プログラマーに資格は必要?資格を取るメリットとおすすめの資格8選
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プログラマーに資格は必要?資格を取るメリットとおすすめの資格8選
アンドエンジニア編集部
2023.01.27
この記事でわかること
プログラマーは資格なしでもなれる職業だが、資格を有することでさまざまなメリットを得られる
資格は、IT全般の知識を得る・特定言語のスキルを高める・フルスタックエンジニアを目指すなど目的別に選ぶ
プログラマーは将来に備えて、さまざまなキャリアパスを想定してスキルアップを目指すと良い

プログラマーに資格は必要?

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プログラマーを目指す皆さんは、資格の取得について考えたことがありますか?医師・弁護士・公認会計士・税理士などは、資格がなければなれません。このように、資格がないと就けない職業を「業務独占資格」と呼びます。

一方、システムエンジニアやプログラマーは特に資格を有していなくても、スキルがあれば誰でもなれる職種です。実際に、何の資格も持たず最前線で活躍するプログラマーは大勢います。

「勉強に時間と労力をかけ、受験料を支払ってまで資格を取る必要はないのでは?」「試験勉強するよりも、プログラミングスキルを高める方が仕事に役立つのでは?」そう考える方もいるでしょう。

この記事では、そうした素朴な疑問にお答えしながら、プログラマーになるには何か資格を取得した方が良いのか、資格を取るとどんなメリットがあるのか、どの資格を取得すると良いのかについて解説をしていきます。

資格取得を検討中のエンジニアを目指す皆さんは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

そもそもプログラマーとは

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まず、そもそもプログラマーとはどのような職業なのか、その仕事内容や種類、必要なスキルなどについて解説していきます。

プログラマーの仕事や役割

プログラマーの仕事は、システムやソフトウェアに欠かせないプログラムを、プログラミング言語を利用して作成することです。プログラマーは「高校生がなりたい職業ランキング」の上位に上がったり、社会人の人気職業ランキングの上位に入ったりと人気の高い職業です。

そして、プログラミングスキルさえあれば、特に資格や免許がなくとも、誰でもプログラマーになることが可能です。

【参考】:マイナビニュース:高校生が将来なりたい職業ランキング、1位は? - 2位エンジニア、3位教師

プログラマーになるには何が必要?仕事内容や年収、スキルを解説!

プログラマーの種類

プログラマーは専門分野の違いで、種類が分かれます。Webサイトを作るプログラマーであればWebプログラマー、パソコンやスマートフォンのアプリを作るアプリケーションプログラマー、ゲームのプログラミングを行うゲームプログラマーなどです。

このようにプログラマーは専門分野によって必要とされる言語や知識が異なるため、どんな分野のプログラマーを目指したいのか、目標を明確にしておきましょう。

プログラマーとシステムエンジニアの違いは?年収はどっちが高い?

プログラマーの年収

プログラマーの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は344万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「エンジニア/プログラマ」を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、マイナビ調査でのプログラマーの年収は一般平均年収よりもやや低め、経済産業省調査でのエンジニア/プログラマーの年収はやや高めであることが分かります。

携わる分野や使う言語などによって年収も変わってくるほか、スキルや経験も年収に影響します。プログラマーは一般的にエンジニア初心者が最初に就く職種であり、その後キャリアアップして年収を上げていくケースがほとんどです。

最新トレンドなども考慮しながら需要や将来性の高い言語を積極的に学んだり、スキルアップなど常に自己研鑽を積むことで、年収や待遇もより良いものにしていけるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

プログラマーに求められるスキルや資質

同じエンジニアでも、職種によって求められるスキルや資質は異なります。プログラマーにはどんなスキルや資質が求められるのかを確認しておきましょう。これらは資格ではありませんが、自身で弱点だと感じる資質があれば、それらを改善する努力は必要です。

▪論理的思考力 プログラムを介して、コンピューターに適切な処理方法を指示するのがプログラマーの役目ですが、この適切な処理方法を見出すには論理的思考力が必要です。プログラマーに最も必要となるのが、この論理的思考力です。

論理的思考力とは?エンジニアに論理的思考力が必要な理由とその獲得法

▪プログラミングスキル どれだけパソコンに強い人でも、このプログラミングスキルがなければ、プログラマーになることはできません。プログラミングで使用する言語はシステムに対する要求や特性によって異なるため、特定の分野だけを学ぶのではなく、幅広い知識を身に付けることが求められます。

プログラミングを勉強する順番を初心者向けに解説!目的別に何から学習すべき?

