IoTエンジニアとは?必要なスキルセットや年収、キャリアパスを解説
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IoTエンジニアとは?必要なスキルセットや年収、キャリアパスを解説
働き方・キャリアパス
アンドエンジニア編集部
2022.09.14
この記事でわかること
IoTエンジニアは、モノが相互につながる環境に対応したIoT機器を実装するエンジニアです
IoTエンジニアの必要な知識はハードウェアからソフトウェアまで多岐にわたります
より専門性の高いIoTエンジニアはさらに市場拡大で求められる存在となるでしょう

IoTエンジニアとは?

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IoTは「Internet of Things」の略を指し、全てのモノがインターネットに接続され、情報が相互に共有される仕組みを指します。IoTにおいては、情報共有される環境が整備され従来は不可能であった機器にも搭載されることにより、我々の生活がより豊かになることが期待されています。

IoTエンジニアは、このIoT機器で実装されるハードウェアおよびソフトウェアを適切に設計・構築し、安全に動作させるエンジニアです。この記事では、IoTエンジニアについて仕事内容・組み込みエンジニアとの違い・年収・おすすめの資格などについて解説します。

IoT化の波によってIoTエンジニアの需要が増加

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IoTの市場は急速に拡大していますが、IoTエンジニアの人材数がIoT市場の需要に追い付いていない状況が続いています。理由としては、IoT機器に関するハードウェアの技術が求められるものの経験を積むための場が限られているため、技術者が育ちにくいと考えられます。

したがって、実際にIoTエンジニアとして採用された場合は、実務での活躍の期待に加えてIoTエンジニア育成の教育者としての役割が求められることもあります。

IoTエンジニアの実際の仕事内容

IoTエンジニアは、機器を組み込んだり取付可能な収容スペースを考慮して機能搭載のための企画設計を行ったり、実際のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを収容していきます。

そのため、電子部品等のハードウェアの知識や、組込み用CPUとOSを利用するコンピュータ知識が求められます。併せてデータ入出力やインターネット接続のネットワーク知識、並びに安全性を高めるセキュリティ技術が必要です。

同様に、収集したデータを解析するためのAI技術や統計技術、およびデータ処理のためのプログラミング言語であるPython・C・C++・Javaを活用していきます。その他、アナログデータを取り込む手続きとして、Operational Technology(OT)の知識が求められる場合があります。

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組み込みエンジニアとの違い

IoTエンジニアと組み込みエンジニアの違いですが、どちらも共通するのが、高レベルのプログラミングスキルを用いて製品やシステムの開発を行います。似たような業務内容なので混同されやすいですが、その中でもIoTエンジニアはIoT製品の開発に特化しているエンジニアです。

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IoTの活用用途は?

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今後IoTの活用用途が個人用途・産業用途の双方から広がるとともに、市場に関してもさらに拡大していくとの予測が出ています。ここでは、IoTの活用用途を個人と産業という観点に分けて解説していきます。

IoTの個人用途

個人用途としては、従来白物と言われていた家電がスマート家電に進化を続けています。具体的には、電子レンジや冷蔵庫の自動調理や、食材管理が挙げられます。また、スマートメーターを介して使用電力の可視化ができるようになりました。

それだけでなく、スマートデバイスやスマートフォンを用いてAV機器の自動録画や操作、音声認識のリモコン操作等がすでに実用化されています。

その他、昨今の健康ブームにより体重・血圧・歩数計がスマートフォンでモニター・管理できるようになっています。自動車においても、自動運転や渋滞予測といった形で実用化されてきています。

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IoTの産業用途

産業用途としては、製造・流通業界を中心に制御システムにIoT機器が実装されてきています。農業においても、気象データと連携し、堆肥や散水の自動化が行われています。

その他医療系機器では、IoT機器の組込みや5G通信による遠隔医療も実用化されつつあります。さらに、セキュリティ機器への搭載により防犯や安全対策が大幅に向上しました。ドローンは無人配送含めてさらに進化が加速しています。

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IoTエンジニアの年収とキャリアパス

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IoTエンジニアはIoT機器のハードウェア知識も含めて広範囲の技術領域をカバーする必要があるため、継続的な知識の学習が必要不可欠です。ここではその先に待っている、IoTエンジニアにとって気になる年収と今後のキャリアパスについて触れていきます。

IoTエンジニアの年収

IoTエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種別平均年収ランキング」で「システムエンジニア(制御・組み込み)」平均年収は455万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から「SE・プログラマ(組み込みソフトウェアの開発・実装)」を参考にすると、平均年収603万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、IoTエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

専門性を高めることにより、さらに高い年収を目指すこともできます。年収アップを狙うには、継続的な知識吸収と実践が必要です。また、経験を活かしたキャリアパスも年収アップに有効です。

【参考】:マイナビエージェント職種別平均年収ランキング

※【平均年収 調査対象者】2015年から2016年の間でマイナビエージェントに登録いただいた方

【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)

【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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IoTエンジニアのキャリアパス

IoTエンジニアはIoTの専門家なので、その専門性を高めていくことがよいでしょう。ここでは、IoTエンジニアのキャリアパスとしておすすめの職種を3つピックアップしてまとめました。

・AIエンジニア

実務で関連するAI知識はAIエンジニアとしても活用できます。また、AIエンジニアの中でも、ビッグデータを取り扱うアナリティクス分野に特化したデータサイエンティストもおすすめです。

