ネットワークエンジニアの年収は低い?やめとけと言われる職種の将来性
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ネットワークエンジニアの年収は低い?やめとけと言われる職種の将来性
アンドエンジニア編集部
2022.04.09
この記事でわかること
ネットワークエンジニアの平均年収は455万円で、年代によって大きく変化する
ネットワークエンジニアは、スキルや資格取得によって1,000万円近く上がることもある
ネットワークエンジニアとしておすすめの資格は、CCNAやネットワークスペシャリスト試験

ネットワークエンジニアの年収は低い?

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ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチなどの機器を設置し、データや通信の送受信が適切に行えるような基盤を作る業務を行います。今やネット社会においてなくてはならない存在であり、未経験からでもなれるような間口の広さがあるのが特徴です。キャリアチェンジとしてインフラ業界へ転職するエンジニアも多い中、気になるのがネット上に散見する「年収が低い」という意見です。

ネットワークエンジニアへの転職を検討している場合、年収が今の職業よりも低くなるようなことは避けたいですよね。そこで、この記事では、ネットワークエンジニアの年収や「やめとけ」「きつい」と言われる理由、将来性について解説します。

ネットワークエンジニアの年収は455万円

求人情報サイトの「マイナビITエージェント」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は455万円です。つい最近発表された、2022年3月現在の日本全体の平均年収は445万円とされており、ネットワークエンジニアの年収は比較的平均値にあるといえます。 【参考】:マイナビニュース:2022年、日本の全体年収の中央値は「約396万円」! 「平均年収」は?

一見、ネットワークエンジニアは高収入を狙えないように感じますが、注目したいのが20代と30代で大きく年収が変化する点です。20代のネットワークエンジニアの年収は376万円ですが、30代になると554万円まで大きくアップします。日本の平均年収を大きく上回るほどの金額になる理由は、キャリアを重ねることや資格取得などによるものが多いです。

また、特に30代はキャリアアップのために転職するエンジニアも多いため、スキルや経験を武器に高額な年収を出してくれる企業へ転職する背景もあります。転職成功への鍵は、まずは自身のスキルアップはもちろん、優良企業に出会うためのリサーチも重要です。

【参考】:マイナビAGENT:ネットワークエンジニアの平均年収

ネットワークエンジニアの仕事内容

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ネットワークエンジニアの仕事内容は、前述の通り快適なインターネット環境を整える作業の他、ネットワークの経路をどのように設計して構築すれば、最も効率よく通信できるかを模索します。

職種としてはインフラエンジニアの1つであり、仕事内容からしてサーバーエンジニアと比較されることも多いです。サーバーエンジニアは、サーバの設計・構築・運用・保守がメインで、サーバ機器をラックなどに固定したり、サーバと他の機器をケーブルで繋いだり、物理的な作業を任されることもあります。

ネットワークエンジニアはネットワークのインフラに強く、サーバーエンジニアはサーバの専門家というイメージです。どちらに専門性を置くかで仕事内容が変わりますが、企業によって呼び名や仕事内容が異なる場合もあります。

ネットワークエンジニアが「やめとけ」と言われる理由

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ネットワークエンジニアは企業が円滑にネットワーク環境を整えられるために欠かせない存在ですが、ネット上では「やめとけ」「きつい」「オワコン」といったネガティブな印象もある職種です。需要の高い職業であるにも関わらず、なぜこのようなことを言われてしまうのか理由をまとめてみました。

ネットワークエンジニアはやめとけ?なぜそう言われるのか、実際はどうなのかを解説

トラブル対応がきつい

システム運営に大きく関わるネットワークにトラブルが発生すると、たとえ深夜の時間帯であっても復旧のために尽力しなければなりません。当然1分1秒でも早い解決を求められるので、クライアントからのプレッシャーや責任の重大さを感じやすい職種です。

また、そういったトラブル発生時に自分が復旧を担当した場合、最後まで対応しなければならず、10〜20時間以上費やすことも珍しくありません。再発防止のための報告書の作成も必要となってくるため、トラブルが発生した際の大変さを知っているエンジニアは「ネットワークエンジニアはやめとけ」と言いたくなるようです。

しかし、こういった経験が次のキャリアステップの際に活きてくるので、将来的にメリットに変換させることもできる職種です。

夜間勤務がある

ネットワーク系のインフラは、24時間365日監視が必要です。どのような時にトラブルが発生するか分からないので、基本的にはチームを組んでシフト制で稼働するケースがほとんどですが、当然夜勤の日があるため、生活リズムが一定しないことがあります。盆や正月休みといったこともない場合があるため、一般勤務と比べて辛さを感じる場合があります。

しかし、現場では夜勤があっても総合的には出勤日数が少ない場合が多いです。2交代制であれば、日勤と夜勤に勤務時間が分けられるので、1回の勤務時間は長くなるものの、通常勤務に比べて休みの日数が多くなる傾向があり、週休3日となるケースもあります。必ずしも「夜勤=きつい・つらい」には直結しません。

