oracle認定Javaプログラマとは?資格の取得と活かす方法
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oracle認定Javaプログラマとは?資格の取得と活かす方法
アンドエンジニア編集部
2024.03.18
この記事でわかること
Oracle認定Javaプログラマはオラクル社の認定資格で、Javaのスキル証明となる
Oracle認定Javaプログラマ資格を活かせる職種はプログラマからSE,DBエンジニアまで広くある
将来性や活用範囲が広いJavaの資格取得は、活躍機会の拡大を含めさまざまなメリットがある

Oracle認定Javaプログラマとは?

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Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer:OCJP)は、日本オラクル社「Oracle」が主催する、Java認定資格です。 この資格の取得により、Javaについて正しい知識とスキルを有している証明となります。

この記事では、Oracle認定Javaプログラマの概要、受験をおすすめしたい人、試験の実施概要、資格取得のメリット、年収、勉強法、活躍分野などについて紹介していきます。受験を検討している方、Javaを習得したい方はぜひ参考にしてください。

【参考】:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University 【参考】:Javaソフトウェア | オラクル | Oracle 日本

おすすめのJava資格一覧!難易度やレベル、学習方法を解説

Oracle認定Javaプログラマ試験の概要

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Oracle認定Javaプログラマとは、どのような資格試験なのでしょうか?ここでは概要、試験の種類、バージョン改定などについて紹介します。

Java SE 11 認定資格

2019年6月下旬から、Java SE 11に対応した新しい認定資格試験が開始されました。Java SE 11は、2017年9月に発表された新しいリリース・モデルへの移行後初のLTSリリースです。

Java SE 11は「企業システム」、「クラウド・サービス」、「スマート・デバイス」などで活用されるアプリケーション開発の生産性向上に重点を置いています。この資格の取得によって、業界標準に準拠したJavaに関するスキルを証明できます。

【参考】:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

資格区分の種類

oracle認定Javaプログラマ試験には大別すると、入門者向けJava資格のブロンズ(Blonze)から開発初心者向けのシルバー(Silver)、中上級者向けのゴールド(Gold)まで3種類のグレードがあります。未経験者の方はBronzeから受験するといいでしょう。

■ Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 認定資格【入門者向け資格】 言語未経験者向けの入門資格で、Java言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識を評価します。この資格取得には、Java SE Bronze(1Z0-818-JPN)試験の合格が必要です。

■ Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格【開発初心者向け資格】 Javaアプリケーション開発に必要な基本的なプログラミング知識を持ち、上級者の指導のもとで開発作業を行える開発初心者向け資格です。単なるプログラミング・スキルだけではなく、さまざまな状況への対応能力も評価します。Java SE 11 Programmer I(1Z0-815-JPN)試験の合格が必要です。

■ Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 認定資格【中上級者向け資格】 設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向け資格です。Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を有し、設計者の意図を正しく理解して機能実装ができる能力を評価します。Java SE 11 Programmer II(1Z0-816-JPN)試験の合格が必要です。

Java Silverの難易度は高い?未経験でも合格するためのポイントを解説

Java SE 8からJava SE 11のバージョン改定

認定試験はJavaのバージョンアップに合わせて改定されています。2024年3月現在は「Java SE 11 認定資格」が最新の試験名称です。主な変更点としては、入門者向けのBronze試験がバージョン非依存となり、旧バージョンのBronze資格取得者は自動的に認定されます。

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「Oracle認定Javaプログラマ Bronze SE」の試験概要

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初めてOracle認定Javaプログラマ試験を受験する方は、比較的難易度が低いBronzeから受験しましょう。Oracle認定Javaプログラマ Bronze SEでは(変数宣言や制御文)などの基本文法とオブジェクト指向の基本について理解度が試されます。

試験実施概要

以下は Bronze SEの試験概要と、参考までにSilver試験の試験概要もまとめました。

【Bronze SE】 ▪認定資格名:Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE ▪試験名称:Java SE Bronze 試験 ▪前提資格:特になし ▪受験料:14,630円(税込) ▪制限時間:65分 ▪出題形式:CBT形式の選択問題 ▪出題数:60問 ▪合格ライン:60%  ▪試験日程:随時(受験方法によって異なる) ▪試験会場:オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験

【参考】:Java SE Bronze(Available only in Japan)試験番号: 1Z0-818

【Silver SE】 ▪認定資格名:Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 ▪試験名称:Java SE 11 Programmer I 試験 ▪前提資格:特になし ▪受験料:137,730円(税込) ▪制限時間:180分 ▪出題形式:CBT形式の選択問題 ▪出題数:80問 ▪合格ライン:63% ▪試験日程:随時(受験方法によって異なる) ▪試験会場:オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験

