新しいBingのリリース！AIを活用した検索サービスの登場

新しいBingがリリース

マイクロソフトは2023年2月7日、「新しいBing」を発表しました。新しいBingには、検索用にカスタマイズしたGPT-4が搭載されています。利用するにはBingプレビューサイトにサインインし、使用することができます。AIチャット形式でやり取りを繰り返し、回答の精度を高めていきます。

合わせて次期Windows 11の大型アップデート内容を、2023年2月28日付の公式Blogで明らかにしています。記事によると、新しいAIベースのBingを、Windowsの検索ボックスとともにタスクバーに実装する予定です。

【参考】：Windows Blogs Windows 11の大型アップデート：AI-powered Bing 【参考】：Microsoft Bing Blogs

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Bing（Microsoft Bing）は、マイクロソフトが提供する検索エンジンです。さらに単なる検索エンジンとの差別化として、「意思決定支援の検索サービス」としてリリースされています。同様に検索ポータルを提供しますので、「検索ポータルサイト」という言い方をする場合もあります。

2023年2月7日、マイクロソフトはBingにAIベースの検索と返答をする仕組みを実装したことを明らかにしました。「新しいBing」と呼ばれるこの検索サービスは、当初からChatGPTとGPT-3.5の学習効果が取り入れられていることが発表されています。

さらに2月22日には、モバイルアプリとしてBingとEdgeが発表されています。

3月に入ると、カスタマイズした最新のGPT-4がすでに搭載されていることも明らかにされ、正式リリースへの期待がさらに高まっています。

【参考】：Microsoft Bing 【参考】：Windows Blogs: Reinventing search with a new AI-powered Microsoft Bing and Edge, your copilot for the web 【参考】：Windows Blogs: The new Bing preview experience arrives on Bing and Edge Mobile apps; introducing Bing now in Skype

ChatGPTの使い方とは？実際に使用するまでの流れを解説！

Edge（Microsoft Edge）は、マイクロソフトが提供するウェブブラウザです。BingとEdgeの違いは、ブラウザ自体とブラウザに表示する検索エンジンの違いです。Googleで言うと、Chromeがブラウザ自体で、検索エンジンがGoogle検索という関係と同じ意味合いになります。

EdgeはGoogleの開発したChromiumをベースとしているため、Google Chromeと同じエンジンが搭載されています。Chromeの方がアドオンモジュールが数多く選べる点が、違いとしてあります。

次期Windows 11のアップデートでは、ここで解説するAIベースの新しいBingが搭載される予定です。Windowsのタスクバーから検索・チャット・質問への回答利用などとともにAIチャットが統合されていきます。

新機能の搭載は、今後Windows UpdateやMicrosoft Storeを通じて順次実施されます。新しいBing以外にも、多くの追加機能がアナウンスされまています。Phone Link機能・チャット機能、 ウィジェットの強化・タッチ操作のエクスペリエンス向上・スクリーンキャプチャやNotepadの強化が予定されています。

【参考】：Windows Blogs Windows 11の大型アップデート：AI-powered Bing

新しいBingとは

新しいBingとは、ウェブ検索のバックエンド処理にAIを利用した検索を実施し、返答を返すサービスです。複雑な質問については詳細な回答を返します。新しいBingでは、蓄積されているウェブ検索の内容から要約文章を作成することができます。

さらに、創造的な用途にも利用することができます。例えば詩や物語を新たに作成することもできます。これらのサービスは統合されており、検索・ブラウジング・チャットを1つにまとめ、ウェブ上のどこからでも呼び出すことが可能です。

【参考】：Bing: 新しいBingの紹介 【参考】：Microsoft: 新しいBingの紹介

新しいBingについて、プレビューリリース後の進捗が発表されています。Blogによると、リリース後1か月でBingプレビューユーザーが100万人以上となり、日ごとのBingアクティブユーザーが1億人を突破したとのことです。

すでに検索用にカスタマイズしたGPT-4が搭載されていることもあり、品質面の評価も上々です。新しいBingモバイルアプリのリリースによりスマホ利用も今後加速することでしょう。

【参考】：Microsoft Bing Blogs：The New Bing and Edge – Progress from Our First Month

2023年3月9日のBingプレビューとしていくつかのアップデートが発表されています。Bingサイドバーに、Bingチャットとメール作成機能が追加されています。アップデートにより、チャット回数上限が1回の会話が10ターンから15ターンに強化されます。1日の総数も、120回から150回に強化されます。

これは、文脈理解が向上し長い会話が可能になったためです。さらにページ要約も精度が向上しています。Skypeでのグループチャットも可能になります。

【参考】：Bing Preview Release Notes: Bing in the Edge Sidebar

Bingではプレビュー版をリリースするにあたって、返答の正確性については利用者が判断してほしいと記載しています。現状では情報ソースの正確性や危険性が判断できない場合があります。同様に、真の情報と広告の識別が正しいのか判断できない部分があります。

このような懸念点に対しては、正式リリースに向けて利用状況をモニターし、判断していくと考えられます。現リリースにおいてもふさわしくない解答については、Bingページ右下のフィードバックボタンを使用して連絡することも可能です。

2022年10月12日のMicrosoft Blogでは、Bingを使用した生産性向上が期待できる関連製品がアナウンスされています。

【参考】：Microsoft Blog: New tools from Microsoft 365, Edge, and Bing bridge the gap between productivity and creativity

グラフィックデザインアプリである、Microsoft DesignerはOpenAI社のDALL∙E 2などのAI技術が実装されています。そのイメージジェネレータ技術を用いたImage Creatorは、Bingに搭載される画像検索エンジンです。さらに必要とするイメージに近い画像を生成することも可能です。

このDALL∙E 2は、まだ初期のテクノロジーであるため、大規模なリリース配布は想定していません。当面不適切な画像処理を防止するために、OpenAIとともに改良を加えていくとのことです。

具体的には、モデルのトレーニングに使用するデータセットから露骨な性的・暴力的コンテンツを削除し、ポリシー違反の画像生成を防止するフィルターを導入して対応します。

【参考】：Microsoft 365 Create 【参考】：Microsoft 365 Clipchamp by Microsoft 【参考】：Microsoft Bing Image Creator

新しいBingはWindows11の標準検索サービスとして期待されます

新しいBingは、プレビューリリースを通じて品質向上が進められています。すでにBingポータルからサインインすることで利用が可能です。次期Windows 11の大型アップデートでは、標準検索サービスとして取り入れられる予定です。

先進ユーザーは、AI活用としてもWindows 11の機能先取りとしても、まずは新しいBingを試してみてみることをおすすめします。