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クラウドエンジニアを目指す方必見!Azureを分かりやすく紹介!
青い空

クラウドエンジニアを目指す方必見!Azureを分かりやすく紹介!

アンドエンジニア編集部
2021.03.24
この記事でわかること
1.Azureに関する概要、利用目的、メリット・デメリットを知る
2.AWSとの比較で、Azureの強み、弱み、選択のポイントを知る
3.DX時代のクラウドエンジニアとして活躍するためAzureの勉強法について知る

Azureとは

マイクロソフト

Microsoft Azureは、マイクロソフト社が提供するクラウド・コンピューティングサービスです。2010年からサービスが開始され、現在AmazonのAWSに次いで18%のシェアを占めるメジャーなサービスです。「Azure」は"アジュール"と読み、英語で「青空」や「空色」を意味しています。

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Azureの概要

このMicrosoft Azureを端的に説明すると、「システム開発や運用の機能を備えた大規模なクラウドサーバー」と言えます。従来、企業はシステムの開発や管理を行うためにオンプレミスという形で自社にサーバーが必要でした。Microsoft Azureは、そうしたサーバーをインターネット上で一括管理できるクラウドサーバーとして提供しています。またAzureはクラウドサーバーの提供だけにとどまらず、「仮想マシン、仮想ネットワーク構築機能」や「AI(人口知能)設計機能」など、エンジニア向けの機能が豊富に用意されています

Azureのサービス形態

クラウドサービスには様々な種類がありますが、Azureが提供しているサービスは一般的に「IaaS」と「PaaS」、「SaaS」と呼ばれる類のサービスです。以下、それぞれの特徴を説明しますので、クラウドを勉強しようという方はぜひ覚えておいてください。

■IaaS IaaSとは「Infrastructure as a Service」の略語で、"イァース"と呼ばれています。IaaSはサーバーやストレージ、ネットワーク機器、ファイヤーウォールなどのインフラをインターネット上で利用できるサービスです。

■PaaS PaaSは「Platform as a Service」の略語で"パース"と呼ばれています。PaaSはアプリケーション・ソフトウエアが稼働するためのデータベース、プログラムの実行環境などを提供するサービスです。

■SaaS SaaSは「Software as a Service」の略語で"サース"と呼ばれています。従来はパッケージで提供されていたソフトウェア製品ですが、SaaSはインターネットを経由してソフトウェアを利用する形のサービスで、代表的なサービスとしてはOffice365があります。

Azureで何ができるのか

AzureはAmazonのAWSと同様に従量課金の仕組みを採用しており、「IaaS」と「PaaS」によって主に次のサービスを提供し、多くの利用者のニーズに応えています。

■Azure DevOps Azure DevOpsは開発(Development)と運用「Operations」を組み合わせた造語で、開発からリリースまでのシステム開発を支援するサービスです。

■Azure Functions Azure Functionsは、サーバーを構築することなく、プログラムが実行できるサービスです。C#、JavaScript、Java、Pythonなどで組まれたプログラムが直ぐに実行できるので、タイミングやスピード重視のプロジェクトでは大変便利です。

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■Azure Storage Azure StorageはAzure専用ストレージサービスです。さまざまな種類のデータ保存が可能です。テキストやバイナリ形式の非構造化データを保存するBLOGストレージからファイルの共有サービスのファイルストレージなどがあります。

■Azure Virtual Machines Azure Virtual Machinesは、仮想マシン提供サービスです。OSはWindows系以外にLinux系などのマイクロソフト製以外のOSも対象としています。

Azureのメリット・デメリット

メリデメ

メリット

Azureには多くのメリットがありますが、代表的なメリット3つは、いずれも直接コスト、間接コストの削減に役立つものばかりです。

1.初期費用を抑えられる Microsoft Azureを利用すると、システム導入における初期費用をかなり抑制することができ、必要な環境を直ちに整えることが可能です。また料金は従量制のため、導入や運用に余分な費用が発生しない点は、Azureのメリットです。Azureには1カ月間の無料お試し版があり、使い勝手を確かめてから導入することができるのもメリットです。

2.マイクロソフト社のサービスとの連携が容易 OneDriveやOffice 365などのマイクロソフト製クラウドサービスを利用していた場合、Microsoft Azureは非常に親和性が高く、データ連携や統合がしやすいというのもメリットです。初期費用の利点に加え、システム導入や移行の工数、コストを低減できる点もAzureのメリットとしてあげられます。

3.システム管理がほぼ不要 自社サーバー(オンプレミス)でのシステムでは機器メンテナンスやデータのバックアップなどを自前で行わなくてはなりませんが、Azureではマイクロソフト側で設定や機器メンテナンス、バックアップなどのすべてを行ってくれるため、システムの維持管理にかかる手間やコストを削減できます。

デメリット

これはAWSとも共通するデメリットですが、クラウドサービスは便利で、コスト削減や効率化に役立つ反面、次のようなデメリットがあることを理解した上で、正しく利用することが必要です。

1.専門知識や技術が必要 Azureにはシステム開発や運用をサポートするさまざまな機能が盛り込まれていますが、それらを理解しておかないと、宝の持ち腐れとなります。Azureを有効活用するにはデータベースやサーバーに関する知識や技術が必須です。Microsoftでは、これらに関する資格認定制度がありますので、Azureを利用予定の企業やエンジニアの方は積極的にチャレンジすることをおすすめします。

