SQLの資格6種!難易度や合格率は?データベースエンジニアの年収も紹介
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SQLの資格6種!難易度や合格率は?データベースエンジニアの年収も紹介
アンドエンジニア編集部
2022.11.18
この記事でわかること
SQLとはデータベース操作言語のことです
SQLの資格にはさまざまな種類があります
SQLの資格取得はスキルアップ・キャリアアップに繋がります

▼ITエンジニアにおすすめの資格一覧をご紹介!

ITエンジニアも資格がある方が有利?おすすめの関連資格を解説!

SQLの資格は必要?

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SQLはデータベースのデータを操作するための言語のことであり、データベースを扱うデータベースエンジニアにとって必須のスキルです。そんなSQLには、関連する資格がいくつか存在します。SQLの資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

この記事では、SQLの資格の種類やメリット、SQLを取り扱うデータベースエンジニアについて解説します。また、資格については難易度や合格率についてもまとめているので、ぜひチェックしてください。

SQLの資格取得はメリットが多い

SQLの資格を取得する上での1番のメリットは、SQLに関する知識を深められることです。SQL初学者の方は、資格取得に向けた学習によって知識を体系的に学ぶことができ、すでにSQLの知識があり業務に携わっている方は、より深い知識を得ることができます。難易度の高いハイレベルの試験にチャレンジすることで、自身の価値を一層高められます。

また、資格取得はSQLのスキルを証明するため、転職の際に有利に働いたり、キャリアアップがしやすくなったりするなどのメリットも大きいです。SQLの資格取得は知識獲得のみならず、様々なメリットがあるため、積極的にチャレンジしましょう。

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SQLとは?

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SQLとは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で用いられるデータベース操作言語を指し、RDBMSに蓄積されたデータを操作したり、定義したりします。データベース操作言語とは、データの操作や定義を行う言語のことです。

データベースの中には膨大なデータが保存されているケースもあるため、SQLを使用することで効率よくデータベースを使いこなすことができます。SQLはコマンドラインからの対話実行、並びにアプリケーションAPIやプリプロセッサによるプログラムアクセスが可能です。

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RDBMSとの違いと利用状況

SQLはRDBMSで用いられており、標準SQLと拡張機能が実装されています。そのため、各RDBMSごとに仕様や利用上の違いがみられます。

海外サイトDB-Enginesの調査結果によると、2022年11月時点でのRDBMSランキングは「1位Oracle Database」「2位MySQL」「3位Microsoft SQL Server」「4位PostgreSQL」「5位IBM Db2」であり、この数年は同じランキングの傾向が見られます。そのため、人気の高いRDBMSにおけるSQLの学習や資格取得を進めることで、自身のスキルアップはもちろんのこと、キャリアアップにも繋がるでしょう。

【参考】:DB-Engines Ranking of Relational DBMS

SQLのおすすめの資格6種

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SQLは各RDBMSごとに差異がみられるため、ここではSQLに関連するRDBMSの資格について説明します。また、RDBMSに依存しないデータベースの資格についても紹介します。

Oracle Database:オラクルマスター

Oracle Databaseの資格には、ORACLE MASTER(オラクルマスター)があります。スキルレベルに応じた認定資格が用意されています。ORACLE MASTERで提供されているDBMS認定は、以下の通りです。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019  DBの基礎知識を有するITエンジニア

ORACLE MASTER Silver DBA 2019  日常の運用管理を行い、基本的なSQL知識を有する運用担当者

ORACLE MASTER Silver SQL  SQLを用いる開発者、効率的なデータ分析をSQLで行うアナリスト

ORACLE MASTER Gold DBA 2019  マルチテナント環境やバックアップ・リカバリを行うDB管理者

ORACLE MASTER Platinum DBA 2019  高可用性、セキュリティ、性能管理を担当するエキスパート

試験の難易度については、スキルレベルによって大きく異なります。Bronze(ブロンズ)はデータベース初学者向けの試験なので、1ヶ月程度きちんとした勉強時間を確保できれば、十分に合格を目指せる資格です。また、合格率については一切公表されていないため、推測することは難しいですが、まずは1番難易度の易しいBronzeからチャレンジしましょう。

【参考】:Oracle 認定資格一覧

MySQL:MySQL 5.7 Database Administrator

MySQLの資格取得には以下の認定試験が用意されています。

MySQL 5.7 Database Administrator  MySQLの設定・運用・監視を担当するスキル

MySQL 2019 Implementation Essentials  MySQLの販売・実装を担当するスキル

オラクルマスターと同様にオラクル社が提供する試験ですが、こちらはレベル分けがされていないため、受験の際は試験に応じたスキルを身につけなければなりません。実践的な問題が多く出題されるため、公式サイトでは研修コースの受講や実務経験が推奨されています。よって、難易度は高めでしょう。合格率については公表されていません。

【参考】:MySQL 認定資格

Microsoft :Azure Database Administrator Associate

マイクロソフト社はこれまで提供していた開発・運用を担当するスキル「MCSA」と「MCSD」、並びに「MCSE」の認定資格を終了し、ロールベースの資格体系へと変更を進めています。そのため、Microsoft SQL Serverにおいてもこれまでの以下の資格認定の見直しを行っています。

・MTA: Database Fundamentals(2022年6月30日に廃止) ・MCSE: Data Management and Analytics(廃止)

