JavaScriptエンジニアになるには?未経験者からなる方法を解説
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JavaScriptエンジニアになるには?未経験者からなる方法を解説
アンドエンジニア編集部
2024.04.11
この記事でわかること
JavaScriptエンジニアは担当職種や分野によって呼称が異なり、活躍の範囲が広い
JavaScriptエンジニアの役割にはフロントエンド、バックエンド、ライブラリ選定などがある
習得したJavaScriptのスキルをアップするには研修制度の整った教育熱心な企業を選ぶと良い

JavaScriptエンジニアとは

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JavaScriptエンジニアは、Web開発やアプリケーション開発においてJavaScriptプログラミング言語を専門とする技術者です。担当する仕事や職種、業種により、その呼称がWebエンジニア、フロントエンドエンジニア、ゲームエンジニアなどと変わることがあります。

【参考】:JavaScript リファレンス - JavaScript | MDN

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小学校でJavaScriptを習う時代に

小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修化されました。プログラミング教育では、論理的思考力やコンピュータの扱いに慣れることを目的として、JavaScriptなどのプログラミング言語を使用しています。

JavaScriptはゲームを作成したり、商品の税込みの値段を計算したり、簡単な使い方ができて、しかも結果をその場で確認できるため、子供たちの教育にも適した言語の1つです。

【参考】:小学校プログラミング教育の手引|文科省

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スクリプトエンジニアとの違い

JavaScriptエンジニアはスクリプトエンジニアと混同されることがありますが、両者は異なる役割をもっています。スクリプトエンジニアは、スクリプト言語を用いてタスクを自動化することに特化したエンジニアです。

主にPythonやBashなどのスクリプト言語を使って、繰り返し行うタスクを自動化します。

【参考】:Welcome to Python.org 【参考】:Bash - GNU Project | Free Software Foundation

プロンプトエンジニアとJavaScript

プロンプトエンジニアは、AIへの指示文(プロンプト)を扱うスペシャリストです。

具体的には、生成AIに入力する指示文を設計・開発し、AIの回答精度を高める役割を担います。プロンプトエンジニアはJavaScriptスキルを身に付けることで、JavaScriptでChatGPTに指示を与えたり、ChatGPTとJavaScriptを連携させたりして、さらに業務スキルを高められます。

【参考】:ChatGPT|OpenAI

プロンプトエンジニアとは?プロンプトの基礎や仕事内容、年収を紹介

JavaScriptエンジニアになるには

IT未経験者がJavaScriptエンジニアになるには、まずJavaScriptの基本的な文法や構文を習得する必要があります。JavaScriptの入門書やオンライン教材などを利用して、自分でプログラムを書いてみることが大切です。

また、JavaScriptのフレームワークやライブラリなどの知識も必要です。フレームワークやライブラリは開発作業を効率化するためのソフトウェアで、JavaScriptにはSpringやStrutsなどの有名なものがあります。これらを使えるようになると、より実践的な開発ができるようになります。

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JavaScriptエンジニアの役割とキャリア

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ここではJavaScriptエンジニアがどのような役割を担い、具体的にはどのようなキャリアや職種に就いているのかについて確認しておきましょう。

JavaScriptエンジニアの役割

JavaScriptエンジニアはどのような役割を担っているのでしょうか?主に「フロントエンド開発」「バックエンド連携」「ライブラリ・フレームワークの選定と導入」の3つの役割を担っています。それぞれを見ていきましょう。

■ フロントエンド開発 JavaScriptエンジニアは、ウェブページやアプリケーションのフロントエンド部分を構築します。これには、ユーザーインターフェースの設計、ユーザ体験の改善、アニメーションの実装などが含まれます。

■ バックエンド連携 サーバーサイドと連携してデータの取得や送信を行うため、JavaScriptエンジニアはバックエンドのAPIとの連携にも精通しています。

■ ライブラリ・フレームワークの選定と導入 JavaScriptエンジニアは、React、Angular、Vue.jsなどのフレームワークやライブラリを選定し、プロジェクトに適したものを導入します。

【参考】:React 【参考】:Angular 日本語版 【参考】:Vue.js - The Progressive JavaScript Framework | Vue.js

