JavaScriptのおすすめ開発環境ツール9選!おすすめのエディタや必要な準備も紹介
JavaScriptを使うためには開発環境が必要
JavaScriptは、Web ページに動的なものを実装できるプログラミング言語です。JavaScriptの開発をするときには自分で開発環境を準備する必要があります。
「開発環境を準備する」と聞くと、少し難しい印象があるかもしれませんが、JavaScriptの開発環境用のツールが多くあります。ですのでツールを使えばすぐに開発環境を準備することができます。この記事では、JavaScriptの開発環境に必要な準備やツールを紹介します。
そもそも開発環境とは
まず前提知識として、開発環境とは何か触れておきます。開発環境とはコードを管理したり、実行してテストするために必要なものを含めたものです。
JavaScriptでコードを書く時にも、もちろんこの開発環境が必要になります。開発をこれからする人はまず一番初めに開発環境を構築する必要があります。
開発環境の構築に必要な準備とは
まずは、JavaScriptの開発環境に必要な準備をしましょう。JavaScriptの開発環境は、ソフトを入れてパソコンに直接環境を用意するローカル環境と、ブラウザ環境に分けられます。
ローカル環境では専用のツールの準備が必要です。一方でブラウザ環境では、インターネットに接続することが必要になります。またブラウザ環境ではインターネットに接続していることに比べ、開発環境のツールが必要になります。
JavaScriptのおすすめ開発環境ツール9選
ローカル環境とブラウザ環境のどちらで開発するか決めた後は、開発環境のツールを選びましょう。それぞれで使用できるツールが異なりますので、別々にご紹介します。また現在では、スマートフォンでJavaScriptの開発環境を提供するアプリもあります。
ローカルで開発環境できるツール
まずはローカルで開発環境を構築できるツールを4つご紹介します。ローカルで開発環境を構築するときは、ツールをインストールする必要があります。
インストールをするときには公式サイトでパソコンのOSや、ツールのバージョンを確認してからインストールしてください。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeはエディタからサーバーサイドのデバッグまでできるツールです。また拡張機能を使用してAzureやGitHubと連携してデプロイすることも可能です。
その他にも拡張機能を使えば他の開発メンバーとリアルタイムで同時に作業も出来ます。
【参考】:Visual Studio Code
Eclipse IDE
EclipseはもともとJava向けの統合開発環境ですが、プロジェクトの作成時にHTMLやJSPをサポートするプロジェクトを選択すると、JavaScriptの開発環境としても使用することができます。
Eclipseの公式サイトからインストーラーをダウンロードして、表示されるダイアログに沿ってインストールすれば、すぐに開発環境を起動できます。
【参考】:Eclipse IDE 【参考】:documentation - Current Release
ブラウザで開発環境できるツール
次にブラウザで開発環境を構築できるツールを5つご紹介します。ブラウザの開発環境では、ダウンロードやインストールが不要なため、サイトにアクセスしてすぐに開発を始めることが出来ます。
Web Maker
Web Makerは、HTMLやCSS、JavaScriptの実行環境を提供しています。SCSSやSASS、TypeScriptなどにも対応しているので、別の言語を試したいときにも使うことができるツールです。
サイトへアクセスすると、エディタ画面が表示されるのですぐに開発を始めることができます。
また、Chrome拡張機能とWebアプリとしても利用できます。この2つはどちらもオフラインで実行できます。
【参考】:ウェブメーカーWeb Maker
Runstant
Runstantは、ブラウザ上でエディタの機能と、実行環境を兼ね備えたフロントエンド開発ツールです。ブラウザでコードを書いてすぐに実行できたり、コンソール画面でデバッグを行えたりします。実行結果をTwitterなどのSNSで共有することもできます。
【参考】:Runstant
Glich
GlichはNode.jsも含まれているため、クライアントだけでなく、サーバーサイドの開発もできる開発環境です。またブラウザからGlichにアクセスするだけで、すぐに開発を始められます。
【参考】:glich
PLAYCODE
PLAYCODEはHTML、CSS、JavaScriptなどのコードの記述、実行、デバッグなどができます。入力補完機能やシンタックスハイライト機能もあり、タイプミスをすることなく関数などを入力できます。
