JavaScriptの入門!その概要や文法の基礎について解説!
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JavaScriptの入門!その概要や文法の基礎について解説!
アンドエンジニア編集部
2021.07.30
この記事でわかること
JavaScriptは、Webサイトに動きを加えるために使用されることが多いプログラミング言語
JavaScriptとJavaは全く異なるプログラミング言語
JavaScriptを勉強する場合は、フレームワークの知識も学習することが大切

JavaScript入門

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JavaScriptはプログラミング言語の1つであり、ユーザー側のWebブラウザとWebサービスのやり取りをスムーズに行うために使用されることが多いです。近年では、IT技術の急激な発展に伴い、データをブラウザに表示し、見たり読んだりする体験のほとんどがJavaScriptの処理によって行われています。

例えば、Netflix・Hulu・U-NEXTなどの動画配信サービスの情報表示などにもJavaScriptは使用されています。ここでは、JavaScriptの入門ということで、JavaScriptの概要や間違われやすいJavaScriptとJavaの違いについて詳しく紹介します。

JavaScriptとは

JavaScriptは、Netscape Communications社とSun Microsystems社が共同で開発したプログラミング言語です。JavaScriptが誕生したのは、インターネットが普及し始めた1990年代始め頃です。その頃は、Netscape Navigatorというブラウザ専用に開発されており、LiveScriptという名称でした。そして企業との提携があり、JavaScriptという名称に変わりました。

JavaScriptとは、主にWebサイトを制作する際に使用するプログラミング言語の1つであるHTMLの中に組み込んで使うスクリプト言語であり、 オブジェクト指向型言語の1つでもあります。

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JavaScriptとJavaの違い

「JavaScript」と「Java」は名称が似ていますが、全く異なるプログラミング言語です。JavaはSun Microsystems社によって開発された言語です。変数の処理は、JavaScriptが動的なのに対して、Javaは静的です。JavaScriptは主にWebブラウザ上で動作するサービスの開発に使用される言語であるのに対して、Javaは銀行や証券会社などの大規模システムの開発に使用されることが言語です。以上から、JavaScriptとJavaは文法や使用方法も全く異なる言語だと言えるでしょう。

JavaScriptとJavaの違いは?質問されたときの説明方法

JavaScriptの文法

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ここでは、JavaScriptの文法の基本について詳しく紹介します。

コメントの書き方

プログラミング言語では一般的にコメントを記述できます。JavaScriptも例外ではありません。コメントは、レビューやコードを更新するときに役立ちます。JavaScriptのコメントの書き方には、1行と複数行のものがあります。1行の場合、「//」以降の行末までがコメントアウト。

一方、複数行の場合

「/`*」と「`*/」

の間がコメントアウトされます。コメントアウトされた部分は、実行結果に表示されません。

JavaScriptの実行方法

JavaScriptは、プログラムを実行する際に、コンパイルが必要ありません。コンパイルが不要なため、簡単に実行できます。一方、実際にプログラムを実行してみなければ、エラーがわからないとも言えるでしょう。JavaScriptの実行方法は主に2種類です。HTMLを用いて実行する方法とWebブラウザに付属する開発ツールを利用して実行する方法です。

HTMLで実行する場合、HTMLファイルの準備が必要です。scriptタグの要素を用意し、その中にJavaScriptのプログラムを入力します。一方、Webブラウザに付属する開発ツールで実行する場合、ツールを利用してJavaScriptのプログラムを実行することができます。主要なブラウザには開発ツールが備わっていることが多いです。例えば、Google Chromeが挙げられます。

JavaScriptの演算子

JavaScriptの演算子には、算術演算子・比較演算子・インクリメント演算子・デクリメント演算子・条件演算子・文字列連結演算子などがあります。

【算術演算子】加減乗除を行う演算子のこと 【比較演算子】2つの式や値の大小比較を行い、結果を真偽で評価する演算子のこと 【インクリメント演算子・デクリメント演算子】数字を1だけ加減算するための演算子のこと 【条件演算子】条件によって処理を変えることができる演算子のこと 【文字列連結演算子】文字列を結合するための演算子のこと

データ型

JavaScriptには、8種類のデータ型があります。

【Boolean型】「true」もしくは「false」の真偽値を表すデータ型のこと 【Number型】整数や浮動小数点数を表すデータ型のこと 【BigInt型】精度が自由である整数値を表すデータ型のこと 【String型】文字列を表すデータ型のこと 【Symbol型】固有の識別子を表すデータ型のこと 【Object型】データまたはデータをやり取りするデータ構造を表すデータ型のこと 【null型】null値を表すデータ型のこと 【undefined型】値が定義されていないことを表すデータ型のこと

