CCNAの合格に必要な勉強時間とは?
CCNAとは「Cisco Certified Network Associate」の略称であり、シスコシステムズ社が主催する国際的な資格試験のことを指します。主にネットワークの基礎やIP サービス、セキュリティの基礎、自動化およびプログラマビリティを対象としている試験です。
これからCCNAの受験勉強を始めようと考えた際、どのくらいの時間が必要なのでしょうか。実務経験だけでなく、ネットワーク関連の知識がついているかどうかを判断することが重要です。最新の試験範囲を確認した上で、参考書や問題集を利用して必要な勉強時間を見積もらなければなりません。
【参考】:CCNA 認定とトレーニングプログラム - Cisco
200時間程度の勉強時間が必要
本格的にCCNAの勉強を始める際は、一般的に200時間程度の勉強時間が必要と言われています。
範囲が広く勉強しなければならない内容も多いため、特にこれからエンジニアとして仕事をしたい人やIT機器に触れたことがない人は、200時間以上の勉強時間が必要な場合があります。人によっては300時間以上かかることもあるため、学習のスケジュールはよく考えましょう。
なお、ある程度ネットワーク関連の業務を行っている人は、基礎知識がついているため短時間の勉強で済む場合があります。スムーズに進めば、実質100時間程度の学習時間で試験に臨むことも可能でしょう。
資格取得の過程で得た知識やスキルは、今後のキャリアにも活かせます。ネットワークエンジニアとして活躍するためにも、しっかりと勉強時間を確保してキャリアアップを図りましょう。
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CCNAの勉強方法
CCNAを含むシスコ認定技術試験は、「エントリ」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4つのグレードに分けられます。CCNAは基礎レベルの「アソシエイト」になるため、試験は初級〜中級レベルといえます。
CCNA合格に向けては、基礎的な知識をしっかりと勉強する必要があるでしょう。
ここでは、CCNAの試験に向けてどういった勉強方法がおすすめなのかを紹介します。
ネットワーク初心者が合格するには
ネットワークの知識がない方やネットワーク関連の仕事をしたことがない方がCCNAに合格するには、かなりの勉強時間が必要です。
未経験者の中には1ヵ月という短期間の勉強で合格できたという人もいるようですが、実際は多くの勉強時間が必要となります。CCNAは平日であればいつでも受験可能なため、自分のペースで勉強できます。十分に勉強してから試験に臨みましょう。
参考書や勉強サイトを活用する
不定期に内容が改定されるCCNA対策は、最新の情報を収集してから勉強を開始することです。改定前と同様の内容が含まれることもありますが、常に最新情報を理解してから勉強しましょう。参考書で勉強する場合、学習範囲を全てカバーしているものを購入してください。
最新かどうかは、表紙に記載されているCCNAの試験コードで確認できます。2023年11月現在のCCNAの試験コードは「200-301」です。試験コードが古いものは旧バージョンの試験範囲となっているため注意しましょう。
また、CCNAはオンライン学習も可能なため、まとまった学習時間を確保できない社会人は、隙間時間にアクセスして学習できる「CCNAイージス」などの勉強サイトがおすすめです。その他にも、さまざまなCCNA対策を提供するオンライン学習サービスがあるので、チェックしてみましょう。
【参考】:CCNAイージス:CCNA(200-301)Web教科書
本気で合格したい人はセミナーもおすすめ
オンラインや独学で学習するよりも、より短期間で合格を目指したい方はスクール形式での学習がおすすめです。実際の試験内容に近い情報を提供してくれたり、スクールによっては実機に触れながらネットワーク関連の知識をつけたりできます。
集中して1ヶ月程度で教えてくれるスクールもあるので、自分のスケジュールに合わせて学習期間を選択できます。なお、スクールによっては費用が10万円以上かかることもあるので、申し込む場合は費用を必ずチェックしましょう。
CCNAの資格取得は知識の習得だけでなく、今後のキャリアに活かすこともできます。効率的な学習を目指して、キャリアアップの足がかりにしましょう。
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CCNAのメリットと資格保有による効果
IT関連の資格は多数ありますが、国家資格として提供されている基本情報技術者試験とは別に、CCNAのように各IT機器を提供するベンダー側がスキルを認定する資格もあります。
その中でもネットワークエンジニアのスキルアップで代表的なCCNAは、ルータといったネットワーク機器を提供するシスコの認定資格です。そんなCCNAを取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
就職や転職で有利に働く
CCNAはネットワーク機器を提供するシスコが、機器を操作できるスキルを証明するために実施している資格試験です。ルータやスイッチは各企業でニーズが高く、CCNAを保有するネットワークエンジニアは就職や転職で有利になり、職場でも知識を活用できます。
試験内容は、各サーバをネットワークに接続するといった基本的な技術を問われる内容が多いです。合格することによって、ネットワークに関するスキルを持っていると証明できます。
上位資格となるCCNPやCCDPなども取得すると、就職や転職でよりアピールすることも可能です。仕事をしながら勉強を進める方法もあるので、仕事で得た知識を活用しながら勉強すると効果的です。
