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ITストラテジスト試験とは?概要や難易度、必要な勉強時間を解説
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ITストラテジスト試験とは?概要や難易度、必要な勉強時間を解説

アンドエンジニア編集部
2024.01.26
この記事でわかること
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも最高レベルであり国家資格である
ITストラテジスト試験突破のメリットとして、IT上位職への転職や社内外での評価アップがある
ITストラテジストの資格を活かした職種として、ITコンサルタントが例として挙げられる

ITストラテジスト試験とは何か?

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数あるIT系の資格において、国家資格である情報処理技術者試験の中でも最高のレベル4である「ITストラテジスト」は、トップクラスに難しいと言われています。しかし、それがどのような資格で、どのようなメリットがあるかをご存知の方はそう多くはないのではないでしょうか。

本記事では同資格試験の概要や難易度を紹介するとともに、取得のメリットや活かせる職種を紹介していきます。

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IT系上位職を目指すなら取得にメリットが多い

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ITストラテジスト取得のメリットについて結論から言うと、経営や企画に関わるIT系上位職を目指すにあたっての手助けになります。

例えば、ITコンサルタントが挙げられますが、同資格は比較的難易度が高く、資格を所持しているだけで箔が付きやすく、社内外でその知識や技術をアピールしつつ仕事を有利に進めることができるでしょう。また、上位職にこれから就きたい方にとっても、知識や技術を証明する手段となるため、有利に転職を進めることができます。

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ITストラテジスト試験とは?

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そもそもITストラテジスト試験が、どのような試験であるか知らない方も多いはずです。まずはその試験について概要を説明します。

試験の概要

ITストラテジストとは、IPAが主催する情報処理技術者試験の中の最高レベルに属する資格試験です。同試験によって得られるITストラテジストの資格は国家資格であり、取得が難しいことで知られています。

この試験は、「経営戦略に基づいてIT戦略を検討し、IT技術を高度に活用したサービスや製品を企画してビジネスを成功に導ける人人材」を対象としており、ITを活用した事業戦略の策定や推進など経営的な側面の強い資格です。

【参考】:ITストラテジスト試験

試験の日程

ITストラテジスト試験は1年に1回4月に行われ、実際の試験会場で筆記試験を受ける形です。試験は「午前I」「午前II」「午後I」「午後II」の4科目から構成され、それらを順番に全て合格しなければ合格することはできません。

全ての試験を1日で受験しなければならず、合計300分に及ぶため、実力だけでなく肉体的精神的なタフさも求められていると言えるでしょう。

2023年度の試験は、4月16日(日)に実施されました。

【参考】:情報処理技術者試験の日程

試験の難易度

取得が難しいと言われているITストラテジスト試験ですが、その難易度はどの程度なのでしょうか。

IPA公式サイトによれば、ITストラテジストの合格率は令和5年度春期で15.5%です。参考として、スキルレベル2である「基本情報技術者試験」の令和5年度9月の合格率は47.7%なので、同じ情報処理技術者試験でも合格率に大きな差があります。

かなりの技術やキャリアを積んだ受験者が、全体の1割強しか合格しないのは難易度が高いと言えるでしょう。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計資料 【参考】:情報処理技術者試験(基本情報技術者試験) 統計資料

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資格取得者の年収

ITストラテジスト試験を突破し、資格を取得したエンジニアの年収はどのくらいなのでしょうか。一例としてITコンサルタントを例にとってみます。

ITコンサルタントの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は512万円(※2023年10月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のコンサルタントを参考にすると、平均年収928万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ITコンサルタントは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

ITコンサルタントは上位職なだけあって高い年収を期待できます。しかしながら、豊富な知識と幅広い経験も必要であるため、ITストラテジストを取得するだけでなくエンジニアとしての熟成されたキャリアが必要となるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

ITストラテジスト試験は役に立たない?

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ITストラテジスト試験は「役に立たない」と言われることがありますが、なぜそのようなことを言われてしまうのでしょうか。ここでは、その理由について探っていきます。

ITストラテジストに資格は必須ではない

ITストラテジストは、高度なITスキルや知識を活かして企業におけるIT戦略を立てたり、業務効率化を図ったりする専門職です。システム開発においては、超上流工程を担当する戦略家として活躍します。

そんなITストラテジストを目指す上で特別な資格は必要なく、経験や実績が何よりも重要視されるため、「役に立たない」と言われてしまう理由だと考えられます。

コンサルタント業に興味のある方や、システムエンジニアなどからマネジメント職へのキャリアチェンジを検討している方には取得して損はありません。また、試験勉強の過程で得る知識は、ITストラテジストを目指す上で大いに役立てられるでしょう。

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ITストラテジスト試験に合格するメリット

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ここまでITストラテジスト試験の概要を説明し、非常に難易度の高い資格試験であることがわかりました。では、その試験に合格することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

