プログラマーとは?
プログラマーとはシステムやアプリを開発する時にプログラムを作成するエンジニアのことです。プログラミング言語を使いコンピュータに命令を送り、正しい動作をさせるようにします。Webアプリやスマホアプリ、業務システム、家電製品など様々なものの開発にプログラマは携わっています。
昨今、システムを導入して業務効率化を図る動きが加速しており、システム開発の需要は高まっています。そのためプログラマーの市場価値も上がっていくと言われています。
プログラマーは未経験でも転職しやすい理由
プログラマーは未経験でも転職しやすいと言われています。実際、営業職や事務職からプログラマーになる人も多くいます。なぜ未経験からでも転職しやすいのか理由について解説しましょう。
プログラマーは人手不足
プログラマーは人手不足の傾向が強いです。先ほども解説した通り、システム開発の需要は高まっており案件数は年々増えています。一方で、プログラミングができる人材は足りていないと言われています。そのため、プログラミングスキルを身につけるだけで、希少価値の高い人材になれる可能性が高いです。
プログラミング言語の簡易化
プログラミング言語にはさまざまな種類があります。基本的に昔の言語よりも今の言語の方が、簡単で覚えやすい傾向があります。たとえば、昔はC言語というものが主流でしたが、C言語はポインタなどコンピュータの内部的な動きまで把握していないと書けない箇所もあり、初心者には難しい言語です。
一方、PythonやPHPなど新しい言語は、文法も平易で覚えることも少なく、初心者でもすぐに習得することができます。そのため、現在は未経験者でもプログラマーに転職しやすくなっていると言えるでしょう。
スキルを身につけるハードルが下がっている
プログラミング言語の簡易化にくわえ、プログラミングを学ぶハードルが下がっているのも大きいです。たとえば、今はオンラインで学習できるサービスが多くあります。学習サービスを活用すれば、誰でも手軽に勉強を行うことが可能です。
ほかにも、プログラミングスクールという大人向けスクールに入会する手もあります。プログラミングスクールに入会すれば、講師の方が1から教えてくれます。昔はこういったサービスはなく、プログラミングを学習する場合、書籍を読むしかありませんでした。現在はプログラミングを学ぶ環境に恵まれていると言えるでしょう。
30代からプログラマーに転職は可能?
30代、40代になると、異業種への転職が難しくなると言われています。30代からプログラマーに転職は可能なのか解説します。
不可能ではないが厳しくはなる
30代からプログラマーに転職するのは不可能ではありません。先ほど解説した通り、プログラマーは人手不足であるため、30代でも積極採用する企業はあるからです。ただし、20代に比べると厳しくなるのは事実であり、転職するなら早めに動いた方が良いということは言えるでしょう。30代になると、1から物事を学ぶのが難しくなってくるため、将来性がないと捉える企業も増えてきます。
30代以降はマネジメントスキルも求められる
30代以降になるとプログラミングスキルだけでなく、マネジメントスキルも求められてきます。プロジェクトのスケジュール管理を行ったり、部下の進捗を把握したり、トラブル時の解決をしたりする能力も重要視されます。プログラマーに転職しさらに年収アップを狙うなら、マネジメントスキルも身につけていきましょう。
未経験からプログラマーに転職するために必要なスキル
未経験からプログラマーに転職するために必要なスキルをまとめました。これらのスキルを獲得し面接時にアピールすることで、未経験でも選考を通過できる確率が上がります。1つでも多くのスキルを得ることが肝心です。
プログラミング
まず必要なのがプログラミングスキルです。システム開発の種類ごとに使われる言語は異なるため、自分が携わりたい開発分野の言語は何か調べその言語を中心に学びましょう。たとえば、Webアプリ開発ならPHPやPython、Ruby、スマホアプリ開発ならKotlin、Java、Swiftなどが使われます。
また、プログラミング言語の文法を覚えるだけでなく、読みやすいコードが書けたりアルゴリズムの効率性を意識して書くことも肝心です。
IT知識全般
プログラミング以外のIT知識も必要です。たとえば、サーバーやネットワークなどのインフラ知識やHTML・CSSの知識などです。これらの周辺知識も同時並行で学ぶと良いでしょう。
論理的思考力
