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AWSでできることは?AWSのサービス内容と強み、勉強方法も解説
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AWSでできることは?AWSのサービス内容と強み、勉強方法も解説

アンドエンジニア編集部
2024.08.21
この記事でわかること
AWSを利用すれば「サーバー環境構築」「データ保存・コンテンツ配信」「データベースの構築」などが可能
AWSは料金面や機能面の観点からみても、他社のサービスと比べて強みが多い
AWSはシェア率トップのクラウドサービスであり、AWSエンジニアは需要と将来性が高い

AWSでできることとは?

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AWSとは「Amazon Web Services」の略称であり、Amazon社によって提供されているクラウドサービスです。クラウドサービスの世界市場で最もシェア率が高く、AWSの知識を深めることで、市場価値の高いITエンジニアになることができるでしょう。

しかし、AWSについての専門知識がない方は、AWSを利用して何ができるのかいまいち分からない方も少なくないかもしれません。そこでまずは、AWSでできることについて詳しく紹介します。

【参考】:アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド)

AWSとは?メリットや何がすごいのか、初心者にもわかりやすく解説

サーバー環境構築

AWSではIT環境の構築に役立つさまざまなサービスが提供されていますが、サーバー環境構築によく使われるサービスが「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」です。

Amazon EC2は、必要なスペックを設定して仮想サーバーを構築し、利用できるサービスです。AWSを利用して仮想サーバーを構築するのにかかる時間は数分程度と言われています。

Amazon EC2では、優れたユーザーインターフェースが用意されており、仮想サーバーを複数構築して冗長化させたり、HDD・メモリなどのスペックを設定・変更させたりする作業も、簡単な操作で行うことが可能です。また、仮想ネットワーク環境もあるため、冗長化の際にネットワークを意識する必要もありません。

【参考】:Amazon EC2| AWS

AWSのサーバー提供サービスであるAmazon EC2とは?活用方法や料金体系等を解説!

データ保存・コンテンツ配信

データの保存や加工・コンテンツ配信をできる代表的なサービスが「Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)」です。Amazon S3は、データを「オブジェクト」という単位で扱うオブジェクトストレージサービスです。

Amazon S3は、従来のファイル単位・ブロック単位で扱うストレージに比べて、スケーラビリティ・データの可用性・セキュリティ・パフォーマンスなどの面で高い機能を有しているのが特徴と言えます。

Amazon S3は、Webサイト・モバイルアプリ・バックアップ・エンタープライズアプリなどのさまざまな用途で利用できます。また、IoTデバイスの利用やビッグデータの分析などでも活用が可能です。さらに、管理機能は扱いやすく、耐久性が高くなるように設計されているのも特徴の1つと言えます。

【参考】:Amazon S3|AWS

AWSのサービスであるAmazon S3とは?その特徴と利用方法を解説!

データベースの構築

AWSのデータベースサービス「Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)」 などを利用すれば、クラウド上でリレーショナルデータベースのセットアップ・オペレーション・スケールが可能です。Amazon RDSでは、プロジェクトの計画からリリースまでの手順が簡易的なため、管理の負担も少なくて済みます。

ハードウェアのプロビジョニングや、データベースのセットアップ・パッチ適用・バックアップなどの管理作業も自動化されているのが特徴です。Amazon RDSのデータベースは、「Amazon Aurora」「PostgreSQL」「MySQL」「MariaDB」「Oracle Database」「SQL Server」からプロジェクトに適したものを選択することができます。そのため、これまで使用していたデータベースを変更・修正する作業は不要です。

【参考】:Amazon RDS|AWS

AWSのAmazon RDSとは?概要や特徴をわかりやすく解説

アプリケーションの開発

AWSではデプロイメントに関するサービスも豊富にあります。その1つである「AWS CodeStar」は、アプリを素早く開発して、AWSにデプロイできるサービスです。AWS CodeStarを利用すれば、コーディング・ビルド・テスト・デプロイの際に使用する開発環境を簡単に設定することができます。

また、AWS CodeStarにはプロジェクトダッシュボードがあり、アプリケーションのアクティビティを1箇所から監視できるため、全ての進行状況を簡単に追跡可能です。さらに、プロジェクトの所有者・コントリビューター・ビューワーのアクセス制御も簡単で、セキュリティについて心配することなく開発を行うことができます。

【参考】:AWS CodeStar|AWS

AI機能の利用

AWSを利用すれば、Amazon社が開発した機械学習機能も活用することができます。代表的なサービスである「Amazon Personalize」はAmazon.comでも実際に使われているレコメンデーション機能で、20年以上の実績を元に開発されています。

