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プロジェクトマネージャーに必要なスキルとは?エージェント活用法も紹介
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プロジェクトマネージャーに必要なスキルとは?エージェント活用法も紹介

アンドエンジニア編集部
2024.11.13
この記事でわかること
PMには計画とスケジュール管理、リソース管理、チームのマネジメント、リスクマネジメントなどの役割がある
PMには必要な8つのスキルに加えて5つの資質が求められ、これらの組み合わせをスキルセットという
PMに役立つ資格試験として、高難易度のプロジェクトマネージャ試験、P2M資格試験、PMP資格試験がある

プロジェクトマネージャーに必要なスキルとは

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プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトの計画や実行、監視、制御、完了に責任を持つ職種です。PMの役割としては、プロジェクトの目標設定、リソースの管理、進捗状況の追跡、リスクの特定と対策、チームメンバーの調整などが含まれます。

現代のビジネスにおいては、PMはプロジェクトの成功を左右する重要な役割を果たし、企業の成長に欠かせない存在です。この記事では、そんなPMを目指す方に向けて、PMとして必要なスキルは何か、PMを目指すにはどのような準備や転職活動が求められるのか、役立つ記事を提供します。

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プロジェクトマネージャーの役割と仕事内容

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PMに憧れるITエンジニアの方は少なくありませんが、PMの役割や仕事内容について、正しく理解しているでしょうか?PMを目指す方は、まずPMの役割と仕事内容について理解を深めましょう。以下、PMの果たすべき仕事内容について8つ挙げました。

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計画とスケジュール管理

経営層やクライアントのヒアリングを行って要求定義を行い、プロジェクトの目標を立案します。システム化課題を明確にし、スケジュールと各タスクの詳細な計画を立てます。優先順位を考慮し、目標達成までの効率的なロードマップを作成することが重要です。

リソース管理

システム開発プロジェクトを遂行するためには、予算と人材の確保が必要であり、これらもPMの役割です。そのために経営者やクライアントなど、意思決定者に対して根回しや説得が欠かせません。チームメンバーのスキルや負荷を確認し、適切なリソース配置でプロジェクトを進行させます。

チームのマネジメント

PMはプロジェクトの各タスクに応じて、チームメンバーの役割と責任を明確にします。各メンバーが自分の担当範囲とプロジェクト内での位置づけを理解することで、タスクの重複や抜け漏れを防ぎ、効率的な作業が進められるようにします。

プロジェクトのビジョンや目標をチームに共有し、プロジェクトの意義を理解してもらうことで、メンバーのモチベーションを高めます。また、PMは各メンバーが意欲的に取り組める環境を整え、プロジェクトの進行に合わせてモチベーションの維持・向上に努めます。

リスクマネジメント

リスクマネジメントは、プロジェクトにおいて発生しうるリスクを把握し、プロジェクトの進行や成果物への影響を最小限に抑えるための重要な業務です。リスクはプロジェクトの計画段階で識別し、リスクについて評価を行って優先順位をつけます。

また、発生が予測されるリスクについては緩和策や回避策を講じておきます。

予算管理

予算管理は、プロジェクトが計画内の予算で完了するように管理する役割であり、コストの超過や資金不足を防ぐために必要です。必要な支出と予算のバランスを取りながら、リソースの配分や調整を行います。

また予算については進捗状況を適宜、経営層やステークホルダーに報告し、不足する場合には追加予算の確保を行います。

品質管理

品質管理は、プロジェクトの成果物が求められる基準を満たすようにすることで、計画段階から完了まで品質を確保・維持する役割です。プロジェクトの開始時に、成果物が満たすべき品質基準を明確に定義し、品質管理計画の策定と、定期的に品質チェック及びレビューを行います。品質に問題が生じた場合は、品質改善とレビューを行います。

ステークホルダーとの連携

顧客や経営陣などのステークホルダーと適切にコミュニケーションをとり、ニーズや期待に応えるよう調整します。また、プロジェクトの状況を定期的に報告し、必要に応じてフィードバックを反映します。リソースの不足や納期の問題が生じる可能性がある場合には、早めに軌道修正を行います。

進捗の追跡と調整

進捗の追跡と調整は、プロジェクトが計画通りに進んでいるかを確認し、必要に応じて調整する役割です。スケジュールやタスクに遅れが生じた際、柔軟に対応することで目標達成に向けて最適な状態を維持します。

進捗をモニタリングと、適宜その報告を行い、進捗に影響する問題が生じた場合は、リスクマネジメントと連携して影響の最小化と解決を行います。

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プロジェクトマネージャーの年収

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プロジェクトマネージャーになると、どの程度の年収を得られるのでしょうか。

