AWSのサポートとは?プランやサポート内容について詳しく解説
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AWSのサポートとは?プランやサポート内容について詳しく解説
アンドエンジニア編集部
2021.05.18
この記事でわかること
AWSとは「Amazon Web Services」の略称で、Amazon社が提供しているクラウドサービスの1つ
AWSのサポートプランは「開発者サポート」「ビジネスサポート」「エンタープライズサポート」の3種類
AWSのサポート内容として「サポートフォーラム」「AWS Trusted Advisor」「Cost Explorer」などが挙げられ、自社が利用しているプランに含まれているか事前確認が必要

AWSのサポート

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近年はクラウドサービスの普及に伴いAWSの需要は高まりつつあります。AWSの導入や活用する際に困りごとが発生した場合、ユーザーだけでは解決できないことも多く、AWSのサポートを利用することがあります。ここでは、まずAWSの概要とサポートの詳細について詳しく紹介します。

AWSとは

AWSとは「Amazon Web Services」の略称で、Amazon社が提供しているクラウドサービスの1つです。市場シェア最大を誇っており、近年はクラウド技術が発展したこともあってオンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業も増加しています。そのため、AWSの需要は非常に高いといえます。

AWSは初期費用無料で利用することが可能でき、従量課金制も採用されています。また、オンプレミス環境のようにハードウェアを用意することも不要なので、コストの効率化が期待できます。

AWSサポートについて

AWSサポートでは技術・人材・プログラムなどを組み合せて、クライアントの業務効率化・コスト削減・イノベーション推進などの支援を行っています。クライアントがクラウドサービスを用いて事業を加速させることで、時間やコストの削減が期待できるでしょう。

その他にも、クライアントのクラウド移行を成功させるようなサポート体制があり、事業戦略の質問に対する回答や導入マニュアルの提供など幅広い支援があります。AWSではクライアントの障害対応も行っており、事前に起こりうる可能性がある障害を調査することが多いので、ビジネスを成功させるためのサポートに重点を置いていることが理解できます。

AWSのサポートプラン

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AWSのサポートプランには「開発者サポート」「ビジネスサポート」「エンタープライズサポート」の3つの種類があり、全てのプランには「ベーシックサポートプラン」が含まれています。ベーシックサポートプランは無料で利用でき、AWS利用者全てが対象なのでAWSのアカウントを取得すればベーシックサポートプランが付与されます。

ベーシックサポートプランでは、アカウントや請求に関する質問への回答、AWS特有のサービスクォータの引き上げに関する支援などを提供しています。自社に合ったプランを選択することで、業務の最適化・リスクの管理・コストの削減などが期待できるでしょう。ここからは、それぞれのサポートプランについて詳しく解説します。

開発者サポートプラン

開発者サポートプランは、AWSで初期開発やテストを行っている方向けのプランです。営業時間中に、技術的なサポートや構築やテストを実施する際の設定方法について支援を行ってくれます。一般的な質問への応答時間は 24時間以内です。一方で、システム障害が発生した場合は12時間以内に応対してくれます。開発者サポートプランの料金は、最低でも月額29米ドルです。もしくは毎月のAWS料金の3%で高い方が適用されます。

ビジネスサポートプラン

ビジネスサポートプランは、ビジネスとしてAWSを利用している方向けのプランです。24時間365日の技術的なサポートを受けることができます。業務システムに障害が発生した場合は、4時間以内で応対してくれます。また、業務システムが停止した場合には1時間以内に対応してくれるのも魅力です。電話・チャット・メールを利用して、サポートエンジニアに年中無休で問い合わせすることもできます。

ビジネスサポートプランの料金は、最低でも月額100米ドルです。開発者サポートプランと同様で、使用量に応じて料金が月額基本料を上回る可能性があるため、月額100米ドルもしくは月額AWS料金の一定割合のうち高い方が適用されます。

エンタープライズサポートプラン

エンタープライズサポートプランは、ヘビーユーザーや団体向けのプランです。クライアントの事業目標を、AWSを活用して達成できるようなサポートを行ってくれます。ビジネスに必要不可欠なシステムが停止した場合は、15分以内で応対してもらえます。また、プロフェッショナルなエンジニアによるサポートを年中無休で利用することが可能です。