リテラル

JavaScriptでは、値を表現するためにリテラルを使用します。

【リテラル】特定のデータ型の値を直に記述したもの 【真偽値リテラル】trueまたはfalseのこと 【配列リテラル】0個以上の式のリストのこと 【数値リテラル】10進数・16進数・8進数・2進数で記述できる数値のこと 【浮動小数点リテラル】浮動小数点のこと 【Symbolリテラル】固有の識別子のこと 【文字列リテラル】一般的な文字列のこと

JavaScriptの変数

JavaScriptでは、変数に「var」「let」「const」の3種類を使用します。

「var」は再宣言と再代入ができる変数 「let」は再代入はできるが、再宣言ができない変数 「const」は再宣言と再代入ともにできない変数

「let」「const」を使用すれば、意図していない変数の上書きを未然に防ぐことができます。

プログラムのエラーや不具合やを防止するためにも、変数の使い分けは重要です。変更する予定のない変数は「const」を選ぶのがおすすめと言えます。

JavaScriptで何ができる?

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近年ではJavaScriptを利用してできることは増加傾向にあります。理由として、IT機器の性能が向上したことや、JavaScriptの言語自体が成長したことが挙げられます。ここでは、JavaScriptを活用してできることについて詳しく紹介します。

Webブラウザに表示された画面に動きを加えられる

HTML・CSSをJavaScriptで操作し、画面に動きを与えることができます。例えば、ユーザーがスクロールする際に画面背景のデザインを変化させたり、ローディングする際にアニメーションを導入したりすることが可能です。

サーバーとデータを送受信できる

JavaScriptはサーバーと通信を行い、データを取得できます。Webコンテンツは一般的に「サーバーサイド」と「フロントエンド」で構築されています。サーバーサイドとは、サーバー側で動作しているプログラムのことです。サーバーサイドのプログラムは、URLに対してどのWebページを表示するかを制御したり、データベースから特定のデータを取得したりする役割を担います。

一方、フロントエンドのプログラムは、サーバーサイドから取得したデータをWebブラウザ上に表示する役割を主に担うことが多いです。Webブラウザ上で動作するJavaScriptは、フロントエンドとサーバーサイドの間をやり取りすることができる言語と言えます。

Webページ上に複雑なアプリを作成することができる

JavaScriptを利用して、Webブラウザ上に複雑なアプリケーションを作ることが可能です。例えば、「Googleスプレッドシート」「Googleドキュメント」などは、JavaScriptによって動的なコンテンツを生成しています。

近年では、Webブラウザ上で動作する複雑なアプリの需要が高まりつつあります。Webアプリでは、端末や機器の違いを気にする必要がないため、オフィスではPCで業務を行い、通勤中はスマートフォンで作業するといった使い方が可能です。

スマホアプリを作成することができる

一般的に、JavaScriptはWebブラウザ上で動作するものです。しかし近年では、JavaScriptの活躍する領域は拡大し、Webブラウザ以外の環境でも使用されるケースが増加しています。その1つがスマホアプリの開発です。

スマホアプリは、Androidの場合「Java」「Kotlin」、iOSの場合「Swift」「objective-C」などのプログラミング言語を用いて開発されることが多いです。しかし、AndroidとiPhoneで使用するプログラミング言語が違うのは、エンジニアにとって不便であると言われていました。

JavaScriptのスマホアプリ開発用のフレームワーク「React Native」が登場したことによって、エンジニアは、Android・iOSのどちらにも対応したスマホアプリを制作できるようになりました。「React Native」のフレームワークを使用して作成されたスマホアプリの代表例として、Facebook・Instagramなどが挙げられます。

JavaScriptの基礎やできることを理解して業務に役立てよう!

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これまでに、JavaScriptの概要や文法、できることについて解説しました。JavaScriptは、Webサイトに動きを加えるために使用されることが多い言語です。JavaScriptとJavaは全く異なるプログラミング言語であるため、注意しましょう。

JavaScriptの文法は一部のみ解説したため、実際にJavaScriptを勉強する場合には、専門書籍や学習サイトを利用して、手を動かしながら学習するのがおすすめです。JavaScriptでできることは増加傾向にあり、需要は高まりつつあります。JavaScriptを使いこなせるエンジニアとして活躍するためには、フレームワークの知識を深めることが重要です。

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