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LPIC level1に必要な勉強時間は?おすすめの参考書も紹介
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LPIC level1に必要な勉強時間は?おすすめの参考書も紹介

アンドエンジニア編集部
2024.01.26
この記事でわかること
LPIC level1の難易度はレベル1、合格率は50%前後だが、勉強をしなければ合格は難しい
LPIC level1の勉強時間は、IT未経験者で200時間、ITスキルがある人で100時間前後は必要
LPIC level1は参考書や問題集、勉強サイトで1〜2カ月しっかり勉強すれば合格を目指せる

LPIC level1の勉強時間はどれくらい?

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Linuxエンジニアを目指す上で、ぜひとも受験しておきたい試験に「LPIC level1試験」があります。この記事では、LPIC level1試験の受験を考えているエンジニアの方に向け、受験する上で知っておきたいこと、必要な勉強時間などについて解説します。

未経験者は200時間、Linux経験者は30〜50時間

合格に必要な時間は、個々人の持つ知識やキャリアによって大きく異なるため、一概には言えません。そこで、実際にLPIC level1試験に合格した方のブログ記事などから推測してみました。

概ね、IT未経験者の方では200時間前後、基本的なITスキルがある方では100時間前後、日常的にLinuxを使っている経験者では30時間〜50時間程度と見て良いでしょう。ちなみにlevel2の勉強時間は、level1の2倍以上、level3では3倍から4倍の勉強時間が必要と考えてください。

試験に合格することで、Linuxエンジニアを目指す足がかりとなります。また、キャリアアップの際には資格が有利に働きやすくなるため、受験を検討している方はぜひチャレンジしましょう。

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LPIC level1とは

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LPIC試験は3種類に分かれ、「LPIC level1」→「LPIC level2」→「LPIC- level3」と難易度が上がっていきます。ここで紹介している LPIC level1はLPICの中では初級者レベルの資格です。

そもそもLPICとは

LPICとは「Linux技術者認定試験」(Linux Professional Institute Certification)の略称で、Linuxエンジニアとしての技術力を認定する資格です。LPICはNPO法人Linux技術者認定機関のLPI(本部はカナダ)の日本支部が運営しています。

LPICの受験者・合格者が多いことから、「LPIC資格は意味ない」と揶揄されることもありますが、後ほど「LPIC取得のメリット」で述べるように、LPIC資格を取得する意味は十分にありますので、ぜひ積極的にチャレンジしましょう。

LPICとは何か?勉強方法や3つの試験の難易度について解説!

LPIC level1の試験概要

LPICの試験概要に関して、以下に一覧形式でまとめました。LPICの試験は好きな時に随時受験できるため、自分のペースで勉強できるのが特徴です。

▪対象試験:101試験、102試験の2試験(5年以内に両方を取得) ▪受験料 :1科目16,500円(税込)(2科目で33,000円) ▪試験時間:1科目90分 ▪出題数 :各科目60問 ▪出題形式:CBT方式(コンピュータ利用の試験) ▪有効期限:資格の有効期限はない、ただし資格の有意性は認定日から5年間 ▪申込受付:随時 ▪申込期限:試験日前日でも会場に空きがあれば申込み可能 ▪試験日 :祝日を除く月曜日~土曜日 ▪試験会場:全国のピアソンVUE認定会場(条件を満たせば自宅受験も可能) ▪合格発表:試験終了後マイページにログインして確認

LPICの試験申し込みは前日でも可能です。また受験も祝祭日を除く月曜日から土曜日まで、いつでも受験できるのは社会人にとってもありがたい試験制度です。

【参考】:LPIC-1 - Linux Professional Institute (LPI) 【参考】:LPI :: ピアソンVUE 【参考】:受験に役立つ情報 // ピアソンVUE

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

LinuCとどう違う?

LinuC(リナック)とは、2018年から提供が開始されたLPI-Japanが運営する、Linuxの知識や技能、およびクラウドやオープンソースへの理解度に関する内容が問われる試験です。Linuxのスキル証明という部分ではLPICと同等ですが、この2つはどういった違いがあるのでしょうか?