【参考】:Microsoft 認定資格および試験を見る SQL Server

ロールベースの認定資格については、以下の公式サイトに記載されています。

【参考】:Microsoft Certifications

代表的なロールでデータの取扱いをするエンジニアの資格は、以下の通りです。

データベース管理者向け  Azure Database Administrator Associate

データエンジニア向け  Microsoft Certified: Azure Data Engineer Associate

データサイエンティスト向け  Microsoft Certified: Azure Data Scientist Associate

スキルレベルは初級レベルを「Fundamentals」、中級レベルを「Associate」、上級レベルを「Expert」と呼びます。Expertレベルは「Azure Solutions Architect Expert」「DevOps Engineer Expert」となり、Azureに関連するロールのみが提供されています。

Microsoft認定資格は総じて難易度が高めだと言われています。上記で紹介した資格は中級レベルのAssociateですが、しっかりとした勉強時間の確保と対策が必要です。合格率に関しては不明です。

PostgreSQL:OSS-DB技術者認定試験

PostgreSQLの資格は、オープン系データベースの認定試験である「OSS-DB技術者認定資格」を紹介します。OSS-DB技術者認定試験はPostgreSQLを基準とした認定を行っています。試験区分としてはスキルに応じて2つの認定レベルを設定しています。

OSS-DB/Silver  データベースの小規模な開発・運用を担当するスキル

OSS-DB/Gold  データベースの大規模な開発・運用を担当するスキル。PostgreSQLの内部構造の理解、トラブルシューティング・パフォーマンスチューニングの実施

試験の難易度に関しては、スキルレベルを示した「ITSSキャリアフレームワーク」では、Silverがエントリーレベルのレベル1〜2、Goldがレベル3に相当します。IT資格の登竜門と言われる基本情報技術者試験がスキルレベル2に設定されているので、Silverは初学者でも比較的合格しやすい試験です。

【参考】:OSS-DB技術者認定試験

IBM Db2:IBMプロフェッショナル資格認定制度

IBM Db2はLinux、UNIXおよびWindows向けに以下の2つの認定資格を用意しています。

IBM Certified Database Associate - DB2 11.1 Fundamentals for LUW  初級レベルのDb2とSQLの知識

IBM Certified Database Administrator - DB2 11.1 for Linux UNIX and Windows  日常の運用管理をするレベル

上記の他メインフレーム向けにも同様の認定制度が提供されており、充実した認定制度です。こちらの試験は難易度・合格率共に情報がほとんどありませんが、Associateは初級レベルの試験なので、合格は十分目指せるでしょう。

【参考】:IBMプロフェッショナル資格認定制度

データベーススペシャリスト試験

上記RDBMS固有の認定資格に加えて、情報処理推進機構(IPA)の情報処理技術者試験の区分である、データベーススペシャリスト試験(DB)をおすすめします。データベーススペシャリスト試験(DB)は、製品に依存しない汎用的な知識が必要です。

そのため、総合的なデータ収集の環境構築に必要なデータベースの設計・開発・構築・運用知識が求められます。

令和3年度の秋期試験では受験者数7,409人に対して合格者が1,268人だったので、合格率は17%でした。難易度としては高めの試験です。主に実務経験者向きの試験と言えます。

【参考】:情報処理推進機構(IPA) データベーススペシャリスト試験(DB)

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SQLを取り扱うデータベースエンジニア

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ここまでSQLやSQLの関連資格について説明してきました。ここからは、SQLを取り扱うデータベースエンジニアについて紹介します。

データベースエンジニアとは

データベースエンジニアとは、データベースの開発や保守・運用を行うエンジニアのことです。ビッグデータを取り扱うこともあれば、取り扱うデータが増えていくこともあります。システム開発を行うことはあまりありませんが、システムの中枢を支えるという重要な役割を担っています。

データベースエンジニアの仕事内容は?

データベースエンジニアの主な仕事内容は「データベースの設計・開発」「データベースの管理」「データベースの運用」の3つです。

クライアントやシステム開発担当者にヒアリングを行いながらデータベースシステムを使用し、設計・開発を行います。そして開発したデータベースを長期にわたり円滑に使用できるよう効率化・最適化を行っていきます。この際にSQLを使用します。

またデータベースへのアクセス権の管理やデータのバックアップもデータベースエンジニアの仕事です。

データベースエンジニアの気になる年収は?

データベースエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は424万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、データベースエンジニアは一般平均年収と比較して同程度、もしくはやや高めであることが分かります。

データベースエンジニアの年収は、在籍する企業や実務経験・持っているスキル等により異なります。より高い収入を目指すには、前述した資格の取得やキャリアアップなどがおすすめです。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

データベースエンジニアの将来性

データベースエンジニアの将来性はどうなのでしょうか。データベースはシステム導入時すでにパッケージとして設定されているものが増加傾向にあります。ですが経済産業省の公開している資料によると、今後IT人材が不足していくと予測されています。そのためデータベースエンジニアは今後も求められる人材となるでしょう。

さらに自身の市場価値を上げるのであればデータベースのみではなく、その他のシステム開発や保守・運用における知識やスキルを身につけるのがおすすめです。

【参考】:経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課 IT分野について

SQLの資格取得でスキルアップ・キャリアアップを目指そう

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SQLとは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で用いられるデータベース操作言語のことです。データベースはビッグデータを扱うこともある重要なシステムであるため、多くの企業で導入されています。今後もSQLを扱えるエンジニアの需要は高いでしょう。

SQLの習得は自身のスキルアップに繋がるだけでなく、資格を取得することで身につけたスキルを証明することができ、自身の市場価値を高めることができます。転職の際には資格の有無が有利に働くため、企業探しの選択肢が広がりやすくなります。しかし、求人数が多ければ多いほど転職活動は困難になります。

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