AWSのAmazon RDSとは?概要や特徴をわかりやすく解説
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AWSのAmazon RDSとは?概要や特徴をわかりやすく解説
アンドエンジニア編集部
2024.04.21
この記事でわかること
Amazon RDSは、リレーショナルデータベースをAWSで利用するためのクラウドサービスです
EC2と違い、面倒なセットアップなどをAmazon RDSのタスクで処理します
8つのDBエンジンから用途に応じたデータベースを選び、インスタンスに接続します

Amazon RDSとは

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Amazon RDSとは、AWSでリレーショナルデータベースをセットアップし、運用するためのクラウドサービスを表します。EC2と違い、マネージドデータベースサービスのため、AWSのクラウドで動作する分散リレーショナルデータベースを簡単に構築することができます。

わかりやすく言うとAmazon RDSは、AWSでリレーショナルデータベースを手間なく使いたい時に利用するサービスです。

【参考】:Amazon RDS

AWSとは?メリットや何がすごいのか、初心者にもわかりやすく解説

Amazon RDSの特徴と利点

Amazon RDSは、後に紹介する8つのデータベースエンジン(DBエンジン)から用途に応じたデータベースを選択して利用できる特徴があります。普段使用しているDBを選択し、所有するコードやアプリケーション、ツールを利用することができます。

バックアップやソフトウェアパッチの適応、自動的な障害検出および復旧を管理し、クラウドへのデプロイやハイブリッド環境でのワークロード実行にも対応することができます。

【参考】:Amazon RDS の特徴

Amazon RDSの料金プラン

Amazon RDSは無料枠で利用することができ、使用したインスタンスに対して費用が発生します。使用するには、用途に応じたインスタンスタイプから必要なCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークの組み合わせを選択することができます。実際に使用する際には、DBエンジンごとに設定される料金プランを確認し、サービスを開始します。

【参考】:Amazon RDS の料金 【参考】:Amazon RDS インスタンスタイプ

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Amazon RDSで使用できるDBエンジン

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DBエンジンとは、AWSクラウドで用いるデータベースのエンジンソフトウエアを指します。言い換えると、AWSのデータベース環境であるDBインスタンスで実行することができるリレーショナルデータベース(RDB)のエンジンソフトウェアを指します。

それぞれのエンジンの特徴は、AWSが提示する比較表からも確認することができます。Amazon RDSでは、8つのDBエンジンから最適なものを選択することができます。ここからは、Amazon RDSで使用できるDBエンジンをそれぞれ紹介していきます。

【参考】:Amazon RDS エンジンの特徴:比較表

Amazon Aurora

Amazon Auroraは、MySQLおよびPostgreSQLとの完全な互換性を持ちながらハイパフォーマンスと高可用性を実現するDBエンジンです。商用DBに相当する性能と可用性を、オープンソースDBで実現します。

Amazon RDSのMySQLおよびPostgreSQLとAuroraとの違いは、スケーリングなど選択できるストレージの機能の違いや種別、柔軟なフェイルオーバー設定などが挙げられます。

標準ベンチマークのSysBenchでテストした結果、同等ハードウェア上のMySQLと比べ最大5倍、PostgreSQLと比べ最大3倍のスループットが得られます。サーバーレスやスケーリングに対応し、レプリカによるスループット向上が可能です。

【参考】:Amazon Aurora

AWSが提供するAmazon Auroraとは?概要や他との違いを解説

Amazon RDS for PostgreSQL

Amazon RDS for PostgreSQLは、PostgreSQL DBエンジンと同じ機能を提供し、PostgreSQLのデプロイをより簡単にクラウドで行うことができます。PostgreSQLのインストールとアップグレード、ストレージ管理など必要なタスクを管理・実行します。

PostgreSQLのバージョンは、9.6および10〜15をサポートしています。

【参考】:Amazon RDS for PostgreSQL

PostgreSQLとは?MySQL・Oracleとの違いを解説

Amazon RDS for MySQL

Amazon RDS for MySQLは、AWSクラウドでMySQLのセットアップから運用まで簡単に行うことができます。データベース管理に必要なバックアップやアップグレード、パフォーマンスのモニタやチューニングなどの管理タスクをAmazon RDSが引き受けます。

