フィールドエンジニアとサービスエンジニアの違い、適性、将来性など
フィールドエンジニア
フィールドエンジニアとサービスエンジニアの違い、適性、将来性など
アンドエンジニア編集部
2021.03.16
この記事でわかること
フィールドエンジニアとサービスエンジニアの違いはない
フィールド・サービスエンジニアの仕事と求められる資質や資格
フィールド・サービスエンジニアには大いに期待が寄せられており、将来性がある

フィールドエンジニアとサービスエンジニアに違いはない?

違い

エンジニアには約20種類の職種があると言われています。システムエンジニア、テクニカルエンジニア、セキュリティエンジニアと聞くと明確なイメージが湧きますが、フィールドエンジニアと聞いてもイメージが漠然としている方が少なくないのではないでしょうか?

特に、フィールドエンジニアとサービスエンジニアは同じ職種なのか、異なる職種なのか、非常に分かりにくいのが実情です。

一方で、求人情報には、「フィールドエンジニア」「サービスエンジニア」「カスタマーエンジニア」「サポートエンジニア」といった職種が並び、さらに混乱しそうです。

この記事では、そうした曖昧になっているエンジニア職種概念を整理し、読者の皆さんに明確なキャリアプランを持っていただくお手伝いをしてまいります。

フィールドエンジニアとは?仕事内容や将来性、必要なスキルを解説

強いて両者に違いがあるとすれば

結論から言えば、「フィールドエンジニア」と「サービスエンジニア」はほぼ同一職種です。フィールドエンジニアはサービスエンジニアとカスタマーエンジニアの総称と考えてよいでしょう。

フィールドエンジニアは製品導入全般の顧客サポートを行います。一方で、サービスエンジニアはフィールドエンジニアの中でも、特に顧客に近しく、製品の設置や保守、設置した後のアフターサポートに加え、営業に同行して営業支援的な動きをする場合があります。

強いて両者に違いがあるとすれば、サービスエンジニアはフィールドエンジニアの中でも営業支援の要素を持ったエンジニアという点でしょう。

両者を合わせてフィールド・サービスエンジニアと呼ぶ

フィールドエンジニアとサービスエンジニアを分けて定義する必要性はありません。両者はほぼ同じ職種ですので、「フィールド・サービスエンジニア」の呼称に統一するのが適切でしょう。この記事では、以降「フィールド・サービスエンジニア」に統一してまいります。

フィールド・サービスエンジニアの仕事内容

続いて「フィールド・サービスエンジニア」の仕事について確認しておきましょう。「フィールド・サービスエンジニア」は自社の製品を利用するクライアントに出向き、自社製品の設置やサポート、故障などの修理やトラブルの解決、定期保守などを行います。

また時には製品導入時の操作説明、取扱説明を行ったり、新しい製品の紹介を行ったりすることもあります。

 

フィールドエンジニアとサービスエンジニアの違い、適性、将来性など

フィールド・サービスエンジニアと似たエンジニア職種は?

類似職種

求人情報には「フィールド・サービスエンジニア」以外に、「カスタマーエンジニア」や「サポートエンジニア」の文字を見かけることがあります。「フィールド・サービスエンジニア」と「カスタマーエンジニア」や「サポートエンジニア」は何が違うのでしょうか?

カスタマーエンジニアとは

実は「フィールド・サービスエンジニア」と「カスタマーエンジニア」はほぼ同じです。「カスタマーエンジニア」という職種はCEと呼ばれ、かなり古くから一般的に知られた職種です。

プリンターやコピー機、POSレジなどの故障の際は、カスタマーサポートセンターに連絡すると、カスタマーエンジニア(CE)が駆けつけて修理をしてくれるというイメージが強かったかと思います。

恐らく、比較的歴史のある機器メーカーでは「カスタマーエンジニア」(CE)を呼称として用い、そうではないメーカーやベンダーでは「フィールド・サービスエンジニア」と呼んでいるようです。

サポートエンジニアとは

サポートエンジアは「カスタマーサポート」、「プロダクトサポート」、「テクニカルサポート」、「セールスサポート」の総称です。「サポートエンジニア募集」という募集広告を見かけた時は、前述の4職種に関する募集と考えて間違いないでしょう。

サポートエンジニアとは?仕事内容や将来性、必要なスキルを解説!

フィールド・サービスエンジニアに求められる資質

資質

「フィールド・サービスエンジニア」という職種についてはある程度イメージがつかめたかと思いますが、では、「フィールド・サービスエンジニア」になるには、どのような資質が求められるのか、習得しておいた方がよい知識や資格はあるのかについて解説してまいりましょう。

フィールド・サービスエンジニアに求められる資質や適性

「フィールド・サービスエンジニア」は直接、クライアントと接する機会が多い職種です。「フィールド・サービスエンジニア」は技術面での知識や裏付けが必要なのは言うまでもないことですが、それに加えて、コミュニケーション能力が求められます。

クライアントの現場に出向き、クライアントからヒアリングしたり、説明したりします。時には新製品や関連製品の紹介、提案も行いますので、営業的な資質も必要となります。ある程度社交的であることが求められます。

