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PHPはWebサイトの構築に必須?特徴やメリット、他の構築方法も解説
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PHPはWebサイトの構築に必須?特徴やメリット、他の構築方法も解説

アンドエンジニア編集部
2024.05.01
この記事でわかること
PHPはWebサイトの構築に特化した、優れた開発言語であり、さまざまな利用メリットがある
PHPを利用しなくとも、同等のWebサイトを作る方法はいくつかある
Webエンジニアを目指すなら、HTMLとCSS、JavaScriptに加えPHPを習得するとよい

PHPはWebサイトの作成に必須?

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PHP(Hypertext Preprocessor)は、Webサイトの構築で広く使用されているサーバーサイドのスクリプト言語です。Webサイトを構成する言語としてはHTMLやCSS、JavaScriptが基本ですが、PHPが加わることでより効率的に、より魅力的なWebサイトの構築が可能になります。

では、Webサイトを作る上でPHPは必須なのでしょうか?他の言語で代用はできないのでしょうか?

この記事では、「PHPはWebサイトの作成に必須なのか」と題して、Webエンジニアを目指す方の素朴な疑問に答えます。

【参考】:PHP: ハイパーテキスト プリプロセッサ

PHPとは?基本知識からメリット・デメリットまでわかりやすく解説

PHPの特徴と用途

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PHPはWeb作成のための言語として大変人気の高い言語です。はじめに、PHPの特徴と用途について確認しておきましょう。

PHPでできること7選!作品例やアプリ、将来性についても解説

PHPの特徴

PHPはWeb開発に特化しており、初心者でも比較的学びやすい言語です。Webアプリ開発を目指す方はぜひ習得しておきたい言語の1つです。以下、その特徴を見ていきましょう。

1.動的型付け言語 PHPは「動的型付け言語」に分類されます。変数のデータ型を事前に指定する必要がなく、柔軟なプログラミングが可能です。ただし、コードが増えると変数の内容が分かりにくくなることもあります。PythonやRubyも同じカテゴリに属します。

2.Webに動きをつけられる PHPは元々Webページに動きをつけるために開発されたサーバーサイドの言語であり、Web開発に特化しています。Webページの作成に利用されるマークアップ言語のHTMLでは静的サイトの作成しか行えず、動的なページを作成するためにはJavaScriptやPHPが必要です。

JavaScriptに関してはクライアント側のみで動作します。

3.充実したWebフレームワーク PHPには多くのWebフレームワークが存在します。例えば、Laravelは非常に人気で、LaravelのテンプレートエンジンであるBladeを使うことで、より効率的にWebアプリケーションを開発できます。

【参考】:Laravel |The PHP Framework For Web Artisans

PHPのおすすめフレームワーク5選!学習方法も併せて解説
PHPフレームワークLaravel入門!使い方や入門書も解説

4.HTMLとの連携 PHPは動的にHTMLを生成するために使われます。HTMLで記述されたファイルの中に埋め込んで使えるため、HTMLとPHPは1つのファイルとしてまとめられ便利です。また、PHPはJavaScriptと組み合わせてWebページを生成することもできます。

【参考】:JavaScript | MDN

5.ECサイトやSNSの開発 PHPを利用することで自前のECサイトやSNSを作成できます。ログイン機能や商品閲覧ページ、ショッピングカート、SNSのチャット機能など、幅広い用途に利用できます。

6.WordPressのカスタマイズ Webサイトやブログの作成に使われるツール、WordPressはPHPで作成されています。PHPやHTMLを習得することで、より高度なカスタマイズが可能になります。

PHPの用途

PHPはWebサイトの構築に適した言語ですが、具体的にはどのようなサイトの構築に適しているのか、事例を交えて解説します。

1. 企業のWebサイト PHPを使って、会社のWebサイトを作成できます。多くのWebサイトはPHPで作られたツールのWordPressで構築されています。

2. ショッピングサイト PHPを使用してECサイト(ショッピングサイト)を作成できます。会員情報の管理、商品の購入、決済処理など、ECサイトに必要な機能をPHPで実現できます。

3.SNS PHPを使ってSNSを作成できます。有名な例としては「Facebook」があります。

4.予約サイト PHPで予約サイトを作成できます。病院や宿泊予約やレストランの予約など、予約可能な時間帯や空き状況を自動的に判定して公開できます。

5.クラウドファンディングサイト PHPを使ってクラウドファンディングサイトを作成できます。日本最大のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」もPHPで開発されました。

6.フリーマーケットサイト PHPを使ってフリーマーケットサイトを作成できます。例えば、「ココナラ」はスキルを売り買いできるサイトで、PHPで構築されています。

7.業務効率化システム PHPを使って業務を効率化するためのシステムを作成できます。例えば、生産性向上に役立つ「Slack」もPHPで作られています。

8.コンテンツ管理システム PHPを使ってコンテンツ管理システム(CMS)を作成できます。CMSはWebサイトのコンテンツを一元的に保存・管理するシステムで、PHPで構築されたものも多くあります。

