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Copilotの使い方とは?何ができるのか、料金体系や注意点も解説
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Copilotの使い方とは?何ができるのか、料金体系や注意点も解説

アンドエンジニア編集部
2025.04.11
この記事でわかること
Copilotはブラウザでの使用はもちろん、アプリやモバイルでも使える
CopilotはAIアシスタントのチャットボットであり、プロンプト領域に質問して回答を得る
画像生成やオフィスツールでの利用など、用途が拡大しているため利用価値が高い

【Copilot関連記事】 Microsoft Copilotとは?特徴や各プランも併せて紹介 Copilotのプランや料金の違いは?概要やできることを解説 Copilot in Windowsとは?何ができるのか、ChatGPTとの違いも解説

Copilotの使い方

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Microsoft Copilotとは、マイクロソフトが開発提供するチャットボット機能です。自然言語に対応しており、生成AIを活用しています。従来は「Bing Chat AI」と呼ばれていましたが、AIアシスタントを想起する「Copilot」に名称変更しています。

ここでは、Microsoft Copilotの実際の使い方を解説します。

【参考】:Microsoft Copilot

チャットボットとは?種類やメリットと効果的な選び方を解説
自然言語処理とは?注目される理由やできることをわかりやすく解説

Copilotの利用方法

Copilotの利用方法は簡単で、ウェブブラウザあるいはアプリに表示されるプロンプト入力領域に、質問や指示を入力するだけです。詳細は以降で図解しますが、画面に「何でも聞いてください」や「何でも尋ねてください」と表示されている部分に、質問を入力するだけで回答を得ることができます。

【参考】:Microsoft Copilotの概要

Microsoft Copilotとは?最新AIチャット機能を紹介

料金体系

Copilotの料金体系は、無料版と有料版のCopilot Pro、Microsoft 365 Copilotに分かれています。それぞれの料金体系は以下の通りです。

【Copilot】 ・料金:無料 ・主な機能:文章作成やデータ分析、スケジュール管理、情報検索など

【Copilot Pro】 ・料金:月額3,200円(税抜) ・主な機能:無料版の機能に加えて、WordやExcel、Outlook、PowerPointなど、Microsoft 365アプリとの連携が可能

【Microsoft 365 Copilot】 ・料金:月額4,497円(税抜) ・主な機能:Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsが利用でき、Copilot Studioでカスタムエージェントを作成できる

【参考】:Copilot Pro プラン & 価格 – プレミアムな AI 機能 & 最新モデル I Microsoft Store 【参考】:Microsoft 365 Copilot - 一般法人向けプラン | Microsoft 365

Copilotのプランや料金の違いは?概要やできることを解説
「Microsoft 365 Copilot」を発表!使い方や搭載されるAI機能とは

Copilotでできること

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Copilotは業務の効率化を支援する生成AIであり、プロンプトに指示を入力するだけで、さまざまな業務をサポートしてくれます。ここでは、Copilotで具体的にどのようなことができるのかを紹介します。

コンテンツの生成

Copilotは、テキストや画像・デザイン、音声・動画、コードなど、さまざまなコンテンツを生成できます。プロンプトに条件を入力することで、要望に沿ったコンテンツ制作をサポートし、作業時間を短縮できます。

例えば、ミステリーやファンタジーなど、さまざまなジャンルの物語を執筆したり、商品やサービスのプロモーション用のキャッチコピーを作成したりすることが可能です。

また、SNS用の投稿文やブログ記事を作成し、ブランド認知の向上にも役立てることができます。

画像生成

Copilotでは、プロンプトに入力するだけで画像生成が可能です。画像生成を行うにはサインインが必要であり、無料版で1日15回、有料版のProでは100回まで利用できます。

【参考】:Copilot Pro プラン & 価格 – プレミアムな AI 機能 & 最新モデル I Microsoft Store

画像生成は、生成したい画像のテーマやスタイル、特定の要素などの詳細を入力するだけで画像が出力されます。著作権で保護されたキャラクターや有名な人物、暴力的または不適切な内容の画像など、特定の条件を除き、ほとんどの画像が生成できます。

