うためのトレーニングプログラムが提供されています。これらを活用しながら専門スキルを高めていきましょう。

プログラマーの場合はインフラ関連の業務に携わらないことも考えられるので、独学でITインフラについても学んでおくと良いでしょう。

また、知識を詰め込むだけでなく、既存のWebサービスなどを参考に実際に自分でAWS環境を構築してみるのも良い方法です。AWSは個人でも契約でき、利用できる期間や機能は限られますが無料でも利用できます。実践はスキルを高めるのに非常に有効なので、挑戦してみることをおすすめします。

【参考】:ロールまたはソリューション別での学習|AWS

AWSエンジニアを目指す初心者が知っておきたい知識と勉強法を解説

AWSエンジニアとして働ける企業を探す

ITエンジニアとしての経験とAWSエンジニアの専門知識を身に付けたら、いよいよAWSエンジニアへの道が開けてきます。AWSエンジニアが活躍できる業界としては、Webサービス関連、ゲーム開発関連、製造業やメーカーなどが挙げられます。

ITエンジニア専門の転職エージェントを利用すればアドバイザーがサポートしてくれるので、自分のスキルや希望する働き方に合った業界や企業を手間や時間をかけずに見つけることができます。働きながら転職活動する場合にはぜひ利用したいサービスです。

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AWSエンジニアを目指す人におすすめの資格

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ITインフラやクラウド、AWSについて勉強する際は、資格取得を1つの目標にするのがおすすめです。AWSエンジニアになるために資格が必要になるわけではありませんが、資格取得に向けた勉強を通じて効率的に知識を習得できますし、客観的なスキル証明にもなります。

AWS認定資格

AWSでは、独自の認定資格を提供しています。AWSエンジニアなら持っておきたい資格です。さまざまな種類・レベルの認定資格がありますが、初心者におすすめなのはAWSの基礎的な理解を目的とした「AWS Certified Cloud Practitioner」です。

AWSエンジニアとしてスキルを高めるためには、その後「アソシエイト」や「プロフェッショナル」に分類される認定資格に挑戦すると良いでしょう。それぞれ受験対象者像として実務経験年数などが提示されているため、条件の低いものから順に取得していくのがおすすめです。

【参考】:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム

AWS認定クラウドプラクティショナーとは?難易度や勉強時間の目安を解説

CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワーク機器メーカーのシスコ社が提供するネットワークの知識・スキルを認定する資格試験です。取得することで、ネットワークやIP サービス、セキュリティなどのスキルを証明できます。

これまでも述べてきたように、AWSエンジニアはネットワークに関するスキルも持ち合わせている必要があるので、CCNAのようなネットワークエンジニア向けの資格も有用です。

【参考】:CCNA - Training & Certifications

CCNAとは?試験概要や難易度、勉強方法についてわかりやすく解説

LinuC

ITインフラの構築・運用に用いるOSにはLinuxが使われることが多いため、AWSエンジニアにはLinux関連の資格もおすすめです。

LinuC(リナック)はアーキテクチャ設計からシステム構築、運用管理までを広くカバーしている認定資格で、Linux領域にとどまらずクラウド/DX時代のITエンジニアに求められる知識や実践的なスキルを問う内容になっています。

4つのレベルが用意されており、上位の認定を取得するためには下位の認定を取得することが必須なため、「LinuCレベル1」からチャレンジしましょう。

【参考】:LinuC

LinuCとは?LPICとの違い・難易度・試験日・勉強方法を解説

AWSエンジニアの将来性

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ITの分野は急速に発展しており、AIなど新しい技術の登場により仕事がなくなるのではないかと危惧されるIT職種もあります。そのため、AWSエンジニアについても「仕事がなくなるのでは」と不安の声が聞かれることもあります。

しかし、そのような心配をする必要はありません。AWSエンジニアの需要はむしろ伸び続けています。その背景には、クラウドの普及があります。

クラウドには、従来のオンプレミス環境にはないメリットがたくさんあります。環境構築にかかるコストや時間、労力の削減、拡張性の高さなどが大きなメリットとして挙げられます。そのため、クラウドサービスの導入・クラウドへの移行を目指す企業が年々増加しています。

その中でも、AWSはクラウドインフラサービスとして高いシェア率を誇っています。今後もAWSを利用する企業は増えると考えられるため、従来のオンプレミス環境に携わるインフラエンジニアの仕事は減るとしても、AWSエンジニアの需要が落ちることはないでしょう。

AWSエンジニアのキャリアパス

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最後に、AWSエンジニアのキャリアパスについて紹介します。AWSエンジニア自体も需要の高い職種ですが、その経験を活かしてさらにキャリアアップすることもできます。例としては、以下のような職種へのキャリアパスが考えられます。

プロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャー

AWSエンジニアとして経験を積めば、プロジェクト全体を指揮するプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとしてキャリアアップすることもできます。これらの職種はITエンジニアの中でも特に高年収が望める職種です。

プロジェクトリーダーの役割と必要なスキルは?平均年齢や年収情報も
プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や必要なスキルを徹底解説

ITコンサルタント

企業の経営についてITの視点からアドバイスや支援を行うITコンサルタントも、プロジェクトマネージャーなどと同様に年収が高い傾向があります。AWSを利用する企業は増えているため、AWSの専門的な知識とスキルと言う強みはITコンサルタントとしての価値を高めてくれます。

ITコンサルタントにおすすめの資格7選!年収や将来性も解説

需要の高いAWSエンジニアを目指そう

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本記事では、AWSエンジニアについて仕事内容から将来性まで、さまざまな観点から解説しました。AWSエンジニアはクラウド化が進む現代のビジネス環境において、活躍が期待されるITエンジニアです。

ただし、幅広い知識とスキルが必要で、プログラマーやインフラエンジニアなど他の職種で基本的なITスキルを習得してから目指すのが一般的とされています。全くのIT未経験者の場合は、AWSエンジニアになることを視野に入れながら未経験でも挑戦しやすい職種を探すことをおすすめします。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。 

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