▪コミュニケーション能力 プログラマーにコミュニケーション能力が求められると聞いて、意外に思う方がいるかもしれませんが、システム開発プロジェクトにおいてはチームメンバーとの意見交換、共同作業が求められるため、この能力が欠かせません。

コミュニケーション能力とは話す能力ではなく、相手の意思を理解し、自分の考えをまとめて伝える能力、すなわち意思疎通能力のことです。

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プログラマーに資格はいらないと思われる理由

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「プログラマーに資格はいらない」という声を耳にすることもありますが、そう言われる理由は何なのでしょうか。

資格がなくてもプログラマーになれる

前述したように、プログラマーになるために必要な資格は特にありません。資格を持っていなくても活躍している人はたくさんいますし、入社してからプログラミングを学び、プログラマーになる人もいます。

また、プログラミングスキル向上のためには何よりも実践が大事です。もちろん資格取得もスキルアップにつながりますが、本などを読んで知識ばかり詰め込むよりも、実際に手を動かしながら学んだ方が良いという考えがあってもおかしくはありません。

資格よりもスキルや経験が重視される

IT業界、特にエンジニアのような技術職では資格を持っているかどうかよりも、実際の技術力が重視される傾向があります。IT化が急速に進む昨今はIT人材の不足が叫ばれており、企業は現場の即戦力となる人材を求めています。

資格があっても、実際のスキルや実務経験が企業の求めるレベルに達していなければ採用されません。こうしたIT業界の現状が「プログラマーに資格は必要ない」と思わせる要因の1つと考えられます。

DX推進が捗らない企業が、喉から手が出るくらいに欲しいIТ人材とは
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プログラマーが資格を取得することによるメリット

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「プログラマーに資格はいらない」と考えている人は、資格取得のメリットに気付いていない人が多いのではないでしょうか。必須資格ではなくとも、プログラマーが資格を取得するメリットはあります。ここではそのメリットについて確認してみましょう。

スキル証明となる

資格を取得することでスキルの証明となります。資格を有することで自己スキルをアピールできるため、就職や転職で有利です。また、企業内では資格手当を支給されたり、優先的に登用されたりするなどの特典を得られる場合もあります。

新しい技術や知識の習得ができる

IT業界では昨今大変早いスピードで技術革新が進んでいます。そのため、常に新しい技術や知識の習得に努めなければ、取り残されるリスクがあります。資格に挑戦する中で、そうした新技術や新しい知識の整理や習得ができます。

キャリアアップの足掛かりとなる

プログラマーを目指す人の多くは、プログラマーが最終目標ではないでしょう。プログラマーはITエンジニアの登竜門と言われており、プログラマーの多くはキャリアアップ、ステップアップを目指しています。

資格取得は、キャリアアップや年収アップにもつながります。より良い環境を求めて転職を行う際なども、資格を有していることはメリットとなります。転職エージェントなどを活用し、資格やスキルをアピールして、自分のスキルを十分に活かせる企業を見つけましょう。

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プログラマーにおすすめの資格一覧

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IT系の資格は国家資格から民間資格まで、選択に迷うほど多数の資格が存在します。ここではIT企業への就職や転職に役立つ資格を基準として、プログラマーにおすすめの資格を紹介します。

IT全般の基礎を身に付けたい人へ

プログラマーを目指すかどうかはまだ決めていないけれど、IT業界には入りたい、IT全般の基礎知識を身につけておきたい、プログラミング言語以外に幅広い知識を学びたいという人におすすめの資格を紹介します。

■ ITパスポート試験(IP) IPA(独立行政法人情報処理推進機構)主催の、「あなたのIT力を証明する」国家試験です。IT業界以外でも幅広い人気があるITパスポートは、ITリテラシーの証明ともいうべき資格の位置づけにあり、何らかの形でITに関わる仕事に就く人ならば、大学生から社会人まで誰もが取得しておきたい基本となる資格です。

なお、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のため、春期と秋期の年2回、筆記による方式の試験が実施されています。

▪難易度:レベル1(易) ▪費用:7,500円(税込) ▪試験実施:全国の試験会場で、CBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:ITパスポート試験(IP)

ITパスポート試験とは?メリットや試験詳細・学習方法を解説!

■ 基本情報技術者試験(FE) IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する、ITエンジニアの登竜門と言われる国家試験です。求められるのは高度 IT 人材としての必要な基本的知識や技能、実践的な活用能力です。

ITパスポート試験同様、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期と秋期の年2回、筆記による方式の試験が実施されています。

▪難易度:レベル2(普通) ▪費用:7,500円(税込) ▪試験実施:令和5年度より、全国の試験会場でCBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験とは?資格のメリットや学習方法を解説!

