Copilot in Windowsとは?何ができるのか、ChatGPTとの違いも解説
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Copilot in Windowsとは?何ができるのか、ChatGPTとの違いも解説
アンドエンジニア編集部
2024.05.21
この記事でわかること
Copilot in WindowsはWindows11の標準機能となり、だれでも無料で利用が可能
Copilot in WindowsはWindows Updateバージョン23H2の適用によってインストールされる
Copilot in WindowsはChat-GPT4.0とBingの機能により、最新情報に対応している

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Copilot in Windowsとは?

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Copilot in Windowsは、AIを搭載したインテリジェントなアシスタンス機能で、2023年12月から提供されたWindows11の最新機能です。自然言語処理や音声認識技術を駆使して、質問への回答、ファイル検索や、Windowsの設定変更、翻訳からチャットまで行ってくれます。

ChatGPTの持つ機能がWindows上でシームレスに体現されており、さらに利用しやすいAIツールになっています。また、Microsoft Bingと合体することで、最新の情報をインターネットから索引してくるため、情報の鮮度が高いのも特徴です。

この記事では、Copilotの概要、メリットやデメリット、使い方について解説します。生成AIを利用したい方、すでにChatGPTを利用している方はぜひ参考にしてください。

【参考】:Copilot in Windows とその他の AI-搭載機能 | Microsoft

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Copilot in Windowsの概要

Copilot in Windowsは、Windows11に標準搭載されるようになったAIアシスタントです。この対話型のAIは、デスクトップ右側にあるドッキングパネルを通じて対話し、OSの操作を依頼することができます。

Copilotの主な特徴や機能は次の通りです。

▪質問への回答とインスピレーションの提供 CopilotはWebから回答やインスピレーションを得るのをサポートしてくれるため、さまざまな知見やヒントを得ることができ、創造的な仕事でも役立てることができます。

▪タスクのサポート PCの設定調整からウィンドウの整理まで行えるため、Copilotは時間の節約や仕事の効率アップに役立ちます。

▪要約とアイデアの生成 Copilotは質問に関連する回答を素早く提供し、フォローアップの質問を促したりアイデアから画像を生成したりできます。(無料版では1度に要約できる記事は2,000文字まで)

▪キーボードショートカット タスクバーでCopilotを探すか、Windowsロゴキー + Cキーを押すことで素早くアクセスできます。

▪オンラインとWindowsアプリでの利用 CopilotはオンラインとWindowsアプリで作業しているときにもアシスタンスを提供します。

以上、CopilotはWindows11に組み込まれたAI搭載機能であるため無料での利用が可能です。

【参考】:Copilot in Windows とその他の AI-搭載機能 | Microsoft

CopilotとChatGPTとの違い

CopilotとChatGPTは、どちらもAIアシスタントツールですが、いくつかの違いがあります。両者はいずれも、OpenAIが開発した大規模言語モデルAIのGPTを搭載している点では共通しています。

両者の大きな違いは、CopilotがWindpws11に組み込まれ、Microsoftアカウントがあれば無料で利用でき、さらにはBingのサービスを利用してリアルタイムで情報を得られる点です。

以下、両者の違いを表にしてみました。

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【図】:Copilot in WindowsとChatGPTの比較 

【参考】:ChatGPT|Open AI

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Copilot in Windowsのメリットとデメリット

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Copilot in WindowsはWindows Updateバージョン23H2の適用により、2023年の12月から利用できるようになりました。まだプレビューモデルですが、Copilotを利用することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか?またデメリットや注意すべき点がないのかについても見ていきましょう。

Copilot in Windowsのメリット

Copilotを利用することで、さまざまなメリットが得られます。主なメリット4項目について、1つずつ見ていきましょう。

■ 効率的なタスク処理 Copilotはパソコン操作や作業などのタスクを効率的にサポートします。例えば、Windowsの設定変更やアプリケーションの起動、音量調整などの操作までテキスト入力と音声入力の両方で簡単に行えます。

■ リアルタイムのクエリ応答 CopilotはBing Chatを搭載しており、リアルタイムであらゆる質問や指示に答えてくれるため、疑問や問題の迅速な解決が可能です。

■ 開発効率の向上 Copilotはプログラミングを学習しており、コードを補完したりコードをレビューしたり、テストを生成することもできます。これにより、プログラミングやシステム開発の品質を高め、開発効率をアップできます。

■ トラブルシューティング パソコンの操作中にトラブルやエラーに遭遇すると、その原因究明や対策に時間を要することがありますが、Copilot in Windowsは、そうしたトラブルシューティングも対応可能です。不具合の状況を入力するだけで、原因や対策を教えてくれます。

