社内SEは勝ち組というイメージを持っている人もいる
社内SEは勝ち組というイメージを持っている方もいます。社内SEは収入が安定していたり、残業時間や休日出勤が少ない印象があるため、勝ち組と言われることもあります。
システムエンジニアやプログラマーの中には、残業時間が長い会社で働いていたり収入がなかなか上がらなかったりする方もおり、勝ち組と言われる社内SEへの転職を目指す場合もあります。
社内SEは必ずしも勝ち組というわけではない
社内SEは必ずしも勝ち組というわけではありません。一口に社内SEといってもさまざまな種類があり、一括りにするのが難しいです。また、社内SEに転職しても、高給が得られるという保証もなく、その人のスキルや実績も給料には大きく影響してきます。
また、社内SE以外のエンジニアであっても高収入を獲得したり、労働環境の良い企業で働いたりすることは可能です。システムやアプリ開発の需要は多く、エンジニア職の市場価値は高いため、いわゆる勝ち組になることはできます。ただ、スキルや実績が不足していると、社内SEでもそうでなくても、勝ち組になることは難しいでしょう。
社内SEとは
そもそも社内SEとは何かについて詳しく解説します。社内SEの仕事内容や平均年収などについて説明します。
社内SEの仕事内容
社内SEの仕事内容は多岐に渡りますが、その中でも代表的なものを5つまとめました。
- 社内のヘルプデスク業務
- 社内システムの運用・保守
- 社内システムの企画
- 外注先のSIerのマネジメント
- 社内PCのセキュリティ対策
基本的には社内の業務効率化を図るための業務が中心となります。システムエンジニアやプログラマーと違い、外部の企業や一般ユーザー向けのシステム開発に関わることはありません。
社内SEの平均年収
マイナビエージェントでは職種別に平均年収ランキングを算出しています。それによると社内システム企画の平均年収は512万円となっています。他のエンジニア職に比べると若干高めです。社内SEは上流工程の仕事も多く求められるスキルも豊富なため、平均年収が高めになっていると推測されます。
【参考】:社内システム企画|職種別平均年収ランキング【2020年版】│求人・転職エージェントはマイナビエージェント
社内SEが勝ち組と言われることが多い理由
社内SEは勝ち組と言われることが多い理由について解説します。これらの理由には、必ずしも正しいとは限らないものもあるため注意が必要です。
上流工程に関われることが多い
社内SEは社内向けシステムを自分で開発することは少なく、SIer企業に開発を外注することが多いです。社内SEはSIer企業のエンジニアのマネジメントを担当し、スケジュール管理や仕事内容の指示を行う必要があります。このような上流工程の業務を行いたいエンジニアは多く、社内SEの人気が高い理由の1つとなっています。
客先常駐がないことが多い
社内SEは社内で働くことが中心であるため、客先常駐や出張はほとんどありません。
客先常駐の場合、帰属意識が芽生えにくかったり客先の人間関係を構築する必要があったりするため、敬遠する方もいます。客先常駐がないのも社内SEが勝ち組と言われる理由でしょう。
残業が少ないイメージがある
社内SEは残業が少ないイメージを持つ方が多いです。社内で使うシステムを開発するため、顧客向けシステムを開発する場合よりも納期が長いと考える人もいます。しかし社内SEであっても、企業に社内SEの数が不足している場合などは残業時間が多い可能性もあります。
また、社内システムにトラブルなどが発生した場合は、復旧に向けて迅速に対応しなくてはいけません。そのため社内SE=残業が少ない、は正しくない場合も多くあります。
社内SEの仕事の大変な点
続いて、社内SEの仕事の大変な点について解説します。社内SEの良い面だけでなく大変な面も理解したうえで転職しないと、転職後に後悔する可能性があります。
業務範囲が広い
社内SEは他のエンジニア職に比べて業務範囲が広いのが特徴です。外注先に対するマネジメントやヘルプデスク、社内システムの運用・保守などさまざまな仕事を同時並行しなければいけないこともあります。そのため、マルチタスクが苦手な方は社内SE向きではない可能性もあります。
とはいえ、業務範囲が広いということは、それだけ幅広いスキルを身につけられるということでもあります。特に上流工程の経験を得られるのは大きく、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントにキャリアアップする際にも社内SEでの実績・経験は役立つでしょう。
コミュニケーション能力が求められる
社内SEはコミュニケーション能力も強く求められます。社内SEは社内の状況に気を配り、何か困ったことや問題点がないか従業員にヒアリングしないといけません。また、従業員から社内システムについて質問された場合にも、的確に回答できる必要があります。
くわえて、外注先のSIer企業とやり取りする場合も、コミュニケーション能力が重要となります。どのような社内システムを作るべきなのか、外注先に正しく伝える必要があります。
面接でもコミュニケーション能力の有無はチェックされるため、コミュニケーション能力に欠けていると選考で落とされてしまう可能性が高くなります。
社内SEに転職する際のポイント
最後に、社内SEに転職する際のポイントについて解説します。これらのポイントを意識することで、社内SEに転職できる確率を高めることが可能です。
幅広いスキルを身につける
社内SEはプログラミングスキルやサーバ・ネットワークなどのインフラスキルなどさまざまスキルが求められます。社内SEを目指すなら1つのスキルを極めるよりも、スキルの幅を広げていくことを意識しましょう。
現在の業務では身につけられないスキルがある場合、自宅で独学する必要があります。最近ではオンラインで学習できるサイトも多くあるため、そういったもので勉強するのが良いでしょう。
また、資格を獲得してスキルをアップを図るのもおすすめできます。資格という目標があれば勉強を続けやすいですし、面接でもスキルをアピールしやすくなるからです。
IT系の転職エージェントを活用する
社内SEに転職するならIT系の転職エージェントを活用するのがおすすめです。IT系の転職エージェントなら担当者が社内SEの業務に詳しいことが多く、アピールすべきスキルや優良な社内SEの求人などについて教えてくれる可能性があります。
また、特化型のエージェントなら他の求人サイトには掲載されていない社内SEの求人も豊富にあります。転職の選択肢を広げるためにもIT系の転職エージェントを活用しましょう。
【参考】:マイナビIT エージェント
上流工程の経験をアピールする
社内SEは外注先のSIer企業のマネジメントを行う必要があるため、上流工程のスキルが必要です。しかし、特に若手の場合マネジメントなどの経験がある人は少ないでしょう。もし上流工程の経験があるなら、他の求職者との差別化を図るためにも積極的にアピールしたいところです。
社内SEへの転職を目指すなら
本記事では社内SEは勝ち組なのかどうかについて解説しました。社内SEは必ずしも勝ち組というわけではなく、労働環境や年収は企業の状況や本人のスキル・実績によって変わります。
社内SEへの転職を目指すなら、企業選びにこだわることが大切です。その企業の社風や人間関係、労働環境など詳しくしらべることで、いわゆる勝ち組の社内SEへと進むことができます。しかし、企業の内部事情に関しては自分で調べるのが難しいでしょう。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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