Javaを効率的に独学で学ぶには
Javaは大規模なシステムからWeb開発、スマートフォンアプリまで幅広い分野で使われているプログラミング言語です。その実用性から、Javaを学習していきたいと考えるITエンジニアの方は多いのではないでしょうか。
一方、現職のエンジニアの方々にとってプログラミングスクールに通うことは簡単ではなく、できれば独学で学びたいと考えている方は多いはずです。
本記事では、Javaを独学で効率的に学習する方法について、学習のポイントを説明しつつ、おすすめの方法を紹介していきます。
Javaを独学で学ぶなら学習サイトや書籍がおすすめ
結論から言うと、Javaを独学で学習するには学習サイトや書籍の活用がおすすめです。学習サイトには様々な種類があり、無料のテキストサイトから有料の多機能サイトまで、活用の幅が広く、書籍もまた非常に豊富です。
また、いずれも時間に囚われず、個人の好きなタイミングやスケジュールで学習を進めることができ、現職のエンジニアにとっても最適と言えるでしょう。Javaという歴史が古く、多くのユーザに使われ続けた言語だからこそ、選択の幅が広いこともおすすめできる理由です。
Javaの学習のポイント
まず具体的な学習サイトを紹介していく前に、Java自体の学習のポイントを紹介していきます。
ロードマップの作り方
Javaを学習していくにあたって、ロードマップの設定は非常に重要です。Javaは幅広い分野で使われており、最終的なキャリアを見据えたロードマップを設定していかなければ、モチベーションを維持することは困難です。
Web開発を行いたいのであればJSPやMVCモデルの習得を視野に入れる、システムエンジニアであればSQLについての知識を習得するなど、キャリアに応じて学習すべきことは異なります。まず自分がJavaでどのようなことをしていきたいかを明確化しましょう。
文法の理解
Javaの学習もそうですが、プログラミング言語全般において文法を学ぶことは最も基本的で重要なことです。Javaの文法は他の言語と共通点は多くありますが、オブジェクト指向であることは大きな特徴です。
オブジェクト指向は、手続き型の言語やHTMLなどのマークアップ言語しか知らないエンジニアからすると習得難易度は高いかもしれません。
クラスやメソッドの概念や継承など、プログラミング初心者にとって難しいものですが、プログラミング中級者にとってもオブジェクト指向経験者でなければ苦戦することでしょう。
ライブラリやフレームワークの理解
Javaを使っていくうえで重要なことは、ライブラリやフレームワークを使いこなすことです。汎用的なプログラムをひとまとめにして使えるようにしたライブラリは、非常に手軽に様々なアプリケーションを作成することを可能にします。
例えば、ファイル操作・グラフ作成・構文解析だけでなく、画像処理や機械学習も行うことができます。
フレームワークはソフトウェア開発の枠組みであり、特定のアプリケーションやシステムを開発する際の土台として機能します。ライブラリと同様に、これを活用することで大規模なシステムやWebアプリケーションをスムーズに設計することができます。
様々な分野に浸透しているJavaだからこそ豊富なライブラリやフレームワークがあり、それらを学習することはエンジニアとしてのキャリアにも直結します。
サンプルプログラムの設計
学習の最終段階では実際に動き、機能を持っているプログラムを作ることが大切です。こうしたサンプルプログラムの作成は今までの学習の成果を試すのに最も最適です。
実際の業務の中でもプログラム設計そのものが主となるため、なおのこと役に立つプロセスと言えるでしょう。Web開発ならサーブレットなどを活用してWebアプリケーションを、モバイルアプリケーション開発ならアンドロイドアプリをサンプルとして作ってみるのがよいでしょう。
Javaを学習サイトや書籍で学ぶことのメリット
ここからは、Javaを学習サイトや書籍で学ぶことのメリットを紹介していきます。
費用を抑えることができる
学習サイトや書籍で学習を進めることの大きなメリットに、学習費用を抑えられることがあります。スクールに通い、手厚いサポートやカリキュラムを受けることは効果的に学習できる一方で、高い費用を伴います。
書籍を使った学習は自力で計画を立てなければならない一方、費用を数千円以内に抑えることができるため非常に経済的です。特に学習サイトについては無料で公開されているテキスト解説サイトも多く、入門部分であれば書籍の代用として活用することできるでしょう。
自分の好きなタイミングで学べる
多くの現職のエンジニアの方はまとまった勉強時間を作ることが難しく、スクールに通うことが難しい方も多いでしょう。学習サイトや書籍を用いたプログラミング学習は、自分の好きなタイミングで学習ができ、学習計画も自由に立てることができます。
