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Webアプリ開発にPythonが向いている理由
PythonはWebアプリ開発に向いているとされています。実際、Python案件でもっとも多いのはWebアプリ開発です。なぜPythonがWebアプリ開発に向いているのか、理由をまとめました。
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開発の効率を上げられる
Pythonは開発効率を上げやすく、短い納期でも対応しやすいのが特徴です。Pythonはコード量が短いため、記述時間やデバッグにかかる時間を減らすことができます。また、Pythonは誰が書いても同じようなコードになりやすい、というのも大きなポイントです。
Pythonはコードの制約が厳しく、インデントなどを正しい形式に整える必要があります。そのため、他人のコードが読みやすいのはメリットです。他人のコードが読みやすいと、プログラムの改良が効率よく行えます。Webアプリはユーザーの意見を聞いて頻繁に改良を加えるケースが多いため、コードが読みやすいPythonがWebアプリ開発に向いているのです。
ライブラリが豊富
Pythonは豊富なライブラリがあるのも特長の1つです。数学ライブラリや機械学習ライブラリなど、公式のライブラリもたくさんありますし、有志の方が開発したライブラリもあります。ライブラリを活用することで、開発コストを減らすことが可能です。
優良なフレームワークが多い
Pythonには優良なフレームワークが多く、開発作業を更に効率化することが可能です。Webアプリには、ログイン機能や会員登録など、必要な機能がいくつかあります。これらの機能を1から作成するのは非効率と言えるでしょう。フレームワークには、こういったWebアプリの基本機能が予め備わっているため、フレームワークを活用することで、開発量を減らすことができます。
Pythonの基礎を学習する方法
Pythonを初めて学ぶ場合、以下の3通りの方法があります。
・スクールで学ぶ
・書籍で学ぶ
・学習サイトで学ぶ
スクールで学ぶ
プログラミングスクールで学ぶ大きなメリットは、プロに直接指導してもらえるという点です。スクールによってサービス内容は異なりますが、分からないところを時間をかけて教えてもらえるため、着実にステップアップできます。
また、独学よりもモチベーションの維持がしやすいことも特長です。一方、10万円を超える学習費用が発生することが多いため、スクール選びは後悔のないよう慎重に行う必要があります。
書籍で学ぶ
Pythonの学習書籍は5000円以下で購入できるため、スクールで学習するよりも費用を抑えられます。また、自分のペースで勉強を進められるという点もメリットです。
Python学習書籍としては、
「Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」(https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798153193)
「たのしいプログラミング Pythonではじめよう!」(https://shop.ohmsha.co.jp/shopdetail/000000001977/)
「入門 Python 3 第2版(https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119328/)
などがおすすめです。
【参考】:Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ 【参考】:たのしいプログラミング Pythonではじめよう! 【参考】:入門 Python 3 第2版
学習サイトで学ぶ
Pythonはプログラミングの学習サイトでも学ぶことができます。無料で学べるサイトが多く、ゲーム感覚でPythonを身につけることも可能です。
Python学習サイトとして、超初心者には「Progate」、他言語に触れた事がある人には「ドットインストール」がおすすめです。
PythonでWebアプリ開発をする際に使われるフレームワーク
Pythonには具体的にどんなフレームワークがあるのか、ご紹介します。今回紹介するフレームワークは、現場で使われているものばかりです。Pythonエンジニアになるなら、これらのフレームワークのうちいずれかを習得することをおすすめします。
Django
Djangoはもっとも知名度があるPythonフレームワークです。2005年に開発され、現在も活躍中です。Web開発に必要な機能が一通り揃っているのが特徴です。Djangoは大規模開発に向いていると言われています。
Djangoは機能が豊富な分、覚えることが多く、初心者にはややハードルが高いかもしれません。しかし、Djangoには初心者向けのチュートリアルも用意されているため、こちらを活用すれば効率的に学習が可能です。
Flask
Flaskは2010年にリリースされたフレームワークで、Djangoと並んで多く使われています。FlaskはDjangoとは対照的に、必要最低限の機能のみを備えています。そのため、 Flaskは非常に軽量であるのがメリットです。また、覚えることが少ないため、初心者にも向いているでしょう。*Djangoは大規模な開発向き、Flaskは小規模な開発向きです。
Bottle
Bottleは「bottle.py」というファイルのみで構成された、非常に軽いフレームワークです。Pythonの標準ライブラリのみを利用して作られています。初心者でも理解しやすく、ソースコードも読みやすいので、練習用としては最適でしょう。ただ、練習で使われることはあっても、実務で使われることは少ないので、Bottleを勉強した後にDjangoやFlaskも習得するのがおすすめです。
Tornado
Tornadoは高速であることが特徴のフレームワークです。処理速度が求められるWebアプリの開発に向いているでしょう。また、Tornadoはマルチタスクが可能な珍しいフレームワークです。ただし、Tornadoは日本語で解説された情報が少なく、勉強に苦労するかもしれません。Tornadoは上級者向きのフレームワークと言えるでしょう。
