
Webクリエイター能力認定試験とはどういった試験?

Webクリエイター能力認定試験がどういった資格なのか、分からない人も多いのではないでしょうか。IT資格にはさまざまな種類があり、どれから受験するか迷う方もいるでしょう。
IT資格に挑戦する場合は、その資格を得ることでどういったメリットがあるのか、どのような職種への転職を目指すことができるかを知っておくことが大切です。
【参考】:Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

Webクリエイターを目指す方におすすめの試験

Webクリエイター能力認定試験では、標準的なWebサイト制作のスキルが問われます。Web制作業界でもっとも受験者数が多い資格でもあり、多くの企業で評価されています。
試験はスタンダードとエキスパートの2種類に分かれており、どちらも記述問題のほかに実技問題が出題され、試験時間内に実際にコーディングを行う必要があります。
Web制作に必要なスキルにはさまざまなものがありますが、Webクリエイター能力認定試験ではその中でも、どの企業でも使われる基礎的なスキルを学ぶことが可能です。多くのブラウザに対応したWebサイト制作を行えるスキルや、使い方が分かりやすいデザインの制作スキルを取得できます。
Webクリエイター能力認定試験の出題範囲
Webクリエイター能力認定試験の出題範囲を公式サイトからまとめました。
- 動作環境(ファイルの操作など)
- Webサイトの構成と設計
- HTML
- CSS
- ビジュアルデザインと配色
HTML・CSSなどの基礎スキルを問う問題が多く出題され、ページ構成の基本や、ユーザビリティの高いパーツの組み立て方など、Webデザイン関連の問題もあります。幅広く知識を身につけておく必要があるでしょう。
また、エキスパートではJavaScriptの知識が必要な問題も一部出されます。エキスパートに挑戦する場合は、JavaScriptの基礎だけでも身につけておくと良いでしょう。
【参考】:出題範囲(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験


Webクリエイター能力認定試験の難易度
Webクリエイター能力認定試験の2021年度の合格率は、90.5%です。他のIT資格と比べても合格率は高く、一見難易度が低いように感じられますが、油断は禁物でしょう。
出題範囲が広いため、合格には多くの学習時間を要します。特にエンジニア出身の方は、デザイン関連は1から勉強する必要があるため、人によっては苦戦を強いられるかもしれません。

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Webクリエイター能力認定試験を受験する前に知っておきたいこと

Webクリエイター能力認定試験を受験する前に、知っておきたいことについてまとめました。Webクリエイターの将来性や年収について解説しています。
Webクリエイターとは?
そもそもWebクリエイターとは、Webサイトやアプリ開発に携わる人の総称です。具体的には次のような職種がWebクリエイターに該当します。
- Webディレクター
- Webデザイナー
- コーダー
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
Web開発を行うときはWebディレクターが指揮を取り、各担当者を動かします。Webデザイナーがサイトのデザインを考え、コーダーやエンジニアがデザインに沿って開発を行うのが基本です。

Webクリエイターの将来性について
Webクリエイターは将来性が期待できる職種の1つです。Web制作を行い自社製品の宣伝などを行いたい企業は多くあるためです。また、ECサイトや業務システムなどのWebアプリを導入し、売上アップや業務効率化を目指したい企業も増えています。

Webクリエイターの年収
Webクリエイター関連の仕事の中でも、代表的なフロントエンドエンジニアの年収について解説します。
フロントエンドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は385万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、マイナビの調査では民間企業平均年収よりもやや低く、経済産業省ではやや高いという結果が出ています。
Web制作を行う仕事の需要は高まっているため、平均年収は今後も上がっていくのではないかと予想されます。
【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】 2015年〜2016年末までの間にマイナビエージェントにご登録頂いた20代・30代の方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
Webクリエイター能力認定試験の学習方法

Webクリエイター能力認定試験に受かるための学習方法についてまとめました。合格確率を少しでも高めるため、以下の2つを抜かりなく行っておくことが大切です。
HTML・CSSなどの基礎スキルを磨く
まずはHTML・CSSなどの基礎スキルを磨きましょう。HTML・CSSは学習サイトを使って学ぶのが効率的です。学習サイトは教材が分かりやすくまとめられており、素早く習得できます。
Webデザインに関しては参考書や解説サイトの見本を参考にしながら、実際に手を動かしてデザインツールで作成してみるのが良いです。実際にやってみることで、なぜ見本のデザインが優れているのか、実感したうえで知識を習得することができます。
対策本を購入する
基礎スキルをある程度磨いたら、専用の対策本を購入しましょう。サーティファイは公式で「Webクリエイター能力認定試験スタンダード問題集」を発売しています。
本書には模擬試験問題とサンプル問題が掲載されています。こちらを繰り返し解くことで、試験の傾向などを掴むことができます。
▪著者:サーティファイWeb利用・技術認定委員会 ▪ページ数:128ページ ▪出版社:サーティファイ ▪発売日:2019/10/03
【参考】:Webクリエイター能力認定試験スタンダード問題集 【HTML5対応】
Webクリエイター能力認定試験のメリット

続いて、Webクリエイター能力認定試験のメリットについてまとめました。これらのメリットを享受したい方は受験を検討することをおすすめします。
Web制作全般のスキルが身につく
資格を通じてWeb制作全般のスキルを身につけることが可能です。独学で勉強すると、興味のある分野に知識が偏ってしまいがちです。資格の出題範囲に沿って学習すれば、WebデザインやHTML・CSSなど幅広く学ぶことができ、現場でも活躍しやすくなります。
資格手当がもらえることもある
企業によってはWebクリエイター能力認定試験に合格することで、資格手当がもらえます。資格手当は給料に毎月加算されるものなので、年間だと意外と高額になります。
Web業界への転職に活用できる
Webクリエイター能力認定試験は、Web業界への転職に活用できます。Web関連の資格は多くありますが、その中でもWebクリエイター能力認定試験は受験者が多く、知名度が高いためです。
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Webクリエイター能力認定試験を活かせる仕事

最後に、Webクリエイター能力認定試験を活かせる仕事についてまとめました。以下のような仕事に就きたい方は、Webクリエイター能力認定試験に合格しておくことをおすすめします。
Webデザイナー
WebデザイナーはWebサイトのデザインを作成する仕事です。Webデザイナーは利便性の高さやSEOの観点から優れたデザインを制作し、コーダーにコーディングを依頼します。企業によってはコーディングもWebデザイナーが担当することもあります。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトが表示された後に動くプログラムを作成する仕事です。主にJavaScriptを使ってアニメーションやスライドショーを作成したり、フォームに入力された内容をチェックしたりするプログラムを作成します。
転職する際は、Webクリエイター能力認定試験を通じて培ったスキルを活かせる企業を選ぶことが大切です。他業種からWebクリエイターを目指すなら、自分のスキルにあった企業を探してくれる転職エージェントの活用をおすすめします。

Webクリエイター能力認定試験を活かすなら

本記事ではWebクリエイター能力認定試験とは何かについて解説しました。Webクリエイター能力認定試験のメリットや活かせる仕事がお分かりいただけたかと思います。
Webクリエイター能力認定試験を通じて得たスキルは、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアに転職する際に役立ちます。ただし、資格取得だけでWeb業界に転職できるとは限りません。
Web業界の選考では過去の実績やポートフォリオが求められることが多いです。具体的にどんな実績が求められるのか、などWeb業界に初めて参入する方は分からないことが多いでしょう。
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