ChatGPTの使い方とは?実際に使用するまでの流れを解説!
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ChatGPTの使い方とは?実際に使用するまでの流れを解説!
アンドエンジニア編集部
2023.08.04
この記事でわかること
ChatGPTとは、OpenAIが公開したチャットボットでリサーチプレビュー版として公開されています
自然言語処理により、日本語で問いかけると日本語で回答してくれます
得られた回答には良し悪しがあり、回答の正確性などを判断する必要もあります

進化が続くChatGPT

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ChatGPTは、2022年11月にリリース後も進化を続けています。2023年2月には、月額20USドルの有償版「ChatGPT Plus」をリリースしました。その後、2023年3月に「GPT-4」をリリースしたことで、テキストの読み取りや分析、生成の能力が飛躍的に向上し、注目度とともに実用度が高まりました。

このようにChatGPTリリース後のアップデート状況を見ると、ChatGPTはサービスの拡張が続いており、OpenAIの積極性が高まっています。

【参考】:OpenAI 【参考】:Introducing ChatGPT Plus 【参考】:GPT-4

ChatGPTのさらなる機能追加

ChatGPTは使い勝手を高めるために、2023年5月にはiOS用ChatGPTアプリの提供を開始しました。またChatGPT Plus加入者向けに、プラグイン作成機能の展開を始めています。このプラグインは、ChatGPT以外のアプリケーションに統合できるようにする予定です。

また、2023年7月にはGPT-4 APIを広く展開することを発表し、利用を加速する試みも始まっています。

【参考】:ChatGPT — Release Notes 【参考】:GPT-4 API general availability and deprecation of older models in the Completions API

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ChatGPTの使い方

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昨今、ChatGPTの注目度が高まっています。マイクロソフトのBingやGoogleのBardが登場するなど、AIによって検索エンジンの進化がもたらされそうです。ここでは、実際にChatGPTを利用して操作方法を学んでいきます。具体的な使用方法は、以降で図解していきます。

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ChatGPTとは

ChatGPTとは、OpenAIが公開したチャットボットです。2022年11月にプロトタイプが公開されてからの2カ月余りで、アクティブユーザ数が1億人を突破したと見られています。現在は、リサーチプレビュー版であり、基本サービスである無料版と追加された有償版で利用できます。

マイクロソフト社も以前からOpenAIに投資を行っています。Bingへの機能の取り込みやWindows Copilot、GitHub Copilotなど多くのサービスにOpenAIの技術が用いられています。

【参考】:OpenAI ChatGPT 【参考】:Reinventing search with a new AI-powered Microsoft Bing and Edge 【参考】:Microsoft Bing

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ChatGPTの使用方法

ChatGPTはチャットボットですので、ユーザの問いかけに文章で応えてくれます。学習済みのデータから高度な文章を作成することもできます。文章のみならず、表計算の数式の質問にも回答することができます。

自然言語処理が可能ですので、日本語で問いかけると日本語で回答してくれます。回答の正当性については、まだはっきりしない部分もありますので、回答を得てもその内容をそのまま利用せずに、あくまで参考情報として扱うのが良いでしょう。

ChatGPTの活用方法!エンジニアの業務に活かせるか利用してみた

ChatGPTを使ってみよう

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ChatGPTを使うには、アカウントへのログインが必要です。まずは、OpenAIのChatGPT公式サイトを表示します。次の図のようにその画面に表示される、左下の「TRY CHATGPT」または上部の「Try」をクリックします(①②)。

ログイン画面が表示されますので、アカウント情報を入力するとChatGPTが利用できる状態になります(③④)。

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【図】:ChatGPTアカウントのログイン

【参考】:OpenAI ChatGPT

アカウントの作成

ChatGPTを利用するには、アカウント登録が必要です。ログイン画面で、次の図のように「Sign up」をクリックするとアカウント作成の画面が表示されます(①)。

アカウントの作成は、ガイドに従ってユーザー情報を入力していきます。ここでは、GoogleおよびMicrosoftアカウントによるアカウント連携利用も可能です(②)。続いて氏名(アルファベットのFirst name、 Last name)を登録します(③)。ここでは利用条件に従い、18歳以上の方のみが登録できます。

続いて本人確認のために、携帯電話・スマートフォンにSMSコードを送信します(④)。確認コードを受け取ったら、画面にコードを入力し、アカウント作成を確定します(⑤)。

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【図】:ChatGPTアカウントの作成

最初にログインする画面では、次の図のようにChatGPTの趣旨や利用方法が簡単に説明されます。メッセージの概要は以下の通りです。

無料のリサーチプレビュー版であること フィードバックを得てシステムを改善することを目的とします。また、誤ったメッセージが生成される場合がある旨が表示されます。

データ収集の方法 システム改善のために、投稿メッセージはAIトレーナーによってレビューされます。秘密情報や個人情報を文面に扱わないようにとの依頼事項が表示されています。