APIを使用してこのサービスを導入することで、、機械学習の経験の有無に関係なく、AIによるパーソナライゼーション機能を簡単に構築することができます。個々のユーザーに合わせた製品・コンテンツのレコメンデーションだけではなく、マーケティング指針に基づくプロモーションにも活用できます。

【参考】:Amazon Personalize|AWS

AWSは機械学習でも注目度が上昇中!活用例と学習方法を解説
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AWSのメリット・強み

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AWSは、Amazon社が膨大な商品の在庫管理やデータ分析を実施するために、 IT技術を利用して構築したインフラ・アプリをユーザーにも公開したのが原点となっています。

クラウドサービスを提供している企業は数多くありますが、現在では、3大クラウドプラットフォームと呼ばれる、Amazon社の「AWS」、Microsoft社の「Azure」、Google社の「GCP」の3つが世界の市場シェアの多数を占めています。その中でもAWSはクラウドサービスの世界市場でシェア率トップを誇っています。

ここでは、AWSが世界中で支持を集める理由はどこにあるのか、AWSは何がすごいのかを知るため、AWSを利用するメリット・強みについて詳しく紹介します。

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コストやリソースの最適化が容易

AWSの料金プランは使用した分のみに課金される従量課金制であるため、費用を抑えやすいメリットがあります。定額契約の場合は、どのくらい使用するかが不透明な状態で導入することが多いため、無駄なコストが生じやすいです。

またAWSでは、容量を必要なだけ増やすことができます。増やした後に減らすのも簡単です。そのため、「その時間だけ・その日だけ・その週だけ」などで容量を増やしたり、減らしたりすることができるのが特徴です。

AWSの料金計算法を覚えて頼られるITエンジニアになるために

クラウドサービスの中でも低価格

AWSは、クラウドサービスの中でも低価格であることが特徴です。クラウドサービスは料金を抑える傾向にありますが、AWSはその中でも低価格です。継続的に値下げも行っているため、費用面の観点からみると、導入するハードルが低いクラウドサービスと言えるでしょう。

クラウドサービスを企業が採用する理由として、ランニングコストを抑えたい要望がよくあります。AWSはそのような企業の要求に十分に応えることができるという点で、需要が高まっています。

運用開始までがスピーディー

これはクラウドサービス全般に言えることでもありますが、AWSではITリソースの導入を瞬時にできるため、必要な環境をすぐに整えることが可能です。サービスの申込みや容量の追加が簡単で、早ければ10分程度で運用を開始できます。

従来のオンプレミス環境では環境構築に多くの時間を要するため、試験的に運用したい場合やスピードが求められるプロジェクト、必要リソースの大きな変動が予想されるビジネスなどには向きません。その点、AWSであればこういったケースでも柔軟に対応可能です。

初心者でも使いやすい

AWSでは直感的に操作できるユーザーインターフェースを用意しています。そのため、クラウドサービスに関する知識があまりない方でも操作しやすいのが特徴です。このことが、AWSの利便性とユーザーの増加にもつながっています。

他社も同様に優れたユーザーインターフェースを開発しており、クラウドサービス全体として初心者でも利用しやすい環境が構築され始めていますが、AWSは他社と比較しても利用しやすいインターフェースだと言えるでしょう。

保守・運用のコスト削減

自社で保守・運用をしなくて良いことも、クラウドサービスの大きなメリットです。AWSを利用することで、物理的なサーバーの設置が必要なくなるため、ハードウェアの管理などに気を取られることなく開発を進めることができます。

例えば、自社に設置したサーバーにトラブルが発生して夜勤・休日出勤しなければならないということも、クラウドサービスの普及によって減少傾向にあります。

グローバルにサービスを展開可能

AWSは世界中に拠点があり、サーバーを設置する場所を任意に選択できるほか、多数のデータセンター群で構成されているためグローバルなサービス展開が容易です。それぞれのリージョンに合わせてWebサービスを展開できます。

近年ではグローバルにビジネスを展開する企業が多いですが、それぞれの国でサービスを提供したい場合でも、コストや手間を削減しながら本国と同様のサービスを提供することが可能です。

提供サービスが豊富

これまでにも説明しましたが、AWSは提供しているサービスが豊富です。さまざまなニーズに応えることができるクラウドサービスであるため、人気が高いと言えます。

近年のクラウドサービス業界では、それぞれが独自のサービスを提供しています。そのため、AWSでは提供されていないサービスが、他社では提供されていることも少なくありません。部分的な観点でみると、AWSが他社に劣っていることはあります。しかし、AWSのサービスは網羅性が高いことが特徴なため、需要が高いと言えるでしょう。

AWSのサービス一覧は?豊富なサービスを活用しよう!