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・セキュリティエンジニア

セキュリティ技術はセキュリティエンジニアとしても活きます。IoTに限らず、Webサイト・Webサービス・SNSなどでも欠かせません。セキュリティエンジニアとして複数の市場へチャレンジし、将来的にはセキュリティコンサルタントとしての活躍も目指せます。

・他業種への転向

IoTエンジニアが持つIoTの知識やスキルは、他のIT開発企業やIoTを利用した他業種への転向にも活用できます。医療・製造・物流・農業など、業界未経験のジャンルに踏み込むのも知見が広がるためおすすめです。

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IoTエンジニアのメリット・デメリットや向いている人の特徴

IoTエンジニアはITエンジニアの中でも比較的新しいジャンルです。気になる職種だけどまだ就職・転職しようか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではIoTエンジニアになるメリット・デメリットを紹介し、向いている人の特徴についてもまとめました。

IoTエンジニアのデメリット

IoTエンジニアになる上で考えられるデメリットとして、以下の3つにまとめました。

・高いプログラミング技術が必要

冷蔵庫やテレビなど、身の回りの家電やデバイスをインターネットに繋げるため、それを実現させるためだけの高いプログラミング技術が必要です。技術習得のためにはある程度の期間を設けなければなりません。

・自分の専門外のことまで勉強する必要がある

IoTエンジニアには、ハードウェアとソフトウェアの両方の知見が必要です。さらにネットワーク関連の知識はもちろん、セキュリティ関連の知識も欠かせないため、複合的な知識が必要とされ、1つの技術を極めることが難しいとされています。

・スペシャリストを目指しにくい

上記の理由により、基本的にはゼネラリストが多い傾向があるため、スペシャリストを目指しにくいのが特徴です。とはいえ、ゼネラリストとして活躍することもできるため、キャリアパスによってはメリットに変わります。

IoTエンジニアのメリット

IoTエンジニアになる上で考えられるメリットとして、以下の3つにまとめました。

・高いスキルを獲得できる

前述の通り、高いスキルを習得・維持することが大変な職種ですが、言い換えれば常に高いスキルや新しい技術に対して知見のあるエンジニアであると分かります。日々の努力が自身の市場価値を高める糧になります。

・セキュリティ関連の知識が広がりやすくなる

IoTエンジニアになる上で得たセキュリティ関連の知識は、今後エンジニアとして活躍するためにはとても重要です。あらゆる企業がセキュリティに関して敏感になっている時代なので、知識やスキルを活かしやすいでしょう。

・需要が高く、転職がしやすい

IoT製品が数多く開発されている背景もあり、IoTエンジニアは将来性が高く、需要も高いエンジニア職として注目されている職種の1つです。また、IoTエンジニアとしての実績を活かした次のキャリアパスとしての転職もしやすいのも特徴です。

IoTエンジニアに向いている人の特徴

以下に、IoTエンジニアに向いている人の特徴を4つ挙げています。参考程度に当てはまるか確認しましょう。

・コミュニケーション能力がある

IoTエンジニアはさまざまなスペシャリストや営業担当などと一緒にチームを組んで製品開発に励むので、円滑なコミュニケーション能力が求められます。

・論理的思考力がある

高度なプログラミングを行うにあたり、論理的思考力が問われます。

・探究心や知識欲がある

ハードウェアやソフトウェアに関する知識が必要なので、知識を深堀したり新しい技術を吸収したい知識欲が求められます。

・発想力がある

さまざまなIoT製品を開発するにあたり、アイディアや柔軟な発想力が求められます。

IoTエンジニアになるためのスキルセット

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IoTエンジニアのスキルは高度な実践能力が要求されます。特に一般的に用いているITシステムの技術の他、組込みシステムやIoT機器に関するハードウェア技術が求められるからです。ここでは、スキルアップを図るために実践できる方法について述べていきます。

IoTエンジニアに実務経験は必要?

IoTエンジニアに実務経験が豊富であればいうことはありませんが、一般的にはなかなかIoT機器に触れる機会が多くありません。

そんな中、IoTエンジニアで必要とされる技術や経験を積むために、IoTスクールがいくつか開校しています。IoTスクールを活用したり、組込みシステムで実装されるOSについて自己学習していくのがおすすめです。

IoTで必要なプラットフォーム

IoTシステムでは、組込みOSとしてLinuxやWindowsを用いるケースが多いです。そのため、Raspberry Pi等市販の組込みシステムを用いてスキルアップを図ることができます。同様に、スマート端末としては、AppleのiOSやAndroidでアプリケーション開発を進めることが多いので、API学習を進めることができます。

取得したいおすすめの資格

IoTエンジニアとして活動する上で、IoT検定制度委員会の「IoT検定」とMCPC検定試験の「IoTシステム技術検定試験」がIoT知識レベルを認定する試験です。

【参考】:IoT検定制度委員会 IoT検定

【参考】:MCPC検定試験 IoTシステム技術検定試験

その他、情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格として「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」があります。こちらはIoTという区分ではありませんが、組込みシステムのエンジニアとしてスキルレベルが認知されています。

【参考】:情報処理推進機構(IPA) エンベデッドシステムスペシャリスト試験

IoTエンジニアとしてのスキルアップし、多くのチャンスをつかもう

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組み込みエンジニアが大手企業で働くことのメリットを解説!

現在もIoT市場は拡大を続けており、スマートデバイスやスマート家電、産業システムへの適用が拡大中です。この流れはさらに続くと予測されており、IoTエンジニアへの需要がさらに高まります。スキルアップを継続することで、より専門性を持つIoTエンジニアとして活躍の場がさらに広がるでしょう。

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