ITエンジニアに英語は必要?勉強するメリットと英語力の目安を解説
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ITエンジニアに英語は必要?勉強するメリットと英語力の目安を解説
アンドエンジニア編集部
2024.07.11
この記事でわかること
ITエンジニアに英語は必須ではないが、英語力があればスキルアップに役立つ
ITエンジニアが英語を身につければ、オフショア開発や海外勤務など仕事の幅が広がる
ITエンジニアの勉強方法は、学習スマホアプリの活用や英語のIT系Webサイトを読むのがおすすめ

ITエンジニアになるには英語力が必要?

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IT化が進む社会でIT技術者の不足が懸念されることから、ITエンジニアの需要が高まっています。ITエンジニアと言えば、パソコンに向かって英語でプログラミングしている場面を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

そういったイメージから、ITエンジニアを目指したいけれど、英語ができないため無理だと思っている人もいるかもしれません。確かに、プログラミング言語では英語で記述するものが多くありますが、英語力がないとITエンジニアにはなれないのでしょうか。

ITエンジニアに英語は必須ではないが、できると役に立つ

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ITエンジニアになるために英語は必須ではありません。実際、英語はできないけれど活躍しているITエンジニアはたくさんいます。プログラミング言語は英語で書かれるものが多いですが、英文の読み書きや英会話ができないと書けないというものではありません。

しかし、ITエンジニアにとって、英語が使えるとスキルアップや業務の幅を広げるのに役立てることができます。

英語への苦手意識を克服して学習を始めれば、努力した分、得られるメリットがあります。そこでこの記事では、ITエンジニアを目指す人のために、まずエンジニアの仕事内容を解説した上で、エンジニアが英語を学ぶメリットやおすすめの勉強方法を説明していきます。

プログラミングに英語知識は必要か?関係と学習方法を解説!

ITエンジニアとはどんな仕事?

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ここでは、そもそもITエンジニアがどのような仕事なのかを説明し、その中でも英語が必須である職種を紹介します。

ITエンジニアの仕事内容

ITエンジニアとは、情報技術である「IT」を専門とするエンジニア(技術者)のことです。コンピューターを動かすためのシステムを設計・開発することが主な仕事内容です。ITエンジニアは、担当する分野や工程などで多くの職種に分けられます。

ITエンジニアには多くの職種がある

ITエンジニアの職種でよく知られているものは、システム開発においてクライアントの要求を聞き、設計書の作成などを行うSE(システムエンジニア)、実際のプログラミングを担当するプログラマなどがあります。

他にも、IT基盤の構築・運用を行うインフラエンジニアや、WebサービスやWebアプリなどの開発を行うWebエンジニアなどがあります。

また、近年話題に上ることが多いクラウド技術を専門分野とするクラウドエンジニア、AIやビッグデータを活用するためにデータの分析を行うデータサイエンティストもITエンジニアに分類されます。

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ITエンジニアの中で英語が必須の職種は?

ITエンジニアの中で、英語力が必須条件となる職種もあります。それは、ブリッジSEと呼ばれるITエンジニアです。

ブリッジSEは、主に開発業務の一部を海外に委託するような場合に、日本企業と海外企業の橋渡しを行います。業務の中で外国人技術者とのコミュニケーションが必要となるため、英語の読み書きや英会話が必須のスキルとなります。

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ITエンジニアに英語が役立つ理由

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ここでは、ITエンジニアに英語が役立つ理由を解説していきます。英語ができないと業務が行えない訳ではありませんが、英語はIT業界全体の基盤に関わっていると言えます。

プログラミング言語が英語ベースである

ITエンジニアにとって必須のスキルであるプログラミング言語は、多くが英語をベースにして作られています。英語の読み書きができることは必須ではないものの、プログラミングで使用する関数名・パラメータ名・タグなども英語の単語を元にしたものが多いです。