またライブビューという機能があり、入力したタイミングですぐに実行結果を表示してくれる機能も提供しています。
PLAYCODEも公式サイトへアクセスして、「始めましょう」というボタンを押すとエディタ画面へ遷移しますので、そのページからすぐに開発を始めることができます。
【参考】:PLAYCODE
Paiza.io
Paiza.ioはJavaScriptをはじめとして、C言語やJava、Rubyなどさまざまな言語の開発環境をオンライン上で用意しています。サインアップをすると、過去に自分が書いたコードを編集出来る機能などもあります。
外部APIとの通信なども回数の制限はありますが、無料で行うことが可能です。
【参考】:Paiza.io
スマートフォンで開発できるツール
スマートフォンでも、JavaScriptの開発をすることができます。事前にアプリをインストールしておけば、移動中や少しだけコードのデバッグをしたいときにすぐに開発することができます。
今回はiPhoneアプリとアンドロイドアプリそれぞれでリリースされているアプリをご紹介します。
アンドロイドの開発環境アプリ
アンドロイドのアプリには、「spck Editor/ Gitクライアント」というアプリがあります。
コードを記述する時もハイライトやコードスニペット、GitHubにコミットも出来ます。例えば外出先でスマートフォンを使って開発をして、そのままGitへcommitやpushもできます。
iPhoneの開発環境アプリ
iPhoneアプリには、「JavaScript Anywhere」というアプリがあります。JavaScript Anywhereは2010年にリリースされているツールで、JavaScript、HTML、CSSのコードエディタ機能、コンソールログ、シンタックスハイライト、プレビューなどの機能を提供しています。Dropboxと連携も可能なので、Dropboxのファイルをインポート、エクスポートすることも可能です。
【参考】:JavaScript Anywhere JSAnywhere
JavaScriptの開発環境はMacとWindowsのどちらでもよいのか
JavaScriptの開発環境は、MacとWindowsのどちらのOSにも対応しているか疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
結論をお話しすると、JavaScriptはMacとWindowsのどちらでも開発環境を用意できます。ただツールによっては、Macのみ対応しているものなどもありますので、ツールを使用する前には対応しているOSを確認しましょう。
ChromeでJavaScriptを開発できるのか
Chromeの検証機能を使うと、簡易的にJavaScriptの開発ができます。
ChromeやFirefoxといったブラウザでは、それぞれソースコードを「検証」できる機能が用意されています。例えばChromeを起動した状態で右クリックを押すと、メニューが出てきます。
このメニューの中の「検証モード」を押すと、今表示しているページのHTMLやCSSを確認することが出来ます。この中のコンソールタブの中にJavaScriptのコードを記述すると、実行して結果を確認することが出来ます。
本格的にコードを何百行も書く場合にはこの方法は非効率かもしれませんが、少しだけコードの挙動を確認したい場合にはコンソールを活用することもできます。
テキストエディタでも開発はできるのか
結論から言うと、JavaScriptの開発はサクラエディタやメモ帳といったテキストエディタでも可能です。
例えばサクラエディタやワードパットなどのエディタでもソースコードを記述することはできるので、ソースコードを書いてファイルの拡張子をJavaScriptのファイルに変更すればjsファイルを作成できます。ファイルを作成したらChromeの検証ツールでデバッグすることも可能です。
しかし、テキストエディタはソースコードを書くことに特化していないため、コード補完機能やハイライトをしてくれません。コード専用のエディタには、このような機能がついているものもあるため、コードのミスや記述スピードを上げることもできます。
ツールを活用してJavaScriptで開発してみよう!
JavaScriptはサーバーサイドの処理も含めた実装ができるため、フロントエンド開発でどんどん需要が高まっている言語でもあります。スキルアップを目指すためにもJavaScriptの開発をしてみましょう。
今回の記事でご紹介したように、JavaScriptの開発環境はローカル、ブラウザ、アプリと様々な方法で準備が出来ます。自分に合った方法でまずは開発環境を整えるところから始めてみましょう。
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