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2.通信トラブルに注意 これはAWSでも同じことが言えますが、クラウドサービスは便利な反面、通信障害が起きると全く利用できなくなるというリスクを抱えています。クラウド側のサーバーは基本的に冗長化されており、ハード障害が起きても自動的にバックアップサーバーに切り替わり、ユーザーは問題なく利用できるような仕組みになっています。一方WAN(インターネット)の利用についてはユーザー側の責任になっています。そのため、ネットワークダウンに備えて、通信回線の冗長化を図っておくことが求められます。この分の投資については予算との兼ね合いもありますが、停止が許されない受発注や決済系システムなど、顧客に大きな影響を及ぼすシステムは安全なネットワークの確保が必須と考えてください。

 

AzureとAWSの違い

違い

AWSとAzureは完全なライバル関係にあります。AzureはシェアではAWSの後塵を拝していますが、Azureを提供するマイクロソフト社は企業を中心に急速にシェアを獲得し、シェアNo.1を目指しています。

企業のOfficeアプリといえば、MicroSoft365をイメージする方も多いと思いますが、他に企業でよく使われるものとして、OneDriveやSkype、Teamsなどがあり、こうしたサービスはすべてAzureクラウドから提供されています。こうしたマイクロソフトのサービスと基幹システムを連携させている場合には、Azureが最も親和性が高いのです。

一方、AWSはクラウドインフラとしては圧倒的なシェアを誇っており、インフラを主眼としたクラウド利用に向いたサービスと言えます。AWSエンジニアを抱えた企業なら、AWSを利用した方が効率よくクラウド移行や運用が行えるでしょう。またAWSは主にWeb業界でよく利用されており、WebならAWSという選択が多いのです。

このように、それぞれに得意分野があり、可能であればAWSとAzureをうまく使い分けをしていくのがよいでしょう。

両者の比較

AzureとAWSには一長一短があり、どちらが優れているとは一概に言えませんが、両者に差異がある部分について確認していきましょう。

1.  日本語ドキュメント:AWS 先発であり、圧倒的なシェアを誇るAWSに軍配が上がります。AWSはユーザーが多く、AWSに関するコミュニティ活動が活発で、多くのノウハウが蓄積され、日本語で公開されています。

2.可用性:Azure Azureには、「Azure Backup」:仮想マシン用バックアップサービスと、「Azure Site Recovery」:ディザスタリカバリサービスがあり、可用性ではAzureに軍配が上がります

3.運用管理の自動化:AWS AWSには「AWS Cloud Formation」:管理タスク自動化支援サービスがあり、APIが充実しています。このためAWSは運用管理の自動化がしやすくなっています

4.準拠法と管轄裁判所:Azure いずれもAWSは米国のため、何か法的問題が生じると、米国側の弁護士に頼ることになります。一方、Azureは準拠法は日本、管轄裁判所は東京のため、法的問題への対応はAzureに安心感があります

5.ディザスタリカバリ:Azure ディザスタリカバリ(disaster recovery)は災害復旧のことで、Azureには「東日本」と「西日本」の2カ所にセンターがあるため、日本国内においてディザスタリカバリ構成を組むことが可能です。

一方のAWSは日本国内に一拠点のため、ディザスタリカバリ構成を組むには片方は海外になる点が弱点と言えます。

どちらを選択するか

AzureとAWSの比較において、機能面での差はほぼないと言ってよいので、どちらかを選択しても問題はありません。

先発であるAWSは「圧倒的シェア」と「長年の実績」「膨大なノウハウ」を誇っています

一方、後発のAzureは、きめ細かい対応を図りながらAWSとの差別化を武器に、AWSを追い上げています。どちらを選択するかは、難しいところですが、どちらが自社や自身のポリシーに近いかで判断するのもありでしょう。

エンジニアとしてニーズが高いAWS資格、その理想的な勉強方法

Azureを学ぼう

学ぶ

マイクロソフトにはMCP:「マイクロソフト認定プロフェッショナル  」という認定制度があり、所定の試験に合格すると、難易度ごとにFundamentals、Associate、Expertの認定を得られます。もちろんAzureの認定資格もMCPプログラムに含まれています。

クラウドの技術は日進月歩で日々刷新されており、それに従って認定資格も変更されています。Azureの認定資格は基礎からスタートし、開発者、管理者、ITアーキテクト、DevOpsエンジニアに分かれます。他にはデータサイエンティストやAIエンジニアといった最先端技術の認定資格もあります。クラウドエンジニアを目指す方は、Azureも是非学んでください。Azureを学ぶ中で、クラウドエンジニアとしての必要な知識が身についていくでしょう。

参考:Azureの認定資格

クラウドエンジニアとは?従来型エンジニアとの違いや市場性・年収について解説します!
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スタートは:AZ-900(Azure Fundamentals)から

AZ-900はAzureの入門者向け試験です。合格するとFundamentalsの認定を受けられます。対象はAzureの営業やAzureユーザーなど、概要を知っておけばよい人、もしくはAzureに関わる開発者や技術者の初歩的知識を確認する試験として考えてください。なお、他のAzure認定資格を受験する場合に、AZ-900の認定は前提条件とはなりません。

Azure認定試験対策

Azure認定資格の学習にあたっては、マイクロソフト社は「オンライントレーニング」と「オフライントレーニング」の2つのトレーニングコースを設けています。オンライントレーニングは英語でのコンテンツもあり、ハードルが上がってしまいますが、英語に自信がない方向けには、マイクロソフトのパートナー企業主催のトレーニングも提供されていますので、こちらを選択すると良いでしょう。

また、Azureが提供するさまざまなサービスの関係から、仮想マシン、データベース、ネットワーク、セキュリティ、障害対策などの広範な知識も必要です。Azure認定資格と併せて国家資格や、AWS認定資格にもチャレンジすることで、スキルアップを図れますので、機会をとらえてぜひチャレンジしてみてください

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