JavaScriptをスマホで有効化/無効化?意味と方法を解説
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JavaScriptをスマホで有効化/無効化?意味と方法を解説
アンドエンジニア編集部
2024.03.04
この記事でわかること
JavaScriptはブラウザがあれば動き、動的でインタラクティブなWebサイトを実現する人気の言語である
JavaScriptの有効/無効化で、Webの動作を軽くする、セキュリティを高めるといったメリットがある
iPhoneやAndroidでJavaScriptを有効化/無効化の方法や手順が分かる

スマホでJavaScriptを有効/無効にする

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JavaScriptはHTMLやCSSと並んで、Web技術の重要な要素であり、スマホアプリ開発でもよく使われます。特に動的なWebコンテンツやWebのインタラクティブ性を高める上では欠かせない技術と言えます。例えば、動きのあるバナー広告や写真のスライドなどのページを作成する場合は必須です。

JavaScriptが登場するまでのWebページは動きがなく、電子ブックのような姿をしていましたが、そのWebページがTVのように動きのあるものに変わったのは、JavaScriptによる功績が大きいと言えます。

しかし、一方でJavaScriptが動作することで、パフォーマンス低下やセキュリティリスクといった不都合が起きることもあります。ここでは、そのような不都合を防ぐ方法として、スマートフォン(以下スマホ)でJavaScriptを有効化、無効化する方法を紹介します。

【参考】:JavaScript | MDN

JavaScriptとは

JavaScriptは、Webサイト上で主にWebページに動きをつけるための言語です。例えば、動きのあるバナー広告や写真のスライドなどのページ作成を可能にします。

JavaScriptが生まれたのは1990年代と古く、当時人気の高かったNetscape Navigatorブラウザ専用に開発され、当初は「LiveScript」という名称でした。その後「JavaScript」と改名され、インターネットの普及やスマホなどの発達に伴って急速に普及していきました。

【参考】:Learn JavaScript Online - Courses for Beginners - javascript.com

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JavaScriptの特徴

JavaScriptは人気の言語であり、それはJavaScriptの優れた特徴によるものが大きいと言えます。ここでは、JavaScriptの主な特徴を5つ紹介します。

■ ブラウザがあれば動く JavaScriptはブラウザ上で実行されます。ユーザがWebページを閲覧する際に、ブラウザがJavaScriptコードを読み込んで実行するため、特別な環境設定やインストールが不要で、ブラウザさえあればどこでもJavaScriptは動作します。

このJavaScriptの特性によって、Web開発者はクライアントサイドの動的な機能を実装でき、ユーザに対してインタラクティブな体験を提供できます。

■ Webコンテンツに動きを与えられる 動きの少ない静的なWebシステムは「HTML」や「CSS」から成り立っていましたが、JavaScriptを組み合わせることで、Webサイトに「動き」が加わり、より高機能なWebサイトの構築が可能になります。これがJavaScriptが好まれる理由の1つです。

■ 非同期処理が可能 JavaScriptには非同期処理の機能が標準で搭載されています。非同期処理とは、1つのタスクの実行中に、他のタスクを同時に実行させる方式のことです。

つまり、同時並行で複数の処理が行えるため、ネットワーク通信やデータの読み込みなどを同時にこなせ、ユーザに待ち時間を意識させることなく、ユーザビリティの向上に寄与します。

■ サーバサイドの開発も可能 Webシステムはユーザ側の「フロントエンド」とサーバ側「サーバサイド」の2つの要素で成り立っています。

基本的にJavaScriptはブラウザ上で動作するフロントエンドの開発言語ですが、「Node.js」というプラットフォームを活用することで、JavaScriptでサーバサイドのプログラミングが可能になります。このように、スマホからサーバまで一気通貫のWeb開発ができる便利さは特徴の1つです。

【参考】:Node.js

■ ライブラリが豊富 JavaScriptには、jQueryやReact.js、Node.jsといったライブラリが豊富にあります。またフレームワークも充実しており、これらを利用することで、時間を掛けずに質の高いWebアプリやサーバサイドの開発が行えるのもJavaScriptの特徴です。

【参考】:jQuery 【参考】:React

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スマホでJavaScriptを使うメリットとデメリット

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スマホでJavaScriptを使う(有効化する)メリット、デメリットについて見ていきましょう。JavaScriptの実行を有効にするか、無効にするかは、メリットとデメリットのどちらを重視するかによって判断が分かれます。

JavaScriptを使うメリット

JavaScriptはWebアプリケーションの開発では欠かせない言語であり、エンジニアに大変人気の高い言語です。Webを利用すると以下のようなメリットを得られます。

■ 動的なWebコンテンツの実現 JavaScriptを有効にすると、Webページに動きを加えることができます。例えば、アニメーション、ポップアップウィンドウ、フォームのバリデーション(入力チェック)などが実現できます。

■ インタラクティブ性の向上 JavaScriptを使用することで、ユーザとの対話を強化できます。フォームの入力チェックやリアルタイムの検索結果表示などがあります。

