「AIエンジニアはやめとけ」の理由とは?向いている人の特徴も解説
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「AIエンジニアはやめとけ」の理由とは?向いている人の特徴も解説
アンドエンジニア編集部
2024.02.21
この記事でわかること
「AIエンジニアはやめとけ」という声は、技術のハードルの高さや激務を経験した人の中から挙がっている
AIの需要が大きく伸びていて高い年収を提示する求人もあるため、AIエンジニアは高年収を目指せる
論理的な思考ができ、日々の勉強が苦にならない人がAIエンジニアに向いている

AIエンジニアはやめとけは本当?

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AIエンジニアと言われれば、今流行りの高年収な職業であり、AIを作るという華やかなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、「AIエンジニアはやめとけ」という声を挙げている人もいます。現代のエンジニアの中でも花形と思われているAIエンジニアの実情はどうなっているのでしょうか。

本記事では、なぜ「AIエンジニアはやめとけ」という声が挙がっているのか、その理由を説明するとともに、反対におすすめできる理由とどのような人が向いているかを説明します。

技術のハードルを越えられればAIエンジニアは魅力的

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まず結論から言うと、「AIエンジニアはやめとけ」は全ての人に当てはまるわけではありません。AIエンジニアの表面上のイメージだけで判断し、年収が高く、面白そうなことをやっている職業だと思っている方については、「やめとけ」という言葉は間違いではないと言えるでしょう。

しかし、その実情を正しく理解し、適性を持った方にとっては、非常におすすめできる職業であるといえます。

AIエンジニアとは?AIエンジニアの概要と転職で成功するための秘策を解説
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AIエンジニアとは

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そもそもAIエンジニアとはどのような職業なのでしょうか。これからAIエンジニアを目指したい未経験の方にも分かるように以下で説明します。

AIエンジニアの業務内容

AIエンジニアは数あるエンジニア職種の中でも、ソフトウェアエンジニアに近い職種であるといえます。しかし、AIエンジニアにも分類があり、主に下記の3つに分かれます。

  • 機械学習エンジニア
  • データサイエンティスト
  • データアナリスト

機械学習エンジニアの業務は、AIそのものの設計が主となりますが、ソフトウェア設計よりもAIに関するアルゴリズム設計や理論構築に重点が置かれています。AIについては統計学や数学の知識が必要で、Pythonなどのプログラミングスキルも要求されます。

データサイエンティストは、AIを使ったビッグデータの解析と解析結果からの課題解決の両方が求められています。データの分析結果をもとに企業にアドバイスをしたり、経営戦略を立案したりするなどコンサルタントに近いことも行う点でコンサルタントに近いともいえます。

データアナリストは、データ収集・分析に特化した職種であり、データサイエンティストに比べて数学的な知識や統計学の知識をより要求される傾向にあります。

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AIエンジニアの年収

ここでは、AIエンジニアの年収例としてシステムエンジニアの年収をピックアップして紹介します。

「マイナビITエージェント 職種図鑑」でのシステムエンジニアの平均年収は431万円(※2024年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」からエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは調査媒体によって年収にバラつきがあることが分かります。

AIエンジニアはシステムエンジニアやプログラマーの仕事をベースに、AI開発に特化した職種であるため、専門知識が必要です。そのため、例に挙げたシステムエンジニアよりも高収入を得られる場合も多いです。

【参考】:マイナビITエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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AIエンジニアになるには

AIエンジニアを目指すためにはどのようなことが必要なのでしょうか。多くのエンジニア職種と同じく特定の学歴や資格が必要なわけではありませんが、情報科学や統計学、数学を大学で専攻していれば採用にあたって有利となるでしょう。最近ではデータサイエンス系を専門とする学部を有する大学もあります。

一方前述のように、大学での専攻が必ずしもAIエンジニアに必須ではありません。AIについての知識やプログラミング技術は民間企業によるスクールや講座を通して学ぶこともでき、未経験者であってもAIエンジニアになる道は開かれています。

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AIエンジニアはやめとけと言われる理由

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AIエンジニアの概要を説明していきました。続いて、なぜ「やめとけ」という声が挙がっているのか、その理由を解説します。

技術面でのハードルが高い

AIエンジニアはなぜ「やめとけ」という声が挙がっているのか、その理由の1つに技術的な知識習得の難易度が高いことが挙げられます。AIに関するアルゴリズムを設計するためには、数学の知識が必要になってくることが多く、特に理数系の大学で学ぶ線形代数などの知識を頻繁に活用するシーンも多くあります。

こうした数学分野の知識は、他のエンジニア職種でも業務であまり使用することはないため、現職のエンジニアでもAIエンジニアになるためのハードルを引き上げていることになります。

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日々スキルアップが求められる

AIエンジニアには日々のスキルアップが求められます。AIに関連する分野は市場全体で活況であり、日々新しい技術や理論が誕生しています。

そうした日進月歩の状況では、今勉強している内容もすぐに古くなり、新しい技術を日々取り込んでいかなければ、企業や組織が求める人材になることは難しいです。

こうした事情から、他のエンジニアに比べて日々の勉強量はかなり多くなるといえ、勉強へのモチベーションが高いエンジニアでないと続けるのは難しいでしょう。

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激務を経験したAIエンジニアの経験談

上記の理由に加えて、激務を経験したAIエンジニアがやめとけという声を挙げているケースもあります。

今、AIエンジニアは市場が求める需要に対して供給が足りていないと言われています。こうした理由からAIエンジニアの人材が不足し、AIエンジニアの業務負荷が重くなったケースもあります。

期待値が高い

「AIエンジニア=AIのスペシャリスト」というイメージを持たれていることが珍しくありません。「AIエンジニアにシステム開発を依頼すれば会社が革新的に進化できる」といった期待を持たれることがプレッシャーに感じることもあります。