特定のプログラミング言語について習得したい人へ

プログラマーとして活躍するには、最低限1つは得意言語を習得することが求められます。ここでは、需要の高いプログラミング言語を中心に、おすすめのプログラミング言語資格を紹介します。

■Python 3 エンジニア認定基礎試験 一般社団法人の「Pythonエンジニア育成推進協会」が実施する初心者向けの民間試験です。Python3に関する基礎的な知識や文法知識が問われます。

▪難易度:合格ライン 正答率70% ▪費用:  ・一般価格 11,000円(税込)  ・学割価格  5,500円(税込) ▪試験実施:全国の試験会場で、CBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:Python 3 エンジニア認定基礎試験

Pythonの実力を証明できる資格3種とその勉強方法について解説!

■PHP技術者認定試験(PHP7初級試験) PHP技術者認定機構が、PHP技術者育成と納品品質向上を目的に行う試験です。PHPはWebなど動的コンテンツの作成でよく使われるプログラミング言語で、試験ではPHP7プログラミングに関する知識が問われます。

▪難易度:合格ライン 正答率70%(ITスキル標準(ITSS)レベル1) ▪費用:13,200円(税込) ▪試験実施:全国の試験会場で、CBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:PHP7技術者認定初級試験 【参考】:ITスキル標準(ITSS)と関連資料のダウンロード

PHP技術者認定試験とは?おすすめ参考書や難易度・メリットを解説

■Oracle認定Javaプログラマ Bronze SE Oracle社が実施する、世界共通のベンダー試験です。業界標準準拠の高度なスキル証明となる試験で、ブロンズの他にシルバー・ゴールド試験があります。Javaはあらゆるプラットフォームで動作し、汎用性や安定性が高く幅広く使われる言語なため、習得しておくと活躍の機会が増えるでしょう。

▪難易度:合格ライン 正答率60% ▪費用: 14,630円(税込) ▪試験実施:CBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:Oracle Java SE 認定パス

Javaの資格は?おすすめ資格のレベルや難易度・学習方法を解説!

■Ruby技術者認定試験 Ruby Associationが実施する、Ruby言語のスキルを認定する試験です。RubyはWebアプリの開発でよく使われる言語で、シルバー・ゴールド試験があります。

▪難易度:合格ライン 正答率75% ▪費用:  ・一般16,500円(税込)  ・学割 8,250円(税込) ▪試験実施:CBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:Ruby技術者認定試験

Rubyの資格取得方法やメリットを、エンジニア初心者向けに解説!

フルスタックエンジニアを目指したい人へ

フルスタックエンジニアとは、システムやWebアプリの開発などで、設計から開発・運用までのいくつもの行程を担当できる万能エンジニアのことで、「マルチエンジニア」とも呼ばれます。プログラミング言語に加えて幅広い高度な知識を身につける必要があり、以下のような資格を身に付けておくと良いでしょう。

■応用情報技術者試験(AP) 基本情報技術者試験(FE)の上位にある、IPA主催の国家試験です。IT技術以外にも、管理や経営などに関する幅広い知識と応用力が問われ、システムエンジニアやプロジェクトリーダーを目指す人にもおすすめの資格です。

▪難易度:レベル3(難) ▪費用:7,500円(税込) ▪試験実施:春・秋の年2回、全国62会場にて実施、選択及び記述式問題

【参考】:応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験の合格率は?試験の概要と合格するメリット・デメリット

■Oracleマスター Oracle社が実施する、Oracle Databaseの管理や運用に関する知識、SQLに関する習熟度が問われる試験です。

▪難易度:ブロンズ、シルバー、ゴールドとランクが上がるにつれて難易度も上がります ▪費用:37,730円(税込) ▪試験実施:CBT方式(Computer Based Testing)にて随時実施

【参考】:Oracle Administration 認定パス

オラクルマスターシルバー取得のメリットは?転職で年収アップを狙える!

資格を取得してキャリアアップを目指す

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日本では深刻なITエンジニアの不足が起きています。システム開発にはプログラミングが欠かせないため、プログラマーの不足も叫ばれています。しかし、プログラマーという職業が今後10年先、20年先も安泰であるとは断言できません。

実際に、ノンプログラミングや自動プログラミングが誕生しています。プログラマーという職業はAIに取って代わられるという学者もいるほどですが、システムエンジニアやプロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどの職業がAIに置き換わる可能性は低いでしょう。

プログラマーのキャリアパスとして、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーがあります。ITエンジニアの登竜門であるプログラマーには非常に豊富なキャリアパスがあることを考えると、プログラマーは将来性のある職種とも言えます。

プログラマーを目指す皆さんは、この記事で挙げた資格に積極的にチャレンジし、ぜひキャリアアップを目指してください。転職エージェントなら、キャリアアップのために転職を考える方、また、未経験からプログラマーを目指す方でも自分のスキルや経験に合った職場探しができるでしょう。

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