JavaScriptは初心者におすすめ?その理由と作れるものを紹介
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JavaScriptは初心者におすすめ?その理由と作れるものを紹介
アンドエンジニア編集部
2023.01.27
この記事でわかること
JavaScriptは、Webサイト上で主にWebページに動きをつけるための言語だったが、今はさまざまな分野で利用されている
JavaScriptはOSやマシン環境への依存度が低いハイブリッド言語で、スマホやゲームアプリの開発にも使われている
活躍できるフロントエンドエンジニアを目指すには、JavaScriptの積極的な習得がおすすめ

初心者におすすめの言語、JavaScriptとは?

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今人気のプログラミング言語の中で、JavaScriptは初心者の方にもおすすめしたい言語の1つです。ここでは、JavaScriptの特徴やできることを解説しながら、皆さんがJavaScriptに関心を持ち、学習していく上で参考になる事柄をお伝えしていきます。

JavaScriptとは

Web全盛の時代、JavaScriptを知らないエンジニアはいないでしょう。JavaScriptは動きのあるWebページの開発に使用される言語です。皆さんがよく目にする動きのあるバナー広告や、写真がスライドするページなどはJavaScriptで作成されています。

JavaScriptが登場する前のHTMLで作成されたWebページには動きがなく、静的画面が当たり前でしたが、JavaScriptの登場でWebページの概念が大きく変わりました。

JavaScriptは、単にWebに動きをつけるだけのプログラミング言語というイメージが強いですが、実際にはさまざまな分野で利用されています。この記事では、JavaScriptの特徴に加え、活用範囲や将来性などについても解説します。

JavaScriptとは?特徴・メリット・何ができるのかを解説

JavaScriptは人気のプログラミング言語

ソフトウェアの品質評価や追跡を行っているオランダの「TIOBE Software」の2023年1月版「TIOBEインデックス」では、プログラミング言語の検索数ランキングでJavaScriptは7位を獲得しています。U/Iが重視される今、JavaScriptの必要性がさらに高まっています。

【参考】:TIOBE Index for January 2023

プログラミング言語を一覧でチェック!種類別・難易度別で紹介

JavaScriptとJavaとの違い

JavaScriptとJavaを混同する人もおり、両者は同じ系統のプログラミング言語と思われがちですが、それぞれは全く別ものです。*JavaScriptは主にWebページに動きを与えるためのプログラミング言語ですが、Javaはあらゆるマシンで動く汎用言語です。

Javaは主にサーバーサイドで使われるプログラミング言語ですが、JavaScriptは主にクライアント側(端末側)で動くという点でも異なります。*ネーミングが似ているのは、JavaScriptが人気のJavaにあやかりたいとの思いで、Javaを冠したからです。

Javaとは?人気プログラミング言語Javaの将来性やメリットについて解説

JavaScriptを初心者におすすめする理由

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JavaScritは特別やさしい言語というわけではありませんが、初心者の方に習得をおすすめしたい言語の1つです。以下にその理由を述べたので、参考にしてみてください。

インストール不要で特に準備するものがない

プログラミングを学ぶ際に、準備すべきものが多いとスタートのハードルが上がってしまいますが、JavaScriptは学習スタート時に環境構築が不要の言語です。*普段使っているPCがあれば直ぐにスタートできます。

JavaScriptはブラウザ上で動くスクリプト言語のため、インストールの必要がありません。PC以外に必要なものは、普段利用しているEdgeやChromeなどのブラウザと、メモ帳などのテキストエディタだけで、改めて環境を作る必要がない点は初心者におすすめです。*

プログラムの結果が目で見て分かる

JavaScriptは、自分でコーディングしたプログラムの動作を直ぐに確認できます。「結果がすぐに分かる」というのは仕事や学習のモチベーションに必要です。後ほど実際に演習で確認していただきますが、視覚的に動作をすぐに確認できるという点は、初心者におすすめできる点です。

用途が広い

JavaScriptは静的なWebページを動的なページに変える役割がメインですが、実はそれ以外にもさまざまなことができます。用途が広いという事は、多様な仕事で利用できるということです。その汎用性もおすすめできる点です。

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JavaScriptエンジニアの年収

JavaScriptはWeb開発のフロントエンドで使われることが多いので、今回はフロントエンドエンジニアの年収を参考にします。

フロントエンドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は385万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)」を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、マイナビ調査でのフロントエンドエンジニアの年収は一般平均年収よりもやや低め、経済産業省の調査でのSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)の年収はやや高めであることが分かります。