さらに、電話・チャット・メールでの相談に加えて、テクニカルアカウントマネージャーに連絡もできます。エンタープライズの利用料金は、最低でも15,000米ドルです。最も高いサポートプランで、1米ドルを100円として計算を行うと150万円となります。他のプランと同様で、月額基本料金もしくは月額AWS料金の一定割合のうち高い方が適用されます。

AWSサポートのサポート内容

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AWSが実施しているサポート内容は、電話対応以外も充実しています。選択したプランがどのようなサポート内容に対応しているのか、事前に確認しましょう。ここでは、AWSが用意しているサポート内容について詳しく紹介します。

お問い合わせ対応

経験豊富なサポートエンジニアへ問い合わせすることができます。クラウド環境を利用しているため、サポートエンジニアも問い合わせを行ったユーザーと同じ環境で手を動かせるので、問い合わせに対する回答の精度や速度が高いです。また、AWSはAmazon社のクラウドサービスですが、日本語でも電話問い合わせを行えます。

サポートフォーラム

AWSには、全てのサポートプランに対応しているサポートフォーラムがあります。サポートフォーラムとは、AWSに関する疑問点や不明点がある方が質問を記載し、それについて別ユーザーが返信・回答をするというものです。緊急性のある問題や回答時間を問わない内容であれば、サポートエンジニアではなくサポートフォーラムの利用がおすすめです。また、過去の質問と回答の履歴を検索することで問題を素早く解決できる可能性もあるでしょう。

AWS Trusted Advisor

AWS Trusted Advisorとは、AWSの提案している活用方法に従って上手く活用できているかを確認する機能で、改善点をリアルタイムで提案してもらえるツールです。AWSマネジメントコンソールもしくはAPIを経由してアクセスすることができます。AWSの公式サイトには、APIへアクセスするための方法が記載されています。

Cost Explorer

Cost Explorerとは、AWSに関するコストを可視化することができる無料ツールを指します。可視化することで前月などのコストとの比較も行いやすくなり、コスト効率の改善につなげることも可能です。レポートは1日に1回以上更新されます。また、毎月の使用状況が記載されたレポートは月末に確定されます。

ベストプラクティスの提供

AWSにはさまざまなカテゴリにおいて、ベストプラクティスがあります。ベストプラクティスに関する公式資料も用意されているため、効率の良い活用方法を見つけることもできます。また、問い合わせも可能なので、ベストプラクティスを活用することで時間・コスト・セキュリティの面などで役に立つことが多いでしょう。

例えば、Amazon S3のセキュリティに関するベストプラクティスでは、予防対策として権限管理・暗号化のように機密性を維持するための機能・改ざん防止のように完全性を維持するための機能について記載されています。

1対1で質問への回答

AWSのサポート内容の中には、スキルが豊富なサポートエンジニアと1対1でやり取りを行うことができるサポートもあります。AWSを利用している際の問題点・疑問点・不明点などをAWSのサポートエンジニアのチームに連絡できるため、自社に適切なサポートを受けられます。ビジネスサポートプランとエンタープライズサポートプランの場合、時間を問わずいつでも利用することが可能です。

ナレッジセンター

AWSにはプランに関係なくナレッジセンターが設けられています。ナレッジセンターでは、ユーザーからよくある質問に対して、日本語に対応しているエンジニアが段階を踏んで丁寧に解決方法を紹介しています。提供している全ての動画は、「Amazon Web Services Japan公式」チャンネルの「AWS サポート」より閲覧することが可能です。 [参考:Amazon Web Services Japan 公式]

サポートを活用して効率よくAWSを利用しよう!

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これまでに、AWSの概要・サポートプラン・サポート内容について詳しく解説しました。AWSとは、Amazon社が提供している市場のシェアでは最大を誇るクラウドサービスの1つです。近年はクラウド技術が急激に普及し始めたことから、AWSの需要は非常に高いといえます。

AWSのサポートプランは「開発者サポート」「ビジネスサポート」「エンタープライズサポート」の3つの種類があり、全てのプランには無料で利用できる「ベーシックプラン」のサポート内容が含まれています。

AWSはさまざまなサポート内容を提供しており、「サポートフォーラム」「AWS Trusted Advisor」「Cost Explorer」などがあります。サポート内容が、自社が利用しているプランに含まれているか事前に確認することが重要です。AWSの充実しているサポートを活用することで、自社のビジネスの成長を促進させましょう。

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