Windows Copilotが使えない?
Windows Copilot(Copilot in Windows)は、2023年9月のWindows11アップデートに併せて実装されたAI技術によるアシスタント機能です。
これまでWindowsに組み込まれていた音声認識やCortanaなどの機能をさらに発展させ、より直感的で自然な操作を実現しています。
CopilotはiPhoneやAndroidスマホ向けのアプリもリリースされており、既にCopilotを利用している方も少なくないでしょう。さらにWindows10では、Copilot in Windows(プレビュー版)の利用が可能になっています。
ただし、WordやExcel、TeamsなどでCopilotが使える「Microsoft 365 Copilot」 の一部の機能は、Windows11でのみ利用可能です。
一方、このWindows Copilotが使えないという現象が起きています。この記事では、Windows Copilotとは何か、メリットとデメリットを解説し、Windows Copilotが使えない原因と対策について解説していきます。
【参考】:Windows の Copilot へようこそ|Microsoft サポート
Windows Copilotのメリット
Windows Copilot(Copilot in Windows)を利用する前に、そのメリットとデメリットから機能や概要を把握しておきましょう。これらをよく理解した上で利用することをおすすめします。AIアシスタントであるWindows Copilotには、次に挙げるようなメリットがあります。
作業効率の向上
Windows CopilotはWindowsの1機能として、Web検索や文章の作成・要約、異言語間の翻訳、画像生成、コード作成、タスク管理などの機能を有しています。これらの機能によって、作業支援を行うことができるため、主にパソコンを用いた作業の効率化を実現できます。
操作の簡素化
Windows Copilotは、自然言語による指示を理解できるため、ユーザは難しいコマンドを覚える必要がなく、直感的な操作で利用することができます。
また、CopilotはWindows11に標準搭載されており、専用アプリからも利用できます。ユーザはAIツールを購入したり、インストールしたりすることなく、簡単にCopilotを利用できます。
創造性の向上
Windows Copilotは、画像生成や文章作成などの機能を提供することで、ユーザの創造性を高めることができます。例えば、Copilotを利用して新たなアイデアを思いついたり、作成した文章の表現を改善したりすることができます。
問題解決の支援
Windows Copilotにはトラブルシューティング機能があり、ユーザの問題解決を支援することができます。例えば、Copilotを使ってパソコンのトラブルを解決したり、エラーメッセージの意味を理解したりすることができます。
Windows Copilotのデメリット
Copilotは大変優秀なAIアシスタントであり、前記のようにさまざまなメリットを得られますが、利用することによるリスクや注意すべきことがいくつかあります。
誤った情報や偏った情報を出力する可能性
Windows CopilotはAIモデルに基づいており、他のAIツールと同様に、誤情報や偏った情報を出力する可能性があります。そのため、Copilotから得た情報を鵜呑みにせず、他の情報源と照らし合わせてファクトチェックする必要があります。
プライバシーへの懸念
Copilotは、ユーザの入力内容や活動を収集しています。このデータがどのように使用されるのかについて、十分な説明がないという懸念があるため、機密情報や個人情報を入力しないよう留意する必要があります。
依存性の懸念
Windows Copilotに依存し過ぎると、自分で考える機会が減り、思考力や想像力などが低下してしまう懸念があります。Copilotはあくまでも1つのツールであり、アシスタント機能ですので、自分で判断して行動することを忘れないようにしましょう。
Windows Copilotが使えない原因と解決策
以上述べたように、Windows Copilot(Copilot in Windows)は大変便利なツールですが、使いたくとも使えないというケースがあります。これから、その原因と対策について詳しく解説します。
使えない主な原因
Windows Copilotが使えない原因としては、主に以下の3つがあります。1つずつ見ていきましょう。
1.Windows11が最新版(23H2)にアップデートされていない Windows CopilotはWindows11の更新プログラム、23H2以降の機能のため、利用するにはアップデートが必要です。また「問題が発生しました」や「解決するまでしばらくお待ちください」といったエラーメッセージが表示されることもありますので、原因が多岐にわたる可能性があります。
【参考】:windows copilotが以前は使えていたのに使えなくなった。 |Microsoft コミュニティ
2.タスクバーのCopilotの表示がオフになっている Windows11が最新版(23H2)にアップデートされているのに、タスクバーにCopilotアイコンが見当たらない場合は、タスクバーの設定でCopilotがオフになっていることが考えられます。
3.ローカルアカウントでMicrosoftを利用している Windows CopilotはMicrosoftアカウントでログインしないと利用できません。ローカルアカウントでログインしている方は、改めてMicrosoftアカウントでログインしてみましょう。
解決策
Windows Copilotが使えない主な理由は以上の通りですが、これから具体的な解決策について図解していきます。
1.Windows11の最新版(23H2)にアップデートする まず、Windows11のバージョン確認を行い、23H2バージョン以降でなければ、Windows Updateを行います。スタートメニューから[設定]を選択し、開いた設定画面の左ペインから[システム]をクリック、続いて右側のナビゲーションペインで、「Windowsの仕様」を確認します。
ここにバージョン情報が掲載されています。以下の例は「24H2」ですので、Copilotに必要な「23H2」以上の条件を満たしています。
バージョンが22H2の場合は、更新プログラムの23H2をインストールする必要がありますので、設定画面の左ペイン下にある[Windows Update]を選択します。
Windows Update画面で右上に「更新プログラムの確認」ボタンが表示されますので、クリックすると、Windows Updateが利用可能な更新プログラムが表示されます。インストールしたい更新プログラムを選択し、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
2.タスクバーのCopilotの表示をオンにする 23H2が正常にインストールされたら、一旦Windowsを再起動します。次に、タスクバーにCopilotが表示されていない場合には、タスクバーにCopilotを表示するための設定を行います。
スタートメニューから「設定」画面を開き、左ペインから[個人用設定]」を選択し、右メニューの下部にある[タスクバー]を選択します。続いて、Copilotの右側、トグルスイッチをオンにします。これで、タスクバーにCopilotが表示されるようになります。
3.Microsoftアカウントでログインする Copilotはローカルアカウントでは利用できないことがありますので、ログインアカウントを次の手順で確認しましょう。
「設定」画面を開き、左上のアカウントの表示を確認します。左上にあるユーザ名の下に、「ローカルアカウント」と記載されていないかを確認します。
ローカルアカウントでログインしている場合は、一旦ログオフして「Microsoftアカウント」でログインし直します。Microsoftアカウントを作成していない場合は、以下のサイトにアクセスし、[サインイン]ボタンをクリックして、Microsoftアカウントを作成します。
【参考】:Microsoft アカウント | Sign In or Create Your Account Today | Microsoft
【参考】:Microsoft アカウントを作成する方法 | Microsoft
Copilot in Windowsで仕事の効率を高めよう
ここまでWindows11に標準で搭載されたAIアシスタント「Windows Copilot」が使えない問題について解説しました。
Windows Copilot は、Windows11の(23H2)にアップデートされて初めて利用可能となります。また、インストールできても、タスクバー項目がオフだと「Windows Copilot」アイコンがタスクバーに表示されません。「Windows Copilot」はローカルアカウントで利用できない場合があります。
Windows Copilotが使えずに困っている方、これから使う予定の方はぜひ本記事を参考にして、Windows Copilotをインストールして活用してみましょう。
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