元々英語で書かれた試験を日本語に翻訳すると分かりにくくなってしまう問題があったため、試験自体を日本語で作成することで問題解決に踏み切ったのがLinuCの始まりです。さらに詳しい経緯は公式サイトに綴られています。

【参考】:IT資格といえば LinuC(リナック) | Linux技術者認定試験LinuC | LPI-Japan 【参考】:LPICを過去に受験された皆さまへ【過去の受験履歴の取り扱いのご説明】|Linux技術者認定試験| LPI-Japan

LPICとLinuCのどちらを受験すればいいのか迷った際は、どういったエンジニアになりたいのかをまずは明確化させる必要があります。と言うのも、どちらも「Linuxに関する内容を問う試験」というのは共通していますが、それぞれ試験内容に違いがあります。LPICとLinuC、それぞれレベル1の試験範囲を比較すると差が見えてくるでしょう。

【LPIC level1(101)】 ・システムアーキテクチャー ・Linuxのインストールとパッケージ管理 ・GNU およびUnixコマンド ・デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準

【LinuC level1(101)】 ・Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用 ・ファイル・ディレクトリの操作と管理 ・GNUとUnixのコマンド ・リポジトリとパッケージ管理 ・ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム

【参考】:LPIC-1 - Linux プロフェッショナル インスティテュート (LPI) 【参考】:LinuCレベル1 出題範囲 概要 | LPI-Japan

LinuCとLPICの違いとは?どちらの試験がおすすめか解説!

LPIC level1の合格率や難易度

合格率や難易度に関してはLPIが公表しておらず、合格者・不合格者のブログ記事やSNSの情報から推察するしかありませんが、Linuxを扱える人でも勉強をせずに受験すれば合格は難しいでしょう。

LPIC level1の難易度はさほど高くないと考えられますが、自信がある方でも問題集などで自身の実力を判定し、弱点は補強して万全の準備をした上で受験されることをおすすめします。

LPICの難易度や有効期限は?他のIT系資格と比較して紹介!

LPIC level1の合格点

合格点に関しては、LPIの公式サイトのFAQで公表しています。合格の目安は、800点満点の500点(62.5%)です。 一見易しそうに思えますが、出題の20%は難問や出題範囲外の問題と言われており、確実に合格するには残りの80%の問題で8割近い正答率が求められます。

【参考】:よくある質問 - Linux Professional Institute (LPI)

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LPIC level1の資格メリット

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ここでは、LPIC level1の資格を取得する意味やメリットについて解説していきます。

LinuxOSはサーバOSのシェアNo.1

OS(Operating System)と言えば、WindowsやMacをイメージする人が多いと思いますが、実はLinuxOSはサーバ分野ではシェアNo.1のOSです。LinuxはオープンソースのOSで、余計な機能がなく身軽なOSであることから人気があります。

直接Linuxに触れることがなくとも、Linuxが使えると何かと仕事をする上では有利です。

Linuxとは?特徴やメリット・ディストリビューションを解説!
WindowsとLinuxの違いは?具体的な比較ポイントを解説!

クラウド活用が進む中でLinuxOSが主流

AWSやMicroSoftのAzureに象徴されるように、クラウド全盛の時代を迎えました。実はクラウド環境でもLinuxを搭載したサーバが大活躍しています。これに伴い、多くのエンジニアの皆さんもクラウドと関わる仕事が増えているはずです。

クラウドで活躍するエンジニアを目指すには、Linuxの知識やスキルは欠かせません。

Linuxの初心者向け資格3選!勉強方法やキャリアパスも解説!

まずはマイナビITAGENTに無料登録いただいて、キャリアアドバイザーにキャリアや転職に関する相談をしてみてはいかがでしょうか。

Linuxエンジニアへの近道

Windows系のエンジニアにとって、Linuxは異文化であり、なかなか触れる機会がないかもしれません。

しかし、LPIC資格に挑戦することで、自然にLinuxを覚えることができます。教本などを参考にして普段使っているWindowsPCを仮想化し、LinuxをインストールしてマルチOSでPCを利用すればLinuxに馴染めるでしょう。

Linuxエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性を解説!

資格手当や転職で年収アップ

エンジニア確保のためにIT資格手当制度を導入する企業が増えており、LPIC資格手当として、レベルによって3,000円/月からレベル3の20,000円/月程度まで支給されています。 こうした制度を上手に利用して、自己のスキルアップを年収アップにつなげることが可能です。

ここでは、Linuxエンジニアの年収紹介として、類似職種のサーバーエンジニアを参照します。

「マイナビエージェント 職種図鑑」でのサーバーエンジニアの平均年収は462万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「IT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)」を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、サーバーエンジニアは平均年収よりもやや高いことが分かります。

転職の際はこういった年収例を参考に、現在の市場価値を図ることができます。Linuxエンジニア候補を募集している企業もあり、Linuxのスペシャリストを採用するのは敷居が高いため、育成を前提とした採用方針を取っている企業も多いと言われています。

今はまだ勉強中でも、Linuxエンジニア候補として入社すれば、実務を通してLinuxエンジニアへのキャリアが開けるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

LPIC level1の出題範囲

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LPIC level1試験の合格には、「101試験」と「102試験」の2つの試験に合格する必要があります。どちらかが満点でも、片一方が基準点に達していなければ合格とはなりません。