例えば、自社独自の画像を作成する場合、デザイナーやイラストレーターへ依頼せずとも要望に沿った画像を生成できるため、大幅なコストカットが可能です。

Copilotの画像生成!Image Creatorも合わせて図解

コード生成・デバッグ

Copilotでは、PythonやJavaScript、Java、C#など、さまざまなプログラミング言語に対応したコードを生成できます。リクエストに応じた関数の実装やアルゴリズムの作成、API呼び出しのコード生成なども可能です。

また、入力したコードの問題点を洗い出し、修正案を提供するデバッグ作業も行ってくれます。エラーメッセージなどを解析して、解決方法の提案も可能です。どういったプログラムを書きたいのか具体例を挙げることで、より精度の高いコードを生成できます。

Copilotを使ってみる

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Copilotを利用するには、CopilotあるいはBingのウェブサイトから利用できます。ブラウザやアプリ、Windows11に搭載されている「Copilot in Windows」などから利用します。ブラウザは、Edgeをはじめ、Google ChromeやMozilla Firefoxなど多くのブラウザに対応を拡大しています。

【参考】:Microsoft Copilot 【参考】:Copilot 【参考】:Bing/Chat

ブラウザからCopilotを使うには

Copilotを使うには、ブラウザを使うのが一般的な方法です。ブラウザは、普段使用しているEdgeやGoogle Chrome、Mozilla Firefoxなどから以下のCopilotのサイトを開くだけです。

【参考】:Copilot

Copilotのサイトを開くと次のような画面が表示されるので、必要に応じてアカウントにログインします(①)。「何でも聞いてください」と表示されるプロンプト領域に質問を入力し(②)、「改行」または送信ボタンをクリックします(③)。

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 【図】:Copilotのサイトを開く

ここでは、「なぜ、日本の四季は美しいのですか?」と質問してみます。回答は、次の通りです(①)。

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 【図】:Copilotの回答結果

上の例は質問が単純であるため、回答が多めに表示されます。回答を打ち切る場合は、「応答を停止して」のボタンをクリックすると表示が停止します(②)。

Copilotはサインインせずに利用することもできますが、履歴を残す場合はアカウントにサインインします。

EdgeからCopilotを使うには

Edgeはマイクロソフトが提供するブラウザで、一般的なブラウザにさらにCopilot機能を追加しています。ここでは、追加機能を中心に紹介します。

Edgeブラウザの右上を見ると、Copilotのアイコンが組み込まれています(①)。このボタンをクリックすると、ブラウザ画面の右側にCopilotの表示がポップアップしてきます(②)。通常はCopilotのURLを指定する必要がありますが、Edgeの場合はワンボタンで表示が可能です。

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 【図】:Edgeの追加機能を使う

なお、Copilot表示領域の上部には「新しいタブでリンクを開く」アイコンがあり、別のタブに全画面表示させることも可能です。

【参考】:Edge での Copilot

Copilot in WindowsからCopilotを使うには

Windows11 23H2以降に実装される、「Copilot in Windows」を使うと簡単にCopilotが使えます。

下の図のように、Windowsスクリーンの右下にCopilotアイコンが見えます(①)。そのアイコンをクリックすると、右側にCopilotが表示されます(②)。表示を見ると、Edgeの機能をWindowsに埋め込んだようなイメージです。

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 【図】:Copilot in Windowsを使う

実装される「Copilot in Windows」はプレビュー版ですが、このプレビューとは、地域別の段階的な提供や、順次フィードバックを受け付けるために設けたものです。Windows Updateで勝手にインストールされる機能ですが、使わない手はないでしょう。

【参考】:Copilot in Windows 【参考】:Windows の Copilot へようこそ 【参考】:Copilot in Windowsの場合

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Copilot in Windowsの削除方法4選!アンインストールできない問題を解消
Windows Copilotが新登場!優秀なAI機能の概要を解説