そのため、英語を勉強しておくことで関数やパラメータの意味する内容も把握しやすくなり、プログラミング言語としてイチから暗記するよりもスムーズに理解が深まります。さらに、英単語の意味を知っていることで、コーディングの記述ミスも少なくなることが期待できます。

最新の情報は英語で発信される

多くの場合、プログラミングやIT関連の最新技術は海外から伝わってくることが多く、日本語訳されるのには時間がかかることもあります。そのため、英語が理解できれば日本に浸透する前の新しい技術を率先して導入できる可能性が高まります。

また、IT関連の技術文献などは英語で記述されていることが多く、IT技術関連のフォーラムなどでは英語でディスカッションされるのが一般的です。英語ができれば、文献の原本を読んだり、ディスカッションに参加して、より広く深い知識を得ることができます。

オフショア開発が進んでいる

前記のように最新のIT技術は海外から発信されることが多く、日本はIT分野は海外に比べて遅れているとも言われています。また、近年では日本のIT技術者不足が大きな問題になっています。

このような背景から、海外の法人にアプリケーションの開発を委託するオフショア開発に注目が集まっています。オフショア開発を行う時は、海外エンジニアとのやりとりに英語が欠かせません 。

また、日本国内でも外国人エンジニアが活躍するようになっています。そのため、開発現場で外国人エンジニアとコミュニケーションを取らなければならない場面も増えています。

ITエンジニアが英語を習得するメリット

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では、ITエンジニアが英語を習得すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。英語習得のメリットを確認して英語の勉強を前向きに捉えましょう。

エラーを迅速に解消できる

開発の現場では、プログラムのエラーに遭遇することが多々あります。システム開発は、エラーの発生と解消を繰り返しながら進んでいきます。エラーが発生した際、ある程度の英語力があればスムーズに解消できる可能性が高まります。

コード内の英単語の意味や英語で表示されるエラーメッセージを正確に読み取ることで、問題の把握や解決への糸口が見つけやすくなるほか、エラー解消のための情報収集にも英語力が役立ちます。

解消が難しいエラーの場合、インターネット検索を活用することがありますが、英語の情報も多いため日本語の検索だけでは限界があります。英語を読めるだけで情報収集の幅が広がり、より早く問題解決に繋げられます。

仕事の幅が広がる

日本ではオフショア開発や外国人エンジニアの登用が進んでいると述べたように、日本のエンジニアと海外のエンジニアが協働するシーンが増えています。業務で使えるレベルの英語力があれば、こうした案件にも携われます。

英語ができない人に比べて仕事の幅が広がってITスキルを磨く機会も増え、スキルアップにも繋がります。ITエンジニアとしての自身の実績も充実したものになるでしょう。

待遇がよくなる

ITスキルと英語力を両方兼ね備えているITエンジニアは、オフショア開発や海外案件などで外国人との橋渡し役になります。そういった意味で企業への貢献度が高く、価値の高い人材と言えます。

また、英語力のあるエンジニアはプログラミング言語や資料の理解がしやすく、幅広い案件にも携われることからスキルアップも早い傾向があります。スキルが高く企業への貢献度も高ければ、キャリアアップも含め待遇が良くなることに期待できます。

転職時に役に立つ

英語力を身につけておくと、転職する際にも役に立ちます。特にIT業界大手は外資系企業も多く、英語力があれば海外企業や外資系企業への応募も可能です。

国内でも、ITエンジニアとしてのスキルと英語力を両立している人材は貴重なため、転職する場合においてもより条件の良い採用が実現されることに期待できます。

さらに、英語力を活かして海外で働くチャンスも得られます。日本企業の社員として海外勤務するという道だけでなく、海外の企業に転職するという道も見えてくるかもしれません。

ITエンジニアに求められる英語力は?

