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Javaプログラミング能力認定試験とはどのような資格なのか?
Javaは大規模システムからスマートフォンアプリ、Webアプリの開発まで、様々な分野で使われている汎用性の高いプログラミング言語です。
「Javaプログラミング能力認定試験」は、Javaに関する知識やプログラム作成能力を評価、認定する資格試験であり、一般社団法人のサーティファイ情報処理能力認定委員会が実施、運営しています。
この試験は入門者レベルの3級から上級者レベルの1級まであり、2級では初歩的なプログラミング能力が求められます。
当記事では、Javaプログラミング能力認定試験の概要・難易度・取得メリット、勉強法などを解説するとともに、この資格が職業においてどのように活かせるかについて紹介していきます。
【参考】:Java™プログラミング能力認定試験 | 資格検定のサーティファイ
Javaプログラミング能力認定試験の難易度や資格取得のメリット
Javaプログラミング能力認定試験は各レベルごとの合格者率は公表されていませんが、試験全体の合格率は、公式サイトによると2021年度実績では59.4%でした。また、累計受験者数は2022年3月31日時点で65,943人です。
3級及び2級はCBT方式で多岐選択式問題が出題されますが、1級はパソコンを用いた実技試験です。1級は知識だけではなくJavaプログラマーとしての実践力が問われる内容であるため、他の級よりも難易度は上がります。
【参考】:Java™プログラミング能力認定試験 | 資格検定のサーティファイ
Javaプログラミング能力認定試験資格取得のメリット
では、難易度の高いJavaプログラミング能力認定試験に合格すると、どのようなメリットがあるのかについて見てみましょう。主に以下の3つのメリットが得られますので、積極的に挑戦してみることをおすすめします。
1.Javaプログラミングにおける知識や実践力を有するスキル証明となる 2.Javaエンジニアを必要としているIT系、Web系企業への転職や就職に活かせる 3.企業によっては資格手当や報奨金などが支給され、年収アップにつながる
キャリアチェンジを目指す上で、こうしたメリットを最大限に活かすには、企業とのマッチングが重要です。ベストマッチングには転職エージェントの活用をおすすめします。
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!
Javaプログラミング能力認定試験試験の概要
ここでは、Javaプログラミング能力認定試験の概要について解説をしていきます。資格取得を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
Javaプログラミング能力認定試験の概要
Javaプログラミング能力認定試験の概要について、各級ごとにまとめました。どの試験も実施日程が限られるため、受験タイミングを逃さないよう注意が必要です。
■ 1級試験
▪実施形式:[会場集合試験]札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5地域にて受験 ▪試験日程:第60回 2023年6月18日(日)開催(個人受験の場合) ▪試験時間:150分(9:40~12:30) ▪出題数:2問 ▪合格基準:60%以上の正解率 ▪受験料:7,800円(税込) ▪出題内容: 「事前に公開している テーマプログラム(2,200行程度)に対する仕様変更、 仕様追加に対応したプログラム作成(コーディング・入力・コンパイル・デバッグを含む)、および変更仕様書の作成を行う。」(公式サイトより)
■ 2級試験
▪試験形式:リモートWebによる公開試験(CBT方式) ▪試験日程:第60回 2023年6月18日(日)開催(個人受験の場合) 第62回 2024年1月28日(日) ▪試験時間:90分(13:00~15:00の間に開始) ▪出題数:テーマ別 大問7問必須 ▪合格基準:60%以上の正解率 ▪受験料:6,400円(税込) ▪出題内容: 「Java™プログラミングに必要なプログラミング知識・技能を出題範囲に従って出題」 (プログラムの空欄を補完する問題を含む)
■ 3級試験