モバイル版CopilotからCopilotを使うには

モバイル版Copilotは、「Microsoft Copilot」の紹介ページの「Copilotアプリをダウンロード」から入手します。アプリは「App Store」あるいは「Google Play」から「Copilot」と検索し、直接インストールすることもできます。

「Copilotアプリをダウンロード」は、以下のリンク先に表示されます。

【参考】:Microsoft Copilot

インストール後、アプリを起動します。ここで、「サインイン」するか「チャットに進む」をクリックすると(①)、Copilotの画面が表示されます(②)。2回目以降は、直接チャット画面が表示されます。

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 【図】:モバイル版Copilotを使う

モバイル版Copilotには、ブラウザ版と1点違いがあることに気づきます。

画面中央に「GPT-4を使用する」というスライドボタンが表示されており(①)、ここを「オン」状態にすると、高性能なGPT-4を利用することができます(②)。

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 【図】:モバイル版CopilotのGPTを変更する

【参考】:Microsoft Copilot 【参考】:Copilot モバイル版

OpenAIのGPT-4とは?ChatGPTの進化版について解説!

Copilotをさらに使いこなす

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Copilotは検索情報の要約や翻訳、プランニングなど多くの用途に対応します。多くの用途に対応するのは手軽で良いですが、必要な回答を得るには的確な指示をプロンプト入力するのが良いでしょう。回答の精度を上げるには、自身の立場や背景、目的などを伝え、回答の仕方や文字数などを与えます。

冒頭で、「なぜ、日本の四季は美しいのですか?」と質問しました。ここでは、使用目的を明確にして次のように質問してみます。

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 【図】:使用目的を明確にして質問をする

すると、以下のような回答が得られました。

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 【図】:使用目的を明確にした場合の回答

このように、使用目的に応じて回答が最適化されていることがわかります。Copilotの効果的な利用を促進するために、マイクロソフト自体も報道向けイベントにおいてプロンプトの効果的な使い方を紹介しています。

【参考】:Microsoft Copilot 【参考】:Copilotの機能 【参考】:マイナビ TECH+: マイクロソフト直伝、効果的なプロンプトを書く3つのコツとは?

プロンプトエンジニアリングとは?具体例や応用手法も徹底解説

用途に応じて3つの会話のスタイルを使い分ける

Copilotの特徴として、用途と目的に応じた会話のスタイルを選べることが挙げられます。具体的には会話のスタイルは、用途に応じて設定される「よりバランスよく」「より創造的に」「より厳密に」の3つの分類から1つを選択します。

ここでは、「会話のスタイルを選択」に表示される3つから1つを選び(①)、プロンプト領域に質問を入力し(②)、「改行」または送信ボタンをクリックします(③)。

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 【図】:会話のスタイルを選択する

▪「よりバランスよく」の回答 「よりバランスよく」の回答は、「漢字を使わずにひらがなで」と追加した指示をくみ取った回答ではありません。内容は妥当ですが、小学生が漢字の説明をすべて理解するのは容易ではありません。回答の詳細は、次の図で確認しましょう。

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 【図】:「よりバランスよく」の回答

▪「より創造的に」の回答 「より創造的に」の回答は、「漢字を使わずにひらがなで」をくみ取ったものです。しかしながら、ひらがなを多用しているため大人には若干読みにくい文章です。実際の回答は、次の通りです。

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 【図】:「より創造的に」の回答

▪「より厳密に」の回答 「より厳密に」の回答は、指示に忠実です。分かりやすくまとめてあり、子供から大人まで理解しやすい回答を得ることができました。

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 【図】:「より厳密に」の回答

以上の結果から会話のスタイルは1つに決めずに、違いを比べながら適切な回答を得るのが有効でしょう。

用途に特化したCopilotを使ってみる

Copilotは、用途に応じて最適化された「カスタム Copilot」を使用することができます。「カスタム Copilot」を作るには「Microsoft Copilot Studio」を用い、用途別Copilot GPTとして利用できます。

