汎用系エンジニアとは?気になる仕事内容と今後のキャリアについて解説!
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汎用系エンジニアとは?気になる仕事内容と今後のキャリアについて解説!
アンドエンジニア編集部
2021.03.14
この記事でわかること
汎用系エンジニアは汎用機を担当するシステムエンジニア(SE)を指します
汎用機は重要なシステムとして現在も市場を形成しています
システム移行の際もこれまでの経験を活かした専門家として求められる存在になるでしょう

汎用系エンジニアとは?

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汎用系エンジニアとは汎用機を担当するシステムエンジニア(SE)を指します。汎用機は数多くの呼び名があり、汎用コンピュータあるいはホストコンピュータやメインフレームとも呼ばれています。

1950年代に汎用機が登場して以来、企業や官庁の基幹業務システムとして採用が拡大し、従来人手で対応していた事務処理が自動化されることにより、業務効率が大幅に向上しました。

汎用機では業務アプリケーション要件に合わせて開発する必要があります。同様にシステム資源の割り当てやI/Oチャネル等のハードウェア割り当てもシステムエンジニアの一種である汎用系エンジニアが担当するケースが多く見られます。

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汎用系エンジニアのプラス面は?

汎用系エンジニアのメリットについて述べていきます。汎用機は大規模システムであり、企業の業務アプリケーションを稼働させるものです。そのアプリケーションは、パッケージ化される以前から顧客要件に合わせて開発するカスタムコードが主流です。

そのため、基幹業務を任されるための十分な知識と経験が求められ顧客との折衝能力や応対能力が高まりプロジェクト管理能力が磨かれます。したがって、システムが安定稼働した場合は顧客幹部から信頼を得られ、自身も達成感が得られるでしょう。

汎用系エンジニアのマイナス面は?

汎用機は既存システムが稼働してしまうとメンテナンスフェーズとなり、新規機能の追加がどうしても先送りになります。そのため、最新の技術の検討や採用が遅れてしまう傾向があります。したがって、汎用系エンジニアもメンテナンス作業に時間を費やすことになり、新技術蓄積の機会があまり多いとは言えません

同様に大型コンピュータであるためにシステム初期投資額が大きいことに加えて、機材の保守やアプリケーション維持費が高くなる傾向があります。そのため汎用機の需要は、徐々にオープン系システムに置き換えがされている実状があります。

汎用系エンジニアの他の職種は?

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汎用系エンジニアの他にも、システム分類にあわせた専門性を持つエンジニアが求められています。具体的には汎用機の需要がオープン系システムに置き換わる中、Web系エンジニアやオープン系エンジニア役割が増加しています。

同様に、IoTによるモノのインターネットや自動制御のニーズの高まりにより、制御系エンジニアも需要が増えています。

Web系エンジニアとは?

Web系システムは、Webブラウザをアプリケーションのクライアントとして活用し、情報配信や電子商取引に用いるシステム形態です。特に近年は、スマートフォンの普及によりモバイル端末を用いた金融取引やショッピングサイト等が多数存在しています。

同様に、遊休時間の有効活用のためのゲーム・SNSや語学学習等市場が爆発的に拡大しています。Web系エンジニアはWeb会員のログイン管理を担当したり、電子商取引の仕組みやレイアウトデザインや各種Webアプリケーションの開発を担当します。

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オープン系エンジニアとは?

オープン系システムでは、主にUNIX/Linux/WindowsをOSとして採用するx86プロセッサ搭載システムを用いています。従来は汎用機で顧客別に開発していた製造・在庫・販売・営業・会計等の各業務システムを、オープン系システムで稼働させることが可能になりました。

オープン系システムは移植性が高いため開発モジュールのライブラリー化が容易です。そのためオープンソースとして無償提供される機能を利用したり、パッケージ化された業務アプリケーションを利用することが可能です。

近年はSCMやCRM等の複合的なシステムもパッケージ化されており、営業戦略支援(SFA)等の利用効率を高めるパッケージ製品も多数投入されています。そのため、オープン系エンジニアは個々のプログラム開発の他、市販パッケージやオープンソース活用のための選定知識が求められる傾向が高まっています。

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制御系エンジニアは?

