Linuxエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性を解説!
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Linuxエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性を解説!
アンドエンジニア編集部
2023.06.12
この記事でわかること
Linuxはリーナス・トーバルズによって開発されたOSで無料で使用することができる
Linuxを導入する企業は急激に増加しており、Linuxエンジニアの需要や将来性は高い
Linuxエンジニアとして活躍するためには常に新しい知識をアップデートする姿勢が重要

Linuxエンジニアの将来性

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LinuxエンジニアはLinuxを専門に扱うエンジニアのことで、主にサーバーに関する業務を担当します。Linuxという1つのOSに特化しており、他のエンジニアに比べて業務範囲が狭く将来性があるのかどうか心配な方もいるでしょう。

しかし、Linuxは多くの企業で利用されているOSのため、Linuxエンジニアの活躍の場は広く需要も多いと言えます。Linuxはオープンソースソフトウェアでライセンス費用が不要のため、サーバーの導入や運用におけるコストを削減できることがメリットです。

上記のことから、Linuxを扱える知識やスキルを持っていると市場価値を高めることができるでしょう。また、Linuxエンジニアのようなインフラエンジニアは需要が多く、景気などに影響されることは少ないです。

現在では、統合開発環境(IDE)やミドルウェア、画像処理などの多種多様な分野でLinuxエンジニアが活躍しています。

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そもそもLinuxエンジニアとは?

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Linuxエンジニアとは、インフラエンジニアの職種の1つです。インフラエンジニアは、ITインフラの設計・構築・保守・運用など幅広い業務を担っています。インフラエンジニアのなかでも、Linuxに特化したエンジニアをLinuxエンジニアといいます。

ここでは、Linuxの概要・Linuxエンジニアの詳細・仕事内容・年収を紹介します。

Linuxとは

Linuxは、1991年にリーナス・トーバルズによって開発されたOSです。リーナス・トーバルズは自身でLinuxの開発を行い、インターネット上でLinuxを無料で公開しました。元々Linuxは、リーナス・トーバルズが自分で使用するPCのために開発したOSでした。しかし、現在ではシステム開発をはじめとするさまざまなサーバーや組み込みシステムなどでLinuxが使用されています。

Linuxとは、OSの中核であるLinuxカーネルのことです。カーネルとは、OSの中核を構成するソフトウェアのことで、稼働しているプログラムの実行状態やハードウェアのリソースを管理します。

カーネルの役割は、アプリケーションがハードウェアの機能を利用する際の手段を提供することです。また、Linuxカーネルに加えてアプリケーションやライブラリをとりまとめたものをLinuxディストリビューションと呼びます。一般的にLinuxと呼ぶ場合は、Linuxディストリビューションを指すことが多いです。

【参考】:Linuxカーネルアーカイブ

Linuxの利用分野

Linuxの利用分野はさまざまで、Webサーバーや組み込みシステムのOSにおいて大きなシェアを占めています。例えば、Webサーバーでは「Apache」と一緒に利用されることが多いです。

Apacheとは主にWebサーバーで利用されているソフトウェアのことで、Linuxとの相性が良いのが特徴です。ApacheはLinuxと同様にオープンソースソフトウェアのため無料で使用でき、パラメータの設定をカスタマイズしやすいというメリットがあります。

【参考】:ApacheHTTPサーバープロジェクト

以下で、Linuxの利用分野を3つ紹介します。

■1.アプリケーション開発 Linuxを利用することで、さまざまなプログラミング言語を用いることができます。Windowsで使用できるプログラミング言語は、ほとんどがLinuxでも利用できます。Linuxには統合開発環境も整っているため、アプリケーションの開発も可能です。

■2.組み込みシステム 近年「IoT」というトレンド用語があるように、さまざまな「モノ」が「インターネット」とつながるようになりました。インターネットにつながることができるのは、モノの中に組み込みシステムが含まれているためです。

組み込みシステムとは、特定の機能を実現するためのシステムを指します。例えば、テレビや自動車などの製品に組み込みシステムが搭載されています。組み込みシステムを開発する際も、Linuxが利用されています。

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■3.サーバーの構築 Linuxには、ユーザーが利用するクライアントOSと、開発や運用する側で利用するサーバーOSとして使用できるものがあります。Linuxは無料で利用できるため、サーバー開発や運用する際のコストを抑えることができます。

そのため、これまで使用されることが多かったWindowsやUnixなどに代わって、LinuxがサーバーのOSとして採用されることが増えました。そのためインフラエンジニアには、Linuxに関する知識やスキルが求められるようになりました。

Linuxエンジニアの仕事内容

Linuxエンジニアの仕事は、Linuxサーバーやさまざまなミドルウェアのインストール・パラメータの設定・データベースのチューニング業務などです。Linuxサーバー上で稼働しているアプリケーションにトラブルが発生した場合は、今後の影響を考えた最適な対応が求められます。

Linuxエンジニアの年収

マイナビエージェントでは職種別の年収ランキングを公開しています。そのランキングによると、Linuxエンジニアを含むサーバーエンジニアの平均年収は465万円(※2023年2月執筆時点)です。これはあくまで平均であり、業種・業界によっては平均年収がさらに高い可能性もあります。

【参考】:職種別平均年収ランキング|求人・転職エージェントはマイナビエージェント 【参考】:インフラエンジニアの求人・転職・中途採用|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