プログラマーは論理的思考力も重要と言われています。物事を順序よく考える力があると、システム開発の効率も上がるためです。論理的思考力に欠けていると、バグの発生やソースコードの読解が遅れることに繋がります。論理的思考力を鍛えるためのドリルなどが販売されているので、それらで勉強するのがおすすめです。
コミュニケーション能力
プログラマーはコミュニケーション能力も大事です。なぜなら、システム開発は多くの部署と協力して行う必要があるためです。たとえば、Webアプリ開発ではWebデザイナーと協力し、ユーザーにとって使いやすいサイトの機能を考えなくてはいけません。ほかにも、マーケッターが分析した結果を元に、システムを改良しないといけない場面もあります。
このように他部署と連携しないといけないため、プログラマーにとってもコミュニケーション能力は重要になってきます。コミュニケーション能力に欠けていると、意思疎通が上手く行かず想定とは違うものを開発してしまったり、納期に間に合わなくなってしまったりすることもあります。
未経験からプログラマーに転職する5つのコツ
最後に、未経験からプログラマーに転職するための5つのコツを解説します。これらのコツを意識することで内定を獲得できる確率がさらに上がります。特に面接や自己アピールが苦手な方は参考にしてください。
プログラミングスクールに通う
1つ目はプログラミングスクールに通うことです。プログラミングスクールでは、講師の方が1から教えてくれるうえに効率的な学習スケジュールも立ててくれます。また、分からない箇所はいつでも質問できるため、効率的にプログラミングを学ぶことができるでしょう。
さらに、プログラミングスクールでは転職支援も行ってくれます。優良なIT求人を紹介するだけでなく、面接練習や履歴書の添削などのサービスがあるため、転職がはじめての方でも内定を獲得しやすいです。スキル獲得から転職まで一貫してサポートしてくれるのが魅力でしょう。
ただし、プログラミングスクールは受講料が高めです。予算に余裕があるならおすすめと言えるでしょう。
転職エージェントを活用する
2つ目は転職エージェントを活用することです。転職エージェントのサイトに登録すると、エージェントが転職の相談に乗ってくれます。転職エージェントはプログラミングスクールとは異なり、基本無料となっています。そのため、予算に余裕がない方でもおすすめです。
特に、IT業界に特化したエージェントがおすすめです。IT業界の動向を知り尽くしているため、的確な転職アドバイスを行ってくれるためです。転職に自信がない方は転職エージェントを活用しましょう。
あなたの転職を丁寧にサポートします。
ポートフォリオを作成する
3つ目はポートフォリオを作成することです。ポートフォリオとは自分の経歴や制作物をまとめた書類のことであり、面接時に企業に提出することができます。未経験の場合前職の実績からスキルアピールができず、どうしても不利になりがちです。しかし、ポートフォリオを提出すれば自分のスキルレベルを伝えることができます。
ポートフォリオには、1人で開発したアプリなどを掲載するとともに開発で培ったスキル一覧をまとめます。アプリはそこまで難しいものである必要はありません。簡単なものでも学習意欲は十分にアピールできるからです。
未経験者採用が多い業界を狙う
4つ目は未経験者採用が多い業界を狙うことです。IT業界にはWeb・SIer・ソフトウェア・ハードウェアなど開発分野によっていくつかの種類に別れています。中でもSIer業界は未経験者の採用数が多く狙い目です。
SIerは顧客から依頼されてシステム開発を行う形態のことであり、多くのエンジニアを必要とする関係で未経験者も多く採用しています。一方、他の分野は即戦力を求める傾向が強く、未経験では難しいと言われています。
他の分野に転職したい場合、一旦SIer業界に入社しスキルを磨いた後に転職を狙う、というのも選択肢の1つです。
前職の経験を効果的にアピールする
5つ目は前職の経験を効果的にアピールすることです。未経験の場合、前職の経験をプログラマーの仕事と結びつけて上手くアピールすることが肝心です。たとえば、営業職を行っていたなら「営業職で培ったコミュニケーション能力は、チーム開発でも役立つと考えています」など面接で話す事が可能です。
プログラマーは未経験からでも活躍しやすい職種
本記事ではプログラマーへの転職方法について解説しました。プログラマーに必要なスキルや転職するコツなどがお分かりいただけたかと思います。プログラマーは人手不足の傾向があり、未経験からでも比較的転職しやすいです。
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