JavaScriptの特徴とは?何ができるのか、メリット・デメリットも解説
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JavaScriptの特徴とは?何ができるのか、メリット・デメリットも解説
アンドエンジニア編集部
2023.08.25
この記事でわかること
JavaScriptはWebサイトに動きを加えることができるプログラミング言語である
JavaScriptは環境構築不要でフロントエンド開発からバックエンド開発まで行える
JavaScriptはブラウザによって動作や挙動が異なる可能性がある

JavaScriptにはどんな特徴がある?

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プログラミング言語にはさまざまな種類があり、開発したいものや目的に合わせて適切な言語を選ぶ必要があります。その中でもJavaScriptは比較的プログラミング初心者の方でも始めやすく、尚且つスキルを習得すれば今後仕事に役立てやすいため、人気のある言語の1つです。

では、このJavaScriptにはどのような特徴があるのでしょうか。

JavaScriptとは?特徴・メリット・何ができるのかを解説

ブラウザで動きを加えられる唯一の言語

JavaScript最大の特徴は「ブラウザで動きを加えることができる唯一のプログラミング言語」であることです。

ブラウザで動きを加えることができるということは、ユーザのアクションに応じて内部処理が行えるということになります。この機能はWebサービスを運用していく上で欠かせません。

つまりJavaScriptには、Webサービスにとって最も重要な機能を備えているという特徴があるのです。

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JavaScriptとは

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JavaScriptとはプログラミング言語の1つです。ここではJavaScriptの特徴やJavaScriptとJavaの違い、将来性の他、JavaScriptを扱うエンジニアの参考年収についても紹介します。

JavaScriptの歴史

JavaScriptはWebサイトやアプリ・バックエンドなどのブラウザ上だけではなく、サーバやデスクトップ・スマートフォンまで、さまざまな場面で活用されているプログラミング言語の1種です。その始まりは20年以上前まで遡ります。

JavaScriptは1995年に「Live Script」から「JavaScript」に名称が変更されてから、Microsoft社をはじめとしてブラウザ上で使用され始めました。

JavaScriptはブラウザ上のWebサイトに対して「動き」を加える言語として開発されました。たとえばボタン機能をクリックすることでポップアップウィンドウが開いたり、サムネイルである画像をマウスオーバーを行うと画像が大きく表示されたりするのは、JavaScriptを用いて作られています。

また2010年以降にはサーバサイド側の実行環境の整備が行なわれています。そのため現在ではWebサイトに動きを加えるためだけではなく、バックエンドのシステムやアプリ開発などでも使用することが可能です。

JavaScriptとJavaの違いとは?

JavaScriptとJavaはプログラミング言語という点では同じですが、異なる言語です。

JavaScriptはWebサイトの画面で文字や画像にさまざまな動きを与えるフロントサイドで活用しますが、Javaはシステムの土台を作る裏方を担当するサーバーサイドで活用します。ちなみに、会社の業務システムの構築やAndroidアプリなどもJavaによって作られています。

また、前述の通り元々JavaScriptはLiveScriptという名で開発が始められ、その後名称が現在の「JavaScript」に変更されたため、JavaScriptを略す場合はJavaではなく「JS」を用いることが多いです。

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将来性について

JavaScriptは現時点でも需要のあるプログラミング言語ですが、今後もその需要は高まっていくと言えます。その理由として、JavaScriptが大多数のWebサイトで使用されているプログラミング言語であることや、JavaScriptの代わりとなるプログラミング言語が登場していないことが挙げられます。

需要の高まりはJavaScriptの将来性に直結します。さまざまな場面で活用される高い将来性をもったプログラミング言語であると言えるでしょう。

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JavaScriptを活用するエンジニアの年収

JavaScriptはWebサイトのフロントサイドを担当するため、活用する職種としてフロントエンドエンジニアやWebエンジニアなどが挙げられます。

ここでは、年収例としてフロントエンドエンジニアを参考にしてみましょう。

フロントエンドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は385万円(※2023年6月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、フロントエンドエンジニアは調査媒体によって年収にバラつきがあることが分かります。

フロントエンドエンジニアとして今後さらに年収を高めるには、キャリアアップのために資格を取得したり、キャリアアップのために転職を検討したりする方法がおすすめです。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

JavaScriptを使って何ができる?

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ここまでJavaScriptとはどういうものかについて解説してきました。ここからは、JavaScriptを使ってできることについてわかりやすく解説します。

JavaScriptを使用してできることは大きく分けて4つありますので、それぞれについてまとめました。

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Webサイトに動きを加える

これまでにも触れましたが、JavaScriptを使用することでWebサイトに動きを加えることが可能となります。視覚表現や文章構造などを記述するための言語であるマークアップ言語の「HTML」や「CSS」のみでも、Webサイトは十分に作成することができます。

しかし、JavaScriptを用いることでアニメーションなどをWebサイトに追加することもでき、ユーザビリティにも配慮したより魅力的なWebサイトの作成が実現できます。

