PHP技術者認定試験とは?おすすめ参考書や難易度・メリットを解説
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PHP技術者認定試験とは?おすすめ参考書や難易度・メリットを解説
アンドエンジニア編集部
2023.04.21
この記事でわかること
PHP技術者認定試験とは、PHP技術者認定機構が実施する認定試験を指します
初級・準上級・上級の区分を定義し、試験合格でPHPのスキルレベルを証明します
PHP8まで試験が更新されており、資格取得でスキルアップとキャリアアップの可能性が広がります

PHP技術者認定試験とは

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PHP技術者認定試験とは、PHP技術者認定機構が実施する認定試験です。PHP技術者認定機構では、PHP技術の普及や技術者育成の推進を行っています。PHPの利用者は年々増えていますが、その習熟度を測るために、PHPの認定試験を実施しています。

【参考】:PHP技術者認定試験

そもそもPHPとは

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PHPとは、ラスマス・ラードフ氏が1995年に開発した言語で、Webページ作成に用いるオープンソースのプログラミング言語を指します。PHPは、サーバーサイドWebアプリケーション開発に用いられます。

PHPはPHP: Hypertext Preprocessorの略で、動的なWebページを生成するツールであるCGIを起源としています。サーバーサイドのプログラミング言語では、圧倒的な人気を誇ります。

PHPとは?基本知識からメリット・デメリットまでわかりやすく解説

PHPの特徴

PHPは動的なウェブコンテンツを作成できるサーバーサイドのスクリプト言語です。C言語の基本構文に沿っており、サーバーサイドで動作する様々なDBMS向け組み込み関数が用意されています。

データベースは企業の蓄積データを参照することが多いので、アクセス品質の維持が求められます。そのためPHPは、データ活用を行う動的ウェブコンテンツにおすすめできるスクリプト言語と言えます。

PHPの活用例

Webページ作成に用いるコンテンツ管理システム(CMS)の中では、WordPressが人気があります。WordPressはPHPで開発されており、PHPによる動的ページを生成することができます

PHPの利用方法ですが、PHPタグの<?php ?>で囲われた部分をサーバーサイドのPHP処理系が解釈し、必要な処理を実行します。この実装により、データベースアクセスをはじめとする、多様なサーバーサイドアプリケーションに対応できます。

【参考】:php

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PHP技術者の年収

PHP技術者を含むシステムエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は431万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは一般平均年収と同程度か、やや高めであることが分かります。

PHP技術者はWeb系エンジニアに分類されますが、スキルや経験によって年収は大きく変わってきます。Web系エンジニアとしてスキルアップを重ねることで、より良い待遇を望めるでしょう。

エンジニアは転職によって年収が上がりやすい職種でもあるので、好待遇の企業に転職をするのもおすすめです。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

PHP技術者認定試験の実施区分

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PHP技術者認定試験の実施区分ですが、全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで受験する試験区分として、以下の4区分が提供されています。

・PHP7技術者認定初級試験 ・PHP5技術者認定初級試験 ・PHP8技術者認定上級/準上級試験 ・PHP5技術者認定上級/準上級試験

【参考】:Odyssey PHP技術者認定試験

詳細については、以降で説明します。

PHP7技術者認定初級試験

ITスキル標準(ITSS)レベル1に相当する難易度で、初級レベルです。試験時間は1時間で40問出題されます。受験料金は12,000円(税別)で、試験会場は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターです。出題範囲は「初めてのPHP」(PHP7版)を主教材とし、合格基準は正答率7割です。

【参考】:PHP7初級試験

PHP5技術者認定初級試験

PHP7技術者認定初級試験の、PHP5版です。PHP7技術者認定初級試験同様に、試験時間は1時間で40問出題されます。受験料金は12,000円(税別)で、試験会場は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターです。出題範囲は「初めてのPHP5」を主教材としPHP5.3を対象とします。合格基準は正答率7割です。

【参考】:PHP5初級試験

PHP8技術者認定準上級/上級試験

準上級試験はITSSレベル2に相当し、上級試験はレベル3に相当します。試験時間は2時間で30問出題されます。受験料金は15,000円(税別)で、試験会場は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターです。PHP公式サイトの掲載情報を主教材としています。

合格基準は正答率7割以上で上級試験合格、5割以上7割未満で準上級試験合格です。

【参考】:PHP8技術者認定試験上級/準上級試験

PHP5技術者認定上級/準上級試験

PHP8技術者認定上級・準上級試験の、PHP5版です。試験時間は2時間で60問出題されます。受験料金は15,000円(税別)で、試験会場は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターです。出題範囲は「プログラミングPHP 第3版」を主教材としています。

合格基準は正答率7割以上で上級試験合格、5割以上7割未満で準上級試験合格です。

【参考】:PHP5上級試験/準上級試験

PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定ウィザードは、PHP技術者認定の最上位資格です。上級試験でスコア正答率90%以上を獲得した方が、「所定の文章」を提出し認定を取得します。「所定の文章」とは、500文字以上でPHP認定ウィザードに関する文章となります。