サポートするのは、MySQL Community Editionバージョン5.7と8.0です。

【参考】:Amazon RDS for MySQL

MySQLとは?SQLやOracleとの違い、使い方をわかりやすく解説

Amazon RDS for MariaDB

Amazon RDS for MariaDBでは、MySQLのデベロッパーが提供するMariaDBをAWSクラウドで、デプロイし運用を行います。スケーラブルなDBを低コストで運用し、コードやアプリケーションはそのまま利用できます。サポートするのは、MariaDB Server 10.3〜10.6です。

【参考】:Amazon RDS for MariaDB

Amazon RDS for SQL Server

Amazon RDS for SQL Serverは、Microsoft SQL ServerをAWSクラウドでデプロイし使用します。ライセンスモデルがプランに含まれるため、別途Microsoft SQL Server ライセンスを購入する必要はありません。

サポートするのは、SQL Server 2014、2016、2017、2019、2022で、Express、Web、Standard、Enterpriseの各エディションに対応します。

【参考】:Amazon RDS for SQL Server

SQL Serverとは?使い方や構築方法をわかりやすく解説!

Amazon RDS for Oracle

Amazon RDS for Oracleは、OracleをAWSクラウドでデプロイし使用します。ライセンスモデルは、ライセンス込みモデル、Bring-Your-Own-License (BYOL)モデルに対応します。ライセンス込みモデルでは、Oracleのライセンスが含まれるため、別途購入する必要はありません。

【参考】:Amazon RDS for Oracle

Amazon RDS for Db2

Amazon RDS for Db2は、IBM Db2をサポートするサービスです。IBM Db2が得意とするビジネスクリティカルなワークロードを想定してセキュリティ機能を備えるほか、分析ワークロードなどに活用することができます。ライセンスモデルは、Bring-Your-Own-License (BYOL)モデルに対応します。

【参考】:Amazon RDS for Db2

Amazon RDSの使い方

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Amazon RDSは、他のサービス同様にAWSマネジメントコンソールを介してリソースにアクセスして使用します。プログラムからは、AWS CLIおよびRDS APIを使用してアクセスすることができます。AWSマネジメントコンソールに入ったら、Amazon RDSのセットアップを行います。

【参考】:Amazon RDS のリソース 【参考】:Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) とは

AWSマネジメントコンソールとは?機能やCLIとの違いを解説

Amazon RDSのセットアップ

Amazon RDSのセットアップをするには、最初にAWSアカウントにサインアップします。管理ユーザとしてサインインするなど、管理者アクセス権を持つユーザでサインインして作業します。DBインスタンスでは、エンドポイントというネットワークアドレスを使用します。

Amazon RDSへの接続方法は、エンドポイントを使用してDBインスタンスへ接続しますので、最初の段階でネットワークアクセスなどを設定していきます。

【参考】:Amazon RDS のセットアップ

DBインスタンスの作成と接続

DBインスタンスの作成では、必要な詳細情報を指定します。具体的には、ストレージ、メモリ、データベースエンジンとバージョン、ネットワーク構成、セキュリティなどです。その後VPCセキュリティグループを作成し、DBインスタンスへの接続が可能になります。

以降は、選択したDBエンジンのドキュメントの手順に従って、実際にDBインスタンスを作成し接続していきます。

【参考】:Amazon RDS のスタート方法 【参考】:MariaDB DB インスタンスの作成と接続 【参考】:Microsoft SQL Server DB インスタンスを作成して接続する 【参考】:MySQL DB インスタンスの作成と接続 【参考】:Oracle DB インスタンスを作成して接続する 【参考】:PostgreSQL DB インスタンスを作成して接続する

Amazon RDSを使って作業効率を高めましょう

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Amazon RDSは、マネージドデータベースサービスのため、データベースのインストールやバックアップなどの作業を肩代わりしてくれます。希望するDBエンジンを用途に応じて選択し、DB活用に注力することができます。

データベース技術者の生産性向上が期待できますので、おすすめのクラウドサービスと言えるでしょう。

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