Androidエンジニアとは?
Androidエンジニアとは、スマホやタブレットで多く利用されているAndroidOSのアプリケーション開発に関わるエンジニアのことです。主にJavaやKotlinなどの言語を利用したアプリ開発をメインに、要件定義や設計、コーディングやテストなどさまざまな業務を担当しています。
さらにAndroidエンジニアはAndroidアプリケーションサーバーの構築・運用・インフラの保守なども担当し、その担当範囲が広い点が特徴です。
Android市場が拡大する一方で、Androidエンジニアが不足しているとも言われており、新卒以外でも「未経験者歓迎」の求人が豊富にあります。そのため、未経験からAndroidエンジニアを目指す方が少なくありません。
この記事では、そうした方の転職に役立つ情報を提供していきますので、ぜひお役立てください。
そもそもAndroidとは
Android(アンドロイド)はGoogle社が開発したOS(オペレーションシステム)の名称です。
スマホ・タブレット・ノートパソコン・家電など、さまざまな機器に搭載され、世界的に普及しています。スマートフォンのOSとしてはiPhoneがよく知られていますが、AndroidOSはシェア率でiPhoneを上回っています。
【参考】:日本のiPhoneシェアは44.1%、Androidと7%差の接戦 | マイナビニュース
Androidエンジニアの主な仕事
Androidエンジニアは実際にどのような仕事をするのでしょうか?Androidエンジニアの仕事は大きくは次の3つに分けられます。それぞれ1つずつ見ていきましょう。
企画・要件定義・設計
Androidアプリの企画はクリエイターやプランナーと呼ばれるエンジニアが担当することもありますが、規模の小さな企業ではAndroidエンジニア自ら市場調査や顧客ニーズの分析、企画などまで行う場合もあります。多くのケースではこれらの工程をシニアエンジニアが担当しています。
コーディング・テスト
Androidアプリの開発言語は主に「Kotlin」や「Java」が使われますが、Googleは2017年に「Kotlin」※をAndroidアプリ開発の言語として正式に採用を決めています。Androidエンジニアの多くは、このKotlinのコーディングやテストを担当しています。
【参考】:GoogleがKotlinファースト宣言、Android開発者の50%超がKotlin利用|マイナビニュース
保守・運用
リリースされたアプリの保守、運用業務もAndoroidエンジニアの仕事です。未経験からスタートするAndroidエンジニアの多くは、この保守・運用からスタートしています。
Androidエンジニアの年収
Androidエンジニアと近い職種のシステムエンジニア(制御・組み込み)は、「マイナビエージェント職業別年収ランキング」によると平均年収は455万円、経済産業省2017年発表「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(SE・プログラマ[ソフトウェア製品の開発・実装])では平均年収568.5万円と分かりました。
国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円ですので、Androidエンジニアは一般平均年収よりもやや高いことが分かります。
【参考】:システムエンジニア(制御・組み込み)|職種別平均年収ランキング【2020年版】│マイナビAGENT ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方
【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)「SE・プログラマ[ソフトウェア製品の開発・実装]」 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
未経験からAndroidエンジニアになるためのロードマップ
転職者採用では即戦力を期待した採用が中心となるため、ITエンジニアの経験がない方には厳しいと思われます。未経験からAndroidエンジニアになるには関連資格の取得が有利なので、まずはIT関連資格やAndroid関連資格の取得、そして転職エージェントの活用がおすすめです。
スキル証明となる資格を取得する
未経験者歓迎といっても、ITに関する基本的なスキルを有していなければ、採用試験を通過するのは厳しいでしょう。ITスキルの証明となり、比較的取得しやすい資格として、ITパスポートの資格取得をおすすめします。さらに、Android関連の資格を取得しておけば、転職の可能性はさらに高まるでしょう。
■ ITパスポート
「ITパスポート」は国家資格の1つであり、情報機器に関する基本知識やシステム全般の知識、システム化推進に関する知識などが問われる試験です。
この資格取得によって、基本的なITスキルを有する証明となります。IT系国家資格の中では入門的な試験ですので、未取得の方は積極的に取得しておくことをおすすめします。
【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ITパスポート試験
■ Associate Android Developer試験
Kotlinはオブジェクト指向プログラミング言語で、C++やJavaよりも簡潔な記述と安全な動作を重視して開発された言語です。現在のAndroidアプリ開発ではKotlinが推奨言語となっています。このKotlinのスキルを問う資格の1つが、Googleが運営するAssociate Android Developer試験です。
【参考】:Kotlin の Associate Android Developer 認定 | Android デベロッパー
■ Android™技術者認定試験制度
一般社団法人 IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会が実施、認定する試験制度です。専門領域ごとに『アプリケーション技術者認定試験』と『プラットフォーム技術者認定試験』の2つがあります。また、それぞれにベーシックとプロフェッショナルのレベルが用意されています。
【参考】:Android™技術者認定試験制度
転職エージェントを活用する
Androidエンジニアは未経験者からの転職が可能な職種ですが、比較的新しい分野であり、分からないことが多くあると思います。未経験者で転職活動も初めての方には自分の適性や希望を聞きながら、最適な案件や企業を紹介をしてくれる転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは転職の専門家が親身に相談に乗ってくれますので、不安解消に繋がります。また相性のよい企業、自分に適した企業を紹介してもらえる点も見逃せないポイントです。
【参考】:マイナビIT エージェント
Androidエンジニアに必要なスキル
次に、Androidエンジニアに必要なスキルについて解説します。第一にITエンジニア全般に求められるコミュニケーションスキル、次にAndroidOSに関する知識、そしてAndroidアプリの開発に欠かせないJavaやKotlin言語に関する知識です。
コミュニケーションスキル
Androidアプリの開発はチーム単位で行うのが一般的です。プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー、チームメンバー、さらにはシステムと関わるオーナーやユーザー、クライアントとの信頼関係の構築が欠かせませんので、コミュニケーション能力が不可欠です。
Androidの仕組みに対する理解
Androidはスマホやタブレット、家電などさまざまな分野で稼働するOSです。Windowsのシステムを開発する人にWindowsの知識や理解が求められるように、AndroidエンジニアはAndroidOSに関する知識が求められます。
もちろん、入社後でも学べる機会は多々ありますが、Androidに触ったことがないという人にはAndroidエンジニアへの転職は難しいかもしれません。
Android開発言語に関する知識
Androidアプリの開発では「Android Studio」などの統合開発環境を利用しますが、開発言語としてはJavaかKotlinを使用します。最近はKotlinを使うケースが多くなっていますが、Javaも以前から使われています。
Androidエンジニアとして活躍するためにはJavaかKotlinの知識が欠かせません。可能であれば両方の言語を習得しておくと仕事では有利になります。またKotlinなどで簡単なアプリの作成経験があると、活躍の機会が早く訪れるかもしれません。
Androidエンジニアを未経験から目指すなら
Androidエンジニアの需要は旺盛ですが、一方でAndroidエンジニアの絶対数が不足していると言われています。そのため、Androidエンジニアは未経験者歓迎という募集案件が豊富にありますが、膨大な募集案件から自らに適した案件や企業を見つけ出すのは簡単なことではありません。
未経験者でも1からしっかり教育してくれる企業を選ばないと、せっかく入社できても挫折するリスクもあります。そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
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