LPICの勉強方法は?おすすめ勉強サイトや問題集を紹介!勉強時間の目安も
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LPICの勉強方法は?おすすめ勉強サイトや問題集を紹介!勉強時間の目安も
アンドエンジニア編集部
2023.08.18
この記事でわかること
LPICの勉強をするにあたって、実機に触れながら学習するのがおすすめ
LPICの難易度は、レベル1からレベル3まである
LPICの資格を取得すれば、実務で役立つLinuxのスキルを習得できる

LPICの勉強方法

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LPICとはカナダに本部を置くLPIが実施している、Linuxに関する知識や技能を証明する資格試験です。正式名称は「Linux Professional Institute Certification」です。

LPIは180カ国以上で専門家を認定しており、試験は日本語や英語以外にも数多くの言語で受験できます。ここでは、LPICの勉強方法について詳しく紹介します。

Linuxの初心者向け資格3選!勉強方法やキャリアパスも解説!

市販の参考書を活用する

LPICの勉強方法としては、市販の参考書を活用するのが基本です。参考書を選ぶにあたって、Linuxの操作環境の構築についても解説している本の選択がおすすめです。実際に実機でLinuxを操作したり、コマンドを実行したりすることで、知識を深めることができます。

また、例題や模擬問題が記載されている参考書を利用すれば、効率よく学習することが可能です。ここからは、LPICレベル1を受験する方におすすめの参考書を2冊紹介します。

「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応」 本書籍は色が小豆に似ていることから「あずき本」と呼ばれることもあります。現行のバージョン5.0に対応しており、LPICの101試験と102試験の両方を対策することができます。

また、Linuxの操作環境を翔泳社のWebサイトからダウンロードできるため、実際に実機でLinuxを操作しながら学習すれば勉強時間の短縮が可能です。さらに、各章には練習問題が掲載されているので、学習の理解度をチェックしながら進められます。

▪著者:中島 能和 、監修:濱野 賢一朗 ▪ページ数:592ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2019/4/8

【参考】:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

「Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応」 本書籍はLPIの審査に合格した認定テキストです。問題の下に丁寧な解説や参考を紹介しているため、効率よく勉強することが可能です。また、問題数が豊富なのも特徴で、101試験と102試験の両方を満遍なく学べます。

▪著者:山本 道子、大竹 龍史 ▪ページ数:552ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2019/9/11

【参考】:Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

勉強サイトを活用する

LPICの勉強方法は参考書だけではなく、勉強サイトを利用するのもおすすめです。LPICの対策ができるおすすめの勉強サイトとして「Ping-t」があります。Ping-tではLPICの他に、CCNA・LinuC・ITパスポートなど様々な試験対策ができるのが特徴です。ユーザ登録をすれば、LPIC101試験の範囲は無料で学習できます。

また、有料登録すれば、1カ月2,400円でLPICの102・201・202・300・303・304の試験の対策が可能です。なお、利用期間を長くするほど1カ月あたりの料金が安くなり、よりお得に利用することができます。

【参考】:Ping-t

公式の学習教材を活用する

LPIの公式サイトには学習教材が掲載されており、それぞれのレベルの一部を学習することができます。全てを勉強することはできませんが、「各レベルではどういった問題が出るのか」「どういった進め方で勉強すればいいのか」といった基本的な内容を知るには最適です。

【参考】:LPI学習教材

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LPICの試験概要と難易度

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LPICを受験するにあたっては、試験概要をきちんと把握したうえで勉強を始めるのがおすすめです。LPICには難易度が高い方から「LPIC-3」「LPIC-2」「LPIC-1」の3つのレベルがあります。ここでは、LPICの試験概要を難易度ごとに詳しく紹介します。

LPICとは何か?勉強方法や3つの試験の難易度について解説!

LPICレベル1(Level1)

LPICレベル1の認定を取得するには、101試験と102試験の両方に合格する必要があります。受験条件はないため、誰でも受験することが可能です。LPICレベル1では、基本的なLinuxの知識や操作スキルなどに関する問題が出題されます。

きちんと対策を行えば実務経験のない方でも認定を取得できるため、難易度はそれほど高くありません。

・試験時間:90分 ・受験方法:CBT方式 ・受験料:15,000円 ・認定の有効期間:5年間 ・試験場所:OnVUEもしくはVUEテストセンター

LPICの試験日は自分の都合のいい日時を選べます。なお、詳細については「ピアソンVUE」で確認することが推奨されています。

【参考】:Linux Professional Institute LPIC-1 【参考】:LPIC よくある質問

LPIC-1を取得するのに必要な勉強時間を徹底解説!

