Javaエンジニアとは
Javaエンジニアとは、プログラミング言語のJavaを使って、さまざまなソフトウェアやアプリケーションを開発するエンジニアのことです。Javaは汎用性が高く、オブジェクト指向の特徴を持っていますが、初心者には習得の難易度はやや高いとされています。
Javaは基幹システムや業務システム、ウェブサービスやアプリ、ゲームや組み込みシステムなど、幅広い分野で利用されており、Javaエンジニアになるとこれらの開発に携わることができます。
【参考】:Javaソフトウェア | オラクル | Oracle 日本
Javaエンジニアになるには
IT未経験者がJavaエンジニアになるには、まずJavaの基本的な文法や構文を習得する必要があります。Javaの入門書やオンライン教材などを利用して、自分でプログラムを書いてみることが大切です。
また、Javaのフレームワークやライブラリなどの知識も必要です。フレームワークやライブラリは、開発作業を効率化するためのソフトウェアで、JavaにはSpringやStrutsなどの有名なものがあります。これらを使えるようになると、より実践的な開発ができるようになります。
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Javaでできることとエンジニアの仕事内容
Javaエンジニアの仕事内容は、開発する対象やプロジェクトによって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
■ 要件定義 開発するソフトウェアやアプリの目的や機能、仕様などを明確にする作業です。クライアントやユーザのニーズを聞き出したり、競合分析や市場調査などを行ったりします。
■ 設計 開発するソフトウェアやアプリの構造や処理の流れ、データの管理方法などを決める作業です。オブジェクト指向の考え方に基づいて、プログラムの部品や関係を設計します。設計書や図などを作成します。
■ コーディング 設計に従って、Javaでプログラムを実際に書く作業です。文法や構文に注意しながら、ソースコードを作成します。フレームワークやライブラリーを利用する場合もあります。
■ テスト コーディングしたプログラムが正しく動作するかどうかを確認する作業です。バグやエラーを見つけて修正したり、性能や安全性などを評価したりします。ユニットテストや結合テスト、システムテストなどの種類があります。
■ デバッグ テストで見つかったバグやエラーを解消する作業です。原因を特定して、コードを修正したり、最適化したりします。
■ ドキュメント作成 開発したソフトウェアやアプリの仕様や使い方などを記述する作業です。ユーザや開発者にとって分かりやすいドキュメントを作成します。
Javaエンジニアの年収
Javaエンジニアは職種で言えばプログラマーにあたります。ここでは、プログラマーの年収事情を紹介します。
プログラマーの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は344万円(※2024年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近しい職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、調査媒体によってバラつきがあります。
プログラマーはITエンジニアの登竜門と言われ、プログラマーからシステムエンジニアやプロジェクトリーダーなどにキャリアアップすることで、高年収が期待できます。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
Javaのデメリットとメリット
Javaは汎用性が高く、様々な場面で利用されていることが分かりましたが、IT未経験者には難しいとも言われます。その難しいとされる理由にJavaのデメリットがあります。ここではJavaのデメリットとメリットを確認しておきましょう。
Javaのデメリット
Javaのデメリットとして挙げられるのは、学習難易度の高さです。また、独立して1人で仕事を行いたい人にはあまり向いていません。2つのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
■ 学習難易度が高い Javaはプログラム言語としてもやや難解ですが、Javaを使いこなすにはネットワークやハードウェアなどのIT知識が要求されるため、学習難易度が高くなります。Javaは誕生してからおおよそ30年以上歴史があり、ライブラリやフレームワークは豊富にあり、充実していますが、それらの知識も求められます。
また開発環境を意識し、整える必要があるため、その分だけハードルが上がります。
■ 個人ビジネスに不向き Javaは銀行などの大規模システムの開発にも用いられ、チーム単位で開発することが多い言語です。そのため1人で行えるような小規模システムの開発には不向きと言えます。そのため、フリーランスとして個人で受注するのには不向きな言語です。
Javaのメリット
以上がJavaのデメリットですが、次にJavaの持つメリットを見ていきましょう。Javaには多くのメリットがあることが分かります。
■ 実行スピードが速い Javaはソースコードから一旦コンパイルして実行形式にしてから利用するコンパイラ型言語のため、高速処理を得意としています。そのため、Javaは利用者や顧客から素早いレスポンスが要求されるような処理に適しています。
■ プラットフォームに依存しない Javaはプラットフォームに依存しない言語です。JavaはJava仮想マシン(JVM)上で動くため、プラットフォーム環境に適した実行形式に変換されて動きます。そのため組み込み系のシステムから基幹系システムまで、あらゆる場面で動作できるのが魅力です。
■ ライブラリが豊富 Javaは歴史が長いこと、利用人口が多いこともあって、豊富なフレームワークやライブラリが提供されており、これらを上手く活用して効率的な開発を行え、開発工数を削減することができます。
■ 転職などで有利になる Javaは汎用性が高く、あらゆる環境で利用できるプログラミング言語ですので、需要が高く、特にITベンダーには重用されます。転職の際には、Javaの知識や資格、プログラミング経験があると有利に働きます。