■ ユーザエクスペリエンスの向上 動的なコンテンツやインタラクティブな要素を追加することで、ユーザ体験が向上します。

JavaScriptを使うデメリット

以上で挙げたように、エンジニアとユーザの双方にメリットがあるJavaScriptですが、一方で下に挙げるようなデメリットもあります。デメリットが大きいと感じる場合には、JavaScriptの無効化も1つの対策です。

■ セキュリティリスク 不適切なJavaScriptコードが含まれており、セキュリティ対策が施されていないデバイスでは、XSS(クロスサイトスクリプティング)などの攻撃を受けるリスクがあります。

■ パフォーマンスの低下 JavaScriptはクライアント側(スマホなど)で実行されるため、プログラムの処理が重たい場合にはブラウザの応答が遅くなることがあります。

■ バッテリー消耗 JavaScriptが多用されているページを頻繁に閲覧していると、バッテリーの消耗が早まる可能性があります。

その他注意事項

その他にJavaScriptを扱う上で注意したいこととして、以下の3つが挙げられます。

①JavaScriptをパソコンのみ、あるいはスマホのみで実行させたい場合は、コーディングの際に動かしたい、動かしたくないデバイスを記述することでコントロールできますので、パソコンやスマホ側でJavaScriptの有効化/無効化を意識する必要はありません。

②スマホ側でJavaScriptを有効にしているのに処理が動かない場合には、ソース側でJavaScriptが無効化されていることがあります。

③Webサイトを閲覧した際に、「JavaScript を有効にしてご利用下さい」といったエラーが表示されることがあります。これはJavaScriptが無効化されているためであり、安全を確認して有効化を行いましょう。

iPhoneのSafariでJavaScriptを有効化/無効化する

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ここから、スマホで有効化/無効化することで、JavaScriptを動かないようにする、あるいは動くようにする方法について紹介します。

スマホは大別すると、Apple社が開発・提供するiPhoneと、Google社が開発したOSを搭載したAndoroidスマホがあります。最初に、iPhoneの標準ブラウザであるSafariでJavaScriptを有効化/無効化する手順を見ていきましょう。

  1. 設定アプリよりSafariアイコン選択

iPhoneのホーム画面で「設定」アプリをタップして開きます。「設定」画面が開いたら、Safariのアイコンを見つけ、開きます。

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【図】:iPhone 設定メニュー Safariアイコン選択 

  1. 詳細設定

Safariの画面が開いたら、画面下に進み、「詳細」を見つけてクリックして開きます。

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【図】:iPhoneのSafariのメニューから「詳細」を選択 

  1. JavaScriptのスイッチ操作

Safariの「詳細Jページが開いたら、画面下の「JavaScript」右画にある[トグルスイッチ]をタップして操作します。スイッチが緑色の場合はオン状態ですので、JavaScriptが有効になっています。無効にしたい場合には、トグルスイッチを左に動かし、背景がグレーになればオフです。

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【図】:SafariのJavaScript のトグルスイッチの操作画面 

AndroidスマホでChromeのJavaScriptを有効化/無効化する

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ここでは、Androidスマホのデフォルトブラウザ、Google ChromeのJavaScriptの有効化/無効化の手順について見ていきましょう。

  1. 設定画面に移動

Google Chromeのアイコンをクリックし、開いた最初の画面で、右上隅の「メニュー」(・が縦に3つ並んでいる)アイコンをタップします。表示されたドロップダウンメニューから[設定]をタップします。

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【図】:Androidスマホ Chromeの初画面 

2.サイト設定に進む

Chromeの「設定」画面が表示されたら、画面下にある[サイトの設定]をタップします。

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【図】:Androidスマホ Chromeの設定画面よりサイトの設定を選択 

3.JavaScript選択

[サイトの設定]画面が開いたら、メニューから[JavaScript]を選択します。[JavaScript]の直下にステイタスが表示されていますが、「許可」と表示されていたら、JavaScriptは有効になっていることを意味します。無効になっている場合は、「ブロック」と表示されています。

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【図】:Androidスマホ Chromeのサイトの設定画面から[JavaScript]を選択 

4.JavaScriptのスイッチ操作

JavaScriptのスイッチ操作画面が表示されたら、右にある[トグルスイッチ]をタップします。スイッチが紺色の場合はオン状態ですので、JavaScriptが有効であり、ステイタス欄には「サイトにJavaScriptの操作を許可する(推奨)」と表示されます。

無効にしたい場合には、トグルスイッチを左に動かし、背景がグレーになればオフとなり、ステイタスは「ブロック」と表示されます。

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【図】:Androidスマホ Chromeの[JavaScript]トグルスイッチの操作画面 

JavaScriptのスマホを活用しよう

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ここまで、JavaScriptの特徴、スマホでJavaScriptを使うメリットとデメリット、スマホでJavaScriptを有効化/無効化する手順について紹介しました。JavaScriptは大変優れた言語であり、その利用には様々なメリットがある反面、利用方法によってはデメリットもあります。

常用では、設定を変えずにそのまま利用しても特に問題はありません。ただし、よく利用するWebサイトの閲覧に支障が生じたり、新手のコンピュータウィルスの出現に対応したりする目的で、JavaScriptの無効化が必要になる場合があります。

この機会に、実際にJavaScriptの有効化/無効化の操作を行ってみて、ブラウザの動きがどうなるのかを確認しておきましょう。

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