LPICレベル2(Level2)

LPICレベル2の認定を取得するには、201試験と202試験の両方に合格しなければなりません。また、認定条件としてLPIC-1の認定を保有している必要があります。

LPICレベル2は、特にLinuxを実務で利用している方向けの資格で、Linuxの応用的な操作スキルや、ネットワーク構成などの問題が出題されます。試験時間・受験方式・認定の有効期間・受験方法などは、一般的にLPICレベル1と同様です。

【参考】:Linux Professional Institute LPIC-2

LPICレベル3(Level3)

LPICレベル3の認定を取得するには、300試験・303試験・305試験・306試験のいずれか1つに合格しなければなりません。具体的な試験範囲は以下の通りです。

・300試験:Samba・Linux・Windowsなどの混合環境 ・303試験:暗号化やアクセス制御などのセキュリティ ・305試験:仮想化とコンテナ化に重点を置いた、企業全体の Linux システムの管理 ・306試験:高可用性システムとストレージに重点を置いた、企業全体の Linux システムの管理

また、全てのレベル3試験を受験するにあたっては、LPIC-2の認定を保有している必要があります。その他の概要については、LPICレベル1やLPICレベル2の試験と変わりません。

レベル3では、かなり実践的な知識が問われます。そのため、レベル3を取得すれば、就職や転職も有利になる可能性が高くなります。LPICの資格を生かして転職を考えているなら、自分のスキルに合った企業を探してくれる転職エージェントの活用をおすすめします。

【参考】:Linux Professional InstituteLPIC-3混合環境 【参考】:Linux Professional InstituteLPIC-3セキュリティ 【参考】:Linux Professional Institute LPIC-3 仮想化とコンテナー化 【参考】:Linux Professional Institute LPIC-3 高可用性とストレージ クラスター

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LPICを取得するメリット

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LPICの資格は暗記で合格できてしまうこともあり、資格取得が「意味ない」と言われることもあります。しかし、LPICを取得することによるメリットもたくさんあります。ここでは、LPICの資格を取得するメリットについて詳しく紹介します。

未経験からの就職や転職で役立つ

特に、未経験からインフラエンジニアやサーバーエンジニアに就職や転職を考えている方は、LPICやLinuCなどLinuxに関する資格は役立ちます。LPICを取得すれば、基本的なLinuxのコマンドの知識や操作スキルがあることを第三者に証明することができます。

また、資格を取得していれば、就職したいという意志を応募先企業に伝えることも可能です。

インフラエンジニアの仕事内容と必要なスキル・資格を知り転職に活用しよう
サーバーエンジニアとは?転職する上で役に立つ資格や必要な知識を解説

実務で役立つLinuxに関するスキルを習得できる

LPICの資格取得を目的に勉強をすれば、Linuxに関する実務で役立つスキルを身に付けることが可能です。実務でLinuxに触れている方であれば、Linuxの操作スキルが向上するため、業務効率が上がるでしょう。また、普段使用していないコマンドを新しく習得できるため、スキルアップにもつながります。

さらに、LPICレベル2やLPICレベル3を取得すれば、インフラエンジニアやサーバーエンジニアとして専門的なスキルを保有していることを証明できるというメリットもあります。今後インフラやサーバーエンジニアとして活躍していきたいと考えている方は、ぜひLPICの上位資格の取得を目指してみましょう。

Linuxエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性を解説!

年収アップが期待できる

一般的なサーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は429万円(※2023年7月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」からIT技術スペシャリストを参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、データベースエンジニアの年収は調査媒体によってバラつきがあることが分かります。

これはITエンジニアの報酬が、実際のスキルに大きく左右されるためです。LPIC資格を取得し、知識の習得とスキルを証明すれば、将来の年収アップや上位職へのキャリアアップが期待できます。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

LPICに合格するためのコツ

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LPICは未経験の方でも独学で合格可能な試験ですが、中には「レベル1の101にも落ちた」「難しくて受かる気がしない」という声も聞かれます。そこで、ここからは勉強時間の目安や、合格のためのコツを紹介します。

LPIC試験とは?難易度や出題範囲、合格のコツについて解説!
LPICの難易度や有効期限は?他のIT系資格と比較して紹介!

合格に向けた勉強時間の目安

実際に未経験からLPICを受験して合格した方の体験談を見てみると、各レベル約2〜3ヶ月の勉強時間が必要だったとあります。1日1〜2時間程度の勉強時間を確保できたとすると、約100~150時間かかる計算です。

ただし、問題集や勉強サイトを使用して効率的に勉強を進めた結果、1ヶ月程度で合格できた方もいます。いずれにせよ、毎日少しずつでも継続して学習を進めることが大切です。

基礎知識をしっかり覚える

LPIC試験は、どのレベルも多肢選択問題と穴埋め問題です。記述式の問題はないので、とにかく基礎知識を確実に習得することが重要になります。問題集や勉強サイトを毎日開いて、前日までの知識がしっかり身についているかをチェックする習慣を付けましょう。

たくさん問題を解いてアウトプットする

知識は入れるだけでなく、アウトプットすることでさらに定着しやすくなります。問題集や勉強サイトには、過去問を意識した実践的な問題がたくさん掲載されているので、たくさんの問題を解いて本番に備えましょう。 

効率的な勉強方法を選択しよう

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これまでに、LPICの勉強方法・試験概要・難易度・メリットなどについて解説しました。LPICとはLinuxの知識や技能を証明するための資格試験であり、国際的に有用性が認められている資格です。LPICの勉強をするにあたっては、参考書や勉強サイトを活用するのがおすすめです。

LPIC資格取得を目的に勉強すれば、Linuxに関するスキルアップが期待できるため、サーバーエンジニアなど既に実務でLinuxに触れている方にも役立つ資格と言えるでしょう。

資格を取得すれば、今よりもっと好条件で働くことができるかもしれません。そのため、転職を考えている方にもぴったりです。とはいえ、実際に転職するとなると、本当に自分のスキルが生かせる職場があるのかどうか、不安に感じますよね。

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