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どれくらいの英語力があればITエンジニアとして有利になるかは、英語レベルにより目標がある程度分かれます。

英検®3級程度の英語力(中学卒業程度)があれば、簡単な英語の文章を読むことができます。難しいビジネス文書の読解は困難ですが、英単語を調べながら翻訳ソフトなどを使えば、ある程度の文章を読むことができるでしょう。

英語を使ってビジネスに活用するためには、目安としてTOEIC®700点程度の英語力が必要であると言われています。英検®であれば準1級レベルで、大学中級程度です。

また、一般的な英語に加えてIT技術に関する単語や用語も覚えておけば、海外企業や外国人エンジニアとのミーティングや交渉などにも活用できるでしょう。

【参考】:各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 【参考】:TOEIC Program|IIBC

ITエンジニアの英語学習方法

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ITエンジニアにとって英語力が役立つことは分かりました。では、どのように英語を学習すれば効率よく英語力を向上させられるのでしょうか。

休日やスキマ時間を活用して勉強する

ITエンジニアが英語を学習する場合、勉強時間の確保が重要です。通勤時間や帰宅後に家で過ごす時間、休日などを有効活用して勉強を進めましょう。おすすめなのは、日にちを置いて時々まとめて勉強するよりも、毎日短い時間でも英語に触れて慣れていく方法です。

市販のテキストで勉強する

市販のテキストで勉強する場合、自分のレベルにあったものや、自分が興味のあるものなど、自由に選んで勉強ができます。ITエンジニア向けの英語教本もあるので、探してみるといいでしょう。

テキストでの学習では、1冊を何度も読むことによる繰り返し学習が効果的です。完璧に理解しながらゆっくりと読み進めるよりも、できるだけ早いスピードで1回を読み、終わったらまた最初から繰り返し読む、というやり方をおすすめします。

英語学習アプリを使う

最近は英語の学習に活用できるスマートフォンアプリが多くあります。学習アプリのメリットは、複数のアプリを使い分けることで、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングのスキルや英単語を複合的に学習できることです。

TOEICや英検対策の問題を解いて学習できるものや、単語をゲーム感覚で次々と覚えていけるものもあります。海外ニュースや英語メディアの記事を読めるアプリでは、カテゴリを選択することでIT分野の英語記事を読めるものもあり、ITエンジニアの英語力向上に役立ちます。

外国人エンジニアと英語で話す機会を作る

英会話を習得するのには、学習よりも日常での生の英会話が最も有効です。職場に英語が話せる外国人エンジニアがいる場合、英語で話して実践練習させてもらいましょう。特に、日常会話の中の簡単な受け答えのバリエーションなどは、他の学習方法では学びにくい部分でもあります。

英語の技術サイトの文章を読む

ITエンジニアとして役に立つ英語を身につけるのに良い方法の1つが、英語で記載されている海外のIT関連Webサイトを読むことです。

外資系IT企業のWebサイトや、プログラミング言語・技術系コミュニティなどの内容を英語のまま読んでみましょう。Web翻訳のページ翻訳や単語翻訳を活用して、1文ずつでも読解してみてください。

読むWebサイトを選ぶ際は、自分が得意とする技術分野のものを読むことをおすすめします。英語で書いてあっても、自分が元々知っている専門知識と結びついて何が書いてあるか何となくわかることもあり、理解が早まります。

【参考】:Microsoft - Official Home Page

英語を学んで海外案件でも活躍できるITエンジニアを目指そう

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ここまで、ITエンジニアにとって英語がもたらすメリットや、効果的な勉強方法を説明しました。英語を習得して仕事で使えるようになれば、オフショア開発案件での活躍や、海外企業からの開発オファーに対応できるなど、エンジニアとしての幅が大きく広がります。

しかし、自分で英語を学習して業務に十分役立つ英語力を身につけても、それを活かせる会社に転職するのはなかなか難しいものです。

自分の持つITエンジニアとしてのスキルや英語力を十分アピールするとともに、自分の望む雇用条件を満たす企業を探さなければなりません。仕事の空き時間に1人で転職活動をするのは時間的にも難しいかもしれません。

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