【参考】:Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験

試験の出題内容

Oracle認定Javaプログラマ試験では、どのような問題が出題されるのでしょうか?ここでは、未経験者の大半の方が受験すると思われるBronze試験の出題内容を紹介します。併せて、Bronzeに合格した方が次にチャレンジするSilver試験の出題内容についてもまとめました。

■ Bronze試験 ・Java言語のプログラムの流れ ・データの宣言と使用 ・演算子と分岐文 ・ループ文 ・オブジェクト指向の概念 ・クラスの定義とオブジェクトの使用 ・継承とポリモフィズム

■ Silver試験 ・Javaテクノロジと開発環境についての理解 ・簡単なJavaプログラムの作成 ・Javaの基本データ型と文字列の操作 ・演算子と制御構造 ・配列の操作 ・クラスの宣言とインスタンスの使用 ・メソッドの作成と使用 ・カプセル化の適用 ・継承による実装の再利用 ・インタフェースによる抽象化 ・例外処理 ・モジュール・システム

資格を活かせる職種と年収

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 Oracle認定Javaプログラマ資格に合格した場合、取得したJava認定資格はどのような職種に活かせるのかを見てみましょう。

資格を活かせる職種

Oracle認定Javaプログラマ資格を活かせる職種としては、プログラマー、システムエンジニア、データベースエンジニア、Webエンジニア、Androidアプリ開発者、データベースエンジニアなどがあります。それぞれの役割と仕事の内容を以下に解説します。

■ プログラマー Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語であり、汎用性が高く、プログラマーとして活躍するのに適しています。未経験からプログラマーへの転職を目指すなら、Javaの資格を取得しておくことをおすすめします。

未経験からプログラマーになれる?転職方法や文系でもなれるのか解説

■ システムエンジニア(SE) Javaを使ったシステム開発やアプリケーション開発を担当するシステムエンジニアは、Javaのスキルを活かせる職種です。金融システムや物流システム、Webサービスなど、幅広い分野でJavaを使用しています。

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■ Web開発者 Javaを使ったWebアプリケーションの開発に携わるWeb開発者は、Javaの知識を活かせる職業です。クラウドサービスやスマートデバイス向けのアプリケーションもJavaで開発されています。

Webエンジニアとは?仕事内容や年収、向いている人をわかりやすく解説

■ Androidアプリ開発者 AndroidアプリはJavaをベースとして開発されることが多いため、Javaのスキルを活かせる職種の1つです。Androidアプリ開発に携わりたい方にはJavaの習得をおすすめします。

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■ データベースエンジニア Javaを使ったデータベースアプリケーションの開発やデータベース管理を担当するエンジニアは、Javaの知識を活かせる職種です。データベース操作には併せてSQL言語を学んでおくとよいでしょう。

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このようにJavaは汎用性の高い言語ですので、Javaの資格を持つことで、これらの職種に就いたり、スキルアップをしたりする上で有利です。

Javaエンジニアの年収

Javaエンジニアは職種で言うとプログラマーです。Javaエンジニアを目指す方は、プログラマーの年収事情を知っておきましょう。

プログラマーの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は344万円(※2024年3月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近しい職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、マイナビの調査では民間企業平均年収よりもやや低く、経済産業省ではやや高いという結果が出ています。

プログラマーはITエンジニアの登竜門と言われ、プログラマーからシステムエンジニアやプロジェクトリーダーなどにキャリアアップすることで、年収アップが期待できます。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

Oracle認定Javaプログラマのデメリットとメリット

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Javaが汎用性が高く、様々な場面で利用されており、有用な言語であることが分かりました。ここでは、Javaのスキル証明となるOracle認定Javaプログラマのデメリットとメリットを確認しておきましょう。

Oracle認定Javaプログラマのデメリット

Oracle認定Javaプログラマのデメリットとしては、難易度とバージョンの問題が挙げられます。2つのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

1.試験の難易度と対策 Javaは代表的なオブジェクト指向言語ですが、理解するのに時間が掛かります。単に暗記するだけではなく、しっかり基礎から手を動かしながら学ぶ必要があるため、Oracle認定Javaプログラマは試験対策のハードルが高いと言えます。

2.バージョンの更新 Javaのバージョンアップに合わせて、数年ごとに認定試験のバージョンも改定されています。そのため最新バージョンの資格を更新したい場合には再度試験に合格する必要があります。

