Copilotで画像生成を行うには
Microsoft Copilotは、簡単に画像を生成することができます。無料アカウントと有料サブスクリプションがありますが、制限があるものの無料で画像生成が可能です。
ここではCopilotの概要を学ぶとともに、2024年10月に変更された新ユーザーインターフェースを用いた実際の画像生成方法を学んでいきます。後半からは、Image Creatorを直接使って画像を生成していきます。
Copilotの概要
Microsoft Copilotは、Microsoftが提供するAIベースの検索用チャットボットシステムです。OpenAIのGPTが組み込まれており、2024年5月以降はGPT-4oにバージョンアップされています。テキストの生成のほか、画像の生成もプロンプトから行うことができます。
【参考】:個人用 AIアシスタント Copilot
Copilotで画像を生成するには
Copilotで画像を生成するには、プロンプトに画像生成の指示を入れるだけです。画像生成にはDALL·E 3が呼び出され、結果を表示します。なお、画像生成にはMicrosoft アカウントが必要です。新しくMicrosoftアカウントを作成するか、既存のMicrosoftアカウントにログインします。
画像生成の制限
無料アカウントは、Image Creatorに対して1日15回のブーストが付与され、高速で最適な画像生成が可能です。
有料サブスクリプションのCopilot Proの場合は、1日に100回まで画像生成が可能であり、画像の縦横比を変えるなどの追加機能もあります。生成した画像は履歴に保存され、最大90日間情報が保持されます。
【参考】:Copilot Pro
Image Creatorとは
Image Creatorとは、Copilotの画像生成を担当するプロダクトです。Copilotで画像生成を要求すると、DALL·E 3を用いてAI画像が生成されます。Image Creatorを使うには、Copilotのプロンプトに指示を入れることによって、自動的に実行されます。
画像生成機能は、以前Designerと呼ばれていましたが、改称してImage Creatorがその役割を担っています。プロンプトで対応する言語は、100か国以上の言語がサポートされています。
【参考】:Image Creator 【参考】:Microsoft Translator: 言語
Copilotで画像を生成する
Copilotで画像を生成するには、新しいBingを使用したりCopilot in Windowsを使用します。スマホなどでもCopilotアプリからMicrosoftアカウントのサインインによって利用が可能です。ここからは、実際にCopilotを使用し、画像生成の仕方を学んでいきます。
ブラウザからCopilotを使用する
ブラウザからCopilotを使用するには、ブラウザからCopilotのサイトにアクセスします。ブラウザは、EdgeのほかChrome、Firefoxなど主要製品に対応します。
【参考】:Copilot
新しいBingでCopilotを使用するには、次のようにMicrosoft Edge右上のCopilotアイコンをクリックして開くこともできます(①②)。
Copilot in WindowsでCopilotを使用する
Windows 11では、Copilot in Windowsが使用できます。使用するには、タスクバーに表示されているCopilotのアイコンをクリックして開きます(①②)。
なお、Windows 10 24H2でもCopilotのアイコンがインストールされています。操作方法はWindows 11と大きく変わりません。
Copilotのユーザーインターフェースが見直された
2024年10月より、ユーザーインターフェースの見直しがされており、画面表示がシンプルになっています。代表的な変更として、会話のスタイルを変更するトーンセレクターが廃止されたことが挙げられます。
その代わり、必要に応じてプロンプトに「よりバランスよく」「より創造的に」「より厳密に」など必要に応じてトーンを指定することができます。
試しに次のように、Copilotに「会話のスタイルが選択できますか?」と尋ねました(①)。Copilotからは、特定のスタイルはないが会話のトーンを指定することができると回答がありました(②)。
Copilot in Windowsで以前割り当てられていた「Win」+Cのキーボードショートカットも、Windows11 24H2から新たに登場した「Copilot」キーに変更となり、現在「Win」+Cは無効化されています。