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ブラウザ上のユーザの操作に対して処理を行う

JavaScriptはブラウザ上でのユーザの操作に対して、さまざまな処理を行うことができます。検知することができるユーザの操作として「マウスの移動」「Webページの遷移」「クリックやダブルクリック」「画面のスクロール」などが挙げられます。

JavaScriptを使用することでウィンドウをスクロールした際、徐々に画像が浮かび上がってくるサイトを作ることも可能です。

非同期通信

非同期通信とはネットワークなどで接続されているコンピュータの間で、送信者のデータを送信するタイミングと受信者のデータを受信するタイミングを合わせずに通信を行う通信方式のことを指します。

JavaScriptを使用することでこの非同期通信を実現でき、Webサイトを更新せずとも表示している内容を更新することが可能です。ユーザはWebサイトを読み込む時間に敏感で、Webサイトが表示・更新されるまでの速度が遅いとストレスを感じたり、別のサイトへ移動したりしてしまいます。

そこで、JavaScriptを利用して非同期通信を行うことで、Webサイトの表示に関するユーザのストレスを減らすことができます。ストレスなく閲覧可能なWebサイトにすることができれば、閲覧数の増加やサイト自体の評価の向上を狙うこともできます。

アプリケーションの開発

2010年以降JavaScriptはWebサイト上に動きを加えるだけではなく、サーバサイドの開発にも使用することができるようになりました。

また、AndroidやIOSで使用するアプリケーションの開発も可能です。JavaScriptを使ったアプリケーションの開発環境として「React Native」「Appcelerator」「Monaca」「Titanium」などが挙げられます。

上記の他、JavaScriptはゲームの開発にも使用することができるプログラミング言語です。近年スマホのゲームアプリの市場が活発なこともあり、ゲームエンジニアの需要も増しています。簡単なゲームならJavaScriptでも開発できるので、ますます活躍の場が増えています。

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Javascriptのメリットとデメリット

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ここまでJavaScriptとはどういうものかやJavaScriptでできることについて解説しました。ここからはJavaScriptを使用する上で知っておきたい、メリットとデメリットについて紹介します。

JavaScriptのデメリット

まず、JavaScriptのデメリットとしては以下の2つが挙げられます。

1.ブラウザによって動作が変わる可能性がある

JavaScriptはブラウザ上で動作するプログラミング言語であるため「Internet Exploler」「Microsoft Edge」「Google Chrome」など、使用しているブラウザによって動作や挙動が変化する可能性があります。

ブラウザ上の動作にはJavaScriptのバージョンやブラウザの種類・バージョンが関係してきます。異なるブラウザ上で同様の動作にするためには、ブラウザの種類やバージョンなどに配慮してプログラミングのコーディング作業を行わなければなりません。

それぞれのブラウザで同じように動かすには、コーディング作業の他にテストも実施する必要があります。その分工数や時間を有してしまいます。

2.処理速度が他の言語と比較して遅い

JavaScriptを使用して行われるプログラミングの実行には、「解析」「解釈」「変換」というプロセスが必要です。そのため処理スピードが他のプログラミング言語と比べ遅い傾向にあります。

こういった対策として、機能を必要最小限にすることやコードの量を少なくすることが挙げられます。またJavaScriptを読み込むタイミングを変更するのも1つの方法です。

JavaScriptのメリット

続いて、JavaScriptのメリットとしては以下の3つが挙げられます。

1.環境構築が必要ない

プログラミング言語を利用するには、環境構築を必要とする場合がほとんどでしょう。しかし、JavaScriptは環境構築が不要なので、ブラウザさえあれば実行することができます。

その理由として、ブラウザにJavaScriptの実行環境が搭載されていることが挙げられます。Internet Explorer・Microsoft Edge・Google Chrome・Firefox・Safariなど、ほとんどのブラウザで実行可能です。

2.フロントエンド開発とバックエンド開発どちらとも可能

JavaScriptは元々フロントエンド開発の言語として利用されてきました。しかし「Node.js」の登場によりサーバ側の開発も可能となったのです。JavaScriptというプログラミング言語1つで、フロントエンドからバックエンドまで開発を行うことができます。

3.フレームワークが豊富

フレームワークとは、アプリケーションを開発する際に土台として機能させるソフトウェアのことを指します。さまざまなプログラミング言語に用意されているアプリケーションの雛形ともいえるでしょう。

フレームワークを利用することで時間を短縮し、効率よく開発を進めることができます。JavaScriptは多くの開発で利用されてきたため、さまざまな用途に応じたフレームワークを有しています。

JavaScriptに関するフレームワークについて徹底解説!

JavaScriptの特徴を理解してフロントサイドで活躍しよう

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この記事では、JavaScriptとはどういうもので何ができるのか、将来性やメリット・デメリットについてわかりやすく解説しました。

JavaScriptはWebサイトに動きを加えられるという他にはない特徴を持ったプログラミング言語ですが、Webサイトだけでなくアプリケーションの開発などさまざまな場面で使用されています。そのため、JavaScriptの需要は今後も高まっていくでしょう。

また、JavaScriptを習得することで可能な業務や就ける仕事が増え、エンジニアとしてのキャリアアップが期待できます。特に初心者の方はぜひ実際に学んでみて、スキルを習得しましょう。

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