Copilotを削除したい
Copilot in WindowsはAIアシスタンス機能であり、2023年12月から提供されたWindows11の最新機能の1つです。デスクトップ上に常駐し、探し物や調べものをするのに大変便利で、既に活用している人も少なくないでしょう。
その一方で、「Copilotが勝手にインストールされた」「まだCopilotは信用できない」と、Copilotを削除したい方もいるでしょう。また、CopilotはWindows11専用のAIツールだと思われがちですが、Winsows10でもバージョン22H2を適用したパソコンでは順次Copilotの利用が可能になっています。
そのため、既にCopilotを利用したことがあるWindows10ユーザもいることでしょう。
この記事では、Windows11でのCopilotの削除方法について紹介していきますが、Windows10ユーザの方もぜひ一読してみてください。
【参考】:Windows の Copilot へようこそ |Microsoft サポート 【参考】:Windows 10で Windows (プレビュー) で Copilot を取得する方法 | Microsoft サポート
Copilotはアプリのアンインストールから削除できない
Windows11では、アプリのアンインストールは通常、設定メニューのアプリのアンインストールから行いますが、Copilotはアンインストールができません。それは、Windows11のCopilotは通常のアプリとは異なり、システムコンポーネントの一部として扱われているためです。
実際に、「インストールされているアプリ」の一覧から「Microsoft Copilot」の「...」をクリックしてみると、「アンインストール」の項目がグレーアウトしていることが分かります。
Copilot in Windowsを利用したくない理由
Copilot in Windowsは2023年の12月から22H2バージョンの適用によって正式に利用できるようになりました。しかし、Copilotは利用しない人、利用したくない人にとっては不要な機能です。中には、次のような理由から使いたくない人もいるでしょう。
Copilotを利用したくない人の声をSNSなどから拾ってみました。概ね、次のような理由からCopilotの利用を敬遠している人がいます。
プライバシーへの懸念
Copilot in Windowsは、ユーザの行動や入力を収集してAIモデルを学習させています。このため、プライバシーを重視する人の中には、自らの利用履歴やデータが収集されることに抵抗を感じる人もいます。
機能の必要性
Copilot in Windowsが提供する機能が、必ずしもすべてのユーザにとって必要とは限りません。むしろ、不要な機能と感じる人もいるでしょう。
使い勝手の面
ChatGPTなどの生成AIを使っている方は、さほど抵抗なく馴染めますが、Copilot in Windowsの設定や操作方法がわかりにくい、使いにくいと感じる人もいます。
信頼性に不安
Copilot in WindowsはAIモデルに基づいて動作するため、必ずしも正確な情報や提案を提供できるとは限りませんので、誤った情報や提案に基づいて行動してしまうことを懸念する人もいます。また、利用シーンによってはファクトチェックが欠かせませんので、面倒だと感じる人もいます。
代替手段がある
ChatGPTやGoogle GeminiなどCopilot in Windowsと同等の機能を提供する代替ツールが存在する場合、そちらを利用する方が良いと考える人もいます。
【参考】:ChatGPT|OpenAI 【参考】:Gemini|Google
Copilot in Windowsを削除する方法
Copilot in Windowsは、OSに組み込まれた機能であるため、アンインストールができないと述べました。では、どうすれば削除できるのでしょうか。ここではCopilotを削除する4つの方法について紹介します。Copilotを利用したくない方は、いずれかの方法を選択してください。
タスクバーのCopilotアイコンを削除
Copilot in Windowsがインストールされると、タスクバー上にCopilotアイコンが追加されます。この、タスクバーアイコンをなくすことで、Copilotが表示されないようにする方法について紹介します。こちらの方法は最もリスクが低く、操作も簡単なため、おすすめです。
①タスクバーの設定を開きます。設定は、タスクバーから右クリックで「タスクバーの設定」を直接開きます。あるいはスタートメニューの右クリックで、「設定」メニューから「個人用設定」を選択して開くこともできます。
② 「設定」画面を開き、左メニューの「個人用設定」から「タスクバー」セクションに移動し、「Copilot」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
これにより、タスクバーからCopilotアイコンが削除されます。ただし、キーボードショートカット「Windows」+「C」で、Copilotが起動できますので、必要に応じて簡単に復活できます。
Copilotを完全に無効化する方法(Home/Pro 版)
Copilot in Windowsを完全に無効化する方法です。タスクバーからCopilotアイコンが消えるとともに、ショートカットによる起動もできなくなります。レジストリ操作を伴いますので、これまでレジスリに触ったことがない方は避けましょう。
また、レジストリはバックアップを取ってから操作するようにしましょう。
【参考】:Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法 |Microsoft サポート
①レジストリエディタを開きます。キーボードで「Windows」+「R」を押し、「ファイル名を指定して実行画面」で「regedit」を入力し、「OK」をクリックします。
②レジストリの場所「HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows」に移動します。
③「WindowsCopilot」という名前の新しいキーを作成します。
④作成したキーの中に「TurnOffWindowsCopilot」という名前の新しい値を作成し、値を「1」に設定します。
※Copilotを有効化したい場合には、④で設定した値を「1」から「0」に変更し、パソコンを再起動すると有効化されます。
Copilot をグループポリシーで完全無効化する方法(Pro版のみ)
Windows11 Proのみで行える方法です。グループポリシーの設定により、Copilotを無効化します。Home版では行えません。
① 「Windows」+「R」を押して「gpedit.msc」と入力し、「OK」をクリックします。
② ローカルグループポリシーの設定画面が表示されたら、「ユーザー構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」と進み、「Windows Copilot」を選択し、ダブルクリックします。
③ 「Windows Copilot をオフにする」をダブルクリックし、表示された画面で “◯有効" をクリックしてOKボタンを押します。パソコンを再起動すると、Copilotが完全に無効化されます。こちらも同画面で “◯無効” にするとCopilotが有効化されます。
④以上のグループポリシーエディタの操作により、Copilotは起動せず、タスクバーのCopilotアイコンも消えます。
【参考】:グループ ポリシーを使った設定アプリの管理 |Windows Client Managemen|Microsoft サポート
EdgeからCopilotアイコンを非表示にする
Edgeブラウザを利用し、Copilotは使いたくないという人の中には、Edgeに表示されたCopilotのアイコンを消したい人もいるでしょう。ここではEdgeからCopilotアイコンを削除する方法について紹介します。
①Microsoft Edgeの右上、Copilotアイコンの左にある「...」をクリックし、[設定]をクリックします。
②「設定」画面が開いたら、左メニューから[サイドバー]を選択し、右ペインの「アプリと通知の設定」項目にある、「アプリと通知の設定」項目の下、「Copilot」を選択します。
③ 「Copilotの表示」という項目が表示されたら、「Copilot の表示」 の右のトグルスイッチを オフ にします。「再起動」 ボタンが表示されたらクリックします。以降はEdgeに「Copilot」アイコンが表示されなくなります。
Copilot in Windowsの削除は慎重に
ここまで、Windows11に標準搭載されるようになったAIアシスタント「Copilot in Windows」を削除したい理由と、削除の方法について解説しました。
CopilotはOSと一体化した機能であるため、アプリのアンインストールができません。そこで、Copilotを無効にする方法として、タスクバーの設定で非表示にする方法、レジストリ操作で無効にする方法、グループポリシーの設定で無効化する方法、Edgeで非表示にする方法を紹介しました。
Copilotはまだ発展途上であり、今後もさまざまな改良が行われるでしょう。Copilotにはさまざまな素晴らしい機能がありますので、削除する前にまずは試してみることをおすすめします。
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