Tensorflow
Tensorflowは、 Googleが開発した機械学習モデルの開発やトレーニングに役立つフレームワークです。ニューラルネットワークの構築を行ったり、さまざまな処理を計算グラフで表したりといった特徴があります。また、通信トラブルやデバイスの故障などのリスクがある分散学習を、「Fault Tolerance」という機能を搭載したことによって安全な環境で行うことができます。
FastAPI
FastAPIは、Python 3.6以降で追加された型ヒントに基づくAPI構築するためのフレームワークです。NodeJSやGoに匹敵する非常に高いパフォーマンスを発揮しており、開発スピードの向上にも貢献しています。近年ではPythonを用いた機械学習でも採用されており、ドキュメントも日本語に対応していることから、いま注目のフレームワークです。
Pythonで実際に開発されたWebアプリ
続いて、Pythonで実際に開発されたWebアプリをみていきましょう。Pythonは人気言語であり、みなさんが普段使っている人気サイトの中にもPythonで作られたものは多くあります。実際に開発されたWebアプリを知ることで、Pythonがどのようなことに活用できるかも見えてくるでしょう。
YouTube
動画配信プラットフォームのYoutubeはPythonによって作られました。主に、サーバーサイドの処理に使われています。Youtubeの運営会社は、検索エンジンで有名なGoogleです。GoogleはPythonの採用に、比較的積極的なようです。C++・Java・Pythonは「Google三大言語」と呼ばれています。
Dropbox
Dropboxとは、オンラインストレージサービスのことです。クラウド上に画像や音楽などのデータを保存することができます。Dropboxは世界中で使われているサービスです。Dropboxの開発にもPythonが使われています。
写真共有サイトのInstagramの開発もPythonで行われています。また、フレームワークはDjangoを使用しているようです。もともとInstagramは、Pythonは使われていませんでしたが、ユーザー数が増えてきたため、開発コストを下げられるPythonが導入されました。このことからも、Pythonの優秀さが伺えます。
Spotify
Spotifyは世界的に有名な音楽ストリーミングサービスです。Spotifyでは、楽曲のデータ解析などにPythonが使われています。Pythonには数値計算ライブラリが多く、データ解析にも向いているのです。
Redditはアメリカの電子掲示板です。Webのニュース記事などを集めており、情報収集用としても活用されています。アクティブユーザー数が非常に多く、アメリカでは有名なサイトです。Redditは元々Lispによって作られていましたが、2005年にPythonで作り直されました。
Evernote
Evernoteはクラウド上にノートを作成できるサービスです。書いた記事などを保存できるほか、他のユーザーと共有することもできます。また、EvernoteはAPIを一般公開しているのも特徴です。Evernoteを使ったアプリを自由に開発することが可能です。Pythonを学ぶ際は、EvernoteのAPIも活用してみると良いでしょう。
Python以外にWebアプリ開発で必要な言語
Pythonで開発された具体的なサービスを紹介してきました。しかし、Webアプリは基本的にPythonだけでは開発できません。Webアプリの開発には、Python以外の言語も使う必要があります。そこで、Python以外にWebアプリ開発で必要な言語をまとめました。Pythonエンジニアを目指すなら、これらの言語の習得を並行して行うと良いでしょう。
HTML・CSS
HTMLやCSSはWebサイトのデザインを整えるのに使います。文字の大きさや色、配置などを調整するには、これらの言語がなくてはいけません。エンジニア経験者なら、HTML・CSSの習得は難しくないでしょう。Webアプリ開発に携わるなら、習得しておきたいです。
JavaScript
JavaScriptはWebアプリにおけるフロントエンド開発で用いられる言語です。JavaScriptによって、アラートを出したり、ユーザーの入力内容に従って処理を行ったりできます。JavaScriptは、サーバーサイドエンジニアであれば、使う機会は少ないです。ただ、習得するとフロントエンドの開発にも携われるため、応募できる求人案件の幅が広がります。
SQL
SQLはデータベースを操作するための言語です。Webアプリではデータベースは頻繁に使われます。ユーザーの個人情報やECサイトで販売する商品のデータを操作する際は、データベースが欠かせないため、SQLも覚えておく必要があるでしょう。
SQLもエンジニア経験者なら、そこまで習得に時間はかからないと思われます。ただ、他の言語とは文法が全く異なるため、個別に勉強する必要があります。
Pythonのフレームワークを覚えてWebアプリ開発を始めよう
本記事では、PythonでのWebアプリ開発について解説しました。Pythonのフレームワークや、具体的なWebアプリ事例がお分かりいただけたかと思います。PythonはWebアプリ開発に向いている言語です。今後もPythonでのWebアプリ開発の需要は下がらないと推測されます。
Webアプリ開発に興味がある方は、ぜひPythonとPythonのフレームワークを習得してみてください。また、HTMLやJavaScriptなども合わせて習得すると、応募できる求人案件の幅が広がります。
どのような案件があるのかは、『マイナビエージェント』の公開求人からも確認することができます。また、『マイナビITエージェント』では”非公開求人”も多く取り扱っておりますので、転職を検討されている方はぜひ一度ご相談ください。
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