Copilot Studioとは?何ができるのか?使い方を徹底解説
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Copilot Studioとは?何ができるのか?使い方を徹底解説
アンドエンジニア編集部
2024.05.26
この記事でわかること
Copilot Studioは、業務プロセスの効率化や顧客サービスの向上に寄与するAIアシスタントツール
Copilot Studioは、自然言語でMicrosoft 365 Copilotの拡張や独自Copilot作成などができる
Copilot in Windowsが個人向けであるのに対し、Copilot Studioは企業や組織向けである

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Copilot Studioとは?

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Copilot Studioは、2023年11月15日に開催された「Microsoft Ignite 2023」で、Microsoftが発表したAI活用のアシスタントツールです。自然言語で指示を出すことにより、Copilot Studioは様々な作業を自動化・支援することができます。

従来のCopilotは、Microsoft 365の機能を拡張するAIアシスタントでしたが、Copilot Studioではさらにその機能が拡張され、独自のCopilotをローコードで作成することが可能になりました。

この記事では、生成AIの組織向けツールであるCopilot Studioの概要、メリットや使い方について紹介します。

【参考】:Microsoft Copilot Studio | Extend Copilots or Create Your Own

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Copilot in Windowsとの違い

Copilot Studioは、「Copilot in Windows」と何が違うのでしょうか?その違いについて比較表にまとめてみました。以下の通り、日常的な作業を効率化したい個人には、Copilot in Windowsがおすすめです。

業務プロセスの効率化や顧客サービスの向上を図りたい企業には、Copilot Studioがおすすめです。

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【図】:Copilot in WindowsとCopilot Studioの比較 

【参考】:Windows の Copilot へようこそ | Microsoft サポート

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Copilot Studioの概要

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Microsoft Copilot Studioは、AI技術を活用して、Microsoft 365の機能を拡張したり、独自のCopilotを作成したりできるツールです。ここでは Copilot Studioの特徴や、何ができるのかについて見ていきましょう。

【参考】:Microsoft Copilot Studio の発表 | Microsoft 365 ブログ

Microsoft 365 Copilotの拡張

Microsoft Copilot Studioを利用すると、Microsoft 365 Copilotの機能に加え、以下に挙げるような様々な拡張が可能になります。

■ 機能のカスタマイズ Copilotの機能を、自社のワークフローやニーズに合わせてカスタマイズできます。例えば、特定の部署やタスクに特化した機能を追加したり、既存の機能の動作を変更したりすることができます。

■ チャットボットやバーチャルアシスタントの作成 Copilotを使って、チャットボットやバーチャルアシスタントを作成できます。これらのチャットボットやバーチャルアシスタントは、顧客とのやり取りを自動化したり、従業員のタスクを支援したりするために使用できます。

■ システムとの連携 Copilotを、社内の他のシステムと連携させることができます。例えば、CRMシステムやERPシステムと連携することで、顧客情報や注文情報にアクセスしたり、タスクを自動化したりすることができます。

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独自のCopilot作成

Microsoft Copilot Studioでは、自然言語やローコードで独自のAIアシスタントを作成できます。

■ ゼロから構築 会話型AIの専門知識がなくても、ゼロから独自のCopilotを構築することができます。Copilot Studioには、ドラッグ&ドロップ式のインターフェースと、事前に構築されたテンプレートが用意されており、簡単にCopilotを作成できます。

■ 既存のAIモデルの利用 OpenAIなどのプロバイダーから提供される既存のAIモデルを利用して、独自のCopilotを作成することができます。

■ 機械学習モデルの構築 独自の機械学習モデルを構築して、それをCopilotに組み込むことができます。

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その他

上記以外にMicrosoft Copilot Studioでは、次のような機能を利用することができます。

■ データ分析 データ分析機能では独自の分析指標に基づいて、Copilotによるパフォーマンス分析が行えます。また、分析ダッシュボードを利用してパフォーマンスを可視化し、重要な指標を容易に追跡することができます。

■ テキスト翻訳 複数の言語で会話できる多言語コパイロットを作成することができます。また翻訳機能を使って、テキストをまとめて別の言語に変換することもできます。

■ プロセスの自動化 Copilotを使って、タスクを自動化し、ワークフローを構築できます。これにより、業務プロセスの自動化を進めることができます。

Copilot Studioのメリット

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Copilot Studioは、Microsoft 365 Copilotを拡張したり、独自のコパイロットを作成したりできる、強力なツールです。Copilot Studioを利用する主なメリットは以下の通りです。