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Linuxエンジニアになるメリット

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Linuxは社会のいたるところで使われています。そのため、需要が高く活躍できる分野も幅広いことがメリットです。

需要が安定している

今、Linux技術者はその需要に対して供給が不足していると言われています。さらに、Linuxエンジニアの仕事はIT社会を支えるITインフラに関わるものなので、これからますます需要は高まると予測されます。

IT社会の基盤を支えるLinuxエンジニアは、これからも継続的に需要があると考えられるため、仕事がなくて困るといった状況に陥ることは考えにくいです。

また、ITエンジニアはLinuxを仕事で使う機会が多いため、Linux専門のエンジニアでなくてもLinuxを扱うスキルを持っていることは大きなメリットとなるでしょう。

活躍できる分野が幅広い

LinuxはIT業界のみならず、さまざまな業界で企業のシステムを支えています。Linuxを導入する企業は年々増えており、Linuxエンジニアの需要もそれに比例して高まっています。さらに、Webアプリ開発やIoT開発などITの最先端分野でもLinuxは欠かせません。

Linuxの利用分野はアプリケーション開発や組み込みシステム、サーバー構築まで幅広いです。関わることのできるプロジェクトは多く、それだけ多くの知識やスキルを身に付けることができます。エンジニアとしての成長にも繋がるでしょう。

活躍の幅が広い分、転職の際の選択肢も多いです。転職エージェントを利用して自身のスキルや好みにマッチした企業を探しましょう。

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Linuxエンジニアになるには

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これまでに、Linuxの内容やLinuxエンジニアの詳細、仕事内容について紹介しました。ここでは、Linuxエンジニアになるために必要なスキルやおすすめの資格について解説します。

Linuxエンジニアに必要な3つのスキル

Linuxはニーズが高いですが、Linuxを高度に扱うことができる技術者はまだまだ少ないです。そのため、Linuxのスキルを習得すると、エンジニアとして活躍できる範囲が広がります。ここでは、Linuxエンジニアに必要なスキルを3つ紹介します。

■1.Linuxを扱うスキル Linuxエンジニアは当然ながら、Linuxを扱う知識やスキルが必要です。

LinuxをはじめとするIT技術は世界中で開発され続けているため、Linuxに関するすべての知識やスキルを習得することは難しいです。Linuxエンジニアとして活躍するためには、常に新しい知識にアップデートする姿勢を持つことが重要です。

■2.Linux以外のインフラ開発スキル Linuxエンジニアとして市場価値を高めるには、Linuxに関するスキルはもちろん、インフラ開発に関するスキルを身に付けることも重要です。インフラ全般の業務に必要なネットワーク・サーバーの深い知識やスキルが求められます。

例えば、「Apache」や「Tomcat」などのミドルウェアのインストールやパラメータの設定スキル・セキュリティスキル・冗長化や負荷分散のスキルなどが挙げられます。

さらに、近年では「AWS」や「Azure」といったクラウドサービスを導入する企業が増加しています。そのため、クラウドサーバーの知識やスキルも持っていると企業から重宝されるでしょう。

【参考】:ApacheTomcat® 【参考】:アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド)- ホーム 【参考】:クラウド コンピューティング サービス | Microsoft Azure

ITエンジニアなら知っておくべきAWS入門とAmazon EC2
AzureとAWSの違いは?概要からサービスまで比較解説!

■3.システム開発の上流工程スキル

システム開発での要件定義や設計工程などの上流工程に関するスキルがあれば、Linuxエンジニアとしてキャリアアップが期待できます。上流工程では、クライアントが求めているシステムのヒアリングや、プログラマーやテストエンジニアなどのチームメンバーをまとめる工程があります。

そのため、エンジニアとして開発のスキルだけではなく、プロジェクトをマネジメントするスキルも求められます。Linuxエンジニアの中でも、要件定義工程といった上流工程の経験がある方は転職の際に高待遇が期待できるでしょう。  

【参考】:インフラエンジニアの求人・転職・中途採用|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

Linuxエンジニアにおすすめの資格

ここでは、Linuxエンジニアを目指す方におすすめの資格を紹介します。最初に身に付ける資格としては、Linux技術者認定資格である「LinuC」がおすすめです。「LinuC」の資格を取得することでLinuxエンジニアとして基本的なスキルがあることを証明できます。

また、Linuxエンジニアとして市場価値を高めるにはLinux以外のスキルも必要とされます。そのため、ネットワーク分野の資格である「CCNA」や、セキュリティに関する資格である「情報処理安全確保支援士試験」、近年注目を浴びているクラウドに関する「AWS認定資格」などもおすすめです。

【参考】:LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan 【参考】:CCNA - Cisco 【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理安全確保支援士試験 【参考】:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS

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未経験からLinuxエンジニアになるには

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Linuxエンジニアを目指すには、Linuxについて「独学で学ぶ」「スクールに通う」「資格取得の勉強をする」などの方法で知識・スキルを身に付けることが大切です。さらに、LinuxをはじめとするIT技術は日々開発が続けられているため、常に新しい知識をアップロードする姿勢が最も重要だと言えます。

そのため、Linuxの知識やスキルを身に付けることは、今後のキャリアにとって有利となるでしょう。

しかし、未経験からであれば未経験者でも採用している企業を自分で探し、自分の希望や企業側が求める人材のすりあわせも必要です。1人で就職活動をするのは困難が多いでしょう。

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