「マイナビエージェント 職種図鑑」でのプロジェクトマネージャーの平均年収は670万円(※2024年10月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のプロジェクトマネージャーを参考にすると、平均年収891万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円ですので、プロジェクトマネージャーの年収は高めに設定されていることが分かります。プロジェクトマネージャーの年収が高いのは、様々なスキルに対する報酬の意味合いに加え、もう1つは責任の重さにあります。

プロジェクトマネージャーに求められるスキルは、単なるITスキル以外に、マネジメント力やリーダーシップなど、人間力が求められます。ハードルは高いですが、プロジェクトマネージャーを目標にスキルアップを目指してみましょう。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

プロジェクトマネージャーの年収・向いている人・資格・将来性を解説

プロジェクトマネージャーに必要なスキル8選

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プロジェクトマネージャー(PM)に必要なスキルは、単にプロジェクトの進行管理だけでなく、チーム全体を成功に導くために欠かせないものです。

以下にPMに求められる主要なスキルを詳しく解説します。ここに挙げたスキル一覧をベースに独自のスキルマップを作成し、スキル目標を明確にすることで、より効率的にスキルを身につけることができるでしょう。

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コミュニケーション力

プロジェクトの成功には、チームメンバーやステークホルダーとの明確なコミュニケーションが不可欠です。PMはタスクの進行状況や目標、リスクについて的確に情報を伝え、相互理解を図ります。

また、意見の違いや誤解が発生した場合にそれを円滑に解消するスキルも求められます。スキルには積極的な傾聴力も含まれ、全員の意見や思いをよく聞き、プロジェクトの目的と方向性を共有できるようにすることが重要です。

問題解決力

プロジェクト進行中には様々な予期せぬ問題が発生することがあります。そのため、PMには発生した問題の原因を素早く分析し、適切な解決策を見つける力が必要です。特に複雑な課題に対して柔軟に対応し、チームの士気を損なわずに問題を解決するための冷静さや判断力が重要です。

リーダーシップ

リーダーシップはプロジェクト管理能力の重要な要素です。PMはプロジェクト全体を統率するリーダーとしての役割も担い、単に指示を出すだけでなく、チームを鼓舞し、プロジェクトのビジョンに向かわせることが求められます。

メンバーのモチベーション維持や、各自の強みを引き出すリーダーシップが発揮できると、プロジェクトの成果が向上し、スムーズな進行が実現します。

計画力と組織力

プロジェクトの全体像を捉え、各タスクを計画的に配置するスキルです。PMは、プロジェクトのスケジュールやリソース配分、リスク対策を計画し、タスクの優先順位を判断する必要があります。

プロジェクトの進捗が一目でわかる計画を策定し、リソースの無駄遣いを防ぎます。また、タスクを細かく分解し、適切に配置することでチーム全体が効率的に動ける環境を整えます。

リスクマネジメント力

プロジェクトには不確実性がつきものであり、PMは潜在的なリスクを把握し、事前に対策を講じることが必要です。

例えば、進行上のリスクや予算超過のリスク、人材の不足など、プロジェクト全体に影響するリスクを事前に見つけて計画に組み込み、リスクの発生に備えて、柔軟に対応する準備が求められます。リスク管理力はプロジェクトを順調に進めるための基盤です。

予算管理力

予算管理は、特にリソースが限られたプロジェクトにおいて重要なスキルです。PMはプロジェクトのコストが目標予算内に収まるよう、予算配分を適切に管理します。支出の見通しを立て、コスト削減の可能性を検討しながら進行することで予算超過を防ぎ、効率的にリソースを活用します。

柔軟性と適応力

プロジェクトでは変更がつきものであり、PMは状況に応じて計画を適切に調整する柔軟性が必要です。例えば、クライアントの要望やチーム内の変動に対し、柔軟に対応しながらプロジェクトの方向性を修正する力が求められます。

また、チームやステークホルダーのニーズの変化に迅速に対応する適応力があれば、プロジェクトがスムーズに進みます。

ネゴシエーション力

利害関係者やメンバー間の意見が異なる場合、PMは双方にとって最適な解決策を見つけるために、交渉スキルが求められます。特に、納期やリソース配分、タスクの優先度についての調整は重要です。

PMが適切な妥協点を見出すことで、プロジェクトの進行が円滑に進むと同時に、関係者間の信頼関係を築くことができます。

プロジェクトマネージャーに求められる資質5選

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プロジェクトマネージャーに必要なスキルに続き、求められる資質について紹介します。資質とは言い換えると適性であり、以下のような資質を有する人はPMに向いている人と言えます。そしてプロジェクトを成功に導くには、スキルと資質の組み合わせ、すなわちスキルセットが非常に重要です。

俯瞰力

プロジェクト全体を広い視点から把握する能力で、大局観とも呼びます。全体像を理解し、細部にとらわれすぎず、プロジェクトの方向性や進行具合を適切に判断することで、適切な戦略や優先順位を決めることができます。