PHPの入門として概要やプログラムの記載方法、文法について解説

PHPのメリットとデメリット

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PHPはWebサイト制作において非常に有用な言語であり、利用するメリットが多くありますが、一方でデメリットもあります。このメリットとデメリットをよく理解した上で適切に利用することが大切です。

PHPのメリット

PHPには以下に挙げるようなメリットがあります。PHPを学ぶ側としては、習得や利用環境が整っている点は大きなメリットです。

1. 習得までの難易度が低め PHPは比較的習得しやすい言語であり、プログラミング未経験者でも学びやすいのが特徴です。環境設定も手間がかからず、Web系エンジニアとしてスキルを身につけたい方に適しています。

2.情報が豊富にある PHPは歴史のある言語で、多くのサンプルコードやチュートリアルがインターネット上で公開されています。またPHPによるホームページの作り方の本は豊富に揃っており、学習環境が整っています。

3.動作確認がしやすい PHPはインタプリタ型言語であり、ソースコードをコンパイルせずに実行できるため、動作確認がしやすいです。

4.フレームワークで開発時間を短縮できる PHPには開発を効率化するフレームワークが豊富に用意されています。よく知られたものとしては「Laravel」「CakePHP」「Symfony」などがあります。

【参考】:CakePHP 4 【参考】:Symfony Documentation

5.多くのレンタルサーバーが対応している PHPは一般的なWebホスティングサービスでサポートされているため、実際のWebサイトで利用できます。

6.案件が豊富 PHPエンジニアの需要は高く、多くのWebプロジェクトで活躍できる可能性があります。

PHPのデメリット

大変利用しやすいPHPですが、以下のようなデメリットもあります。デメリットを理解した上で習得に努めましょう。

1.自由度が高過ぎる PHPは文法の自由度が高いため、バグの発生リスクがあります。エンジニアによって記述が異なりやすいことに注意が必要です。組織で利用する際は標準化をしておくとよいでしょう。

2.アプリ開発には利用しにくい PHPは主にWebアプリケーションやWebサイトに特化した言語であり、スマートフォンアプリなどの開発には向いていません。

PHPを利用せずに同等のサイトの構築は可能?

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ここまでPHPの特徴や用途、メリットやデメリットについて解説しました。実はPHPを利用せずともWebサイトの構築は可能です。ここでは、具体的にどのような方法があるのか見ていきましょう。

JavaScriptを利用する

PHPはサーバーサイドのスクリプト言語であり、Webサーバー上で実行されます。同様に、JavaScriptはクライアントサイドのスクリプト言語であり、Webブラウザ上で実行されます。

JavaScriptのフロントエンドフレームワーク(例:React、Angular、Vue.js)を使用して、クライアント側のロジックを構築できます。これにより、PHPの代わりにJavaScriptを使用してWebサイトを構築できます。

【参考】:React 【参考】:Angular 日本語版 【参考】:はじめに | Vue.js

Reactの将来性はVue超え?できることやメリット・デメリットも解説
Vue.jsとは?すぐに分かる概要から特長・使い方まで解説!

サーバーレスアーキテクチャを使用する

「AWS Lambda」や「Google Cloud Functions」などのサーバーレスアーキテクチャを使用して、バックエンドの機能を実装できます。これにより、PHPの代わりにサーバーレス関数を使用してWebサイトを構築できます。

【参考】:AWS Lambda の概要 |AWS Lambda 【参考】:Cloud Functions のドキュメント  |  Google Cloud

AWS Lambdaとは?できることを分かりやすく解説!

他のスクリプト言語を利用する

PHP以外のPythonやRubyなどのスクリプト言語を使用して、Webサイトを構築できます。これらの言語はPHPと同様にサーバーサイドのロジックを実行できます。

【参考】:Welcome to Python.org 【参考】:オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby

Pythonとは?人気の理由と基本知識をわかりやすく解説!
Rubyとは何か?Rubyの特徴やできることについて解説

Webエンジニアを目指すならPHPを習得しよう

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ここまで、PHPを使わずにWebサイトは構築可能というテーマで、PHPの特徴や用途、メリットやデメリット、PHPを使わずにWebサイトを構築する方法について解説しました。PHPを利用せずとも、PHPと同等のWebサイトを構築することは可能です。

とはいえ、決してPHPが不要ということではありません。PHPは広く利用され、尚且つWeb開発手法も確立しており、Web構築に長けた言語として定着しているからです。そのため、Webエンジニアを目指す人は、HTMLとCSS、JavaScriptに加え、PHPも習得しましょう。

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