過度な期待が重荷になった経験を持つAIエンジニアにとっては、ついつい「やめとけ」と言いたくなるのかもしれません。

コミュニケーションが苦手な人には辛い

AIエンジニアは1人で仕事を行うことも多く、自由度が高い側面もありますが、AIシステムの開発は多くの人物が関わっているため、人と接することも多い職種です。あまりコミュニケーションが得意でない人にとっては、辛さを感じる場面もあるのかもしれません。

将来AIに仕事を奪われる懸念がある

AIエンジニアはAIを開発する仕事であるため、将来的に自分たちが開発したAIに仕事を取られてしまうのではないかという懸念があるようです。確かに、今はAIがプログラミングまでできるようになっているため、将来的に多くのITエンジニアの雇用が心配されています。

しかし、人間がAI自体を作っている以上は人間の存在は必要不可欠です。将来的にエンジニアの雇用人数が減ったとしても、仕事自体がなくなることは考えにくいでしょう。

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AIエンジニアがおすすめな理由

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ここまででAIエンジニアの実情とやめとけと言われる理由を説明しました。しかし、こうしたデメリットの数々を打ち消すほどのメリットがAIエンジニアにはあります。次におすすめできる理由を見ていきましょう。

将来性があり需要が見込まれている

AIエンジニアをおすすめできる理由に、AI市場が急速に成長しており、同職種の需要が大きく伸びていることが挙げられます。いまやIT業界だけでなく製造業や農業などの一次産業にもIoTやDX導入の波が来ています。

そうした技術にはAIは必要となるケースも多く、今後さらにAI技術の需要は増えていくと言えるでしょう。こうした状況では、待遇面だけでなく他企業へ転職することに関しても有利であり、同じAIエンジニアへの転職だけでなく、他のエンジニア職種への転職も有利になる場合があります。

高い年収を狙うことができる

前述のように高い需要があるAIエンジニアは好待遇を狙うことが十分可能です。マイナビエージェントの求人において、データサイエンティスト・アナリストで検索して出てくる求人では、年収1,000万円以上を狙える求人が多数あり、ハイクラスを狙える可能性があります。

このように、AIエンジニアは高いスキルを持っていればかなり高額な年収を狙えることが分かります。

【参考】:データサイエンティスト・アナリストの年収1,000万円以上の求人

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未経験でも学ぶ土壌がある

高いスキルと専門性が求められるAIエンジニアは、未経験者には無縁と思われるかもしれませんが、AI分野が活況な現在だからこそ、1から学ぶ土壌が豊富に存在しています。

これがAIエンジニアをおすすめできる理由にもなっており、未経験者でも前述したスクールや講座を上手く活用すれば、経験者並みの知識と技術を身に付けることも不可能ではありません。

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活躍できる分野が幅広い

AIエンジニアが活躍できる分野は、医療・製造業・農業・物流・インフラなど、多岐に渡ります。これらの分野から多数の求人が出ており、選択肢の幅が広いため、自分が得意とするジャンルに絞った就職先を選べます。

まずはAIエンジニアになる上で、どういった分野に携わりたいかを決めるところから始めましょう。

フリーランス向けの案件が多い

ITエンジニアはある程度のスキルや経験を活かして、フリーランスに転身することができます。フリーランス向けの案件も多く、在宅で自由度の高い仕事環境を得ているエンジニアも多いです。

近年は、画像認識自然言語処理、音声認識などの案件が増えており、AIエンジニアがフリーランスとして活躍できる仕事が多くなっています。フリーランス案件を取り扱うサービスも増えてきており、今後さらに機械学習やAI関連の案件が充実してくると予想されます。

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人材不足で高待遇企業への転職が狙える

AIエンジニアの需要は年々高まってきていますが、未だに需要と供給のバランスが取れていません。ITエンジニア全体の人手不足も解消されておらず、特に専門知識を有するAIエンジニアは多くの企業が欲している人材です。

そのため、優秀なAIエンジニアを確保するために好条件で求人を出している企業も少なくなく、スキルや経験を活かして高待遇の転職が狙えるチャンスでもあります。初めての転職で不安が多い場合は、転職に強い転職エージェントを活用して転職活動に役立てましょう。

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AIエンジニアが向いている人とは

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未経験者でもおすすめできるAIエンジニアですが、どのような人が向いているのでしょうか。ここからは、AIエンジニアに向いている人の特徴を列挙していきます。

論理的な思考ができる人

AIエンジニアにおいて最も重要なことは、論理的な思考で物事を考えることです。AIでは数学、統計学を始めとした難易度の高い理論をもとにアルゴリズムや課題解決を考えていく必要があります。そうした理論を扱うことに抵抗がなく、日常的に論理的な考え方ができる人は向いていると言えるでしょう。

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学習意欲が高い人

前述のようにAI分野は日進月歩で日々新しい技術が生み出されています。そうした新しい技術を自発的に学び、身に付けていけることがAIエンジニアに求められているため、学習意欲の高い人には向いていると言えるでしょう。

プログラミングに適性がある人

AI技術を活用するためには、プログラミングができることが求められることが多いです。この分野ではPythonがよく使われますが、様々なプログラミング言語を学んでいく場合もあります。こうしたプログラミング言語を学び、使いこなしていけることを苦としない人が向いていると言えるでしょう。

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AIエンジニアになって活躍しよう

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本記事で紹介したAIエンジニアは高い専門性が求められるものの、高い需要から好待遇が期待できるといえます。特に経験者であればハイクラスの求人にもチャレンジすることができるでしょう。

しかし、AIエンジニアとして活躍するためには企業選びが重要です。

多くの求人サイトの中から、あなたがAIエンジニアになることを応援してくれるような求人を探すのは大変でしょう。

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