クライアント視点

相手の立場に立つ能力で、プロジェクトの成果がクライアントの期待に沿うものであるかを常に意識する力です。クライアントの要望や目標を深く理解し、最終的な成果物に反映させることで、クライアント満足度の向上に繋がります。

柔軟性

自分の考えや当初の計画に固執せず、プロジェクト進行中に発生する予期せぬ事態や変更要求に対して、柔軟に対応する能力です。計画変更が必要な場面でも、冷静に対応し、最適な判断を下すことでプロジェクトの進行を円滑に保ちます。

協調性

チームメンバーや他部署との円滑なコミュニケーションと協力体制を築く力です。関係者との良好な関係を保ちながら、プロジェクトの目標達成に向けて一致団結して取り組むことで成果を最大化します。

課題発見力

潜在的な問題やリスクを早期に見つけ出す力です。プロジェクトが抱える課題を迅速に把握し、適切な対策を講じることで、プロジェクトが滞りなく進められます。常に「なぜ」を自問自答することで、問題発見力・課題発見力は高まります。

プロジェクトマネージャーに役立つ資格試験3選

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プロジェクトマネージャーを目指す上で、スキル証明となる、おすすめのPM資格を3つ紹介していきます。どの試験も難関ですので、システムエンジニアとして取得しておきましょう。

プロジェクトマネージャーに必要な資格とは?種類・難易度・年収を紹介

プロジェクトマネージャ試験 (PM)

IPA(情報処理推進機構)が主催する「プロジェクトマネージャ試験」は、ITプロジェクトを円滑に進行させるための計画・実行・管理スキルを測定する国家試験です。

特に、大規模なITプロジェクトのリーダーとして、進行管理やリスク対策、品質管理を行うプロジェクトマネージャーのための試験で、実践的な知識が問われます。

IPA主催の情報処理技術者試験の中では、難易度4の最難関試験です。特に日本の企業ではスキル証明の評価としては大変高く、就職や転職では非常に有利なおすすめの資格です。

【参考】:プロジェクトマネージャ試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

プロジェクトマネージャー試験とは?難易度や勉強方法、おすすめの参考書
プロジェクトマネージャ試験の参考書10選!受験のメリットも紹介

P2M資格試験

P2M資格試験は、日本の「プロジェクト&プログラムマネジメント協会(PMAJ)」が提供する資格で、P2M(日本独自のプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイド)に基づいています。

この試験は、プロジェクトマネジメント力に加え、戦略的なプログラム運営や価値創造を目指すプロジェクト管理手法を学ぶものです。P2M資格は、プロジェクトやプログラムのマネジメント能力を認定し、組織の変革やイノベーションを促進する人材を育成することを目的としています。

P2M試験には4つの試験区分があり、難易度の低いものから高いものまで4段階あり、スキルレベルに合わせて受験できるのはメリットです。PMC(基礎)、PMS(中級)、PMSプログラム(中級)、PMR(上級)とありますが、受験資格が設けられた試験もありますので、協会の公式サイトで確認しましょう。

【参考】:P2M概要・試験・資格制度) 【参考】:改訂4版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック

プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル (PMP)

PMP資格は米国PMI「プロジェクトマネジメント協会」が認定する国際的な資格です。

PMP(Project Management Professional)資格は、プロジェクト管理のスキルと知識を証明するための資格です。この資格は、プロジェクトの計画、実行、監督、完了を効果的に行うための知識とスキルを持つことを示します。

PMP資格は受験資格が設けられており、4年生の大学卒業者でも「36ヶ月以上かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント実務経験」が求められます。

さらに公式のプロジェクトマネジメント研修受講が受験資格として設定されており、受験ハードルの高い資格試験ですが、外資系企業や国際的な活躍を目指す方には強くおすすめしたい資格です。

【参考】: プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)

PMPとは?資格取得で年収アップ?試験の概要から難易度まで解説
PMP試験の勉強に役立つおすすめの参考書10選!試験概要も紹介
プロジェクトマネージャーの求人一覧を見る >

未経験からプロジェクトマネージャーを目指すなら

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ここまで未経験からプロジェクトマネージャーを目指す上で必要なスキルや、おすすめの資格について紹介してきました。プロジェクトマネージャーはITスキルに加え、コミュニケーション能力や、リーダーシップなどヒューマンスキルも求められる職種です。

またいきなり就ける仕事ではなく、実務経験も求められますので、キャリアパスやロードマップをしっかり描き、中長期で目指すことが必要です。さらに、プロジェクトマネージャーとして活躍するには、活躍の場や成長機会を提供できる、相性の合う企業との出会いが不可欠です。

そのためには、優良企業を紹介してくれ、転職のノウハウやサポートに強い転職エージェントとの出会いが重要です。転職エージェントでは、面接対策やスキルシートの書き方まで指導してもらえるので、初めての転職でも安心して臨めます。

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