logologo
ネットワークエンジニアにプログラミングは必要?勉強法も解説
thumb_nwengprghitsuyou_01

ネットワークエンジニアにプログラミングは必要?勉強法も解説

アンドエンジニア編集部
2024.09.04
この記事でわかること
ネットワークエンジニアにプログラミングは必須ではないが、学んで損はない
データ通信を行うソフトウェア開発のネットワークプログラミングでは、ネットワークの知識が必要
ネットワークエンジニアが学ぶべきプログラミング言語の代表はPython

ネットワークエンジニアにプログラミングは必要?

img_nwengprghitsuyou_01

ネットワークエンジニアはネットワークインフラの専門化です。基本的にはデータセンターなどの施設でルーターやネットワークスイッチ、LANケーブルなどを用いて機器同士を接続して通信できるようにしたり、ネットワーク機器の設定を行ったりといった物理的な作業を中心に行います。

プログラマーのような開発系のエンジニアではないため、プログラミングを行う機会はなく、学ぶ必要もないと思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、誰もが避けて通る道こそ差別化できるチャンスでもあります。今回は、ネットワークエンジニアがプログラミングを身に付けるメリットについて紹介していきますので、参考にしてください。

ネットワークエンジニアの仕事内容とは?目指す上で知っておくべきこと
【16種類】プログラミング言語の一覧を種類別に紹介!難易度や選び方も解説
エンジニア転職を成功させるため
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!

ネットワークエンジニアがプログラミングを学ぶべき理由

img_nwengprghitsuyou_02

ネットワークエンジニアの仕事内容は基本的に機器の設置・配線・設定投入など物理的な作業が多いです。上流工程になるとネットワークの設計も行いますが、プログラミングの必要性は少ないと言えるでしょう。

プログラミングを学んだところで、「活用する場所がないのでは意味がない」と思うかもしれません。ここでは、プログラミングを学ぶべき理由についていくつか紹介します。

ネットワーク仮想化技術の発達

従来のネットワークエンジニアは物理的な作業が中心でしたが、SDN(Software Defined Networking)と呼ばれるネットワーク仮想化の技術が発達して変化が訪れています。

SDNではネットワーク機器の設置や配線といった物理的な作業が不要になり、構築や設定投入も手作業ではなくIaC(Infrastructure as Code)というプログラミングによる自動化・効率化ができるようになります。

従来の物理的な作業ではプログラミングは必須ではなかったのですが、SDNを扱うプロジェクトではプログラミングができないと生産性を高めることができず、評価されにくくなってしまうでしょう。

技術トレンドの変化に対応するためには、そのトレンドに合わせたスキルを身に付けた方が良く、プログラミングもその1つと言えます。

クラウドサービスのシェア拡大

技術トレンドの変化という意味では、クラウドのシェア拡大も無視できない要因です。

クラウドは従来のオンプレミスと呼ばれる物理的な施設や機器を扱う方式と異なり、AmazonやGoogleなどの企業が管理するクラウド環境を借りることでインターネットを通じてネットワークを含めたインフラの構築・運用が可能になります。

クラウドもSDNと同様にIaCなどのプログラミングによる自動化・効率化が可能であり、ネットワークエンジニアであってもプログラミング技術を求められる機会が多くなるでしょう。

国内外を問わずクラウド市場は今後も更に拡大すると予測されており、ネットワークエンジニアがクラウドに関わる機会も増えていくと考えられます。

ネットワークエンジニアの年収

ネットワークエンジニアの年収は身に付けた技術や実務経験、所属する企業やポジション等によって大きく変化します。キャリアアップを考えるなら、しっかりとスキルを身に着けていくことが重要でしょう。ここでは、一般的なネットワークエンジニアの平均年収を紹介します。

一般的なネットワークエンジニアの平均年収は「マイナビエージェント職種図鑑」によると380万円(※2024年8月執筆時点)です。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」を参考にすると、592万円とされています。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円ですので、ネットワークエンジニアの平均年収は平均を下回っていますが、プログラミングなどの付加価値の高いスキルを身につけて実務経験を積んでいくことで、高い年収を目指せます。

プログラミングを身に付けるだけが高度なネットワークエンジニアになる方法ではありませんが、少なくとも他のエンジニアと差別化をはかる必要があり、プログラミングは差別化の手段の1つとして有効です。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