クライアントとの接触頻度で見ると、「フィールド・サービスエンジニア」は圧倒的に多いでしょう。つまりは「企業の顔」なのです。「フィールド・サービスエンジニア」の印象が企業の印象を決めることもあります。そうした高い意識を持つことが「フィールド・サービスエンジニア」には求められます。

フィールド・サービスエンジニアに求められる資格

「フィールド・サービスエンジニア」になる上で特に資格は必要ありません。従って、未経験者でも目指しやすい職種と言えますが、ITエンジニアとしてのスキルは必要です。

今や、大半の機器がCPUやOSを搭載し、ネットワークに接続されています。コピー機、プリンター、POS、ATMなどは従来からネットワークに接続されていますが、今や医療機器、自販機、券売機、電気メーターなどはスタンドアロン型からネットワーク型に進化しています。

そうしたことから、「フィールド・サービスエンジニア」は、OSやソフトウェアやセキュリティ、ネットワークに関する知識が求められます。すなわち、ITに関する知識が必須となっているのです。こうしたことから、「フィールド・サービスエンジニア」は少なくとも次のような資格を取得しておくことが望ましいと考えられます。

機械設計技術者試験 設計技術に関する「技術水準」を客観的に評価するための試験です。一般社団法人の日本機械設計工業会主催の認定試験で、設計技術者の能力向上、社会的地位確立、機械設計業務における取引基準の明確化などが期待されています。

ITパスポート ITパスポートは、ITの利活用に必要な基礎知識を有することを証明できる国家試験です。非常にベーシックな試験ですが、「フィールド・サービスエンジニア」としては是非取得しておきたい資格です。

ITパスポートとは?詳細や必要性、勉強方法について徹底解説!

MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル) 「マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)」は業界で広く認知され、評価されているマイクロソフト主催の試験制度です。ITに関わる技術、専門知識を客観的に証明する資格で、マイクロソフト製品、テクノロジー、ソリューションなど幅広い分野に対応しています。

 

これからのフィールド・サービスエンジニア

将来

ITエンジニアの中でも、どちらかと言えば裏方的存在の「フィールド・サービスエンジニア」ですが、先に述べた通り「フィールド・サービスエンジニア」は企業の顔です。優れた「フィールド・サービスエンジニア」が多い企業はクライアントから支持されます。

AIに置き換わる職種が多いと言われる中、AI製品すら扱う「フィールド・サービスエンジニア」は今後もますます重要な役割を担うことでしょう。

フィールド・サービスエンジニアの将来性

技術革新のスビードは加速しており、製品の実質的なライフサイクルが短くなっています。日進月歩でリプレイスされていく製品に関する幅広い知識を持ち、ユーザーに対して使い方を説明できるフィールド・サービスエンジニアの必要性はますます高まっています。

政府はキャッシュレス決済の推進DX推進を掲げていますが、この動きを受けて製品の多様化・複雑化がさらに進行しています。数年前には見られなかった、スマホによるバーコード決済が今や、当たり前のように利用されています。これらの急速な変化も「フィールド・サービスエンジニア」の存在なくして成し得ません。

ITが企業の成長にとって欠かせない経営資源となった今、ITによる国と国、企業間の競争はさらに苛烈になっていきます。ITエンジニアの登竜門でもあり、不足しているITエンジニアの一員でもある「フィールド・サービスエンジニア」には輝かしい未来が待っています。

DXとは?その意味と日本の現状、DX推進の障壁となる要因を分かりやすく解説!

フィールド・サービスエンジニアのキャリアプラン

「フィールド・サービスエンジニア」はIT製品を通じて、あらゆるITエンジニアを結びつける重要な位置にいます。

サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、システムエンジニア、セキュリティエンジニアなど、多くのエンジニアとの接点を持ち、またクライアントの窓口の役目も持つ「フィールド・サービスエンジニア」はエンジニアの要でもあります。

深い知識と、スキルを持った「フィールド・サービスエンジニア」は重宝され、期待されます。ITエンジニアの登竜門と言われる「フィールド・サービスエンジニア」ですが、自らの興味や適性を見ながら、あらゆる分野へのキャリアパスを想定ですることができ、大いなる可能性を秘めた職種です。

また、営業部門とタッグを組む「フィールド・サービスエンジニア」、接客技術や交渉技術を身に付けながら、営業職を目指すという道もあります。テクニカル面が強い営業はクライアントから信頼されます。ITエンジニアとの橋渡しができる営業職は貴重な存在となるでしょう。

このように、「フィールド・サービスエンジニア」のキャリアプランは無数にあり、エンジニア初心者の方は、先ずは「フィールド・サービスエンジニア」からのスタートも視野に入れてみてください。

気になる人のXをフォローしよう!
アンドエンジニア公式LINEでは
新着記事やエンジニアに役立つ情報をお届け!
日々のキャッチアップをお手伝いします!
マイナビITエージェント

編集部オススメコンテンツ

Sponsored
【年収±診断】6つの質問に答えて、真の市場価値をチェック!
マイナビITエージェント
Sponsored

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

お問い合わせ・情報提供
はじめて転職される方へ
SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット) 求人一覧

編集部おすすめコンテンツ

Sponsored
【年収±診断】6つの質問に答えて、真の市場価値をチェック!
マイナビITエージェント
Sponsored

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

Powered by マイナビ AGENT