385万円と低めの数値も出ていますが、近年需要が高まっているJavaScriptのスキル次第では高年収も望めます。初心者の頃は年収が高くなくても、キャリアアップによって年収が大幅に上がる可能性もあります。

また、マイナビの調査では転職によって収入がアップしたフロントエンドエンジニアも多いです。ある程度スキルアップや経験を積んだら、より良い環境を求めて転職するというのも1つの方法でしょう。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】 2015年〜2016年末までの間にマイナビエージェントにご登録頂いた20代・30代の方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

JavaScriptで作れるもの

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JavaScriptの概要や特徴について述べてきましたが、続いてJavaScriptを使うと何ができるのかということについて見ていきましょう。JavaScriptの作品例には、Webサイトの他、スマホアプリやゲームアプリなど様々なものがあります。

初心者でも作れるものとしてデジタル時計の練習問題も用意したのでぜひやってみてください。

JavaScriptの用途やできることを初心者向けに紹介!

動的なWebサイトを作れる

これは最大の特徴とも言えますが、JavaScriptは世に知られた言語の中で唯一Webサイトに動きを付けることができます。静的なWebサイトを作るだけなら、HTMLとCSSで作れますが、動きのあるWebサイトを作るにはJavaScriptが欠かせません。また、裏側でデータの処理などを行う場合には「PHP」などが必要です。

練習問題(デジタル時計)

ではここで、試しにJavaScriptを使って、簡単なプログラムで動きのあるWebページを作ってみましょう。

初心者でも簡単に作れるものとしてデジタル時計を選んでみました。JavaScriptを多少かじった経験のある方は、まず回答を見ずに自身で現在時刻を表示するWebページを作ってみてください。初めての方は、JavaScriptの簡便さを体験するために、以下の手順を試してみてください。

HTMLファイルからJavaScriptファイルを呼び出す「外部スクリプト」という方式で行っています。

■1.以下のコードをメモ帳にコピペし、demo.htmlのファイル名で任意のフォルダに保存します。

<!DOCTYPE html><html lang="ja"><head>  <meta charset="UTF-8">  <title>Document</title>  <style>    div {      text-align: center;    }  </style></head><body>  <div>    

</p> </div></body><script src="demo.js"></script></html>

■2.続いて、JavaScriptファイルを作成します。

次のコードをメモ帳にコピペし、ファイル名をdemo.jsにして先ほどのHTMLファイルと同じフォルダに保存します。

let ret; if (num < 10) { ret = 0 + num; } else { ret = num; } return ret;}function showClock() { const nowTime = new Date(); const nowHour = set2(nowTime.getHours()); const nowMin = set2(nowTime.getMinutes()); const nowSec = set2(nowTime.getSeconds()); const msg = 現在時刻は、 + nowHour + : + nowMin + : + nowSec + です。; document.getElementById(showTime).innerHTML = msg;}setInterval('showClock()', 1000);


■3.demo.htmlファイルをダブルクリックします。

現在時刻をリアルタイムで表示するWebページが表示されるのを確認できればOKです。

イベント処理を作れる

イベント処理とは、何らかの動作:「○○ボタンをクリックする」に対するアクション:「〇〇を実行する」の一連の流れのことです。

JavaScriptを用いると、たとえばユーザーアカウントを新規に登録する画面で、「そのアカウントはすでに使われています」といったイベントの表示をすることが可能です。これにより、あたかも人とコンピューターが対話しているような場面を作ることができます。

スマホアプリも作れる

JavaScriptはWebページに動きを付けたり、双方向のWebサービスを作ったりする際に利用されますが、それ以外にもスマホアプリやゲームを作ることができます。

しかも、HTML5や新たなプラットフォームの出現によって、JavaScriptはAndroid、iPhoneを問わずスマホアプリの開発ができるようになりました。これらのアプリは「ハイブリッドアプリ」とも呼ばれています。

JavaScriptでゲーム開発はできる?メリットとおすすめのライブラリ6選

JavaScriptのデメリット

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JavaScriptはその汎用性から、Webページに動きを付ける目的以外にもさまざまな分野で利用されていますが、残念ながら苦手なこともあります。JavaScriptエンジニアを目指す皆さんは、この弱点についても理解しておきましょう。