2つの試験をほぼ同時に勉強する人がいますが、101試験に合格した後は5年以内に102試験に合格すれば、LPIC level1資格が認定されますので、まずは101試験に集中しましょう。

では、それぞれの出題範囲を見ていきましょう。

101試験 出題範囲

LPIC level1 「101試験」では、Linuxの仕組み、コマンドの文法、インフラ全体(仮想マシンやコンテナなど)に関わるLinuxの基礎知識を問う問題が主に出題されます。具体的な出題範囲は以下の通りです。

▪システムアーキテクチャ ▪Linuxのインストールとパッケージ管理 ▪GNUとUnixのコマンド ▪デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準などです。

【参考】:LPIC-1 試験 101 の目標 - Linux Professional Institute (LPI)

102試験 出題範囲

LPIC level1「 102試験」では、Linuxの基本知識の中から、シェルスクリプトやネットワーク・セキュリティなどに関わる知識を問う問題が出題されます。具体的には、以下の通りです。

▪シェルとシェルスクリプト ▪インターフェースとデスクトップ ▪管理タスク ▪必須システムサービス ▪ネットワーキングの基礎 ▪セキュリティ

【参考】:LPIC-1 Exam 102 Objectives - Linux Professional Institute (LPI)

LPIC level1受験対策の勉強方法

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LPIC level1は、参考書や問題集、オンライン学習サイトを利用して1〜2カ月みっちり勉強すれば、合格するのはさほど難しくはありません。合格者の体験談で共通しているのは、問題集や模擬テストで、全問正解になるまで反復することです。

また苦手な分野を作らない、苦手な分野は理解し体得するまで徹底的に学習することです。

LPICの勉強方法は?おすすめ勉強サイトや問題集を紹介!勉強時間の目安も

おすすめの参考書や練習問題

LPIC level1の学習におすすめな参考書として、以下の2冊を紹介します。2冊を繰り返し学習すれば、合格できるレベルに達するでしょう。

「Linux教科書 図解でパッとわかる LPIC/LinuC」 LPIC・LinuCの基礎知識を効率的に身につけることができる参考書です。1つ1つの用語にイラストや写真、図解を用いてわかりやすく解説されています。また、学習環境も丁寧に解説してあるため、実際に手を動かしながら習得することができます。

▪著者:橋本 明子、松田 貴之、小井塚 早央里 ▪ページ数:336ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2023/04/25

【参考】:Linux教科書 図解でパッとわかる LPIC/LinuC

「徹底攻略 LPIC レベル1教科書&問題集[Version 5.0]対応」 本書は、LPIC level1(Version5.0)の対策教科書&問題集です。初心者の人でも理解できるように易しい解説がなされており、途中でつまずくことがないように構成されています。また、特典としてLinux学習用環境がダウンロード可能です。

▪著者:橋本明子 ▪ページ数:712ページ ▪出版社:インプレス ▪発売日:2023/10/24

【参考】:徹底攻略 LPIC レベル1教科書&問題集[Version 5.0]対応

LPIC level1の過去問

試験勉強の仕上げ、実力確認には過去問を解くのが適しています。以下のサイトでは、「今日の一題」として日々出題されてきた過去問や模擬問題がまとめられています。ぜひ、試験勉強の成果の確認のためにアクセスして活用してみてください。

【参考】:今日の一題 【参考】:LPIC 101試験 問題 【参考】:LPIC 102試験 問題

オンライン学習サイト

オンライン学習は時間や場所を選ばず、移動中やスキマ時間に手軽に学べるというメリットがあります。「Ping-t」は多くの受験者の方が利用されているようですが、他に「LPICイージス」という学習サイトもありますので、あわせて紹介します。

1.LPICイージス 「LPICイージス」は、LPIC専門の個人運営Web教科書サイトです。Linux環境構築方法も解説してあるなど、受験者視点の構成はありがたいです。

【参考】:LPICイージス

2.Ping-t 「Ping-t」は主にIT系資格の取得を目的とした勉強サイトです。 有料コンテンツもありますが、最強WEB問題集LPIC Lv1-101(Ver5.0)、コマ問LPIC Lv1-101(Ver5.0)などがアップされており、スマホやタブレットでスキマ時間、移動中に学習するのに適しています。合格体験記もあり、大いに参考になるでしょう。

【参考】:Ping-t

LPIC level1を取得してキャリアアップに活かそう

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ここまで、LPIC level1の勉強時間にスポットをあて、試験概要や難易度、勉強方法などを解説しました。紹介した勉強方法や合格者の体験談などを参考にして、ぜひ効率的な学習で合格を目指しましょう。

また、LPICを取得できたらそれを活かしたキャリアアップもおすすめです。その際、転職が必要な場合は転職エージェントを活用することで、在職中でも無理なく転職活動を行えます。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。

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