▪試験形式:リモートWebによる公開試験(CBT方式) ▪試験日程:第60回 2023年6月18日(日)開催(個人受験の場合) 第61回 2024年9月10日(日) 第62回 2024年1月28日(日) ▪試験時間:60分(10:00~12:00の間に開始) ▪出題数:テーマ別 大問6問必須 ▪合格基準:60%以上の正解率 ▪受験料:5,200円(税込) ▪出題内容: 「Java™プログラミングに必要なプログラミング知識・技能を出題範囲に従って出題」 (プログラムの空欄を補完する問題を含む)
【参考】:Java™プログラミング能力認定試験 | 資格検定のサーティファイ
Javaプログラミング能力認定試験の申込の流れ
Javaプログラミング能力認定試験の申込みなどは、主催団体のWebサイトから、ユーザー情報の登録により作成されたマイページから次の機能を利用して行います。
・受験申込、受験料の支払い ・受験票の確認 ・試験実施、試験結果の表示 (試験後約1カ月を目途に合否通知がメールで送られます。) ・デジタル認定証の発行、表示 ・認定証明書の表示、印刷 ・申込履歴の確認
【参考】:公開試験案内・申込の流れ【Java™プログラミング能力認定試験】 | 資格検定のサーティファイ
Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲
Javaプログラミング能力認定試験の、各級ごとの出題範囲は以下の通りです。各級ともに、下位の級の出題範囲を含んでいます。1級であれば、2級および3級の出題範囲が含まれています。
■ 1級試験 Javaプログラミング能力認定試験1級の出題範囲は、公式サイトに次のように書かれています。『テーマプログラム[人材派遣管理プログラム]に対する仕様変更、仕様追加等の課題についてのプログラム作成。(変更仕様書の作成を含む)※Java SE8で出題する。』
このように非常に実践的な出題範囲ですが、日常でJavaプログラミングに携わっている人であれば、むしろ合格しやすい試験とも言えます。試験問題のイメージが湧かない方は、以下のサンプル問題請求フォームからサンプル問題をリクエストしてみましょう。
【参考】:Javaプログラミング能力認定試験:サンプル問題請求フォーム - 入力
■ 2級試験 3級の出題範囲に加えて、Javaプログラミングの以下の範囲が加わります。※Java SE8で出題されます。
・演算子 ・制御文 ・クラスと継承 ・変数とメソッド ・総称 ・パッケージ ・例外処理 ・スレッド ・クラスライブラリ
【参考】:2級出題範囲【Java™プログラミング能力認定試験】 | 資格検定のサーティファイ
■ 3級試験 ※Java SE8で出題されます。
・Javaの基礎 ・Javaの扱うデータ ・演算子 ・制御文 ・クラスとメソッド
【参考】:3級出題範囲【Java™プログラミング能力認定試験】 | 資格検定のサーティファイ
Javaプログラミング能力認定試験合格者の年収
Javaプログラミング能力認定試験に合格することによって、年収はどの程度になるのでしょうか。 Javaエンジニアに限った年収情報が存在しないため、Javaプログラマーを含むプログラマー全体の平均年収データを記載します。
プログラマーの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマー(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円であり、マイナビの調査では民間企業平均年収よりもやや低く、経済産業省の調査ではやや高いという結果が出ています。
Javaエンジニアの需要は大変多く、勤める企業や本人のスキルなどによって年収には差があります。Javaプログラミング能力認定試験を取得しスキルアップを図ることは、年収を上げるための第一歩と言えるでしょう。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
Javaプログラミング能力認定試験の勉強法
Javaプログラミング能力認定試験の試験概要や資格取得者の年収について紹介しましたが、これから試験合格に向けた、おすすめの勉強法について紹介していきます。
参考書で学ぶ
ここでは、主催団体であるサーティファイの推薦書籍を紹介します。これらの参考書でしっかり学習することが合格への早道となります。
【参考】:検定対応教材 | Java™プログラミング能力認定試験 | 資格検定のサーティファイ
■ やさしいJava 第7版 「やさしいJava 第7版」はJavaの基礎から勉強する方にもおすすめしたい参考書です。初心者向けですが、既にJavaプログラミングを経験している方も、自らの知識を確認する上で役に立ちます。