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AWSを扱えるITエンジニアの需要は高い

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DXの流れなどを受け、従来のオンプレミス環境からクラウドに移行する企業も増えており、AWSをはじめとするクラウドサービスの需要は伸び続けています。中でもAWSは、先ほども述べたように最も導入実績のあるクラウドサービスで、あらゆる業界で活用されています。

企業がAWSを導入する場合、AWSを扱えるITエンジニアの存在が欠かせません。自社でAWS環境を構築するのではなく外注する企業も増えているため、AWSエンジニアの需要はこれからも伸び続けていくと予想されます。

DX時代を勝ち抜くエンジニアを目指してAWS移行に詳しくなろう!
AWSエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、目指し方などを解説

AWSエンジニアの年収

では、AWSを専門に扱うAWSエンジニアの年収はどれくらいなのでしょうか?ここでは、業務内容が近いサーバーエンジニアの年収を参考に見ていきましょう。

サーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は429万円(※2024年8月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、サーバーエンジニアは一般平均年収よりもやや低めか、場合によっては一般平均年収を大きく上回ることもあると考えられます。

特にAWSは需要の高いサービスなので、企業の条件やその人自身のスキル次第で高年収を期待できると言えます。本記事で紹介しているようにAWSのサービスは多岐にわたりますが、それらに精通している人は企業に必要とされるAWSエンジニアになることができるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

AWSの知識を身に付けるには

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AWSの知識を身に付けてAWSエンジニアになることは、自身の将来性を高めます。また、これからITの分野ではクラウドと関わる業務が増えると予想されることから、AWSを専門としないITエンジニアであっても、AWSを勉強しておいて損はありません。ここでは、AWSを習得するための方法について解説します。

書籍や学習サイトで勉強する

AWSに関する書籍や学習サイトは数多くあります。入門と位置づけられるレベルのものからやや高度な内容まで、多くの学習書・学習コンテンツが揃っています。自身のレベルに合わせてどれを使うか選びましょう。

書籍で学ぶ方法は自由度が高いですが、順を追って複数の書籍で学べば専門的な知識も身に付きますし、学習サイトでは体系的に知識を習得できるようコンテンツが準備されています。どちらも活用しながら学習を進めるのもおすすめです。

2022年AWS学習におすすめの本14選!入門者・中級者・資格対策編

公式ドキュメントや無料枠を活用する

AWSは、公式のドキュメントや学習コンテンツが非常に充実しているサービスです。公式サイトでは、さまざまな情報が提供されています。これらを活用して学習を進めるのもおすすめです。日本語版がまだない場合もありますが、日本語コンテンツだけでも多くのことが学べます。

また、AWSには無料利用枠があります。無料利用枠の範囲内なら個人利用でも負担がないため、AWSの勉強にも最適です。ある程度の知識が身に付いたら、実際にAWSを触ってみると実践的なスキルを習得できます。

【参考】:Welcome to AWS Documentation 【参考】:AWSの開始方法|AWS 【参考】:AWS クラウド無料利用枠|AWS

AWSの公式ホワイトペーパーとは?日本語掲載情報はどこ?
AWSの無料利用枠とは?利用方法と対象AWSサービスを解説!

スクールやセミナーで習う

プログラミングスクールやセミナーでも、AWS関連の内容を扱っています。独学での習得が難しいと感じる場合はスクールに通ったり、より多くの知識を得たい場合にセミナーに参加したりすることで、効果的な学習ができます。セミナーでは、AWSの活用事例なども学ぶことができるでしょう。

スクールやセミナーの大きなメリットは、有識者に直接教えを乞うことができる点です。分からないことなどがあれば、その場で質問して教えてもらうことができます。費用はかかるかもしれませんが、高度な知識を早く身に付けられる方法でもあります。

AWSの勉強方法6選!AWS認定資格やおすすめの参考書も紹介

AWSを習得してAWSエンジニアとして活躍しよう

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本記事では、AWSで何ができるのか、AWSの概要や強みについて詳しく解説しました。AWSを利用すれば「サーバー環境構築・Webサイト運用」「データ保存・コンテンツ配信」「データベースとして利用」などができます。他にも、AWSを利用してできることはさまざまあります。

また、AWSは料金面や機能面の観点からみても、他社のサービスよりも優れています。さらに、提供しているサービスが豊富であることから、AWSを利用してできることは多いため、クラウドサービスの市場シェアの中でトップに立つことができています。

今後もクラウドサービスの導入は増加していくことが予想されており、その中でも人気のあるAWSを扱えるITエンジニアは将来性も高いと考えられます。そのため、AWSについての知識を深め、AWSエンジニアとしてキャリアをスタートさせるのも良い選択ではないでしょうか。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。

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