【参考】:Microsoft Learn: Copilotに関してよく寄せられる質問
Copilotで画像を生成する
Copilotで画像を生成する場合も、2024年10月に実施したユーザーインターフェースの見直しの影響か、シンプルに結果が表示されるように修正されています。
画像生成は、プロンプトに指示を入力するだけです。例えば次のように、水に浮かぶ妖精の実写風画像を生成するよう指示を入力すると(①)、シンプルに1つの画像が表示されます(②)。
表示された画像で問題なければ、ダウンロードボタンをクリックし(③)、画像を保存します。ここでプロンプトに「アニメ風に」など、画像の特徴を指示すると想定に近い画像を生成できます。
Copilotの画像生成の制限
Copilotの無料アカウントを用いると、画像生成の制限にあたります。ここでは、代表的な制限の表示例を示します。
・Microsoftアカウントにサインインしていない Microsoftアカウントにサインインしていない場合は、画像生成を行うことができません。この場合は、次のように画像生成ができない旨表示され(①)、サインインが促されます(②)。
・画像生成が待機中のまま進まない 複数の候補をプロンプトで要求するなどすると、画像生成が待機中のまま進まないことがあります。場合によっては、そのままレスポンスがなくなります。有料サブスクリプションではこの症状は報告されていません。以下が実際の実行例です(①②)。
・内部的なエラーが発生する 内部的なエラーが発生すると、画像生成できない旨のメッセージが表示されます。内部で受け渡す情報が滞ったり、処理サーバに問題があるとこの状態になります。具体的には、次のように表示されます(①②)。
このような症状が現れたら、時間を空けたりプロンプトを変更したりする必要があります。1日経つと減ったブーストが再度割り当てられます。また、以降で解説するImage Creatorを直接利用するなども選択肢として有効です。
Image Creatorを直接利用する
Microsoftは、Image Creatorを直接利用できるようにアクセスサイトを公開しています。ウェブブラウザで公式サイトを開くと、直接Image Creatorを利用できます。ここでは、実際のアクセス結果に基づいて解説していきます。
【参考】:Image Creator
Image Creatorを開く
Image Creatorの公式サイトを開くと、プロンプト入力のサイトに誘導されます。Microsoftアカウントにサインインすることで無料で利用できます。具体的には、次の画面が表示されプロンプト入力を進めていきます。
Image Creatorのプロンプト入力は、検索を行うためのプロンプトではなく、画像生成に必要な情報を加えるために使用します。場所や画像を形容する情報を加え、実写風やアニメ風、デジタルアート調などの情報を加えると良いでしょう。
Image Creatorで画像を生成する
Image Creatorで画像を生成するには、プロンプトに指示を入力するだけです。プロンプト入力は、Copilotへの画像生成の指示と大きくは変わりません。
例えば次のように、「水に浮かぶ妖精の実写風画像を生成してください。」と指示すると(①)、4つの候補が表示されます(②)。これは、2024年10月以前のCopilotの表示に近い形式です。
生成された画像は、DALL·E 3を用いたことが画像の下側に明示されています。興味がある画像は、クリックすると次のように拡大表示されます(①)。気に入ったら「ダウンロード」をクリックして保存します(②)。
気に入らない場合は、プロンプトを調整して要望に近づけることが可能です。生成する画像はプライバシーや権利侵害のリスクに注意し、Microsoftサービス規約にしたがって利用しなければなりません。
明らかに他の権利を侵害するプロンプトの使用は、Microsoftアカウントが停止になるなど、規制の対象になるため注意しましょう。
【参考】:Microsoft サービス規約
Copilotの画像生成は簡単に行える
Copilotは、2024年10月のユーザーインターフェース見直しによってシンプル化が進められているため、画像生成も簡単に行うことが可能です。無料アカウントでは制限が多いため、快適に使用するには有料サブスクリプションを使用するか、Image Creatorを直接使用するのがおすすめです。
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