無料プランの場合でも、5種類の用途別Copilot GPTを使用することができます。あらかじめ登録されているものは、プランにかかわらず使用できます。

次のように、画面右上に表示されている「自分の Copilot GPT」を見ると、Copilotの他に、「Designer」、「Vacation planner」、「Cooking assistant」、「Fitness trainer」があることが分かります。

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 【図】:「自分の Copilot GPT」の表示

「Designer」は、プロンプトの指示に従って画像を生成するツールです。「Vacation planner」は旅行の計画支援用、「Cooking assistant」はレシピ提供などの料理用、「Fitness trainer」はエクササイズ用に学習されています。

【参考】:Microsoft Copilot Studio

Copilot Studioとは?何ができるのか?使い方を徹底解説

Designerを使ってみる

ここでは、画像を生成するDesignerを使ってみます。Designerを使うには、「自分の Copilot GPT」に表示される「Designer」をクリックします。

「Designer」をクリックすると、Designer画面が表示されます。使うには赤枠で囲んだプロンプト領域にほしい画像の情報を入れるだけです。

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 【図】:Designerを使ってみる

ここでは、「空を飛ぶペガサスが、こちらを見て微笑んでいます。」と入力します(①)。指示文を送信すると、数秒後には画像生成が始まり、以下のような画像を得ることができます(②)。

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 【図】:Designerで画像を生成する

この画像を入手するには、サインインが求められますので、あらかじめアカウントにサインインしておくと良いでしょう。

Copilotを使用する際の注意点

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Copilotはユーザーの安全とデータ保護について、データの暗号化やアクセス制御、セキュリティパッチの適用、プライバシーポリシーの遵守、定期的なセキュリティの見直しなど、安全に利用できるよう取り組みが行われています。

しかし、一方で利用者側にも安全に考慮した使い方が求められます。ここでは、Copilotを使用する際の注意点を紹介します。

情報漏えいのリスク

Copilotに限らず、生成AIを活用する上では、個人情報や機密情報を含むデータなどを入力すると情報漏えいのリスクが高まります。誤って重要な情報が出力されてしまう危険性があるため、情報の取り扱いには十分に注意しましょう。

また、ビジネス用アカウントと教育用アカウントは学習対象にならないため、データの機密性保持やプライバシー保護の観点でもおすすめの対策です。

ハルシネーション

Copilotを含む生成AIは、誤った情報や実在しない事柄を生成する「ハルシネーション」を起こすことがあります。これは、曖昧な質問や高度な専門知識を必要とする質問に対して発生しやすく、学習データの偏りや入力文の曖昧さ、推論の過程などが原因です。

ハルシネーションを防ぐには、必ず複数の情報源でファクトチェックを行いましょう。また、質問を具体的かつ明確にすることでリスクを減らせます。専門的な見解が必要な場合は、、専門家に意見を求めるのが確実です。

Copilotの使い方は簡単で利用価値が高い

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Copilotの使い方は、AIチャットボットのプロンプト領域に質問を入力するだけです。慣れてくると質問(指示文)が明確になり、どんどん使い勝手が良くなります。Microsoft 365 向けのCopilotである「Copilot for Microsoft 365」も提供を開始し、オフィスツールでもCopilotが活用できます。

このようにCopilotは使いやすく、画像生成や文章の要約など、多方面の作業効率化が期待できるため、利用価値が高いと言えるでしょう。

Copilot関連記事

その他、Copilotに関連する内容は、下記の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

Microsoft Copilotとは?特徴や各プランも併せて紹介
CopilotとChatGPTの違いとは?特徴や用途などを解説
Windows Copilotが使えない?その原因と対処法を解説

アンドエンジニアのYouTubeチャンネル「アンドエンジニアチャンネル」でも、AIについて解説しています。ぜひ併せてご覧ください!

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