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Oracle認定Javaプログラマのメリット

以上がOracle認定Javaプログラマのデメリットですが、次にメリットを見ていきましょう。

1.信頼性と国際的な認知 Oracle認定Javaプログラマは、Java開発元であるOracle社が実施する公式のベンダー資格です。世界共通の基準で行われる国際資格であり、日本国内だけでなく海外でもスキルの証明に使えます。

2.需要の高い職種での活躍 Javaは多くの分野で使われており、Webアプリケーションや業務サーバ、モバイル機器、組込みシステムなどで広いニーズがあります。そのためJava開発者への需要は高く、多くの求人があります。

3.キャリアアップと給与の向上 Oracle認定Javaプログラマ資格を持つことで、プロジェクトや企業でのJavaプログラミングのスキル評価が高まり、自己成長のアドバンテージを得ることができます。

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Oracle認定Javaプログラマ合格に向けて

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未経験者の方は、まずはOracle認定JavaプログラマのBlonze合格に向けて試験対策をしましょう。ここでは、Blonze試験対策についておすすめの教材や問題集を紹介します。

Javaを本で学ぶ!独学におすすめの参考書6選と選び方を紹介

おすすめの参考書

Oracle認定JavaプログラマのBlonzeは参考書や問題集で試験対策をしておけば、合格するのはさほど難しくないでしょう。ここでは入門書でJavaの基礎を学び、オラクル認定JavaプログラミングのBlonzeに対応する教科書で試験対策を行う流れで、おすすめの教本を2冊紹介します。

■ Java[完全]入門 Java言語の基礎から始めて、開発環境の導入からプログラムの基本形、条件分岐、ループ、配列、オブジェクト指向プログラミング、例外処理、ファイル操作、関数型プログラミングなどを丁寧に解説しています。知識がゼロからでも安心して学習できる入門書です。

▪著者:松浦 健一郎、司 ゆき ▪出版社: SBクリエイティブ ▪ページ数: 600ページ ▪出版日: 2024年3月2日 【参考】:Java[完全]入門

■ オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818) このテキストは、Java初学者向けの入門資格であり、最新のBronze試験に対応しています。著者によるわかりやすい解説と豊富な練習問題が含まれており、Javaプログラマ試験の合格に向けた完全攻略をサポートしてくれます。

▪著者:山本道子 ▪出版社: 翔泳社 ▪ページ数:400ページ ▪発売日:2020/7/20 【参考】:オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818)

おすすめの問題集

一般的に資格試験の対策は、過去問の反復学習が効果的と言われますが、Oracle認定Javaプログラマは過去問が公開されていませんので、ここで紹介する問題集を活用して試験対策を行いましょう。

■ 徹底攻略Java SE Bronze問題集[1Z0-818]対応 通称、「黒本」と呼ばれる定評の試験対策問題集です。講師経験豊富な著者によって厳選された問題と丁寧な解説で、Javaの基本からオブジェクト指向までを理解できるよう構成されています。模擬試験も収録されており、1冊で合格に必要な知識と問題解決力を身に付けることができます。

▪著者:志賀澄⼈、⼭岡敏夫 ▪出版社: インプレス ▪ページ数:336ページ ▪発売日:2020/6/19 【参考】: 徹底攻略Java SE Bronze問題集[1Z0-818]対応

オンライン学習サイト

書籍での学習が苦手だが、スクールに通う時間や予算がない方には、無料のオンライン学習サイトの活用をおすすめします。

■ Java-Progate ProgateのJavaコースは、Javaプログラミングを初心者から始められるオンラインプラットフォームです。このコースでは、Javaの基本からオブジェクト指向までを段階的に学べます。コースはⅠからⅤまであり、JavaⅠではJavaの基本的なコードの書き方、データ型、変数などが学べます。

【参考】:Progate | Java | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate

Progateが終わったら何をすればいい?おすすめの勉強方法4選を紹介

Oracle認定Javaプログラマに合格したら

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ここまでOracle認定Javaプログラマについて、その概要や試験概要、資格を活かせる職種と年収、デメリットとメリット、試験対策について解説しました。試験に合格したら、次はJavaのスキルを活かせる企業への転職です。

Javaの求人は多く、職種も多岐に渡ります。この膨大な求人情報から、自分に合う求人や職種、自分の希望条件を満たす案件を見つけるのは容易なことではありません。仕事やJavaの勉強をしながら、並行して転職活動を行うのは負担に感じることもあるでしょう。

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