旧方式では、2015年に初のウィザードを認定輩出したのみですので、難易度は比較的高いと考えられます。

【参考】:PHP技術者認定ウィザード

関連認定

PHP技術者認定機構では、PHP技術者認定を補完する範囲として以下の認定試験を提供しています。

ウェブ・セキュリティ基礎試験(徳丸基礎試験) ウェブ・セキュリティ対策に関する試験で、ITSSレベル1に相当します。徳丸浩氏による「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版」から出題されます。

【参考】:ウェブ・セキュリティ基礎試験(徳丸基礎試験)

ウェブ・セキュリティ実務試験(徳丸実務試験) 時代に即した、企業サイトの情報セキュリティ人材育成のために新設されました。PHP7技術者認定初級試験合格レベルのPHPの知識を前提としています。「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版」から出題されます。

【参考】:ウェブ・セキュリティ実務知識試験(徳丸実務試験)

KUSANAGI for WordPress認定試験 CMSの多くで採用しているWordPressに対する高速化技術を試験で評価します。「詳解WordPress」から出題されます。

【参考】:KUSANAGI for WordPress認定試験

PHP技術者認定試験の難易度と合格率

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PHP技術者認定試験には、ITSSの想定レベルが記載されています。そのため、情報処理技術者試験のレベルと比較することにより、難易度を想定することができます。

初級の難易度

PHP技術者認定試験の初級試験はITSSレベル1に相当します。ITSSレベル1はITパスポート試験と同等レベルで、基本的な知識があれば合格するレベルです。初級試験の合格率は約70%と言われています。

準上級/上級の難易度

準上級試験はITSSレベル2ですので、基本情報技術者試験と同等レベルです。合格にはある程度の試験対策が必要と考えられます。

上級試験はITSSレベル3で、応用情報技術者試験に相当します。このレベルは情報技術を活用した戦略立案や、システムの設計・開発・運用を主導するレベルですので、難易度はより高いと判断できます。

上級の合格率は約10%と言われており、初級と比べるとかなり低くなっていることがわかります。

PHPの資格は?資格の種類や特徴を難易度とともに詳しく解説!

PHP技術者認定試験合格のメリット

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PHP技術者認定試験合格のメリットは、開発スキルが対外的に証明できることです。試験合格により、スキルと作業品質を証明できます。サーバーサイドのプログラミング言語は、データ連携で求められる技術領域です。試験合格者は、求められるニーズに対応することができる人材と証明されます。

ITSSレベル2や3に相当する準上級/上級試験で、いずれかに合格することで、履歴書でさらにアピールできますので就職・転職でも有利です。これにより自身のキャリアの可能性がより広がることでしょう。

PHP技術者を含め、Web系のエンジニアは求人数が多いのも特徴です。転職エージェントを利用して、数ある求人の中から自身のキャリアアップに繋がる企業を探しましょう。

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PHP技術者認定試験の参考書

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PHP技術者認定試験の参考書については、PHP技術者認定試験公式の認定教材をおすすめします。公式サイトでPHP7初級試験・PHP5上級/準上級試験・PHP5初級試験の教材が公開されています。詳細は公式サイトでご確認ください。

【参考】:PHP技術者 認定教材

なお、PHP8技術者認定試験準上級/上級試験については、「オンラインマニュアル等を参考にプログラミングができるレベル」を想定しており、主教材をPHP公式サイトに設定しています。教材としての参考書は設定されていません。以下が出題先として設定しているリンク先になります。

【参考】:php 【参考】:PHP マニュアル

PHP技術者認定試験の過去問は?

PHP技術者認定試験の過去問ですが、類似問題の模擬問題がいくつか掲載されています。公式模擬問題は、公式教材として認定されているインプレスの「徹底攻略 PHP5 技術者認定[上級] 試験問題集」のみとなります。

【参考】:PHP5上級試験/準上級試験模擬問題

PHPのおすすめ本13選!入門レベルからさらに学べる学習本まで解説

PHP技術者認定試験合格で可能性を高めましょう

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PHPは、サーバーサイド領域で活用されているプログラミング言語です。PHPの活用により、ウェブアクセスとデータ処理を連携しデータベースにアクセスすることが可能です。試験合格者は、企業ニーズに対応することができる人材と証明されます。

スキルアップとキャリアアップをともに目指すことができますので、ぜひとも資格取得に挑戦することをおすすめします。また、無事資格を取得できたら、それを自身のキャリアに活かすことが大切です。

資格を持っていれば、キャリアアップのための転職活動も有利に進めることができます。しかし、Web系エンジニアの求人数は多いため、資格のメリットを最大限活用できるキャリアプランはどのようなものなのか、悩むこともあるでしょう。

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