社内外でのやりとりで有利

前述したようにITストラテジスト試験は難易度の高さから、同資格を持っているエンジニアはそう多くはないでしょう。したがって、同資格の所持は社内外問わず、ITを活用した経営戦略に対して高度な知識と実務能力を持っていることを証明できます。

これは、経営戦略に関わるITコンサルタントやIT事業部のリーダー職にとって大きなメリットがあります。一方、社内では、重要なプロジェクトへの参画や昇進のチャンスがあり、社外では顧客からの信頼を得られるでしょう。

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上位職への転職に活かせる

ITストラテジスト試験は、上記で述べたITを活用した経営戦略立案を行う上位職を目指すにあたり、突破するメリットがあると言えます。下流の設計職やIT業界未経験の状態からいきなりITコンサルタントなどへ転職することは難しく、前提としてコンサルティング業務やシステム開発業務を通した下積みの経験が必須です。

しかし、どうしてもそういった業務経験をもってしてもすぐにキャリアアップできるわけではありません。そうした時に役に立つのが同資格であり、業務経験にプラスして転職を有利に進めることができるでしょう

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ITストラテジスト協会へ加入できる

この資格を取得するメリットの1つに日本ITストラテジスト協会(JISTA)へ入会できることがあります。

同協会はIT事業戦略に関する情報交換や、ITストラテジスト同士の人脈形成を目的としており、現在1,000人弱の会員を抱えています。同資格を有する高い技術力を持ったエンジニアとの交流は、自身のさらなるスキルアップやキャリアアップに繋げることができるでしょう。

【参考】:日本ITストラテジスト協会

ITストラテジスト試験攻略のために

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ここまでで、ITストラテジスト試験の概要やその取得メリットを紹介しました。では、この高難度の資格をどのように攻略すれば良いのでしょうか。ここでは、攻略に必要な時間や方法を紹介します。

合格に必要な勉強時間

ITストラテジスト試験に合格するために必要な勉強時間としては、およそ150〜200時間程度が必要とされています。これは個人のスキルや実力によって大きく左右されます。勤続10年のエンジニアでも数年スパンで学習計画を立てていることもあるようです。

いずれにせよ、十分な勉強時間を確保しておかなければ合格は難しくなるでしょう。

書籍を使った勉強

他の資格と同様に、ITストラテジストでも前提となる知識を身に付けることがスタートであると言えます。

同試験の出題範囲は広く、アルゴリズムや理論などのテクノロジー系、システム開発に関わるマネジメント系、そして経営戦略や企画などのストラテジー系と大きく3つに分かれています。こうした前提知識を学ぶには、まずは書籍からスタートするのが良いでしょう。

例えば、同試験に関する全般を1冊にまとめた「2024年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター ITストラテジスト」がおすすめです。

■2024年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター ITストラテジスト

▪著者:TAC株式会社 ▪ページ数:568ページ ▪出版社:TAC出版 ▪発売日:2023/8/20

【参考】:2024年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター ITストラテジスト

論文問題への対策

ITストラテジスト試験に合格するために、避けては通れない難関が論文問題です。

120分でおよそ1,000文字強を記述しなければならず、その場で設問の意図を理解し、論文内容を考えないといけないことを考えると、非常にシビアな時間配分が求められます。特に、普段から論文の記述経験がない方にとっては、問題の内容よりもまずは説得力のある論文を書けるようにすることから始めた方がよいでしょう。

論文問題の合格基準として、その内容が設問に対して論理的かつ妥当性のある主張になっているかがあります。自分の論文が合格基準を満たしているか、それを客観的に判断することは困難です。同じ資格を目指す友人や同僚と協力してもらう、同資格専門のスクールに通うなどして論文作成能力を磨きましょう。

過去問を使った勉強

そして、最も重要な勉強方法が過去問を解くことです。

どのような勉強をしても、試験本番と同じ形式の問題を解かなくては合格は難しいでしょう。ITストラテジスト試験の過去問はIPA公式サイトにて公開されており、解答例含めて無料で手に入れることができます。

午前問題は特に過去問を何度も解くことで、問題の傾向を掴むことができ、安定した得点を取れるようになるでしょう。試験全般に言えることですが、全体の時間配分を把握した上で試験に臨むことは非常に重要です。どのくらいの時間で、どこまで解けていれば間に合うのか、把握できるようにしておきましょう。

【参考】:試験の過去問題

ITストラテジストを活かした仕事を見つけるために

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本記事では、ITストラテジスト試験の概要と突破のメリットだけでなく、攻略方法についても紹介しました。その難易度の高さと資格取得の凄さが理解できたのではないでしょうか。

仮にITストラテジストを取得する前提のキャリアを考えた時、上述したようにITコンサルタントが一例として挙がります。資格取得のため、または資格を活かすために、同職種に就きたい時、どのようにして自分に合った企業を見つければよいのでしょうか。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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