システム開発に使用する言語はさまざま
システムエンジニアとして転職を目指している方の中には、どの言語を身につけるべきか悩むことも多いかと思います。結論から言うと、システム開発ではさまざまな言語が使用されているため、一概にどの言語を勉強すれば良いとは断言できません。
では、これからシステム開発の言語を学習したい方は、どのような基準で言語を選べば良いのでしょうか。本記事では言語を選ぶ基準や、各言語の特徴について詳しく解説します。
どんなシステムを開発したいかが言語選びで重要
システム開発での言語選びでは、それぞれの言語をよく比較した上で、自身の参画したい案件に合った言語を選択することが重要です。
例えば、プログラミング言語の中にはアプリケーション開発に向いている言語や、業務システムで頻繁に使用されている言語などがあります。このように、各分野で向いている言語などが異なりますので、まずはそれぞれの言語の特徴を理解しましょう。
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システム開発について
システム開発で使われる言語はさまざまなものがあると紹介しましたが、そもそもシステム開発とは何を指すのでしょうか。ここからはシステム開発の説明や、システム開発のエンジニアについて解説します。
システム開発とは
システム開発とは、ビジネスの課題を解決するための仕組みをプログラムなどによって構築することです。また、システム開発では在庫管理や会計管理など、人間が行うと膨大なコストがかかるようなものをシステム化することが多いです。
システム開発をする職種
次に、システム開発をする職種について解説します。プログラミング言語を利用し、システム開発をするエンジニアは、一般的にシステムエンジニアと呼ばれています。
システムエンジニアは企業や案件によって行う業務が異なりますが、一般的にはシステムの設計から開発までを担います。さらに、必要であれば運用や保守業務なども行うことがあります。
システムエンジニアの年収
システムエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は431万円(※2023年7月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは年収額に幅があることが分かります。
システムエンジニアの年収は、仕事内容やスキルによって金額が変動することが多いため、言語習得に加えてデータベースなどのスキルを身につけることで年収アップを目指せます。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
システム開発に使用する言語一覧
ここまではシステム開発の概要や、システム開発に使用する言語について解説しました。ここからは、具体的にシステム開発に使用する言語にはどんなものがあるのか紹介します。
Java
Javaは多くの業務システムをはじめとする開発案件で、使用されているプログラミング言語です。中規模から大規模案件で利用されることが多く、スタートアップや小規模のシステム開発の場合は、セットアップや設計段階で手間がかかるかもしれません。
参画したいプロジェクトの規模が中〜大規模の場合は、Javaを習得されることをおすすめします。
【参考】:Java公式
JavaScript
JavaScriptは、Webシステムなどのフロントエンドを含むシステム開発で利用されることが多いです。またJavaScriptは、フロントエンドに加えバックエンドの処理と連携させることができることが、大きな特徴といえます。
フロントエンドの知識に加え、データベースやサーバ側の処理も学びたい方にとっては非常におすすめの言語です。
C言語
C言語はTIOBEインデックスの言語検索数ランキングで2位を獲得するなど、世界中で多くのエンジニアに支持されているプログラミング言語です。
また、C言語は歴史が古く、他の言語と比較するとすでにシステム開発に利用されている実績があります。そのため、C言語の案件では既存のシステムに新規機能を追加するような案件などもあるようです。
【参考】:C言語 公式 【参考】:TIOBE公式 INDEX
PHP
PHPはフロントエンドでも使用される言語のため、Webシステムの開発やアプリケーション開発、システム開発などさまざまな分野で使用される言語です。また、PHPはフレームワークも充実しているのも大きな特徴と言えるでしょう。
どういったシステム開発に携わりたいのか明確でない場合は、汎用性の高いPHPを選択するのもおすすめです。
【参考】:PHP 公式
Swift
SwiftはApple社が提供している、iOS向けアプリケーション開発のためのプログラミング言語です。直感的に使用できるのがこの言語の大きな特徴ですが、Apple製品のアプリケーション向けの言語のため、汎用性は高いといえません。
アプリケーション開発に興味がある方や、すでに他の言語を習得していてさらにスキルの幅を広げたい方にとってはおすすめの言語です。
【参考】:Swift 公式
言語の選定基準
ここからは、システム開発におけるプログラミング言語の選定基準を紹介します。どの言語を選べば良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
情報量が多いか
プログラミングの勉強をしたり、業務でシステム開発したりする際、実装方法がわからないという場面がよくあります。そのような場合、参考書やインターネットを活用して実装方法を調べることが多いため、情報量の多さは非常に重要です。
例えば、ドキュメントは充実しているか、プログラミング言語の公式サイトなどにあるコミュニティは活発か、参考書がたくさん出回っているかなどを参考にすると良いでしょう。
学習コストはどの程度か
習得までに、どのくらいの時間的なコストがかかるのかも検討すべきでしょう。具体的に何時間かかるのかを計算するのは難しいですが、参考書などの目次などを参考にしつつ、各章を何日程度で終わらせるか考えることで大まかなスケジュールを立てましょう。
特に、普段本業の仕事をしている方は勉強時間が限られているため、途中で挫折しないためにも学習の予定を立てておくことは重要です。
また、未経験の方は研修が充実した企業を選ぶのもおすすめです。企業の中には転職後に研修を行なってくれる企業もあるため、スキルを磨きながら業務を行うこともできます。
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汎用性の高い言語か
学習したい言語が、どんな案件で使用されているのか事前に調べましょう。なぜなら、プログラミング言語によっては、アプリケーション開発など特定の分野に特化しているものがあるからです。
どうしても特定の分野を希望する場合は別ですが、他の案件にも参画しやすいように汎用性の高いプログラミング言語を選択すべきでしょう。
システム開発に関わる仕事に就くなら
本記事では、システム開発に利用されるプログラミング言語について解説しました。参加したいプロジェクトや、システム開発の規模によって選ぶべき言語は変わってきますので、自身の希望に合った言語を選んで学習してみましょう。
ただし、プログラミング言語をただ勉強するだけで、すぐにシステム開発に関わる仕事に転職することは難しいでしょう。特に異業種から転職を目指す場合は、スキルのアピール方法などがわからず、転職活動が難航することも多いです。
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