そのため、OSやハードウエアに関する知見がなくとも、迅速に解決に導いてくれます。

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Copilot in Windowsのデメリット

Copilotは大変優秀なAIアシスタントであり、前記のようにさまざまなメリットを得られますが、利用することによるリスクや注意すべきことがいくつかあります。

■ プライバシーの懸念 Copilotはリアルタイムでユーザとのやり取りを記録しています。個人情報や機密情報が含まれる場合、注意が必要です。有償版ではデータ保護機能がオンになっており、漏えいリスクは回避されますが、無償版では、必要に応じてデータ保護機能を利用者がオンにする必要があります。

■ 依存度の増加 Copilotに依存し過ぎると、自分自身の問題解決能力の低下が懸念されます。あくまでもヒントを得る、自分自身の学習に利用するという視点で利用することをおすすめします。

■ 技術的な問題 CopilotはAIベースのアシスタントであり、完璧ではありません。学習する際に正しくない情報を学んでいることがあり、時々誤った情報を提供することがあります。そのため、ファクトチェックを行う必要があります。

Copilot in Windowsを利用する方法

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Copilot in Windowsの概要やメリット、デメリットについて理解したところで、実際にCopilotを使ってみましょう。ここでは、Copilotを使えるようにする方法と、使い方について紹介します。

Copilotの確認

Windows11パソコンでもCopilot in Windows(プレビュー)がインストールされていないケースがあります。Windows11を利用しているのに、Copilotの表示が出ないという方は、次の方法でインストールされているか否かを確認してみましょう。

■ タスクバーを確認する タスクバーにCopilotのアイコンが表示されている場合は、インストールされています。

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■ 設定画面で確認する Copilotのインストールを確認するには、設定画面で確認する方法があります。スタートメニューを右クリックし、表示されたメニューから[設定]を選択します。続いて右メニューから[個人用設定]をクリックし、表示された右メニューから[タスクバー]を選択します。

「Copilot in Windows(preview)」が表示されていたら、インストール済みです。右端のトグルスイッチをオンにしてWindowsを再起動すると、Copilotが利用できるようになります。Copilotを無効化したい場合は、トグルスイッチでCopilotを無効化するといいでしょう。

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【図】:設定>個人用設定>タスクバー>Copilot オン 
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■ Copilotをインストールする(未インストールの場合) Windows11の設定を開き、右メニューの最下段にあるWindows Updateをクリックします。

最新の状態になっていなければ、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックして、Windows Updateバージョン23H2をダウンロード・インストールします。

これにより、Copilotアイコンがタスクバーに表示されるようになります。

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【図】:設定>Windows Update>更新プログラムのチェック 

Copilotの起動

タスクバーに表示されたCopilotアイコンをクリックするか、Winキー + Cのショートカットキーを使用してCopilotを開いたり閉じたりできます。デスクトップの右端に縦長表示された場合は、画面上部の「Microsoft Edgeで開く」を選択すると、全画面で表示されます。

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【図】:Copilot in Windows(プレビュー版)起動画面 

Copilotの会話モード

Copilotを起動すると、ようこそ画面が表示されます。ここで会話スタイルを選択できます。

会話スタイルには以下3つのモードがありますので、自分の好みや利用目的に応じて選択しましょう。デフォルトは「バランスよく」になっています。

・より創造的に: 独創的で想像力豊かなチャットを開始できる ・バランスよく: 有益でフレンドリーなチャットモード ・より正確に: 簡潔な回答を提供

CopilotはBing Chatを搭載しており、リアルタイムのクエリに応答できます。

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【図】:Copilot in Windows(プレビュー版)会話モードの選択 

プロンプトの入力

Copilotを使用してシステム上のタスクを実行できます。例えば、ダークモードのオン・オフ、Bluetoothのオン・オフ、音量の制御などです。ここでは、プロンプトに「ダークモードにして」と入力したところ、次のレスポンスがありました。

ここで、「はい」をクリックすると、デスクトップはダークモードに切り替わります。

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【図】:プロンプト入力>ダークモードを有効にする 
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最新情報に対応

Copilot in Windowsは無料版でも、AIエンジンはChatGPT-4.0に対応し、さらに学習していない情報はMicrosoft Bingで検索しますので、情報の精度が高いという特徴があります。試しに、ChatGPTで「日本のプロ野球で2023年のセリーグ覇者は?」と質問してみます。

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【図】:ChatGPT無償版の回答 

同様にCopilotに質問してみました。回答は以下の通りで、正しい回答です。このように最新の情報に基づく回答がCopilotの強みです。

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【図】:Copilot in Windowsの回答例 

Copilot in Windowsで仕事の効率を高めよう

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ここまでWindows11に標準搭載となったAIアシスタントの「Copilot in Windows」について、概要、メリットとデメリット、使い方などについて紹介しました。CopilotはAIアシスタントとして優れた機能を有し、パソコンの操作から調べもの、学習、プログラミングまでさまざまな用途で活用できます。

まだプレビュー版の段階で改良すべき点はあるかもしれませんが、AIアシスタントとしてさまざまな活用法があります。無料で利用できますので、ぜひ活用して業務の効率を高めてみましょう。

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