文法の基礎から、クラスやオブジェクト指向まですべて網羅されており、基礎から学び直してみたい方は利用してみてはいかがでしょうか。
▪著者:高橋麻奈 ▪ページ数:592ページ ▪出版社:SBクリエエィティブ ▪発売日:2019/1/22
■ わかりやすいJava 入門編 Javaの練習問題を多く掲載する参考書です。実際に手を動かしてJavaを基礎から学ぶことができます。解説→まとめ→練習問題の3ステップで理解を深めていく構成になっており、プログラミングの初心者でも挫折しにくい内容です。
▪著者:川場隆 ▪ページ数:672ページ ▪出版社:株式会社秀和システム ▪発売日:2009/10/23
■ わかりやすいJava オブジェクト指向編 「わかりやすいJava入門編」の続編となる参考書で、オブジェクト指向について徹底解説しています。クラスに基づくオブジェクトの生成・参照から、クラスの継承、オブジェクト指向の仕組み、ライブラリクラスの使い方、正規表現による文字列操作などや特殊な構文まで解説しています。
▪著者:川場隆 ▪ページ数:652ページ ▪出版社:株式会社秀和システム ▪発売日:2010/03/25
【参考】:わかりやすいJava オブジェクト指向編 | 秀和システム
サンプル問題を解く
試験前の勉強で是非チャレンジしてもらいたいのがサンプル問題です。各級ごとのサンプル問題は公式サイトからダウンロードできますので、ぜひ利用してみてください。
【参考】:サンプル問題 - 試験を知る - 個人の方 - Java™プログラミング能力認定試験│資格検定のサーティファイ|
過去問を解いて対策する
参考書やサンプル問題によって試験範囲を一通り学んだら、以下の過去問題を徹底的に解くことをおすすめします。実際に出題された問題を解くことで、自身の実力を判定できます。また理解が不足する分野については改めてテキストや参考書に戻って復習することで、弱点を補強できます。
【参考】:検定対応教材 | Java™プログラミング能力認定試験 | 資格検定のサーティファイ|
Javaプログラミング能力認定試験を活かせる仕事
ここまでJavaプログラミング能力認定試験の勉強法について紹介しましたが、資格を取得することで、どのような仕事に活かせるのかについて見ていきましょう。
Webエンジニア
JavaはOSに依存せず高い汎用性を特徴としており、サーバーサイドのWeb開発に用いられるケースが少なくありません。また、JavaにはWebシステムの構築に役立つフレームワークが豊富にあり、Webシステムの構築に利用しやすい言語です。
そのため、WebエンジニアにはJavaプログラマー出身者が多く活躍しています。
基幹系システムのエンジニア
Javaは信頼性、堅牢性の高い言語として評価されており、企業や官公庁などで基幹系システムの開発に用いられているケースがあります。また、Javaには新規開発以外に既存システムの改修や保守運用などのニーズもあり、Javaエンジニアの需要が豊富にあります。
組み込みシステム系のエンジニア
Javaはその汎用性の高さから、家電製品など組み込み系システムの開発に用いられるケースも多くあります。また最近ではインターネット接続が可能なIoT家電も増えており、Javaエンジニアの需要が高まっています。
以上のように、Javaプログラミング能力認定試験の資格を取得することで、様々なキャリアチェンジの可能性が広がりますが、キャリアチェンジに際しては転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントは、キャリアパスのアドバイスから希望にあった企業の紹介まで安心して任せられます。
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Javaプログラミング能力認定試験合格を目指してキャリアチェンジを実現しよう
当記事では、Javaプログラミング能力認定試験について、難易度や取得するメリット、試験概要、受験対策、資格を活かせる仕事などについて紹介してきました。Javaは汎用性の高い人気のプログラミング言語であり、需要は多く、キャリアチェンジに適しています。
キャリアチェンジを成功させるには、数ある求人や企業の中から、自身の希望する条件に最も適した企業を選ぶことが重要であり、また受験対策をしっかり行う必要があります。
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