仕事に十分活かせる
CCNAは特に試験日を設けていないため随時試験が行われており、IT業界では常に注目されています。常に人材を求めているネットワーク関連の職場では、十分に力を発揮できることを証明できるCCNAを持っていると重宝されるでしょう。
CCNAは世界に通用する資格なので、自身のネットワークスキルが世界で通用することを証明してくれます。年収や業務などに多大な影響を与えるので、受験を希望する人は多いです。
また、自分が持っているスキルをチェックすることもできるため、力試しで受験する人もいます。ネットワーク関連の業務に携わる人によっては、同じ仕事が多いと知識が偏ることもありますが、CCNAを受験することでネットワーク全般の知識をつけることも可能です。
年収アップが期待できる
CCNAを活かせる職種としては、ネットワークエンジニアが挙げられます。ネットワークエンジニアはネットワーク関連の専門家であるため、より高い年収を得るにはCCNAなどの資格取得が有効です。
参考として、一般的なネットワークエンジニアの年収例を紹介します。
「マイナビエージェント 職種図鑑」でのネットワークエンジニアの平均年収は380万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「IT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))」を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアは調査媒体によって年収差があることが分かります。
ネットワークエンジニアは、資格はもちろん、年齢や実績によっても年収差が大きく分かれる職種です。資格を活かしてキャリアを積むことで、上位職へのキャリアアップも目指せます。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
CCNAの勉強で注意すべきこと
CCNAをこれから受験しようとする際に、勉強時間を十分に確保して取り組むことが大切です。ただし、やり方を間違っていると多くの勉強時間を費やしても知識は身に付きません。ここでは、CCNAの勉強をする前に把握すべきことについて説明します。
試験範囲と解答方式を把握する
CCNAは「200-301 CCNA」が試験範囲となり、以下の内容と得点配分になっています。
1.ネットワークの基礎知識(20%) 2.ネットワーク アクセスについて(20%) 3.IP コネクティビティについて(25%) 4.IP サービスについて(10%) 5.セキュリティの基礎知識(15%) 6.自動化とプログラマビリティについて(10%)
解答は基本的にパソコン上で行い、問題はランダムに出題されます。大半は選択形式の問題ですが、設定条件が提示されるシミュレーション問題も出題されます。試験時間は120分です。
【参考】:CCNA 試験のトピック
試験時間・合格点・解答方法を理解する
CCNAの試験時間は120分で、問題数は100問前後出題されます。出題される問題数は変化することもありますが、合格基準は正解率が8割程度と高い合格率が必要です。
なお、CCNAで最も注意したいのが、スキップした問題をあとから解答できないことです。自信がない解答もあとで見直すことができないため、的確に解答する必要があります。シミュレーション問題は完答する必要があり、部分点はもらえません。
例えば、ルータへ設定を入れて各ネットワークを確立する問題が出題された場合、設定を入れるだけでなく最後に設定を保存するコマンドを入れなければ不正解となってしまうこともあります。
そのため、実際に機器に触れながら、電源を切った際に設定を残せるように保存を心がけるといった勉強方法がおすすめです。
時間配分に注意する
問題数が非常に多いCCNAは、「本気で勉強しないと合格が難しい」と言われています。知識があっても、シミュレーションで実技を問われると答えられない人も多いです。難しい範囲は時間をかけて思い出しながら答えられる力をつけましょう。
反対に、簡単に理解できる範囲は少しでも短い時間で解答できるような力をつけることが重要です。
試験対策を考える
上記の内容を把握できたら、具体的な試験対策を考えましょう。特に注意したいのが時間配分です。CCNAは問題数が多いため、1問1問に時間をかけていると制限時間までに解答できない恐れがあります。緊張やプレッシャーも力を発揮できない要因となるため、本番と同様の環境で解答する練習をしましょう。
ストップウォッチを使って解答にかかる時間を測り、1問につき何分かかるのかを把握するのがおすすめです。また、本番と同じ時間に問題を解く・試験会場で試験を受ける場合は会場までのアクセスをチェックすることも大切です。
ネットワークエンジニアとして活躍するためにCCNAに挑戦しよう
これからエンジニアとして仕事を行う上で、ネットワーク関連の知識を持っている証明となる資格の1つがCCNAです。世界各国で通用する資格となっているので、合格した際には就職や転職で十分活用することができます。
学習方法もテキストだけでなく、スマートフォンやPCで勉強サイトを利用することもできるので、自分に合った勉強方法を選んで合格を目指しましょう。
CCNAに合格できたら、資格をキャリアに活かせるようになります。将来像が明確であれば、キャリアアップが望める企業への転職もおすすめです。その際、在職中の転職活動が困難に感じるかもしれませんが、転職エージェントを活用すればスムーズに進めるでしょう。
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