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Pythonはネットワークエンジニアに必要?メリットや資格を解説
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Pythonはネットワークエンジニアに必要?メリットや資格を解説

アンドエンジニア編集部
2024.04.22
この記事でわかること
従来のネットワーク業務ではプログラミングがあまり使われていなかったが、近年その必要性が高まっている
ネットワークエンジニアがPythonを習得すると、ネットワーク運用の自動化やクラウドネットワーク構築など様々なメリットが得られる
Pythonは文法がシンプルで習得しやすく、プログラミングになじみがないネットワークエンジニアが習得するのに向いている

Pythonはネットワークエンジニアに必要?

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ネットワークエンジニアにとってプログラミングは、ネットワーク構築やメンテナンス業務において不要とされてきました。

しかし、近年のIT環境の変化に伴い、その必要性が高まっています。ネットワーク構築を自動化するためにプログラミングスキルが求められるようになってきたためです。

手作業によるネットワーク構築はコストを要しますが、プログラミングを用いた自動化を導入することによりそのコストを削減することができます。

特に、習得しやすくクラウドネットワークの構築もできるPythonが幅広く利用されるようになっており、ネットワークエンジニアにとってもPythonスキルを身につけることは大きな価値があると言えます。

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Pythonはネットワーク管理で有効活用できる

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今後、自動化やネットワークインフラ構築が普及すると考えられることから、ネットワークエンジニアとしてキャリアを重ねていくためには、プログラミング言語を習得することが重要です。

現在ネットワークエンジニアとして活躍している方の中にも、ネットワーク構築で活用できるPythonを習得したいと考えている方も多いでしょう。

この記事では、Pythonがネットワークエンジニアにどのように役立つかを知りたい方のため、ネットワーク業務におけるPythonの活用方法や習得方法、役立つ資格試験などについて解説していきます。

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ネットワークエンジニアとPython

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ここでは、ネットワークエンジニアにとってプログラミングはどのようなものなのか、Pythonはどのような特徴を持っているのかを確認しましょう。また、ネットワークエンジニアの年収に与えるPythonの影響についても確認しましょう。

ネットワーク業務におけるプログラミング

従来、ネットワークエンジニアの業務においては、プログラミングがなくてもネットワーク機器の設定やコマンド入力を行って構築・運用・保守作業が行えるため、プログラミングスキルは必須ではありませんでした。

しかし、近年の自動化の流れの中で、プログラミングを活用してネットワーク管理業務の効率化が図られるようになってきたことから、習得の必要性が高まってきています。

さらに、近年はクラウドネットワークの活用が広がっており、クラウドサービスの設定にプログラミングを活用できることも、プログラミングが求められるようになってきた理由として挙げられます。

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Pythonの特徴とは

Pythonは、組み込み開発やWebアプリケーション、デスクトップアプリケーションなど、幅広い分野で利用されるプログラミング言語です。特にAI(人工知能)や機械学習の分野では多く使われており、人気の言語として注目されています。

Pythonはさまざまなプラットフォームで動作すること、実用的なライブラリやフレームワークが多く用意されていることから、ネットワーク分野でも利用が広がっています。

その特徴は、文法が単純で、誰が書いても近いコードになりやすいことから可読性が高いことです。習得しやすいことから、初心者にも親しみやすい言語と言われています。

ネットワークエンジニアは、Pythonを使うことでサーバの構築やネットワーク機器のメンテナンスなどを自動化し、業務効率化を図ることができます。

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ネットワークエンジニアの年収とは

ネットワークエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は380万円(※2024年4月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアは一般平均年収よりやや低めから高めまで、幅があることが分かります。

ネットワークエンジニアとして高収入を目指すためには、従来のネットワーク管理スキルに加え、Pythonなどのプログラミング言語を活用した自動化・クラウド構築の実装なども身に着けることで、キャリアアップを図ることが重要です。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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ネットワークエンジニアにおけるPythonの必要性

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Pythonを活用することでネットワークエンジニアにどのようなメリットがあるかを見ていきましょう。ネットワーク運用を自動化ができる、クラウドネットワークの構築ができる、習得しやすい、ライブラリが豊富であるなどが挙げられます。

ネットワーク運用の自動化

ネットワーク運用業務では、ネットワーク機器の状態を確認するコマンドの入力をはじめとして、繰り返し行う作業がいくつもあります。これらの作業をプログラムで自動化することで時間を節約し、業務の効率化を図ることができます。

