Webエンジニアの年収は?仕事内容・資格・将来性についても解説
Webエンジニア
Webエンジニアの年収は?仕事内容・資格・将来性についても解説
アンドエンジニア編集部
2021.06.09
この記事でわかること
Webエンジニアの年収は比較的高い一方で、やめとけと言われるのはなぜか?その理由と対策など
Webエンジニアの仕事は範囲が広く、また技術革新が早い分野でもあり常に新しい技術を習得することが求められる
Webエンジニアの将来性は高いが、明確なキャリアパスを描き、必要な資格を取得しておくべき

Webエンジニアの年収は高い?

年収

最近脚光を浴びるWebエンジニアですが、ITエンジニアやWebプログラマーの皆さんの中にも、Webエンジニアを目指す方は少なくないと思います。Webエンジニアは稼げるのか、システムエンジニアと比べて年収が下がることはないのか?気になるところですよね。まずは、Webエンジニアの年収について触れていきましょう。

Webエンジニアの平均年収は?

求人情報の求人ボックス給与ナビによると、Webエンジニアの平均年収は約599万円です。かなり高めな感じがしませんか?ちなみに、20代の平均年収は約339万円~445万円です。

システムエンジニアの平均年収は?

同じく求人ボックス給与ナビの集計によると、システムエンジニアの平均年収は約496万円です。Webエンジニアの平均年収はシステムエンジニアと比較して100万円も上回ります。他、平成30年賃金構造基本統計調査によると、政府統計ではシステムエンジニアの平均年収は約556万円と、求人ベースの年収を上回っています。

Webエンジニアの年収が高い理由

IT産業は成長産業であり、また政府のDX推進施策もあってITエンジニア不足が問題となっています。さらに、スマホの普及が後押しをする形でWebアプリケーション開発需要が一層高まっています。こうしたことがWebエンジニアの相対的不足を招き、給与相場が上がっていると考えられます。

Webエンジニアの仕事

Webエンジニアの仕事

Webエンジニアとは、ECサイトやWebサイトなどで利用されるWeb系システムの設計・開発・運用・保守などに関わるエンジニアです。 Web技術は日進月歩で進化しており、Webエンジニアの仕事は技術と密接な関係にあり、常に最新の知識を求められる厳しい世界です。続いて、Webエンジニアの仕事について解説します。

Webエンジニアの主な仕事

Webエンジニアは、Web系のシステム全般に関わるシステムエンジニアです。Webディレクターの指示や、Webデザイナーが作成したデザインに従ってコーディングをしたり関係スタッフやユーザーと連携を取ったりしながらより良いサイトを構築する役割を担っています。守備範囲は広く、要件定義から概要設計・詳細設計・プログラミング、さらにはテスト・バグ修正・保守点検まで行うことがあります。

以下ではWebエンジニアの主要な仕事を3つ紹介します。

1.Webシステムの構築

Webエンジニアはクライアントの要求に基づいてWebシステムを構築します。その際、WebディレクターやWebデザイナーと連携しながらクライアントの要求をシステム化案としてまとめ、設計を行います。

2.Webサイトの制作

要件定義を行い、仕様書やヒアリング内容に従ってWebサイトを制作していきますが、Webエンジニアには「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の2つの役割分担があり、仕事内容はそれぞれ異なります。

■フロントエンドエンジニア

ユーザーが直接目にするWebサイトの画面や入力画面など、ユーザーと接する部分をフロントエンドと呼び、このフロント部分を担当します。主にHTML・CSS・JavaScriptなどの言語を用いてサイトの構築を行いますが、ユーザーインターフェースのデザインや設計まで担うケースもあります。

■バックエンドエンジニア(別名サーバーサイドエンジニア)

Webのユーザーと接する部分をフロントと呼ぶのに対し、裏側のシステム部分をバックエンドと称します。Webサイトの画面などから入力されたデータをデータベースに格納する処理や、情報処理のシステムの開発や保守などが主な役割です。バックエンドエンジニアにはサーバーOS・PHP・Perl・Pythonなどの言語知識が求められます。

3.サイトの保守・その他

Webエンジニアの担当範囲はWebサイト制作だけでなく、中にはWebサイトの保守やSEO対策なども担うエンジニアがいます。サーバーエンジニアやデジタルマーケティングの領域にまで担当することがあるため、幅広い知識が必要です。裏を返せば、守備範囲の広いWebエンジニアはフルスタックエンジニアとも似ており、あらゆるキャリアパスを描けることにも繋がります。