資格取得に苦労する

ネットワークエンジニアとして働いていく上で、資格取得がとても重要です。会社から補助金が支給されるケースも多く、企業自体が資格取得に向けて積極的になっています。中には、ほぼ強制的に資格取得を迫られるケースもあり、それほど資格取得はネットワークエンジニアにとって必要な要素です。

しかし、現場に出たことのないネットワークエンジニアには資格の勉強が難しく感じるケースも置く、資格取得に苦労する方もいるでしょう。資格取得に良い思い出のないネットワークエンジニアが、「やめとけ」と言いたくなるのかもしれません。

資格といっても、難易度の低いものから難しいものまでさまざまですが、特にCCNAはネットワークエンジニアならば最も取得しておきたい資格として有名です。その他の資格については後述して紹介します。

【参考】:CCNA

CCNAの難易度は?取得のメリットや他の資格との比較を解説

ネットワークエンジニアになるメリットと将来性

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ネットワークエンジニアは大変そうなイメージがありますが、実はメリットの多い職種でもあります。ここでは、ネットワークエンジニアのメリットや将来性について解説します。

スキルと実績次第で高収入のチャンスがある

ネットワークエンジニアは、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの管理職を除けばエンジニア職の中でも年収水準が高めな職業です。年収はシステムエンジニアよりも高く、システムエンジニアのキャリアアップ先として選択する人も多く、努力次第では年収1,000万円近く見込めることもあります。

「ネットワークエンジニアは年収が低い」と言われるのは、未経験で資格を保持していない場合が多く、努力した分はきちんと給与として返ってくることの多い職種です。

【参考】:マイナビAGENT:職種別年収ランキング

社会貢献度が高く、やりがいがある

ネットワークエンジニアは、トラブル発生時などは確かにとても対応が大変なこともありますが、その分企業の大規模プロジェクトを成功に導くための重要な存在にもなります。

プロジェクトが成功した際には、チームや社会に貢献できる職業として大きなやりがいを感じられやすい特徴があります。また、クラウド関係の需要が高まっていることで、ネットワークエンジニアの重要性が益々高まっていることもやりがいに直結しやすくなります。

クラウド系の需要が高まっている

AWSやAzureといったクラウド型サーバーの普及によって、自前のサーバからそれらに移行する企業が増えています。昨今ネットワークエンジニアに求められているのは、従来の仕事よりもクラウドに関する知識や技術を用いた仕事が多くなっており、ネットワークの知識として「クラウドの知識」も追加されつつあります。

従来のスキルだけでなく、クラウド・仮想サーバー・セキュリティといった分野についての知識や技術を身に付けておくと、活躍の場が広がりやすくなるでしょう。

ネットワークエンジニアを目指す人のキャリアプランとして、下記のように挙げられます。

・要件定義や設計など上流工程を担当するネットワークエンジニア ・セキュリティエンジニア ・プロジェクトマネージャー

上記以外にもITコンサルタントや社内SE、ネットワークの知識・経験を活かして他の業種へ転職などさまざまなキャリアが考えられるのがネットワークエンジニアの魅力です。

【参考】:マイナビIT エージェント

ネットワークエンジニアの将来性は?市場価値を高める方法を解説

ネットワークエンジニアにおすすめの資格

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ここでは前述したCCNAの他、ネットワークエンジニアに役立つ資格として、「基本情報技術者試験」「CCNP」「ネットワークスペシャリスト試験」の3つをご紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ネットワークエンジニアとして、というよりもエンジニアとして取得しておきたい資格の1つです。エンジニアの登竜門とされるこの資格は、基本的なIT知識やスキルを持っていることを証明できます。合格後は上位資格である「応用情報技術者試験」にチャレンジしましょう。

【参考】:基本情報技術者試験

CCNP(Cisco Certified Network Professional)

CISCOの認定試験は難易度の高い順から、「アーキテクト」「エキスパート」「プロフェッショナル」「アソシエイト」「エントリー」があります。先ほど述べたCCNAは「アソシエイト」レベルであり、CCNPは「プロフェッショナル」レベルなのでCCNAよりも難易度は高くなります。ステップアップ転職を検討している場合は、CCNPがあることで大きな強みになるため、CCNA取得後はCCNP取得に向けてチャレンジしましょう。

【参考】:CCNP

CCNAとCCNPのどちらを受けるべき?難易度が桁違い?

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、「高度情報処理技術者試験」と規定された国家資格です。「スキルレベル4」に分類される難易度の高い試験で、合格率は15%前後の狭き門といえます。出題範囲は多岐にわたり、網羅的であり、かつマネジメント系やストラテジ系分野の出題もあります。ネットワークスペシャリストへのキャリアアップとして活用できる資格の1つです。

【参考】:ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリストの年収、仕事内容、メリットなど徹底解説

ネットワークエンジニアに転職して高収入を目指すなら

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このように、将来性の高いネットワークエンジニアになるためには、資格取得やスキルを磨く方法がおすすめです。未来を見据えてコツコツと努力できるタイプの方であれば、ネットワークエンジニアへの道が開けるでしょう。

しかし、転職などで高水準な年収が期待できるネットワークエンジニアを目指すには、企業選びが重要です。希望の職種を募集している求人から、あなたにピッタリな求人を探すのは大変でしょう。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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