Pythonを活用することで、ネットワーク機器ステータスの取得やコンフィグ変更、機器のシャットダウン、OSのバージョンアップ、ファイルのコピーなどの作業を自動化することが可能になるのです。

また、障害発生に備え、プログラムを使って障害対応に必要な情報を収集できるようにしておけば、障害の復旧や原因調査も素早く確実に行うことができます。

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クラウドネットワークの構築・管理

Pythonは、クラウドネットワークの構築・管理にも役立ちます。

クラウドサービスを利用してネットワークインフラを構築する際、様々な設定をWebブラウザから行うことが可能ですが、Pythonを使えばクラウド上のネットワークインフラをプログラムにより構築できます。

仮想マシンの作成や管理、クラウドストレージの管理、クラウドデータベースの管理など様々なクラウドネットワークの機能をPythonでプログラムで効率的に実装することができます。

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習得しやすく、ライブラリが豊富

Pythonは、シンプルで読みやすい文法が特徴です。これまでプログラミング言語にあまり触れてこなかったネットワークエンジニアでも、比較的簡単に習得することができ、ネットワークプログラミングを実現することができるでしょう。

また、Pythonではネットワーク管理に便利なライブラリも豊富です。ネットワーク機器の接続制御などの処理をライブラリで行うこともでき、効率的にネットワークを運用することができます。

これらのメリットから、Pythonはネットワーク業務にプログラミングを導入する時に使う言語として、多くのネットワークエンジニアに活用されています。

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ネットワークエンジニアのためのPythonスキル習得

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プログラミングになじみがないネットワークエンジニアの場合、その習得にはじっくりと取り組む必要があります。

資格試験を活用して勉強したり、自分に合った書籍や学習サイトを利用したりしてスキルを身に付けることで、将来的なキャリアアップにつなげることもできるため、地道に努力を積み重ねましょう。

Pythonとネットワークの自動化基礎検定とは

Pythonを使ったネットワークの自動化が注目される中、そのスキルを確認するための資格試験として「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」が注目を集めています。

この検定試験は、一般社団法人日本ネットワーク技術者協会が実施しており、ネットワーク自動化の構築・運用の知識を問うものです。

配属前から配属3年目程度のネットワークエンジニアを対象としているため、難易度としては初級から中級程度のネットワークエンジニア向けと言えるでしょう。

Pythonを使ったネットワーク自動化の理解度を測る試験で、正しい知識と文法の理解度をチェックすることで、エンジニアの育成を支援しています。

「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」公式の参考書も販売されているため、ネットワークエンジニアとしてのスキルを磨きたい方は、学習のためにも受験を検討してみると良いでしょう。

【参考】:Pythonとネットワークの自動化基礎検定

Pythonをネットワーク運用で活用するための勉強方法

ネットワーク運用でPythonを効果的に活用するには、基本的な構文を学び、環境構築方法を理解する必要があります。さまざまな学習方法を試し、自身に合ったスタイルを見つけましょう。

書籍での学習は、自身のペースで学習できます。プログラミングの学習が初めての場合は、Pythonの基礎が分かりやすく書かれた参考書や、実行環境の構築から解説している参考書がおすすめです。

Pythonを基礎から学べる学習サイトもあります。無償である程度学べるサイトもありますし、有償版でより詳しく学べたり、講師に質問ができたりするサイトもあります。自分に合ったサイトを選びましょう。

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将来的なキャリアパス構築に役立つ

プログラミングを習得して自動化やクラウドネットワークの構築に役立てられることで、ネットワークエンジニアとしての価値を高めることができます。

また、社会全体としてIT人材の不足が問題となっており、高度な技術を持つネットワークエンジニアの需要は今後さらに高まると考えられます。

Pythonのプログラミングスキルを身につけることは今後のキャリアパスを考える上でも重要であると言えます。スキルを身に着けて役立てられる企業へ転職するのも、将来のための1つの選択肢です。

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Pythonを学んでネットワークエンジニアとしてステップアップしよう

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ここまでの説明で、これまでプログラミングの必要がなかったネットワークエンジニアにも、Pythonを習得することでネットワーク構築の自動化やクラウド活用などの多くのメリットが得られることが分かりました。

また、Pythonを習得して高度なスキルを身に付けたら、将来的によりキャリアアップできる企業に転職することを考えるのも良いでしょう。

しかし、転職活動を行うのは思ったよりも大変かもしれません。自分のスキルを求める企業を探して自己PRの材料をまとめ、さらには面談の対策も行う必要があり、1人で行うのはなかなか難しいでしょう。

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