ブラウザによって動作が変わる

Javascriptはブラウザ上で動くため、「Safari」「Microsoft Edge」「GoogleChrome」などのブラウザで挙動が違うことがあります。あるブラウザでは正しく動作していても、他のブラウザでは動かないということも起こり得ます。

そのため、主要なブラウザで正しく動作するかをあらかじめ確かめる必要があります。開発者にとっては、この確認作業が大きな負担になります。

ページの読み込み速度が遅い

JavaScriptはあらかじめコンパイル(機械語への翻訳)を必要としないスクリプト型言語です。実行の都度コンパイルが行われるため、コンパイル型言語と比べて処理速度が遅くなります。

JavaScriptで書かれたWebページはどうしても読み込みが遅くなる傾向があり、レスポンスの遅さがユーザーの不満を招く要因になり得ます。

JavaScript習得に役立つ本・資格

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Webシステムの開発において、特にフロントエンドでJavaScriptはHTMLやCSSと並ぶ必須のスキルとなりました。ここでは、JavaScriptを学ぶ上で役立つ入門本、JavaScript関連の資格試験について解説します。

JavaScript習得におすすめの入門本

確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版

豊富なサンプルを利用してしっかり基礎から学べる入門本です。技術本にありがちな堅さは少なく、手を動かして楽しみながら進められる内容です。入門者にとって手に取りやすい本としておすすめします。

▪著者:狩野 祐東 ▪ページ数:336ページ ▪出版社:SBクリエイティブ ▪発売日:2019年9月21日

【参考】:確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版

スラスラわかるJavaScript 新版

プログラミングの基礎とJavaScriptの基本文法を初心者にもやさしく解説してくれる1冊です。変数やデータ型、関数、オブジェクトなどから、WebやHTML/CSSの基礎知識まで、WebサイトやWebアプリ開発するうえで土台となる要素が1つ1つ丁寧に説明されています。

▪著者:桜庭 洋之、望月 幸太郎 ▪ページ数:384ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2022年07月13日

【参考】:スラスラわかるJavaScript 新版

JavaScriptの本おすすめ15選!選び方や勉強方法は?

JavaScript関連の資格

JavaScriptエンジニアとして活躍する上で、資格取得は大きな強みとなるでしょう。JavaScriptに関係する資格試験としては、よく知られたものとして以下の2つの資格試験があります。資格取得に向けた学習は目標が明確になり、効果的な勉強方法としてもおすすめします。

1.『CIW JavaScript Specialist』 JavaScriptに関する世界的な資格で、海外でも通用するため、外資系のIT企業などへの就職には有利でしょう。

【参考】:CIW JavaScript Specialist

2.『HTML5プロフェッショナル認定試験』 JavaScriptは必ずHTMLやCSSと組み合わせて利用するため、JavaScriptエンジニアにはHTMLのスキルが必要です。この認定試験ではHTML5の知識に加え、JavaScriptに関する知識が問われます。レベル1から2までありますので、初心者の方はレベル1から挑戦してみましょう。

資格は転職の際にも自身のスキルを証明・アピールできるもので、転職活動を有利に進める材料となります。その効果を最大限活かすなら、スキルや経験に合った企業選びをサポートする転職エージェントの利用がおすすめです。

【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5とは?特徴や変更点・関連用語・対応ブラウザを解説!
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JavaScriptエンジニアを目指そう

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フロントエンドエンジニアは、昨今のWebアプリケーションの旺盛な開発需要により、引き続き高年収が期待できます。フロントエンドエンジニアを目指す方はHTMLとCSSに加え、JavaScriptの習得が必須です。AIやDXの進展により、Webの重要性が再認識され、フロントエンドエンジニアに対する期待と需要がさらに高まっていくことでしょう。

ユーザーとの主要な接点となるWebシステムはこれからもさらに利用がすすめられ、様々なプロジェクトでJavascriptが使用されることが想定されるため、JavaScriptエンジニアの将来性は高いと考えられます。

この記事でJavaScriptに興味を抱いた方は、ぜひJavaScriptの習得をおすすめします。JavaScriptを扱えるようになれば、将来のキャリアの選択肢も広がることでしょう。しかし、自身のスキルをアピールし、キャリアチェンジやキャリアアップに役立てるには、なかなか個人で理想にあった企業を探すのは難しいです。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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