制御系システムは、機械系システムから電気系システムまで多くの機器に実装されています。IoT(Internet of Things)による情報共有や、車(自動車等)に搭載されている自動運転等の自動制御は、今後さらに市場が拡大されると予測されています。

制御系エンジニアは、制御系システムにおいて必要な要件を正確に定義し、設計・開発・テスト・導入を担当します。開発モジュールは特注開発の場合が多いので、一連のプロジェクトサイクルは汎用系エンジニアと同等のプロジェクト管理能力が活かされるでしょう。

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汎用系システムの開発手法や適応領域は?

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汎用機は1950年代に登場して以来、互換性を維持しながら進歩しています。同様に、汎用系エンジニアも技術革新に追従していくことが求められます。ここでは汎用系システムの開発手法や適応領域について具体的に見ていきましょう。

汎用系システムの開発言語・環境・ツールは?

汎用機の代表的なメーカー(メインフレーマと呼ばれる)はIBMや富士通・日立製作所等です。汎用機は各社の設計思想(アーキテクチャ)が異なりますが、代表的な汎用機であるIBMに近い設計思想を持っている製品も多くあります。OSも設計思想に沿った形で各社より提供されています。

そのためアセンブリ言語等の低水準言語は機種依存性が高いため、あまり業務アプリケーション開発に用いられませんでしたが、COBOLやPL/I・RPG等の高水準言語の投入により業務アプリケーション開発が加速しました。

科学技術演算としてはFORTRANやPL/Iが活用され、開発されたジョブをJCLを用いてジョブ投入稼働効率を高める工夫をしていました。汎用機は大型コンピュータであるため大企業や官庁を中心に導入されていきました。その後オフィスコンピュータが中規模システムとして開発され業務処理システムとして各企業に浸透していきました。

近年汎用機でもJavaやC言語が稼働し、オープンシステムの同等の機能が実装されています。現在汎用系エンジニアとして活躍されているエンジニアにはJava言語やC言語も経験しておくことをお勧めします。

汎用系システムの適応領域は?

汎用系システムは事務処理全般に利用され、大手企業や官庁系システムに採用されています。近年では比較的ハードウェア費用や維持費が低く抑えることができるため、オープンシステムに業務システム移行が進んでいます。

しかしながら、金融系システム(銀行・証券・クレジット)の基幹業務システムや大手製造業ならびに官庁系システムでは、現在も汎用機で業務を行っているケースがあります。一方、これから利用型であるクラウドシステムの活用例がさらに増えていくと予想されていますから、今後も汎用系システムからシステム移行の検討が進んでいく可能性が高いでしょう。

汎用系エンジニアの年収や将来性は?

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汎用系エンジニアは、汎用機からオープン系システムクラウドシステムの時代にどのような価値が提示できるのでしょうか?ここでは気になる年収や将来性を見ていきましょう。

  汎用系エンジニアの年収は?

汎用系エンジニアの年収は、求人サイトによると500万円から700万円となります。また、特定業種においては1,300万円から1,500万円の求人内容が提示されているようです。これは汎用機は基幹業務システムであるため、「会社の求める基幹業務要件や業種を正確に理解している」という期待値が高いからと想定できます。

  汎用系エンジニアの将来性は?

汎用機においてもJavaやC言語に対応しさらに汎用性が高まっています。しかしながら開発したアプリケーションはそのまま維持・稼働させることが多いため、既存のソフトウェアや環境のメンテナンスに重きを置いた投資維持となるでしょう。

一方、システム刷新の際に基幹業務に精通した専門家として移行プロジェクトに参画することが期待されますので、オープン系システムやWeb系システム、クラウドシステムへの移行のメリット・デメリットを正しく提示する知識を蓄積することで、システム刷新のITコンサルタントとしてキャリアの幅が広がるでしょう。

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業界で求められる業務知識を深めて専門家としてのキャリアアップを目指しましょう

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汎用系エンジニアは、汎用機の要求分析・設計・開発・テスト・導入のサイクルを経験する機会に恵まれています。そのため、顧客の業務のみならず業界の動向やニーズの分析能力に優れています。

また、既存環境に精通していますから、システム刷新計画や新規開発においても、業務改革の要件を定義する専門家として重要な専門家となるでしょう。

特にオープン系システムやクラウドシステムを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)が今後加速していく中、これまでの経験が活用され重要な役割を果たすでしょう。

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