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JavaScriptエンジニアのキャリア

JavaScriptエンジニアのキャリアは多岐にわたります。以下に、JavaScriptエンジニアに向いている主な職種を挙げます。

■ フロントエンド開発 Webサイトのレイアウトやアニメーション、ユーザビリティの向上などを担当します。HTMLやCSSと連携して、動的な処理を実現します。フロントエンドエンジニアとも呼ばれます。

■ Webアプリケーションの開発 サーバーサイドと連携しながら、Webアプリケーションを構築します。JavaScriptのフレームワークを活用することで、効率的に開発できます。

■ スマホアプリの開発 JavaScriptを使って、スマートフォン向けのアプリケーションを開発できます。iOSとAndroidの両方に対応できる利点があります。

■ ゲーム制作 Webブラウザ上やスマホアプリでのゲーム制作も可能です。JavaScriptのフレームワークを活用して、効率的に進められます。

JavaScriptは、主要ブラウザすべてに対応しており、プログラム作成後にすぐに動作確認できる点も便利です。さらに、豊富なフレームワークが提供されているため、効率的な開発が可能です。

JavaScriptエンジニアの年収

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ここでは、JavaScriptエンジニアの年収について紹介します。

「マイナビエージェント職種別平均年収ランキング(マークアップエンジニア・フロントエンドエンジニア)」での平均年収は385万円(※2024年3月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、平均年収よりもやや低いことがわかります。ただし、マイナビエージェントの調査結果では、フロントエンジニアの30代の平均年収は457万円であり、民間企業平均年収を上回っている点は注目すべきです。

JavaScriptのエンジニアのキャリアパスは大変多く、WebデザイナーやWebディレクター、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーなどがあり、さまざまな活躍機会や高年収が期待できます。

【参考】:マイナビエージェント職種別平均年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

JavaScriptのデメリットとメリット

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JavaScriptはWebサイトやアプリケーションの開発に欠かせないプログラミング言語です。以下に、JavaScriptの特徴、メリット、デメリットについて解説します。

JavaScriptのデメリット

JavaScriptのデメリットとしては以下の2つが挙げられます。JavaScriptのデメリットを理解した上で習得を目指しましょう。

■ 型判定が行われない JavaScriptはコンパイル時に型判定が行われないため、実行前にプログラムの不具合を検出するのが困難で、バグの発見や特定化に時間がかかることがあります。

■ ブラウザによって動作が異なる可能性がある JavaScriptはWebブラウザで実行される言語ですが、ブラウザによってはJavaScriptのサポート状況や実装方法が異なる場合があります。そのため、同じコードでもブラウザによっては正しく動作しないか、期待した結果にならないことがあるため注意が必要です。

JavaScriptのメリット

次にJavaScriptのメリットを見ていきましょう。JavaScripを扱えることでWebエンジニアにとって多くのメリットがあることが分かるでしょう。

■ ブラウザで動きを加えられる唯一の言語 JavaScriptはブラウザで動きを加えることができる唯一のプログラミング言語です。ユーザのアクションに応じて内部処理を行えるため、Webサービスの運用に欠かせません。

■ 環境構築不要でフロントエンドからバックエンドまで対応 JavaScriptは環境構築が不要で、フロントエンドからバックエンドまで幅広く活用できます。同じ言語でWebアプリケーション全体を開発できる利点があります。

■ 豊富なフレームワークとライブラリ React、Angular、Vue.jsなどのフレームワークやライブラリを活用して高度なフロントエンドを実装できます。

■ 将来性が高い JavaScriptはWebサイトで広く使用されており、既存の資産が多く、JavaScriptを凌駕するような代替言語が存在しないため、需要が高まっています。

JavaScriptに関するフレームワークについて徹底解説!