Webエンジニアに役立つ資格

資格

資格取得はスキルの証明となるだけではなく、実務力を高める上でも有効です。これからは、Webエンジニアを目指す方にとって役立つ資格を2つ紹介しましょう。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、フロントエンドを主に担うWebエンジニアにおすすめの資格の1つです。この資格を取得することで、Webサイト作成に必要な一定のスキル・サイトの構成力・レイアウト・デザイン力の証明ができます。認定試験はスタンダードとエキスパートの2種類がありますが、これからWebエンジニアを目指す方はスタンダードを、Webエンジニアとしてとしてさらなるキャリアアップ、技術力のアップを図りたい方はエキスパートを取得するとよいでしょう。

参考サイト:Webクリエイター能力認定試験

基本情報処理技術者試験

経済産業省主催の国家資格「基本情報処理技術者試験」は、ITエンジニアの皆さんの多くは既に取得済みかもしれませんが、これからWebエンジニアを目指す方もシステム開発の全般に関わる知識を得られますので、仕事の幅を広げるためにもぜひ取得しておきましょう。

「情報処理技術者試験」は、レベル2の「基本情報処理技術者試験」からレベル4まであります。レベルが上がるとより専門領域に特化した内容になり、高度なIT知識やスキルを有する証明となります。

参考サイト:基本情報技術者試験(FE)

Webエンジニアはやめとけ?のワケ

やめとけ

Webエンジニアは将来性がある職種であるのに「やめとけ」という声を聞きます。それは一体なぜなのでしょうか?ここでは、その「やめとけ」といった否定的な声が上がる理由について探ってみましょう。

タイトな納期でハードワーク

Web系は開発スピードが命です。日々人の目に触れるWebは変化を求められるため、更新頻度が高く、かつ納期がタイトな傾向があります。そのためアジャイル開発手法を用いますが、アジャイル開発を知らないエンジニアは開発が思うように進まず、残業や徹夜が増えます。こうしたことも「やめとけ」と言われる一因でしょう。

客先常駐が多い

WebエンジニアはWebの特性上、客先常駐し、客先のリクエストによって日々Webの更新を行うケースが少なくありません。仕事が客先都合となるため勤務が不規則になり、また対人関係のストレスにさらされるなど自社での仕事よりもハードになりがちです。

技術革新のスピードが速い

Web技術は比較的新しい技術ですが、その進化のスピードは目を見張るものがあります。苦労して身に着けたプログラミングスキルがたちまち陳腐化し、使えなくなってしまうことすらあります。また、新しい技術を常に身に着けないと仕事に支障をきたす世界です。経験が生かせず、若い人たちに次々と仕事を奪われてしまう世界に嫌気がさすというのも理解ができます。

Webエンジニアの将来性

将来

Webエンジニアの年収・仕事・必要な資格・「やめとけ」と言われる理由などを探りましたが、これからWebエンジニアの将来性について見ていきましょう。

Webは将来性の高い分野

結論から言えば、Webエンジニアの将来性はあります。国民の9割がスマホを持ち、ほとんどの人が常にインターネットにアクセスしている今日、Webは私たちの生活とは切っても切れない関係にあります。今後もこの流れは変わらないでしょう。

また、経済産業省主導の「DX推進」によって多くの企業内の基幹システムが刷新され、Webベースの仕組みへと置き換えられていきます。

そうした中で、Webエンジニアの需要がさらに高まっていくことは容易に想像できるのです。

Webエンジニアのキャリアパスは豊富

Webエンジニアが将来も有望な職種であることは理解できたと思いますが、では、「Webエンジニアにキャリアパスはあるのか」と不安に感じる方もいるでしょう。Web系では活躍できても、その先はどうなるのかイメージが湧かないかもしれません。

Webエンジニアは、システムエンジニアの中でも特に職種の幅が広いということを説明しました。Webエンジニアは要件定義から設計・開発・運用・保守まで担当し、しかもフロントエンドからバックエンドまで、さまざまな分野を経験できます。さらにユーザーと直に接する機会が多く、エンジニアもセキュリティエンジニア・サーバーエンジニア・Webディレクター・Webデザイナー・プロジェクトマネージャーなどと関わり、多くの経験と知識が身に着く職種でもあります。

以上のことから、Webエンジニア無限の可能性を秘めたエンジニア職種であり、そのキャリアパスも潤沢にあると言えるのです。

Webエンジニアを目指す方は、しっかりと自らのキャリアパスを描いた上で必要な資格を取得し、転職活動を成功させてください。

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