後述しますが、学習サイトに関しては、動画形式のものもあるので、スキマ時間を活用した学習を行うことも可能です。スクールのようにカリキュラムに基づいた学習スケジュールを立ててもらうことはできませんが、自力で学習計画を立てられる方であれば学習サイトの活用は非常に効果的と言えるでしょう。
様々な学習形式が提供されている
学習サイトに関しては、様々な学習形式が提供されていることがメリットとして挙げられます。前述したテキスト解説サイトが多くを占めており、これらのサイトだけでも非常に学習に役立ちます。
しかし、テキスト形式だけでなく、動画を見て学ぶ形式、コードを実際に記入して動作確認までできる形式、ゲーム・マンガ形式など多種多様な形式が提供されており、どのような人でも自分に合った学習サイトを見つけられるでしょう。
書籍も同様に、一般的な専門書のような形式のものだけでなく、マンガ形式やワークブック形式など様々な形式のものが存在しています。識者による監修がなされ、内容のボリュームも適切な書籍は1つ1つの学習教材を深く掘り下げるタイプの人に合うのではないでしょうか。
おすすめの学習サイト
学習サイトで学ぶことのメリットが分かったところで、おすすめできる学習サイトを具体的に紹介していきます。Javaだけでも学習サイトは世の中に無数に存在します。今回はほんの一部の紹介です。
Java初心者入門講座
「Java初心者入門講座」は、Java入門者向けの無料テキスト解説サイトです。初心者でも理解できるよう、Javaそのものの紹介や開発環境の構築から詳しく解説がなされています。メインである文法の解説も基礎文法だけでなく、データベースやGUI向けのプログラミング手法も解説されています。
初心者というだけあって初級の内容のみですが、スクリーンショット付きでステップも細かく区切られているため非常に学習しやすいと言えます。Eclipseという統合開発環境(IDE)についての解説もあるため、プログラミングだけでなく開発環境に関する知識も身に付けることができます。
【参考】:Java初心者入門講座
Progate
最後に紹介するサイトは、テキスト形式と実際にコードを記述する形式を組み合わせた大手の学習サイトであるProgateです。Progateはテキストで学習したあとにすぐコードを記述して実践することができ、非常に効果的な学習を行うことができます。
テキスト解説サイトの正当な進化とも言えますが、多くのコンテンツが有料です。無料版では主に初級コースまでしか学べないため、有料に比べるとやや物足りなさを感じるかもしれません。
【参考】:Progate
おすすめの書籍
次におすすめの書籍について紹介していきます。こちらも数多くある書籍の中の一部です。
スッキリわかるJava入門
本書はJavaの入門書として豊富なイラストを用いてわかりやすく解説がされています。オブジェクト指向の基礎から解説されているので、プログラミングにあまり自信がない方でもおすすめできます。紙面のソースコードにQRコードが添付されていたり、トラブルFAQも用意されていることも学習のしやすさに一役買っています。
▪著者:中山 清喬 ▪ページ数:768ページ ▪出版社:株式会社インプレス ▪発売日:2019/11/15
【参考】:スッキリわかるJava入門 第3版
独習Java 新版
Javaの独学をサポートする形で発行されている本書は、入門者だけでなく中級者以上にとっても非常に役立つものとなっています。基本的な文法からマルチスレッド処理やモジュールなど中上級者向けの仕様まで本書から学ぶことができます。
サンプルプログラムや理解度チェックも付属しているため、実践的な学習を行うことも可能です。
▪著者:山田 祥寛 ▪ページ数:624ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2019/5/15
【参考】:独習Java 新版
Javaを学習したそのあとは
本記事ではJavaの学習方法として学習サイトや書籍を活用することをおすすめしました。有効な学習方法は多様にあるため、自分にあった学習方法を見つけることが重要です。
しかし、そうしてJavaの知識と技術を身に付けたあと、実際にJavaのエンジニアになるためにはどうすればよいでしょうか。数々の転職サイトを用いて求人を探してくことは決して簡単ではありません。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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