未経験者がJavaScriptを習得するには

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ここではJavaScriptエンジニアを目指す未経験者の方に、JavaScriptを習得する方法について紹介します。ぜひ参考にしてください。

学習教材や学習サイトなどで学ぶ

ここでは主に教材を利用してJavaScriptを学ぶ方法を紹介します。楽しく学べて挫折しないことが教材の条件として重要です。その観点から厳選したおすすめの教材や勉強法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

■ 1冊ですべて身につくJavaScript入門講座 本書は初心者に寄り添うやさしい解説と最新の技術を学べる内容で、アニメーションやイベント、Webページ作成などのプログラミングを楽しく学び、サンプルデータもダウンロードできます。利用者からは高評価を受けており、最初の1歩を踏み出すのに最適な1冊としておすすめします。

▪著者:Mana ▪出版社: SBクリエイティブ ▪ページ数:344ページ ▪発売日:2023/03/01 【参考】:1冊ですべて身につくJavaScript入門講座

■ リバーシを作りながら学ぶJavaScript AIの基本 対戦プログラムの開発に挑戦! クロノス・クラウン氏と柳井政和氏の共著で、JavaScriptの入門書です。この本では、Webブラウザー上で遊べる「リバーシ」ゲームを作成しながら、プログラミングの初歩を楽しく学べます。

繰り返し処理や非同期処理、Webブラウザーの仕様(イベント受け付け、canvasによる描画)など、プログラマとして押さえておくべき基本を学べる1冊です。

▪著者:クロノス・クラウン、柳井 政和 ▪出版社: 秀和システム ▪ページ数:304ページ ▪発売日:2024/02/20 【参考】:リバーシを作りながら学ぶJavaScript AIの基本 対戦プログラムの開発に挑戦!

■ これからのJavaScriptの教科書 実践的なJavaScriptの入門書です。ES2023までの標準仕様を網羅し、Web開発に欠かせない機能を重点的に解説しています。JavaScriptプログラミングの基本から高度な機能、DOM操作、非同期処理、Node.jsなどをカバーしています。

初級者から中級者まで幅広くカバーしていますので、長く使える最新の教材としておすすめします。スキルチェック用としても利用してみるといいでしょう。

▪著者:狩野 祐東 ▪出版社: SBクリエイティブ ▪ページ数:624ページ ▪発売日:2024/4/26 【参考】:これからのJavaScriptの教科書

■ 学習サイト:Progateを利用する Progateはプログラミングを楽しく学べる学習サイトです。無料からスタートできる初心者向けのサイトです。スライド中心のわかりやすい解説や総合演習を通じて、基礎からしっかり学べます。有料版ではさらに高度なスキルを身につけることができますので、予算とレベル目標に従って自分のペースで学べます。

【参考】:Progate | JavaScript | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate

Progateが終わったら何をすればいい?おすすめの勉強方法4選を紹介

■ 話題のAI ChatGPTを利用して学ぶ 生成AIのChatGPTはJavaScriptなどのプログラミング知識をもっています。そこで、ChatGPTの知識を利用して、JavaScriptの基本的な文法やデータ型、変数、演算子、制御構文などを学んだり、分からないコードを質問したりして学ぶことができます。

ただし、ChatGPTは時として誤った情報を提供することがありますので、随時参考書などによるファクトチェックをおすすめします。

ChatGPTをプログラミングの学習に活用しよう!その方法を解説
ChatGPTでコードレビューができる?やり方や事例・VSCodeとの連携方法も解説

研修が手厚い企業でスキルアップを図る

転職希望の方は、研修が手厚い企業に入社してからスキルアップを図る方法があります。

JavaScriptは独学で仕事で使えるレベルに達するには相当の経験が必要ですので、自分を育成してくれるような企業を選びましょう。

近年はITエンジニアの絶対数が不足しており、その対策として自社でエンジニアを育成する企業が増えています。こうした企業に入ることで、スキルアップが期待でき、活躍機会を得られる可能性が高まります。研修に手厚い企業への転職を希望する方には、有力な転職エージェントの利用をおすすめします。

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活躍できるJavaScriptエンジニアを目指そう

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ここまでJavaScriptエンジニアを目指す方を対象に、JavaScriptとは、JavaScriptエンジニアの役割とキャリア、年収、JavaScriptのデメリットとメリット、学習法などについて紹介しました。また、研修に手厚い企業に入社して、JavaScriptスキルを高める方法についても紹介しました。

しかし膨大なJavaScriptのエンジニア求人から、希望条件にマッチする求人、研修制度や資格手当制度などが整備された企業を見つけたり、企業研究をしたりするといった転職活動を1人の力で進めるのは大変なエネルギーや時間が必要です。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。

未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。

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