ネットワークエンジニアにおすすめの資格8選!取得の必要性やメリットは?
プログラミングが難しすぎると感じる方必見!理由や解決策を紹介

ネットワークエンジニアにおすすめのプログラミング言語とは?

img_nwengprghitsuyou_03

ネットワークエンジニアがプログラミングを学ぶ場合、相性の良い言語はあるのでしょうか。ここではネットワークプログラミングの観点から、ネットワークエンジニアが学ぶべき言語について紹介します。

ネットワークプログラミングとは

結論から言うと、ネットワークエンジニアもプログラミングができるに越したことはなく、プログラマーもネットワークを学ぶに越したことはありません。

というのも、実はコンピュータ同士のデータ通信を行うソフトウェアの開発にはプログラミングが使われており、これを「ネットワークプログラミング」と言います。ネットワークプログラミングの分野では、サーバとクライアントという2つの領域があります。

■クライアント側のネットワークプログラミング クライアントはサーバに対してリクエストと呼ばれる要求を送信します。たとえば、ブラウザでウェブサイトを開きたい場合、ブラウザはクライアントで、送信先はWebサーバになります。このとき、クライアント側ではWebサーバにデータを表示するリクエストを送信します。

■サーバ側のネットワークプログラミング サーバはクライアントのリクエストに対してレスポンスを返す役割があります。たとえば、先程の例でブラウザからデータを見せてほしいとリクエストを受け取ったら、WebサーバはクライアントのIPアドレスやポート番号に対してリクエストのあったデータを返します。

こうしたサーバとクライアントの間で行われる処理にプログラミング言語が使われるので、ネットワークエンジニアがプログラミングを学ぶ価値はありますし、プログラマーがネットワークを学ぶことにも意味があると言えます。

プログラミングの勉強方法とは?何から始めるべきか初心者向けに解説

ネットワークエンジニアと相性良いプログラミング言語

ネットワークエンジニアが学ぶのに適したプログラミング言語はあるのでしょうか。ここではネットワークプログラミングで人気のある言語を4つ紹介します。

■Python シンプルで読みやすい構文が特徴で、インフラ系のエンジニアでも学びやすい言語です。また、ネットワーク操作を簡単に扱えるソケットモジュールなどライブラリが豊富にあります。

Pythonはネットワークエンジニアに必要?メリットや資格を解説

■Java シェアが高く、多くのネットワークアプリケーションやエンタープライズレベルのシステムで使用されています。ネットワーク関連のAPIも充実しています。

Javaとは?人気プログラミング言語の特徴やメリットを解説

■C/C++ 高いパフォーマンスと低レベルのネットワークアクセスが必要な場合に選ばれます。オペレーティングシステムや組み込みシステムの開発にもよく使用され、リアルタイムシステムでの使用が多いです。

C++とは?入門者のための基礎知識や始め方、資格情報を徹底解説

■Go 並行処理とネットワーク処理に強く、シンプルで効率的なプログラムを書くことが可能です。特に分散システムやマイクロサービスアーキテクチャ向けのアプリケーションに適しています。

どの言語を学ぶべきか迷ったら、まずは各言語の初歩的なプログラミングを体験してみましょう。

Go言語でできることは?Go言語の特徴やメリット・勉強方法を徹底解説!
あなたに合った企業選びをサポート致します。
エンジニア転職のご相談はぜひ
『マイナビIT エージェント』へ!

ネットワークとプログラミングを掛け合わせて差別化しよう

img_nwengprghitsuyou_04

ネットワークエンジニアはプログラミングを身に付けることでSDNやクラウドといった最先端の領域でも活躍できるようになるため、転職の選択肢を拡げられます。

未経験からネットワークエンジニアになるためには、基礎知識や資格、実技を身に付けておくことも大事ですが、転職市場の動向や面接対策など転職活動の知識も必要です。自信がない場合は転職エージェントを活用しましょう。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向け、無料の転職⽀援サービスです。

IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案します。

アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。

未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。

『マイナビIT エージェント』なら、
IT業界に精通した専任アドバイザーと豊富な求人で、
あなたの転職活動を丁寧にサポートします。
気になる人のXをフォローしよう!
公式LINE
公式YouTube
マイナビITエージェント

編集部オススメコンテンツ

thumb_gptowten_01
ChatGPTの面白い使い方15選!ビジネスや遊び相手になる事例
アンドエンジニア編集部
2024.02.19

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

お問い合わせ・情報提供

カテゴリー

編集部おすすめコンテンツ

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

logologo
Powered by マイナビ AGENT