業務の効率化

Copilot Studioでよくある質問や回答をまとめたFAQチャットボットを作成することができ、顧客対応に関わる業務負担の軽減を図れます。またタスクを自動化し、ワークフローを構築できます。これにより、手作業による作業時間を削減し、業務効率を向上させることができます。

その他、Copilotを使ってデータを分析したり、可視化したりすることができますので、ビジネス上の意思決定に役立てられます。

顧客対応の向上

Copilot Studioを使って、顧客ごとにパーソナライズされた顧客サービスの提供が可能になります。

Copilotは24時間稼働しているため、顧客はいつでも好きな時に質問したり、サポートを受けたりすることができます。さらにCopilotは顧客からのフィードバックを収集できますので、それを用いて製品やサービスの改善に利用できます。

ナレッジ共有とスキルアップ

Copilot Studioを使って、社内のナレッジベースを作成することができますので、従業員は必要な情報に簡単にアクセスでき、ナレッジの共有がしやすくなります。

またCopilot Studioでは、オンデマンドトレーニングの作成を行い、従業員各自のペースでスキルアップを図れます。さらには、ベストプラクティスの共有が可能になり、組織の生産性向上に結びつけることができます。 

低コストでのAI導入

Copilot Studioは、ノーコード開発環境を提供しており、プログラミングの知識がなくてもAIを導入することができます。

Copilot Studioの使い方

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ここでは、Copilot Studioのスタート方法や使い方について紹介します。以下の手順で操作を行います。

1.Copilot Studioのサイトにアクセスし、右下の[無料で試す]ボタンをクリックします。Copilot Studioは有料サービスですが、無料試用版は60日間無料で試すことができます。

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【図】:Microsoft Copilot Studioのスタート画面 

【参考】:Microsoft Copilot Studio | Copilot の拡張または独自のものの作成

2.Copilot Studioの利用にはMicrosoftアカウントが必要です。Microsoftアカウントを入力すると、サインイン画面に遷移します。Microアカウント以外のメールアドレスを入力すると、アカウントの作成画面に遷移します。

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【図】:Microsoft Copilot Studioを選択されました「メールアドレス入力」画面 

3.メールアドレスにMicrosoft アカウントを入力すると、①始めましょうに「既にMicrosoftのお客様のようです。」と表示され、サインインを求められます。

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【図】:Microsoft Copilot Studio サインイン画面 

4.サインインすると、「独自のコパイロット エクスペリエンスを作成する」の画面が表示されますので、利用したい機能を選択します。ここでは「カスタムコパイロットを作成する」を選択してみましょう。

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【図】:Microsoft Copilot Studio サインイン選択画面 

5.作成するコパイロットの名前を入力し、言語(日本語)を選択します。続いて、コパイロットに学ばせたいサイトのURLを入力します。店舗の顧客向けチャットボットを作成する場合であれば、店舗のホームページのURLを入力します。

AIがホームページの内容を学習し、少し訓練すると、カスタムコパイロットが顧客の問い合わせに自動的に回答してくれるようになります。

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【図】:Microsoft Copilot Studio サインイン選択画面 

6.必要項目を入力すると、Copilot Studioがカスタムコパイロットの設定を行います。

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【図】:Microsoft Copilot Studio カスタム コパイロット設定中画面 

7.作成したコパイロットの設定が済むと、次のように自分のCopilotの管理画面に作成済みのコパイロットが表示されます。想定される質問を投げかけ、コパイロットの学習を促し、学習成果を確認できたら公開します。

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【図】:Microsoft Copilot Studio 作成済カスタムコパイロット一覧画面 

Copilot Studioを活用してみよう

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ここまでMicrosoft Copilot Studioについて、その概要やできること、メリットや使い方などについて紹介しました。Windows Copilotが個人向けであったのに対し、Copilot Studioは組織で共有することで相乗効果が得られます。

また、独自のチャットボットやバーチャルアシスタントを自然言語で簡単に作成することができる点は画期的であり、アイデア次第で様々な活用方法が想定されます。気になる場合はまずは無料版で試してみて、使い勝手などを確認した上で有料版を購入しましょう。

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