また、実戦経験がなくとも、基礎があれば、教育体制の整った大手ITベンダーには積極的に採用される可能性があります。
■ 将来性がある Javaは汎用性が高く、また安定性が高いため、スマホアプリから組み込み系システム、基幹システムまで利用範囲が広いのが特徴です。そのため、安定した求人があり、ITエンジニア不足もあって将来性が高い言語と言えます。
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未経験者がJavaを習得するには
ここでは未経験者がJavaを習得する方法について紹介します。Javaエンジニアを目指す方、これからJavaの学習を始めたい方はぜひ参考にしてください。
独学で学ぶ
Javaを独学で習得するのは簡単なことではなく、社会人の場合は時間を割いてスクールなどに通学するのは難しいでしょう。ここでは教本を活用した独学方法、無料のオンライン学習サービスなどを利用する方法について紹介します。
■ スッキリわかるJava入門 第4版 プログラミング初心者向けのJava入門書です。Javaの基礎から解説されており、知識ゼロの人でもしっかりJavaの基礎をマスターできます。章末には練習問題も収録されており、学習効果の確認ができます。さらに巻末には「エラー解決・虎の巻」があり、エラーの対策ができます。
▪著者:中山 清喬、 国本 大悟、監修:株式会社フレアリンク ▪出版社: インプレス ▪ページ数:760ページ ▪発売日:2023/11/6
【参考】:スッキリわかるJava入門 第4版
■ スッキリわかるJava入門 実践編 第4版 初学者向け参考書の『スッキリわかるJava入門 第4版』から続く実践編です。入門書などで基本を学んだ後に利用することをおすすめします。最新のJava17に対応し、Recordなどの新機能やGitやMavenなどのツール活用についても解説しています。
▪著者:中山 清喬、監修:株式会社フレアリンク ▪出版社: インプレス ▪ページ数:744ページ ▪発売日:2024/2/5
■ 無料の学習サイト:Progateを利用する ProgateはJavaプログラミングの経験がない方におすすめする学習サイトです。Javaの基本から大規模開発やモバイルアプリまで幅広いスキルを学べます。基礎から応用まで丁寧に解説されています。
自己紹介プログラムからオブジェクト指向まで、プログラミングの世界を楽しみながら学べます。無料プランもありますが、予算に合わせて有料プランの選択も可能です。
【参考】:Progate | Java | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate
資格を取得する
転職に際しては、スキル証明となる資格の取得が有利です。Javaエンジニアを目指す方は以下のような資格を取得しておくことをおすすめします。
■ Oracle認定Javaプログラマ(OCJP) Oracle社が提供する公式ベンダー資格で、Bronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)の3つのレベルがあります。特にGoldレベルは国際的にも通用する知名度の高い資格です。未経験者の方は、まずBronzeから挑戦すると良いでしょう。
転職を有利にすすめるには、Bronezeの上位試験であるSilverは取得しておきたいところです。
【参考】:Java SE Bronze (Available only in Japan) | Oracle University
■ Javaプログラミング能力認定試験 3級から1級までのレベルがあり、Javaのオブジェクト指向の基礎からプログラミングスキルを測定します。初級レベルの3級で、Javaの基本を有することが合格の条件です。
【参考】:試験概要【Java™プログラミング能力認定試験】 | 資格検定のサーティファイ
■ 基本情報技術者試験 基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と言われ、IPA(情報処理推進機構)が主催する情報処理技術者試験の1区分です。情報処理技術者試験制度で定義されているスキルレベルは2に相当します。ITパスポートの上位試験で、エンジニアを目指す方ならぜひ取得しておきたい資格の1つです。
【参考】:基本情報技術者試験|IPA
■ Android技術者認定試験 Androidアプリケーション開発のためのJavaスキルを測定する民間資格で、国際的にも通用する資格です。ベーシックとプロフェッショナルの2種類があります。
【参考】:Android™技術者認定試験制度 |IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会
求人情報を見ると、「未経験者歓迎」としている企業が少なからずあります。ITエンジニアが絶対的に不足している中、自社で育てようという企業が増えているからです。こうした企業は研修が手厚く、ロードマップが確立されていると考えられますので、さらにスキルアップを図れる可能性があります。
また、こういった企業は資格取得に対する奨励金や資格手当が充実している場合があるため、収入アップも期待できます。研修が手厚い企業に転職したい方は、有力な転職エージェントの活用をおすすめします。
Javaエンジニアとして活躍を目指そう
ここまでJavaエンジニアについて、その概要や仕事内容、Javaでできること、年収やJavaのデメリットとメリット、Javaの習得法や資格取得について紹介しました。Javaを学習し、資格を取得したらいよいよ転職です。
しかし膨大な求人情報から、自分に合う求人、研修や資格手当などの制度が整った企業の案件を探しだすのは容易なことではありません。今の仕事を続けながら、並行して企業情報の収集や面接対策などの転職活動を行うのも負担に感じてしまうでしょう。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。
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