フィードバックへの協力要請 フィードバックを入手することが目的ですので、回答右側のアイコン「Good」「Unhelpful」を使って、回答の良し悪しのフィードバックをお願いする表示がされます。

上記の画面は、順に表示されます。図のように「Next」「Next」「Done」と順に進めると、ChatGPTが表示されます(①②③④)。

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【図】:最初のログイン画面

ChatGPTの基本操作

ChatGPTの操作は難しくありません。トップページには、次の図のようにサンプルの問い合わせが表示されています(①)。最初に使用する際には、表示されているサンプルの設問を試しにクリックするのが良いでしょう。例えば最初の質問をクリックすると、その回答が続いて表示されます(②)。

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【図】:ChatGPTの基本操作

実際に使用する際には、下側のテキストボックスに質問を入力するだけです。日本語で質問を入力すると、日本語の回答が得られます。

将来の動向を聞いてみる

質問はどのような分類でも、応えられる限り何らかの回答が得られます。例えば、次の図のように将来動向として日本の人口予測を質問してみます(①)。入力結果は、送信アイコンをクリックし、送信します(②)。すると、そこまで時間をかけずに回答が得られます(③)。

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【図】:将来の動向を聞いてみる

回答を見ると、的外れな回答でもなく妥当な情報が得られていることが分かります。

プログラミング言語や表計算の求め方を聞いてみる

ChatGPTのすごい点は、プログラミングのコードや表計算の計算式を簡単に得られることです。次の図では数字の1〜10までの足し算について、C言語の回答と、表計算の回答を求めました(①②)。

単なる回答だけではなく、必要なコードと説明文を受け取ることができました。「Copy code」をクリックすると、そのまま別の資料に添付することができます(③)。

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【図】:プログラミング言語や表計算の求め方を聞いてみる

得られたC言語のコードは、以下の通りです。

#include <stdio.h>
int main() {
   int sum = 0;
   for (int i = 1; i <= 10; i++) {
      sum += i;
   }
   printf("1から10までの数字の合計は %d です\n", sum);
   return 0;
}

 

再度質問を送信したら、実行結果も得られました。

1から10までの数字の合計は 55 です
ChatGPTをプログラミングの学習に活用しよう!その方法を解説

回答画面の停止と再要求

ここでは時間がかかる質問に対する処理方法として、回答画面の停止(打ち切り)と再要求について図解します。次の図をご覧ください。ここでは、「日本の文化の特徴を生かして、海外でビジネス拡大する方法を教えてください。」と問い合わせを行っています。

文章は複合的な要素を含んでおり、回答には多少時間を要します。

一旦処理を停止するには「Stop generating」をクリックします(①)。別の回答を得たり、再度質問したりする場合は「Regenerate response」をクリックします(③)。

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【図】:回答画面の停止と再要求

「Regenerate response」をクリックした場合は、回答の内容が更新されており、学習が反映されているかもしれません(④)。

チャットの履歴の削除とログアウト

チャットの履歴は、左上のペインに表示されます。履歴を削除する場合は、次の図のようにごみ箱アイコン、あるいは「Clear conversations」をクリックすると、左上のペインの表示履歴が削除されます(①②③)。

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【図】:チャットの履歴の削除とログアウト

終了する場合は、左下の「Log out」をクリックするとログイン画面に戻ります(④⑤)。

ChatGPT利用上の考慮点

ChatGPTには利用上のメリットとともに、考慮点がいくつかあります。以下のように整理してみます。

・こなれた文章が得られる 実際に得られた文章は自然言語処理がされており、こなれています。小説なども簡単に生成できるので、便利ではあるものの注意が必要な点でもあります。代筆など転用リスクも含んでいるため、AIの倫理的な規定や制限については、今後議論がされる可能性があります。

・回答が正確なのか判断できない 内容を眺める分には問題ありませんが、出典情報が不明であり、ChatGPTによる創作文章の可能性も否定できません。ChatGPTの回答については、並行してエビデンス情報を探すのが良いでしょう。

・毎回回答が進化する 同じ質問を何度か送信しましたが、その都度回答が更新されており、回数とともにブラッシュアップされていると考えられます。そのため、前に得られた情報をそのまま同じ文面で受け取ることはできません。得られた情報は、その都度保存しておくか履歴を残しておくのが良いでしょう。

ChatGPTは試してみる価値があります

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ChatGPTは、リサーチプレビューとして提供されており、2023年3月のGPT-4登場後はさらに利用者が増加しています。マイクロソフトのBingや対抗するGoogleのBardの登場により、AIが検索エンジンとしても広く用いられていくことは間違いないでしょう。

このような方向性からChatGPTは単なる流行としてではなく、エンジニアとしては使用上の良し悪し含めて、早いタイミングで試してみる価値が高いと判断できます。

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